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第41話 まさかの再会
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マリアが私の変装をして、私が私を見つめているという、とてつもなく不思議な状態になった。
とりあえず、マリアは私だと分かっていると思うが、同級生の前でもあるので私のふりをしているのだろう。
ひとまず、初対面であるていで会話をしなければと、立ち上がった。
「えーっと、初めまして、俺はクリスと言います。貴方が言った通り、王都メルト魔法学院の生徒です。今日から修学旅行と言う名の合宿で来てて、少し散策していたら迷いまして……」
「なるほど。一応、明日からうちの学院との合同合宿というお話でしたので、いきなり現れて驚きましたわ」
「合同合宿?」
「おや、まだ聞いていませんの?」
正しく初耳の情報だ。
そんな事知っていたら、対策とか色々しているんですけど……いや、それよりも今はマリアと偶然会えたのだから、少し2人きりで話しがしたい。
この数カ月、色々あったし、一番頼れるマリアにそれを話したいし、相談もしたい。
そんな事を私が考えていると、それが伝わったのかマリアが行動に出た。
「とりあえず、私の方で傷や怪我が無いかは確認致します。なので、キョウカさんは先生に遅れると言っておいてくれますか?」
「分かりました。私の方から、先生の方には伝えておきます。急に呼び出して、対応までしていただき、ありがとうございます。それでは、よろしくお願い致します」
キョウカと呼ばれた女性は、一礼するとその場から立ち去った。
そして、私とマリアの2人きりになった。
「まさか、こんな所で出会えるとは驚きました。お久しぶりでございます、お坊ちゃま」
「ちょっと、マリア。お坊ちゃま呼びは止めてよ」
「いえいえ、今は誰がどこから見ているか分かりませんし、姿もアリスお嬢様のままでお話させていただきます。アリスお嬢様もそのおつもりで、クリスを演じ続けて下さい」
「た、確かに一理あるわ。でも、自分の姿を見て、話すのは何か変な気持ちね……」
マリアは、慣れれば大丈夫ですよと言って、その場から森の中に入り、人目がつかない場所へと移動し、ここなら大丈夫でしょうと言って、いきなり意外と男子が身についていますねと冗談から会話は始まった。
私は、それ褒めてないからと突っ込んで、軽く和んでからマリアと別れてからあった、学院での出来事やルークやレオンに正体がバレている事などを全て伝えた。
マリアは、その事を聞いても特に驚くことはなく、でもうまくまだやれているのですから、自信をお持ちくださいと励まされた。
その後も一方的に、私が不安に思っている事、誰にも話せなかった事を、ここぞとばかりにマリアへと全て吐き出した。
マリアは私の顔ではあるが、嫌な顔せずに全てを聞いてくれ、アドバイスや冗談を言って全て返してくれた。
それだけで私は、とても楽になり1人で背負い込んでいた重みが取れた気がしていた。
「あっ、ご、ごめん、マリア。私が一方的に話してばかりして……つい、身近の人に会えたから、嬉しくて」
「謝る事はありませんよ、アリスお嬢様。私は、貴方にお仕えするメイドです。貴方が困っていたら、一緒に考えますし、辛かったら励まします。話したいことがあるのならば、全て私に話してください。いくらでも聞きますよ」
「マリア~」
私はそんな優しい言葉を掛けられ、少し涙目になりマリアに抱き着いた。
マリアは優しく抱いて、軽く頭を撫でてくれた。
「話を聞く限り、とても大変なのは伝わりました。そして、憧れの月の魔女が通った学院で、よき友と出会い、よい学院生活を送っていると知り、とても安心いたしました」
「よき友と言えない奴もいるかもしれないけど、うん、あそこはあそこで、楽しい学院生活を送れているよ。あっ! そう言えば、合同合宿って何?」
「そう言えば、まだお話していませんでしたね」
そしてマリアから、合同合宿の話を聞いた。
王都メルト魔法学院とクレイス魔法学院の生徒同士で、高め合うことを目的として決定したものだった。
学院長同士が話し合い決まったらしく、互いに男女別々で行うらしい。
なので、今年の地獄の夏合宿に、女子クラスのコランダムが同行することになった理由に納得した。
内容はまだ教えてもらっていないらしいが、明日顔合わせしてから詳しい説明があるらしい。
しかし、うちはクレイス魔法学院の存在もそうだが、合同合宿自体を知らないんだよね……女子側はどうか知らないが、うちの皆が知ったら驚くより、喜びそうだな。
それよりも、一番大事な事を聞くのを忘れていたのを、私は思い出した。
それはクレイス魔法学院の男子生徒についてだ。
マリアからは、10名程来ていると聞き、私は一応クレイス魔法学院からの転校生という設定なので、そこで誰も知り合いがいないのはマズイし、こんな奴見た事ないと言われたらアウトだと分かっていたので、どうするか相談した。
クレイス魔法学院の男子生徒は、元々人数が少なく、だいたいが顔見知りであると、通っていた当時から知っていたため相談したのだ。
すると、マリアは特別クラスにいた事にすればいいと言った。
クレイス魔法学院には、一般クラスと特別クラスが存在し、両方はほとんど交流もなく、誰がいるかも知られていないので、それなら問題ないと言われ、それで行くことにした。
色々とマリアと話していると、遠くからタツミ先生が私の名を呼ぶ声が聞こえ、その声は徐々に近付いて来ていると気付く。
もしかして、私をさがしているのか? と思った時、マリアにどれくらい時間が経ったかと聞くと、会ってからは50分程と言われ、そこにトウマたちと別れてからの大体の時間を足すと、2時間近く経過していた。
「あーそう言えば私、迷子だったんだ……多分姿を消したから、捜索されてるんだ」
「なるほど、お嬢様らしいですね」
「らしいとは、どういう事よ」
「そんな事よりも、早く行かれた方がいいと思いますよ」
「そうね。それじゃ、行くねマリア。久しぶりに話せて嬉しかったよ、ありがとう!」
そう言って私は、草木を分けてタツミ先生の所へ飛び出した。
「っわ! ビックリした~って、お前どこ行ってたんだ。トウマたちから急にいなくなったて言われて、探してたんだぞ」
「す、すいません、タツミ先生。灯台に向かった帰りに、迷子になりまして……」
「はぁ~無事ならそれでいい。面倒な仕事を増やされるよりましだ。ほら、さっさと帰るぞ」
「は~い。付いて行きます」
私は、タツミ先生の後ろに付いて歩き出した。
そんな私たちをマリアは木の陰から見ていた。
「(今、一緒にいた男をアリスお嬢様は、タツミ先生と呼んでいたけど……まさか……ね)」
マリアはその後すぐに、来た道を戻って行った。
そして私は宿泊施設についてから、担当教員にこっぴどく叱られた。
その後トウマが心配したんだぞと、少し暑苦し感じで抱き着いてきそうになったので、サラッと避けてごめんと頭を下げて謝った。
そしてルークにも、頭を下げて心配させたと謝った。
ルークはそっぽを向いて、いや俺たちにも少し責任があったと小さく呟いて、自分の部屋へと戻って行った。
想像してない言葉が返って来て、少し驚いたが、今回の件は私が原因で起きたことだとしっかり理解し、反省して部屋へと戻った。
その日の夕飯は、島で取れた新鮮な魚料理であり、とてつもなく美味であった。
夕飯後は、各自自由時間となり、シャワーや談笑などを行い、就寝となった。
次の日、朝食を食べた後制服に着替えて、外に出ると既に女子クラスが揃っていた。
「では、本日から本格的にカリキュラムを開始するが、事前に伝えた通り、本年度はクレイス魔法学院の生徒たちと合同で行う」
「えぇ!! な、何すかそれ!」
そんな驚いた声は、女子からは一切なく、仲間たちの一部男子からの声であった。
一応言うが、昨日の食事後、教員から合同合宿の件について伝えられていたのだが、そいつらは口にするのもバカみたいな事を話していて、聞いていなかった奴らだ。
ちなみに、そこにトウマも含まれている。
話を聞いてない奴がいたので、改めて教員から説明し直された。
説明が終わると、目的の訓練施設場のベースキャンプ地へ移動すると、そこにはクレイス魔法学院の生徒たちが既に整列していた。
女子の多さにざわつく仲間たちだが、直ぐに教員が落ち着かせ整列させた。
そして、両学院が揃い整列した所で、合同合宿の開始が言い渡された。
とりあえず、マリアは私だと分かっていると思うが、同級生の前でもあるので私のふりをしているのだろう。
ひとまず、初対面であるていで会話をしなければと、立ち上がった。
「えーっと、初めまして、俺はクリスと言います。貴方が言った通り、王都メルト魔法学院の生徒です。今日から修学旅行と言う名の合宿で来てて、少し散策していたら迷いまして……」
「なるほど。一応、明日からうちの学院との合同合宿というお話でしたので、いきなり現れて驚きましたわ」
「合同合宿?」
「おや、まだ聞いていませんの?」
正しく初耳の情報だ。
そんな事知っていたら、対策とか色々しているんですけど……いや、それよりも今はマリアと偶然会えたのだから、少し2人きりで話しがしたい。
この数カ月、色々あったし、一番頼れるマリアにそれを話したいし、相談もしたい。
そんな事を私が考えていると、それが伝わったのかマリアが行動に出た。
「とりあえず、私の方で傷や怪我が無いかは確認致します。なので、キョウカさんは先生に遅れると言っておいてくれますか?」
「分かりました。私の方から、先生の方には伝えておきます。急に呼び出して、対応までしていただき、ありがとうございます。それでは、よろしくお願い致します」
キョウカと呼ばれた女性は、一礼するとその場から立ち去った。
そして、私とマリアの2人きりになった。
「まさか、こんな所で出会えるとは驚きました。お久しぶりでございます、お坊ちゃま」
「ちょっと、マリア。お坊ちゃま呼びは止めてよ」
「いえいえ、今は誰がどこから見ているか分かりませんし、姿もアリスお嬢様のままでお話させていただきます。アリスお嬢様もそのおつもりで、クリスを演じ続けて下さい」
「た、確かに一理あるわ。でも、自分の姿を見て、話すのは何か変な気持ちね……」
マリアは、慣れれば大丈夫ですよと言って、その場から森の中に入り、人目がつかない場所へと移動し、ここなら大丈夫でしょうと言って、いきなり意外と男子が身についていますねと冗談から会話は始まった。
私は、それ褒めてないからと突っ込んで、軽く和んでからマリアと別れてからあった、学院での出来事やルークやレオンに正体がバレている事などを全て伝えた。
マリアは、その事を聞いても特に驚くことはなく、でもうまくまだやれているのですから、自信をお持ちくださいと励まされた。
その後も一方的に、私が不安に思っている事、誰にも話せなかった事を、ここぞとばかりにマリアへと全て吐き出した。
マリアは私の顔ではあるが、嫌な顔せずに全てを聞いてくれ、アドバイスや冗談を言って全て返してくれた。
それだけで私は、とても楽になり1人で背負い込んでいた重みが取れた気がしていた。
「あっ、ご、ごめん、マリア。私が一方的に話してばかりして……つい、身近の人に会えたから、嬉しくて」
「謝る事はありませんよ、アリスお嬢様。私は、貴方にお仕えするメイドです。貴方が困っていたら、一緒に考えますし、辛かったら励まします。話したいことがあるのならば、全て私に話してください。いくらでも聞きますよ」
「マリア~」
私はそんな優しい言葉を掛けられ、少し涙目になりマリアに抱き着いた。
マリアは優しく抱いて、軽く頭を撫でてくれた。
「話を聞く限り、とても大変なのは伝わりました。そして、憧れの月の魔女が通った学院で、よき友と出会い、よい学院生活を送っていると知り、とても安心いたしました」
「よき友と言えない奴もいるかもしれないけど、うん、あそこはあそこで、楽しい学院生活を送れているよ。あっ! そう言えば、合同合宿って何?」
「そう言えば、まだお話していませんでしたね」
そしてマリアから、合同合宿の話を聞いた。
王都メルト魔法学院とクレイス魔法学院の生徒同士で、高め合うことを目的として決定したものだった。
学院長同士が話し合い決まったらしく、互いに男女別々で行うらしい。
なので、今年の地獄の夏合宿に、女子クラスのコランダムが同行することになった理由に納得した。
内容はまだ教えてもらっていないらしいが、明日顔合わせしてから詳しい説明があるらしい。
しかし、うちはクレイス魔法学院の存在もそうだが、合同合宿自体を知らないんだよね……女子側はどうか知らないが、うちの皆が知ったら驚くより、喜びそうだな。
それよりも、一番大事な事を聞くのを忘れていたのを、私は思い出した。
それはクレイス魔法学院の男子生徒についてだ。
マリアからは、10名程来ていると聞き、私は一応クレイス魔法学院からの転校生という設定なので、そこで誰も知り合いがいないのはマズイし、こんな奴見た事ないと言われたらアウトだと分かっていたので、どうするか相談した。
クレイス魔法学院の男子生徒は、元々人数が少なく、だいたいが顔見知りであると、通っていた当時から知っていたため相談したのだ。
すると、マリアは特別クラスにいた事にすればいいと言った。
クレイス魔法学院には、一般クラスと特別クラスが存在し、両方はほとんど交流もなく、誰がいるかも知られていないので、それなら問題ないと言われ、それで行くことにした。
色々とマリアと話していると、遠くからタツミ先生が私の名を呼ぶ声が聞こえ、その声は徐々に近付いて来ていると気付く。
もしかして、私をさがしているのか? と思った時、マリアにどれくらい時間が経ったかと聞くと、会ってからは50分程と言われ、そこにトウマたちと別れてからの大体の時間を足すと、2時間近く経過していた。
「あーそう言えば私、迷子だったんだ……多分姿を消したから、捜索されてるんだ」
「なるほど、お嬢様らしいですね」
「らしいとは、どういう事よ」
「そんな事よりも、早く行かれた方がいいと思いますよ」
「そうね。それじゃ、行くねマリア。久しぶりに話せて嬉しかったよ、ありがとう!」
そう言って私は、草木を分けてタツミ先生の所へ飛び出した。
「っわ! ビックリした~って、お前どこ行ってたんだ。トウマたちから急にいなくなったて言われて、探してたんだぞ」
「す、すいません、タツミ先生。灯台に向かった帰りに、迷子になりまして……」
「はぁ~無事ならそれでいい。面倒な仕事を増やされるよりましだ。ほら、さっさと帰るぞ」
「は~い。付いて行きます」
私は、タツミ先生の後ろに付いて歩き出した。
そんな私たちをマリアは木の陰から見ていた。
「(今、一緒にいた男をアリスお嬢様は、タツミ先生と呼んでいたけど……まさか……ね)」
マリアはその後すぐに、来た道を戻って行った。
そして私は宿泊施設についてから、担当教員にこっぴどく叱られた。
その後トウマが心配したんだぞと、少し暑苦し感じで抱き着いてきそうになったので、サラッと避けてごめんと頭を下げて謝った。
そしてルークにも、頭を下げて心配させたと謝った。
ルークはそっぽを向いて、いや俺たちにも少し責任があったと小さく呟いて、自分の部屋へと戻って行った。
想像してない言葉が返って来て、少し驚いたが、今回の件は私が原因で起きたことだとしっかり理解し、反省して部屋へと戻った。
その日の夕飯は、島で取れた新鮮な魚料理であり、とてつもなく美味であった。
夕飯後は、各自自由時間となり、シャワーや談笑などを行い、就寝となった。
次の日、朝食を食べた後制服に着替えて、外に出ると既に女子クラスが揃っていた。
「では、本日から本格的にカリキュラムを開始するが、事前に伝えた通り、本年度はクレイス魔法学院の生徒たちと合同で行う」
「えぇ!! な、何すかそれ!」
そんな驚いた声は、女子からは一切なく、仲間たちの一部男子からの声であった。
一応言うが、昨日の食事後、教員から合同合宿の件について伝えられていたのだが、そいつらは口にするのもバカみたいな事を話していて、聞いていなかった奴らだ。
ちなみに、そこにトウマも含まれている。
話を聞いてない奴がいたので、改めて教員から説明し直された。
説明が終わると、目的の訓練施設場のベースキャンプ地へ移動すると、そこにはクレイス魔法学院の生徒たちが既に整列していた。
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