62 / 564
第61話 夏の夜
しおりを挟む
一方私は、自室に戻り電気もつけずに月明かりがさす窓を見つめていた。
「はぁ~何か頭の中がぐちゃぐちゃな気分……何て言うか、急に現実を叩きつけられた感じ? はぁ~……」
私はため息をつきながら、今まで考えていなかった事を急に押し付けられた気分になり、自分でもどうしていいか分からずにただぼーっとしていた。
すると、見つめていた窓を小さく叩く音がしたので、近付くとそこには私の姿をしたマリアがいた。
「マリア?」
「今、お1人ですか?」
「え、あ、うん。多分皆は、玄関の方で騒いでると思うし」
「では、少しお話をしませんか?」
「……うん。私もマリアと少し話がしたいかも」
そう言って、私は窓を開けそこから外に出て、宿泊施設の裏手へと移動し、下に座り宿泊施設の壁を背もたれにして月を見ながら、マリアと話始めた。
話した内容はクラスメイトたちの事や出会った友人たちの事でであった。
マリアが私と一緒に寮に住む人をもっと教えて欲しいと言い出したので、私はぽつぽつと話し始めたが、徐々に今までの事や騒いだ事を思い出して来て、段々と饒舌になっていた。
私は自分でも知らない内に、思い出し笑いをするほど楽しく、その事をマリアに話していた。
「アリスお嬢様」
「何、マリア?」
「ご自分でも、ご気付きになってない様なのでお伝えしまうが、今のアリスお嬢様はとてもいい笑顔をしていますよ」
「え?」
そこでやっと私は、先程まで重い雰囲気であったが今は全くその逆で、とても楽しくて笑いすらする状況になっていたと気付いた。
「アリスお嬢様は先程のお話で、色々と考える事ができてしまったのだと思います。まさしく、この先の事や、王国を襲う存在などですね」
「……うん。何だか、考えれば考えるだけ、わけが分からなくなって、答えが出ないの。考えない様にしても、頭のどこかではそれを考えてしまって、ぼーっとしてしまうのよ。だから、どうしていいか分からなくなっちゃって……」
「それは、アリスお嬢様に限った事ではありませんよ。ご友人も同じ様に悩み、考えているものなのです」
「そうかな? さっきの皆は、そんな感じじゃなかったけど……」
私は騒ぐトウマたちを思い出していた。
だが、マリアは軽く首を横に振った。
突然現実味のある話をされ、動揺しない人などいないとマリアは言う。
そこで、私の様に考え込んでしまう人もいれば、取りあえず前を向いて歩く人もいれば、誰かと気持ちを共有する人もいると口に出し、人それぞれで考え受けとめていると優しく教えてくれる。
「私は口下手で、アリスお嬢様にうまく伝えられないず申し訳ないです。何が言いたいかと言うと、結論を出す必要はないのですよ。まだ学生である皆様は、これを1つの経験として蓄え、成長していけばいいのです。誰も、大人になれなどと言っていません」
「いや、でも、いずれは考えるのなら、今から考えても……」
「そんな事、この先いくらでも考えられます。それよりも、アリスお嬢様が一緒に過ごして楽しいと思われるご友人たちと、今しか出来ない経験をする方が、絶対にいいです。その縁や経験が、よりアリスお嬢様を立派な一人前にしてくれるものだと、私は思っております」
「マリア……マリアはトウマと同じ様な事を言うのね」
「はい?」
マリアからの聞き返しに、私は首を横に振って何でもないと言って、立ち上がる。
私はマリアやトウマの言葉で、勝手に私が何かをしなきゃ、何かを今決めなければと心の底で思い込んでいたのではないかと、気付けた。
そうだよ、今の私が何かをやる事も、決めることも、誰にも迫られていなんだ! 私は王都メルト魔法学院に通う学生で、月の魔女に憧れて勉学をし、仲間たちと楽しく学生生活を楽しんでいるんだ! 今は、ただそれだけでいいじゃないか。
それが今の私だし、それ以上でも以下でもない。
何かあれば、1人でもなく皆がいる。
皆と一緒に考え乗り越え、時には競って成長していくことこそ、今私が一番考えることだ。
「あー何か、さっきまでの私が馬鹿らしくなって来た! マリアのおかげで、何か吹っ切れた! ありがとうマリア!」
「それはなによりです、アリスお嬢様」
「とりあえず、今から皆の所にちょっと行ってくる」
そう言って私は、マリアの元を立ち去った。
マリアは何も言わずに、私を見送ってくれた。
「アリスお嬢様のお力になれて良かった……でも、いいそびれちゃったな。あの狼を殲滅させた事。まぁ、いいか今アリスお嬢様に伝える事ではないし、胸にしまったおこう」
そう呟き、マリアは自分の宿泊施設へと戻って行った。
私は宿泊施設の玄関へと回ると、そこでは皆が何か棒や紐状の物を持ち、先端から火花が出ている物をで楽しそうに遊んでいた。
「何あれ?」
「何でお前は、そんな裏から出て来るんだ?」
「タ、タツミ先生」
ウッドデッキの端で皆を見て休んでいたタツミ先生に、私が遭遇するがタツミ先生は、まあいいかと言って皆の方に視線を戻した。
私は、タツミ先生にあれは何をしているのかを訊ねると、花火と言い返されたが何だか分からず首を傾げた。
タツミ先生は花火を簡単に説明してくれ、先端に火薬が着いた棒などを手で持って、火をつけて綺麗な火を見たりして楽しむ娯楽道具と教えてくれた。
すると遠くからトウマが私を見つけ、私にも参加したら面白ぞと声を掛けて来た。
私はタツミ先生の方をチラッと見ると、タツミ先生はさっさと行けと言う様な仕草をしたので、私はトウマたちの方へと駆け寄って花火を教えてもらい、私は皆と一緒に花火を楽しんだ。
「学生ライフを満喫してるって感じだな~」
「あんたも、混じって来ればいいじゃねぇか」
「まだ動くなって言ったろ、ルーク」
タツミ先生の真横に手当されたルークが宿泊施設から出て来て、声を掛け壁に背を付けた。
「動けるなら、お前こそ混じって来いよ」
「そう言うタイプじゃないのは、分かってるだろ。それより……」
「面倒臭い事は、大人に任せとけばいいんだよ。それ以上は答えん。分かったら、さっさと戻って休め」
「……」
ルークはタツミ先生の返答に黙ったまま振り返り、宿泊施設の中へと戻って行った。
それを横目で見たタツミ先生は、小さなため息をつき呟いた。
「変に、今回の事がこじれなければいいが……」
その日の夜は、オービン寮の生徒たちは花火を持ち、様々な火花を散らし夏の夜を小さく彩った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日私たちは、朝食後宿泊施設の外に集められていた。
「あれ? 今日はカリキュラムないんだよね?」
「そ、そのはずだけど……」
私はトウマに小声で確認するが、トウマは自信なさげに答えた。
すると先頭に立った教員が、一度咳払いすると今日の予定を話しだした。
「本日で合同合宿も最終日だ。今日まで色々あったが、よくぞ今日までやり抜いた。そこで、今日は1日自由時間とする!」
「……え」
教員の言葉に私たちは、直ぐに理解出来ず聞き返していた。
「だから、自由時間だ。浜辺で過ごすもよし、ゆっくり体を休めるもよしだ。ただし、宿泊施設周辺か、近くの浜辺のみでだ」
「「やったーー!」」
トウマを筆頭に、大きく喜びの声を上げ騒ぎ出す。
教員はそれを沈め、簡単に注意事項を述べた後に解散となった。
ちなみに、女子側も同じく自由時間らしく既に、浜辺で遊んでいると聞いたライラックとリーガは直ぐに自室に戻り水着に早着替えして、浜辺へと走って行った。
その後は皆自由に動き、水着に着替えて浜辺へ行く奴や、木陰にあるハンモックで昼寝する奴、ウッドデッキで買い込んだ食い物を食べる奴と色々だった。
私はウッドデッキにあるベンチで、ゆっくりとしてようかと思っているとトウマに声を掛けられた。
「おいクリス、まさかそんな場所で休んで、おしまいじゃないよな?」
「え?」
「おいおい、夏で海と言ったら水着だろ! 行くぞ海!」
「えー! いやいや、俺はいいって! その、水着持ってきてないし」
「何恥ずかしがってんだ! 水着は浜辺にある小屋で貸し出してくれてるらしいから、心配するなって! ほら、行くぞ!」
「ちょ、ちょっとトウマ」
トウマは私の腕を掴み、引きずる様に浜辺へと連れていかれた。
嘘でしょ! 私男物の水着なんて着れないよ! てか、この状況女ってバレるんじゃ!? 絶対に無理ーー!
「はぁ~何か頭の中がぐちゃぐちゃな気分……何て言うか、急に現実を叩きつけられた感じ? はぁ~……」
私はため息をつきながら、今まで考えていなかった事を急に押し付けられた気分になり、自分でもどうしていいか分からずにただぼーっとしていた。
すると、見つめていた窓を小さく叩く音がしたので、近付くとそこには私の姿をしたマリアがいた。
「マリア?」
「今、お1人ですか?」
「え、あ、うん。多分皆は、玄関の方で騒いでると思うし」
「では、少しお話をしませんか?」
「……うん。私もマリアと少し話がしたいかも」
そう言って、私は窓を開けそこから外に出て、宿泊施設の裏手へと移動し、下に座り宿泊施設の壁を背もたれにして月を見ながら、マリアと話始めた。
話した内容はクラスメイトたちの事や出会った友人たちの事でであった。
マリアが私と一緒に寮に住む人をもっと教えて欲しいと言い出したので、私はぽつぽつと話し始めたが、徐々に今までの事や騒いだ事を思い出して来て、段々と饒舌になっていた。
私は自分でも知らない内に、思い出し笑いをするほど楽しく、その事をマリアに話していた。
「アリスお嬢様」
「何、マリア?」
「ご自分でも、ご気付きになってない様なのでお伝えしまうが、今のアリスお嬢様はとてもいい笑顔をしていますよ」
「え?」
そこでやっと私は、先程まで重い雰囲気であったが今は全くその逆で、とても楽しくて笑いすらする状況になっていたと気付いた。
「アリスお嬢様は先程のお話で、色々と考える事ができてしまったのだと思います。まさしく、この先の事や、王国を襲う存在などですね」
「……うん。何だか、考えれば考えるだけ、わけが分からなくなって、答えが出ないの。考えない様にしても、頭のどこかではそれを考えてしまって、ぼーっとしてしまうのよ。だから、どうしていいか分からなくなっちゃって……」
「それは、アリスお嬢様に限った事ではありませんよ。ご友人も同じ様に悩み、考えているものなのです」
「そうかな? さっきの皆は、そんな感じじゃなかったけど……」
私は騒ぐトウマたちを思い出していた。
だが、マリアは軽く首を横に振った。
突然現実味のある話をされ、動揺しない人などいないとマリアは言う。
そこで、私の様に考え込んでしまう人もいれば、取りあえず前を向いて歩く人もいれば、誰かと気持ちを共有する人もいると口に出し、人それぞれで考え受けとめていると優しく教えてくれる。
「私は口下手で、アリスお嬢様にうまく伝えられないず申し訳ないです。何が言いたいかと言うと、結論を出す必要はないのですよ。まだ学生である皆様は、これを1つの経験として蓄え、成長していけばいいのです。誰も、大人になれなどと言っていません」
「いや、でも、いずれは考えるのなら、今から考えても……」
「そんな事、この先いくらでも考えられます。それよりも、アリスお嬢様が一緒に過ごして楽しいと思われるご友人たちと、今しか出来ない経験をする方が、絶対にいいです。その縁や経験が、よりアリスお嬢様を立派な一人前にしてくれるものだと、私は思っております」
「マリア……マリアはトウマと同じ様な事を言うのね」
「はい?」
マリアからの聞き返しに、私は首を横に振って何でもないと言って、立ち上がる。
私はマリアやトウマの言葉で、勝手に私が何かをしなきゃ、何かを今決めなければと心の底で思い込んでいたのではないかと、気付けた。
そうだよ、今の私が何かをやる事も、決めることも、誰にも迫られていなんだ! 私は王都メルト魔法学院に通う学生で、月の魔女に憧れて勉学をし、仲間たちと楽しく学生生活を楽しんでいるんだ! 今は、ただそれだけでいいじゃないか。
それが今の私だし、それ以上でも以下でもない。
何かあれば、1人でもなく皆がいる。
皆と一緒に考え乗り越え、時には競って成長していくことこそ、今私が一番考えることだ。
「あー何か、さっきまでの私が馬鹿らしくなって来た! マリアのおかげで、何か吹っ切れた! ありがとうマリア!」
「それはなによりです、アリスお嬢様」
「とりあえず、今から皆の所にちょっと行ってくる」
そう言って私は、マリアの元を立ち去った。
マリアは何も言わずに、私を見送ってくれた。
「アリスお嬢様のお力になれて良かった……でも、いいそびれちゃったな。あの狼を殲滅させた事。まぁ、いいか今アリスお嬢様に伝える事ではないし、胸にしまったおこう」
そう呟き、マリアは自分の宿泊施設へと戻って行った。
私は宿泊施設の玄関へと回ると、そこでは皆が何か棒や紐状の物を持ち、先端から火花が出ている物をで楽しそうに遊んでいた。
「何あれ?」
「何でお前は、そんな裏から出て来るんだ?」
「タ、タツミ先生」
ウッドデッキの端で皆を見て休んでいたタツミ先生に、私が遭遇するがタツミ先生は、まあいいかと言って皆の方に視線を戻した。
私は、タツミ先生にあれは何をしているのかを訊ねると、花火と言い返されたが何だか分からず首を傾げた。
タツミ先生は花火を簡単に説明してくれ、先端に火薬が着いた棒などを手で持って、火をつけて綺麗な火を見たりして楽しむ娯楽道具と教えてくれた。
すると遠くからトウマが私を見つけ、私にも参加したら面白ぞと声を掛けて来た。
私はタツミ先生の方をチラッと見ると、タツミ先生はさっさと行けと言う様な仕草をしたので、私はトウマたちの方へと駆け寄って花火を教えてもらい、私は皆と一緒に花火を楽しんだ。
「学生ライフを満喫してるって感じだな~」
「あんたも、混じって来ればいいじゃねぇか」
「まだ動くなって言ったろ、ルーク」
タツミ先生の真横に手当されたルークが宿泊施設から出て来て、声を掛け壁に背を付けた。
「動けるなら、お前こそ混じって来いよ」
「そう言うタイプじゃないのは、分かってるだろ。それより……」
「面倒臭い事は、大人に任せとけばいいんだよ。それ以上は答えん。分かったら、さっさと戻って休め」
「……」
ルークはタツミ先生の返答に黙ったまま振り返り、宿泊施設の中へと戻って行った。
それを横目で見たタツミ先生は、小さなため息をつき呟いた。
「変に、今回の事がこじれなければいいが……」
その日の夜は、オービン寮の生徒たちは花火を持ち、様々な火花を散らし夏の夜を小さく彩った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日私たちは、朝食後宿泊施設の外に集められていた。
「あれ? 今日はカリキュラムないんだよね?」
「そ、そのはずだけど……」
私はトウマに小声で確認するが、トウマは自信なさげに答えた。
すると先頭に立った教員が、一度咳払いすると今日の予定を話しだした。
「本日で合同合宿も最終日だ。今日まで色々あったが、よくぞ今日までやり抜いた。そこで、今日は1日自由時間とする!」
「……え」
教員の言葉に私たちは、直ぐに理解出来ず聞き返していた。
「だから、自由時間だ。浜辺で過ごすもよし、ゆっくり体を休めるもよしだ。ただし、宿泊施設周辺か、近くの浜辺のみでだ」
「「やったーー!」」
トウマを筆頭に、大きく喜びの声を上げ騒ぎ出す。
教員はそれを沈め、簡単に注意事項を述べた後に解散となった。
ちなみに、女子側も同じく自由時間らしく既に、浜辺で遊んでいると聞いたライラックとリーガは直ぐに自室に戻り水着に早着替えして、浜辺へと走って行った。
その後は皆自由に動き、水着に着替えて浜辺へ行く奴や、木陰にあるハンモックで昼寝する奴、ウッドデッキで買い込んだ食い物を食べる奴と色々だった。
私はウッドデッキにあるベンチで、ゆっくりとしてようかと思っているとトウマに声を掛けられた。
「おいクリス、まさかそんな場所で休んで、おしまいじゃないよな?」
「え?」
「おいおい、夏で海と言ったら水着だろ! 行くぞ海!」
「えー! いやいや、俺はいいって! その、水着持ってきてないし」
「何恥ずかしがってんだ! 水着は浜辺にある小屋で貸し出してくれてるらしいから、心配するなって! ほら、行くぞ!」
「ちょ、ちょっとトウマ」
トウマは私の腕を掴み、引きずる様に浜辺へと連れていかれた。
嘘でしょ! 私男物の水着なんて着れないよ! てか、この状況女ってバレるんじゃ!? 絶対に無理ーー!
0
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる