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第63話 再びのデート?
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長く短い様な合同合宿10日間であったが、本当に色々な事があった。
クレイス魔法学院とのまさかの合同合宿で、私に変装しているマリアに再開したり、初日のカリキュラムで魔物に遭遇して、命の危機に陥ったり、遭難してルークに全てバレてしまうとか。
本当に色々と濃い10日間だった……後、タツミ先生にも正体が女だとバレていたのを忘れていた。
ちなみに、タツミ先生は私の本名や理由なども特に聞いて来る事はなく、女であるという事だけバレただけであった。
そして私たちは、王都メルト魔法学院に帰って来て、残りの夏休みを満喫していた。
と言っても、夏休みも残す所、7日しかなくなっていた。
地獄の夏合宿も意外と最後は休息するような形で終えたので、帰って来てから1日休んだくらいで、皆は外出をしたりと自由に夏休みを満喫していた。
他の寮はと言うと、中々ハードなカリキュラムだったらしく完全に寮で体を休めているらしい。
私はと言うと、体力的にかなり疲れていたので2日間ゆっくりと休み、念の為にタツミ先生にも診察してもらい、体に問題ない事を確認してもらった。
それ以降は大図書館で少し本などを漁っていたが、そこでモランに会い、以前大図書館でした約束を果たしたから、買い物に付き合って欲しいと言われたので今日はその外出の予定だ。
「よし! 意外と私って男物の服も着こなせちゃうのね……あっ、だめだめ。それを受け入れてしまったら、私としてだめだな」
自室には私しかおらず、トウマは昨日から出かけており、数日戻らない予定なので1人羽を伸ばして、伸び伸びとしている。
そして私は部屋を出て、モランと待ち合わせをしている噴水の時計台へと急いで向かった。
するとそこには既に私服のモランの姿があった。
「やっば、もういるじゃん」
私は走ってモランに近付き声を掛け、遅れた事を謝るとモランは、自分が早く来過ぎただけだと言った。
少し息を切らしながら時計に視線を向けると、確かに待ち合わせ時間の10分前を針は指していた。
それを見て安心する私だったが、どうしてそんなに早く来たのかモランに聞くと、何故か恥ずかしそうに顔を俯け、楽しみにしてたからと小声で答えた。
その姿を見て私は可愛いな、と心の中で思い優しい目で見つめた。
モランの服装は、薄い灰色のワンピース姿で髪型もいつものツインテールではなく、後ろで長い髪を三つ編み状にまとめて一本にしていた。
いつもの姿とはまた違う姿なので、私は口に出してその姿も似合ってるよと言うと、モランは急に赤面して黙ってしまう。
暫くすると、小さくありがとうと言われたが、私はどうしてモランが急に黙ってしまったのか分からずにいたが、ひとまず今日はどこに行くのかモランに訊ねた。
「今日は、アクセサリーショップに行きたいんだ。いいかな?」
「もちろんだ。そもそも、モランからの誘いだし、どこでも付き合うよ」
「ありがとう」
そして私は、モランと並んで話しながら目的のアクセサリーショップへと向かった。
そんな私たちを物陰から見ている2組がいた。
「うんうん。なかなか順調みたいじゃねえか、モラン」
「そうだね、雰囲気的には良さそうだね」
「おいミュルテ、何だよ雰囲気的にはって、見た感じもお似合いだったろ」
「シルマちゃんは、モランちゃんに肩入れし過ぎ。もう少し客観的に見る目を付けないとだめだよ」
「お前は、いつも口が辛いよな」
「そんな事ないよ。ほら、追いかけないと2人を見失っちゃうよ」
「そうだな。行くぞ、ミュルテ。モランの初デートを見届けるんだ」
そう言って、シルマとミュルテはモランたちの後をバレない様に追って行く。
しかし、その視線や変に追いかけてくる行動に私は気付いていたが、悪そうな奴じゃないので放っておいた。
何かさっきから見られてる視線を感じるんだよな……何て言うか、バレバレ? にしても、追って来る2人共女の子って事は、モランの友達か?
私はそんな事を思いながら、モランと歩き合同合宿最終日で気になった事を思い出し、口に出した。
「そう言えば、モランっていつからジュリルの事をさん付けで呼ばなくなったんだ? 期末試験前まではさん付けで呼んでなかったか?」
「え? あーそうだね。確かに、期末試験前まではそうだったけど、期末試験が終わってからは昔の呼び方に戻したの?」
「昔?」
私が詳しく聞くと、モランとジュリルは昔の幼馴染と言うやつらしく、面識はずっとあったがジュリルに自分が不釣り合いだと徐々に思い始めて、距離を取っていたそうだ。
それで少し余所余所しかったり、避けていたりしたらしいが、合同授業の私のアドバイスから改めで自分を見直し始め、そこでジュリルとの関係も昔に戻したいと思い始めたらしい。
そのきっかけが期末試験での、実力試験でそこで全力でぶつかり合い、終わった後に自分から今までの事を謝り素直に思っている事を伝えたら、ジュリルも呆れた顔をして言うのが遅いですわって言われ、軽くデコピンされたと笑いながら答えてくれた。
今じゃ、昔の様に呼び捨てで呼び合い、言いたい事は我慢せずに言う様になったらしい。
それを聞き、合同合宿最終日で見た関係の変わりように納得ができた。
「そう言えば、どうして今日はアクセサリーショップに行くんだ?」
「もうすぐ私のお母さんの誕生日で、今日はそのプレゼントを買いに来たの。その、クリス君の意見も聞きたいなって思ってさ」
「そうなのな。モランのお母さんの誕生日プレゼント選びか。モランはご両親思いなんだな」
「そんな事ないよ。私をこの学院に入れてくれたのもお母さんだし、いつも応援してくれるから、そのお返しだよ」
「それでも、良い親孝行だよ。俺なんて、恥ずかしくてうまく出来ないんだから」
「そうなの?」
私はモランと雑談をしつつアクセサリーショップに着き、店内に入り色々と物を見ながら似合いそうな物を一緒に探した。
「お~お~いい感じじゃないか。このまま、くっつきそうだな」
「それはさすがにないでしょ。今日が初デートでしょ。シルマちゃんは夢見過ぎだよ」
「ミュルテお前、あたいに少し口悪くない?」
「そんな事ないよ。それよりほら、彼の方が先に出て来たよ」
「ほんとだ。ミュルテも顔逸らせ」
シルマとミュルテは、私が店から先に出て来た所を見ると、咄嗟に顔を逸らしどこかで買った飲み物や雑誌で顔を隠した。
いや、さすがにそれはあからさま過ぎでしょ……はぁ~モランは店主とアクセサリーの加工の事で少し話してるから、今なら彼女らに接触しても問題ないかな。
そう思い私は、尾行してきている2人組へと近付て行った。
「やばっ! 彼こっちに来てない!?」
「私たちに気付いたって事でしょ。どうするのシルマちゃん」
「どうするって、そう言うのはミュルテが考えてるんじゃないのか?」
「いやいや、私はシルマちゃんがデートを尾行したいって駄々こねるから、仕方なくついて来てるだけだよ。そう言うのは、シルマちゃんが考えておくべき事だよ」
「おい! ここで、あたいに全て投げるなよ。少しは考えてくれよ、ミュルテ」
「ちょっといいかな、お2人さん」
「「はい!」」
私が何か顔を近付けて話していた2人は、驚いて少し飛び上がる様に返事をした。
シルマの特徴は、薄灰色の髪で少し長い前髪は右側に流すようにして、後ろ髪は束ねて短いポニーテール状にしていた。
一方ミュルテの特徴は、紅色の髪でセミロングヘアーをしており、以前どこかで同じような髪を見た事があった気がしたが、思い出せはしなかった。
別に驚かしたり、文句を言いに来たわけじゃない事を伝え、少し話がしたいと伝えると2人は一度顔を見合わせて、分かりましたと言った。
「えーっと、多分だけどモランの友達って事でいいのかな? それだと同じ学年だから、敬語じゃなくてもいいよ」
「はい。あ、いや、何て言うか、勝手にデートを覗いてたから申し訳ないなと……」
「ごめんなさい。お2人の邪魔をするわけじゃなかったの。シルマちゃんがどうしても、モランちゃんの初デートは見届けるって聞かなくてつい」
「おい、ミュルテ! お前、何であたい1人りが全部悪い様に言うんだよ。付いて来たお前も、同罪だろ」
と2人は、どっちが悪いかを言い始めたが、私はそれ以前に気になった事があるので2人に聞いた。
「どっちが悪いとかは、別に聞いてないから。それより、デートってどういう事?」
「はぁ? あんた何言ってるの?」
「?」
「?」
私とシルマの考えている事が全く一致せずに、同じように首を傾げていると、ミュルテが私に確認するように聞いていた。
「あの、一応確認だけど、今日ってモランちゃんとデートしてるんだよね?」
「え、デート? いや、買い物に付き合ってるだけだけど?」
「「……はぁ!?」」
シルマとミュルテの驚きの声が、私の両耳を襲った。
クレイス魔法学院とのまさかの合同合宿で、私に変装しているマリアに再開したり、初日のカリキュラムで魔物に遭遇して、命の危機に陥ったり、遭難してルークに全てバレてしまうとか。
本当に色々と濃い10日間だった……後、タツミ先生にも正体が女だとバレていたのを忘れていた。
ちなみに、タツミ先生は私の本名や理由なども特に聞いて来る事はなく、女であるという事だけバレただけであった。
そして私たちは、王都メルト魔法学院に帰って来て、残りの夏休みを満喫していた。
と言っても、夏休みも残す所、7日しかなくなっていた。
地獄の夏合宿も意外と最後は休息するような形で終えたので、帰って来てから1日休んだくらいで、皆は外出をしたりと自由に夏休みを満喫していた。
他の寮はと言うと、中々ハードなカリキュラムだったらしく完全に寮で体を休めているらしい。
私はと言うと、体力的にかなり疲れていたので2日間ゆっくりと休み、念の為にタツミ先生にも診察してもらい、体に問題ない事を確認してもらった。
それ以降は大図書館で少し本などを漁っていたが、そこでモランに会い、以前大図書館でした約束を果たしたから、買い物に付き合って欲しいと言われたので今日はその外出の予定だ。
「よし! 意外と私って男物の服も着こなせちゃうのね……あっ、だめだめ。それを受け入れてしまったら、私としてだめだな」
自室には私しかおらず、トウマは昨日から出かけており、数日戻らない予定なので1人羽を伸ばして、伸び伸びとしている。
そして私は部屋を出て、モランと待ち合わせをしている噴水の時計台へと急いで向かった。
するとそこには既に私服のモランの姿があった。
「やっば、もういるじゃん」
私は走ってモランに近付き声を掛け、遅れた事を謝るとモランは、自分が早く来過ぎただけだと言った。
少し息を切らしながら時計に視線を向けると、確かに待ち合わせ時間の10分前を針は指していた。
それを見て安心する私だったが、どうしてそんなに早く来たのかモランに聞くと、何故か恥ずかしそうに顔を俯け、楽しみにしてたからと小声で答えた。
その姿を見て私は可愛いな、と心の中で思い優しい目で見つめた。
モランの服装は、薄い灰色のワンピース姿で髪型もいつものツインテールではなく、後ろで長い髪を三つ編み状にまとめて一本にしていた。
いつもの姿とはまた違う姿なので、私は口に出してその姿も似合ってるよと言うと、モランは急に赤面して黙ってしまう。
暫くすると、小さくありがとうと言われたが、私はどうしてモランが急に黙ってしまったのか分からずにいたが、ひとまず今日はどこに行くのかモランに訊ねた。
「今日は、アクセサリーショップに行きたいんだ。いいかな?」
「もちろんだ。そもそも、モランからの誘いだし、どこでも付き合うよ」
「ありがとう」
そして私は、モランと並んで話しながら目的のアクセサリーショップへと向かった。
そんな私たちを物陰から見ている2組がいた。
「うんうん。なかなか順調みたいじゃねえか、モラン」
「そうだね、雰囲気的には良さそうだね」
「おいミュルテ、何だよ雰囲気的にはって、見た感じもお似合いだったろ」
「シルマちゃんは、モランちゃんに肩入れし過ぎ。もう少し客観的に見る目を付けないとだめだよ」
「お前は、いつも口が辛いよな」
「そんな事ないよ。ほら、追いかけないと2人を見失っちゃうよ」
「そうだな。行くぞ、ミュルテ。モランの初デートを見届けるんだ」
そう言って、シルマとミュルテはモランたちの後をバレない様に追って行く。
しかし、その視線や変に追いかけてくる行動に私は気付いていたが、悪そうな奴じゃないので放っておいた。
何かさっきから見られてる視線を感じるんだよな……何て言うか、バレバレ? にしても、追って来る2人共女の子って事は、モランの友達か?
私はそんな事を思いながら、モランと歩き合同合宿最終日で気になった事を思い出し、口に出した。
「そう言えば、モランっていつからジュリルの事をさん付けで呼ばなくなったんだ? 期末試験前まではさん付けで呼んでなかったか?」
「え? あーそうだね。確かに、期末試験前まではそうだったけど、期末試験が終わってからは昔の呼び方に戻したの?」
「昔?」
私が詳しく聞くと、モランとジュリルは昔の幼馴染と言うやつらしく、面識はずっとあったがジュリルに自分が不釣り合いだと徐々に思い始めて、距離を取っていたそうだ。
それで少し余所余所しかったり、避けていたりしたらしいが、合同授業の私のアドバイスから改めで自分を見直し始め、そこでジュリルとの関係も昔に戻したいと思い始めたらしい。
そのきっかけが期末試験での、実力試験でそこで全力でぶつかり合い、終わった後に自分から今までの事を謝り素直に思っている事を伝えたら、ジュリルも呆れた顔をして言うのが遅いですわって言われ、軽くデコピンされたと笑いながら答えてくれた。
今じゃ、昔の様に呼び捨てで呼び合い、言いたい事は我慢せずに言う様になったらしい。
それを聞き、合同合宿最終日で見た関係の変わりように納得ができた。
「そう言えば、どうして今日はアクセサリーショップに行くんだ?」
「もうすぐ私のお母さんの誕生日で、今日はそのプレゼントを買いに来たの。その、クリス君の意見も聞きたいなって思ってさ」
「そうなのな。モランのお母さんの誕生日プレゼント選びか。モランはご両親思いなんだな」
「そんな事ないよ。私をこの学院に入れてくれたのもお母さんだし、いつも応援してくれるから、そのお返しだよ」
「それでも、良い親孝行だよ。俺なんて、恥ずかしくてうまく出来ないんだから」
「そうなの?」
私はモランと雑談をしつつアクセサリーショップに着き、店内に入り色々と物を見ながら似合いそうな物を一緒に探した。
「お~お~いい感じじゃないか。このまま、くっつきそうだな」
「それはさすがにないでしょ。今日が初デートでしょ。シルマちゃんは夢見過ぎだよ」
「ミュルテお前、あたいに少し口悪くない?」
「そんな事ないよ。それよりほら、彼の方が先に出て来たよ」
「ほんとだ。ミュルテも顔逸らせ」
シルマとミュルテは、私が店から先に出て来た所を見ると、咄嗟に顔を逸らしどこかで買った飲み物や雑誌で顔を隠した。
いや、さすがにそれはあからさま過ぎでしょ……はぁ~モランは店主とアクセサリーの加工の事で少し話してるから、今なら彼女らに接触しても問題ないかな。
そう思い私は、尾行してきている2人組へと近付て行った。
「やばっ! 彼こっちに来てない!?」
「私たちに気付いたって事でしょ。どうするのシルマちゃん」
「どうするって、そう言うのはミュルテが考えてるんじゃないのか?」
「いやいや、私はシルマちゃんがデートを尾行したいって駄々こねるから、仕方なくついて来てるだけだよ。そう言うのは、シルマちゃんが考えておくべき事だよ」
「おい! ここで、あたいに全て投げるなよ。少しは考えてくれよ、ミュルテ」
「ちょっといいかな、お2人さん」
「「はい!」」
私が何か顔を近付けて話していた2人は、驚いて少し飛び上がる様に返事をした。
シルマの特徴は、薄灰色の髪で少し長い前髪は右側に流すようにして、後ろ髪は束ねて短いポニーテール状にしていた。
一方ミュルテの特徴は、紅色の髪でセミロングヘアーをしており、以前どこかで同じような髪を見た事があった気がしたが、思い出せはしなかった。
別に驚かしたり、文句を言いに来たわけじゃない事を伝え、少し話がしたいと伝えると2人は一度顔を見合わせて、分かりましたと言った。
「えーっと、多分だけどモランの友達って事でいいのかな? それだと同じ学年だから、敬語じゃなくてもいいよ」
「はい。あ、いや、何て言うか、勝手にデートを覗いてたから申し訳ないなと……」
「ごめんなさい。お2人の邪魔をするわけじゃなかったの。シルマちゃんがどうしても、モランちゃんの初デートは見届けるって聞かなくてつい」
「おい、ミュルテ! お前、何であたい1人りが全部悪い様に言うんだよ。付いて来たお前も、同罪だろ」
と2人は、どっちが悪いかを言い始めたが、私はそれ以前に気になった事があるので2人に聞いた。
「どっちが悪いとかは、別に聞いてないから。それより、デートってどういう事?」
「はぁ? あんた何言ってるの?」
「?」
「?」
私とシルマの考えている事が全く一致せずに、同じように首を傾げていると、ミュルテが私に確認するように聞いていた。
「あの、一応確認だけど、今日ってモランちゃんとデートしてるんだよね?」
「え、デート? いや、買い物に付き合ってるだけだけど?」
「「……はぁ!?」」
シルマとミュルテの驚きの声が、私の両耳を襲った。
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