65 / 564
第64話 落ちぬなら落ちるまで攻め続けろモラン
しおりを挟む
「いやいやいやいや! それはおかしいでしょうが! どう考えても、あれはデートでしょ!」
「そうそう。あれがデートじゃないなら、何で貴方は今日モランちゃんと2人きりで外出してるの?」
「え、え? だから、買い物に付き合ってって言われて、いいよって返したから」
その私の答えに、シルマとミュルテは大きなため息をついた。
「あんた、もしかして自覚なしか? それはダメだ、と言うよりないな」
「うん。これはシルマちゃんと同意見。貴方、さすがにあり得ないよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。急に何で、そんな事言われないといけなんだよ」
「あんたな、少しは女の子の気持ちを考えろや! モランはあんたを母親のプレゼント選びに誘ったの、それはつまりデートでしょうが!」
「そうそう。と言うか、普通男女が2人きりで出かける自体が、デートだよ。もしかして、その事すら分かってないで、2人きりで出かけてたりしないよね?」
「え、え~と……それは……その……」
やばい、そうか今まで2人きりであう機会の方が多かったから気にしてなかったけど、傍から見たら普通はそう見えるのか!
と言うか、てっきり普通に買い物に誘ってもらったらか、軽い気持ちで来てしまっていたが、これはデートになるのか。
ちょっと分かってなかったな……頭に入れておこう。
と言うか、デートって言われなきゃ分からなくない? あれ、もしかして、これって私だけなか? あー恋愛方面とかの経験がないし分からないよ! 助けてマリア!
「おい、聞いてるのかあんた」
「あ、はい。聞いてます」
「えっ、何でここに2人共いるの?」
そう私の後ろからモランの声が聞こえ、私たちが視線を向けるとシルマとミュルテは、慌てた顔をしてモランの名前を口にした。
「シルマ、ミュルテ、それにクリス君も、ちょっとお話しようか」
「あははは……はい」
モランの言葉は少し怒っている口調だったので、私たちはこの後怒られるんだなと薄々感じつつ、モランの後を付いて行った。
案の定、場所を変えた後シルマとミュルテはモランに問い詰められ、その場に私も居たので何故か共犯とされてしまい私も怒られました。
その後シルマが、私は無関係である事を説明してくれ何とか誤解は解け、モランも勘違いして怒ってしまった事を謝られた。
「もー何なのよ、2人のせいで今日がごちゃごちゃだよー!」
モランは丸テーブルの上で両腕に顔をうずめて足を軽くバタバタさせていた。
「ご、ごめんてモラン。こんなんなると思わなくて……おら、お前からも何か言えよミュルテ」
「ごめんねモランちゃん。元はと言えば、シルマちゃんが言い出したのが原因だけど、彼もそんな気にしてなさそうだし大丈夫じゃないかな」
「お前、またいらない事を言ったな。まぁ、あいつの認識もあれだったしな~」
その時私は、一息入れる為に全員分の飲み物を買いに行っていたので、その場にはいなかった。
するとモランはシルマの言葉の意味を聞き、2人から今日はデートのつもりだったけど、私はそのつもりじゃない事を聞き呆然としてしまう。
「嘘~何で~。かなり勇気を出して誘ったんだけどな……」
「そう落ち込むな。それについては私たちも同感だ。だから、その事については、私たちの方からしっかり言っておいたから問題ない」
「そもそも、モランちゃんはさ、彼のどこが良かったの? 今日見た感じ、物凄くカッコいい訳じゃないし、何か鈍感そうだし、私的にはあまりピンと来なかったんだよね~」
「えっ、その~彼が私に凄く優しくしてくれたり、応援してくれる感じがいいなって思って」
「ふ~ん。モランちゃんって、意外とちょろいんだね」
「へぇっ!?」
「おい、ミュルテ! 何てこと言うんだ!」
「あ~ごめんごめん。馬鹿にしてるわけじゃなくて、私が率直に思っちゃった感想と言うか、あんまり気にしないで。でも、あんなに分かりやすいモランちゃんからのアタックにも気付かない彼も彼だし、何て言うか、彼が男っぽくみえないんだよね~」
「ど、どういう事ミュルテ?」
シルマからの問いかけにミュルテは、自分でもよく分からないんだけど直感? と肩をすくめて答える。
その後少し沈黙があったが、シルマがともかくと机を叩きモランを見て落ち込んでる暇はない! と落ち込んだ表情のモランを励ます。
「いいか、好きになった方が負けなんだよ恋ってのは。だから、アタックしてアタックして、落とせるまでやるんだ! 分かったかモラン!」
「うん、分かったよシルマ。私クリス君を落とせるまで頑張るよ! こんなことで落ち込んでいられないね!」
とシルマとモランで勝手に盛り上がっている所を、ミュルテがシルマは恋した事ないじゃんと口をはさみ、どうせ本の受け売りでしょと追い打ちをかける。
シルマは動揺しながら、そんな事はないと言うが本当かな~と追求し、軽い言い合いになった所で、私は買ってきた飲み物を持って帰って来た。
全くどういう状況か分からずにいたが、ミュルテに気にしないでいつもの事だからと言われたので、特に追求する事なく椅子に座り飲み物を配った。
その後は、改めて自己紹介などをした後、軽く雑談をしたが意外と盛り上がってしまい既に日が沈み始め、夕方の鐘の音が鳴り響いていた。
「えっ! もうそんな時間、意外と話が盛り上がっちゃったな」
「そうだな、男子側の話を色々聞いてたら面白くて、つい聞いちまった」
「でも、良かったのモランちゃん。何となくでずっと一緒に居ちゃったけど」
「うん、いいの。2人の事も紹介出来たし、クリス君の事とか色々改めて知れたから」
ミュルテは、モランがクリスを見つめる顔を見てそう、と小さく呟いた。
そして私はそろそろ帰ろうかと言い出し、みんなで立ち上がり学院への帰路についた。
その途中でモランが私に近付いて来て、小声で話し掛けて来た。
「また私と出かけてくれる? 次は、ただの買い物の付き添いじゃなくて」
「え、えっと……予定が合えば……ね」
「うふっ、約束だからね!」
弾けるような笑顔を私に向けて、モランは離れて前を歩くシルマとミュルテに後ろから、抱きつきに行った。
今のって間違いなくデートのお誘いだよな……何となく返答してしまったが、良かったのだろうか……。
まさか女の子から好意を向けられるとは、初めてすぎてどう対応したらいいか分からないぞ。
かと言って、このままモランの好意を無視するわけにもいかないし、今度アルジュとかに聞いてみるか、何かしらアイディアも浮かびそうだし。
想定外の悩みが出来てしまったが、男からしたら嬉しい悩みなんだろうな。
私は新しい悩みに頭を抱えつつ、モランたちの後を付いて行った。
そんな私の後ろ姿を見つめる男の影があった。
「やっと見つけたぞ、アリス……」
その男はそう呟くと、私とは反対方向に立ち去って行ったのだった。
私は一瞬、虫酸が走る様な視線を感じ振り返るも、そんな視線を向けている人物は見つからず勘違いだと思い、再び歩き出した。
「そうそう。あれがデートじゃないなら、何で貴方は今日モランちゃんと2人きりで外出してるの?」
「え、え? だから、買い物に付き合ってって言われて、いいよって返したから」
その私の答えに、シルマとミュルテは大きなため息をついた。
「あんた、もしかして自覚なしか? それはダメだ、と言うよりないな」
「うん。これはシルマちゃんと同意見。貴方、さすがにあり得ないよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。急に何で、そんな事言われないといけなんだよ」
「あんたな、少しは女の子の気持ちを考えろや! モランはあんたを母親のプレゼント選びに誘ったの、それはつまりデートでしょうが!」
「そうそう。と言うか、普通男女が2人きりで出かける自体が、デートだよ。もしかして、その事すら分かってないで、2人きりで出かけてたりしないよね?」
「え、え~と……それは……その……」
やばい、そうか今まで2人きりであう機会の方が多かったから気にしてなかったけど、傍から見たら普通はそう見えるのか!
と言うか、てっきり普通に買い物に誘ってもらったらか、軽い気持ちで来てしまっていたが、これはデートになるのか。
ちょっと分かってなかったな……頭に入れておこう。
と言うか、デートって言われなきゃ分からなくない? あれ、もしかして、これって私だけなか? あー恋愛方面とかの経験がないし分からないよ! 助けてマリア!
「おい、聞いてるのかあんた」
「あ、はい。聞いてます」
「えっ、何でここに2人共いるの?」
そう私の後ろからモランの声が聞こえ、私たちが視線を向けるとシルマとミュルテは、慌てた顔をしてモランの名前を口にした。
「シルマ、ミュルテ、それにクリス君も、ちょっとお話しようか」
「あははは……はい」
モランの言葉は少し怒っている口調だったので、私たちはこの後怒られるんだなと薄々感じつつ、モランの後を付いて行った。
案の定、場所を変えた後シルマとミュルテはモランに問い詰められ、その場に私も居たので何故か共犯とされてしまい私も怒られました。
その後シルマが、私は無関係である事を説明してくれ何とか誤解は解け、モランも勘違いして怒ってしまった事を謝られた。
「もー何なのよ、2人のせいで今日がごちゃごちゃだよー!」
モランは丸テーブルの上で両腕に顔をうずめて足を軽くバタバタさせていた。
「ご、ごめんてモラン。こんなんなると思わなくて……おら、お前からも何か言えよミュルテ」
「ごめんねモランちゃん。元はと言えば、シルマちゃんが言い出したのが原因だけど、彼もそんな気にしてなさそうだし大丈夫じゃないかな」
「お前、またいらない事を言ったな。まぁ、あいつの認識もあれだったしな~」
その時私は、一息入れる為に全員分の飲み物を買いに行っていたので、その場にはいなかった。
するとモランはシルマの言葉の意味を聞き、2人から今日はデートのつもりだったけど、私はそのつもりじゃない事を聞き呆然としてしまう。
「嘘~何で~。かなり勇気を出して誘ったんだけどな……」
「そう落ち込むな。それについては私たちも同感だ。だから、その事については、私たちの方からしっかり言っておいたから問題ない」
「そもそも、モランちゃんはさ、彼のどこが良かったの? 今日見た感じ、物凄くカッコいい訳じゃないし、何か鈍感そうだし、私的にはあまりピンと来なかったんだよね~」
「えっ、その~彼が私に凄く優しくしてくれたり、応援してくれる感じがいいなって思って」
「ふ~ん。モランちゃんって、意外とちょろいんだね」
「へぇっ!?」
「おい、ミュルテ! 何てこと言うんだ!」
「あ~ごめんごめん。馬鹿にしてるわけじゃなくて、私が率直に思っちゃった感想と言うか、あんまり気にしないで。でも、あんなに分かりやすいモランちゃんからのアタックにも気付かない彼も彼だし、何て言うか、彼が男っぽくみえないんだよね~」
「ど、どういう事ミュルテ?」
シルマからの問いかけにミュルテは、自分でもよく分からないんだけど直感? と肩をすくめて答える。
その後少し沈黙があったが、シルマがともかくと机を叩きモランを見て落ち込んでる暇はない! と落ち込んだ表情のモランを励ます。
「いいか、好きになった方が負けなんだよ恋ってのは。だから、アタックしてアタックして、落とせるまでやるんだ! 分かったかモラン!」
「うん、分かったよシルマ。私クリス君を落とせるまで頑張るよ! こんなことで落ち込んでいられないね!」
とシルマとモランで勝手に盛り上がっている所を、ミュルテがシルマは恋した事ないじゃんと口をはさみ、どうせ本の受け売りでしょと追い打ちをかける。
シルマは動揺しながら、そんな事はないと言うが本当かな~と追求し、軽い言い合いになった所で、私は買ってきた飲み物を持って帰って来た。
全くどういう状況か分からずにいたが、ミュルテに気にしないでいつもの事だからと言われたので、特に追求する事なく椅子に座り飲み物を配った。
その後は、改めて自己紹介などをした後、軽く雑談をしたが意外と盛り上がってしまい既に日が沈み始め、夕方の鐘の音が鳴り響いていた。
「えっ! もうそんな時間、意外と話が盛り上がっちゃったな」
「そうだな、男子側の話を色々聞いてたら面白くて、つい聞いちまった」
「でも、良かったのモランちゃん。何となくでずっと一緒に居ちゃったけど」
「うん、いいの。2人の事も紹介出来たし、クリス君の事とか色々改めて知れたから」
ミュルテは、モランがクリスを見つめる顔を見てそう、と小さく呟いた。
そして私はそろそろ帰ろうかと言い出し、みんなで立ち上がり学院への帰路についた。
その途中でモランが私に近付いて来て、小声で話し掛けて来た。
「また私と出かけてくれる? 次は、ただの買い物の付き添いじゃなくて」
「え、えっと……予定が合えば……ね」
「うふっ、約束だからね!」
弾けるような笑顔を私に向けて、モランは離れて前を歩くシルマとミュルテに後ろから、抱きつきに行った。
今のって間違いなくデートのお誘いだよな……何となく返答してしまったが、良かったのだろうか……。
まさか女の子から好意を向けられるとは、初めてすぎてどう対応したらいいか分からないぞ。
かと言って、このままモランの好意を無視するわけにもいかないし、今度アルジュとかに聞いてみるか、何かしらアイディアも浮かびそうだし。
想定外の悩みが出来てしまったが、男からしたら嬉しい悩みなんだろうな。
私は新しい悩みに頭を抱えつつ、モランたちの後を付いて行った。
そんな私の後ろ姿を見つめる男の影があった。
「やっと見つけたぞ、アリス……」
その男はそう呟くと、私とは反対方向に立ち去って行ったのだった。
私は一瞬、虫酸が走る様な視線を感じ振り返るも、そんな視線を向けている人物は見つからず勘違いだと思い、再び歩き出した。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
お前を愛することはない!?それより異世界なのに魔物も冒険者もいないだなんて酷くない?
白雪なこ
恋愛
元婚約者のせいで、今、私ったら、「お前を愛することない!」と言う、つまらない台詞を聞く仕事をしておりますが、晴れて婚約者が元婚約者になりましたので、特に文句はございません!やったぜ!
異世界に転生したっぽいのに、魔物も冒険者もいないので、夢と希望は自分で作ることにしました。まずは、一族郎党へのロマンの布教完了です。
*激しくゆるゆる。いや、おかしいだろ!とツッコミながらお読みください。
*タイトル変更・1話修正・短編から長編に変更
*外部サイトにも掲載しています。
冷遇されている令嬢に転生したけど図太く生きていたら聖女に成り上がりました
富士山のぼり
恋愛
何処にでもいる普通のOLである私は事故にあって異世界に転生した。
転生先は入り婿の駄目な父親と後妻である母とその娘にいびられている令嬢だった。
でも現代日本育ちの図太い神経で平然と生きていたらいつの間にか聖女と呼ばれるようになっていた。
別にそんな事望んでなかったんだけど……。
「そんな口の利き方を私にしていいと思っている訳? 後悔するわよ。」
「下らない事はいい加減にしなさい。後悔する事になるのはあなたよ。」
強気で物事にあまり動じない系女子の異世界転生話。
※小説家になろうの方にも掲載しています。あちらが修正版です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
キズモノ令嬢絶賛発情中♡~乙女ゲームのモブ、ヒロイン・悪役令嬢を押しのけ主役になりあがる
青の雀
恋愛
侯爵令嬢ミッシェル・アインシュタインには、れっきとした婚約者がいるにもかかわらず、ある日、突然、婚約破棄されてしまう
そのショックで、発熱の上、寝込んでしまったのだが、その間に夢の中でこの世界は前世遊んでいた乙女ゲームの世界だときづいてしまう
ただ、残念ながら、乙女ゲームのヒロインでもなく、悪役令嬢でもないセリフもなければ、端役でもない記憶の片隅にもとどめ置かれない完全なるモブとして転生したことに気づいてしまう
婚約者だった相手は、ヒロインに恋をし、それも攻略対象者でもないのに、勝手にヒロインに恋をして、そのためにミッシェルが邪魔になり、捨てたのだ
悲しみのあまり、ミッシェルは神に祈る「どうか、神様、モブでも女の幸せを下さい」
ミッシェルのカラダが一瞬、光に包まれ、以来、いつでもどこでも発情しっぱなしになり攻略対象者はミッシェルのフェロモンにイチコロになるという話になる予定
番外編は、前世記憶持ちの悪役令嬢とコラボしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる