194 / 564
第193話 祝勝会
しおりを挟む
私は祝勝会が行われりる会場に着き、扉を開けると中では多くの生徒たちが大盛り上がりで騒いでいた。
学院対抗戦逆転優勝と大きく書かれたものが吊るされており、豪勢な食べ物や多くの飲み物が用意されていた。
「すっごいな。まさにお祭り状態だな」
チラッと視線を会場の隅にずらすと、所々に数名の教員たちもおり、一応お目付け役的な立場で立っているが教員たちの表情は柔らかかった。
一応いるけど、この言う日くらいは大目に見るって事かな。
私はそのまま会場の方へと視線を戻し、分からない暗号文を残したトウマを探し始めた。
すると、そんな私を見つけて声を掛けて来た人物がいた。
「おっ、クリスじゃないか。どっか行っていたのか?」
「マックス。それにケビン。ちょっとね」
そこにはマックスが飲み物片手に持っており、その横にケビンが軽食を片手に立っていた。
「まだ食べ物もあるから、心配ないぞクリス」
「ありがとうケビン。それより、トウマを見なかった?」
「トウマか? 確か二階の方で見たような気がするが……どうだったけ、ケビン?」
「ん?」
マックスがケビンに問いかけた時、ケビンは軽食を口にしていた。
それを見たマックスは直ぐに私の方へと視線を戻して来た。
「ケビンは知らなそうだから、放っておいていいぞ。つう訳で、トウマの情報として俺のだけだがいいか?」
「あぁ。十分だよマックス」
「それならいいが、トウマに何か用なのか?」
「あいつが変な置手紙残したから、その文句だけでも言おうかと」
そうして私は、マックスに例の置手紙を見せるとマックスは軽く噴き出した。
「なるほどね。まぁ、分からなくもないが、クリスからしたら分からなくて一言言いたいってことか」
「そう。置手紙するなら、もう少し分かりやすいものにしてくれってね。モーガンに聞かなきゃ、祝勝会の場所するら分からず、諦めてたくらいなんだからな」
「そりゃ災難だったな。まぁ、トウマにも悪気はなかったと思うからほどほどにな。祝勝会なんだから、クリスも楽しめよ」
そう言って、マックスとケビンはそこから歩いて去って行った。
私はマックスから聞いた手掛かりを元に、二階へと上がって行きトウマを探し始めた。
二階にも多くの学院生たちが祝勝会を楽しんでいた。
意外とどの学年も寮も入り混じって話していたりするな。
やっぱり、大運動会以降から少し変わったのかな。
周囲を見ながら進み、途中で飲み物を自由に取れる場所があったので一つ取り、その場で小休憩をとる事にした。
意外と見つからないな、トウマ。
何処にいるんだ? それに、意外と他の奴らとも会わないな。
私は飲み物を呑んで周囲を見ていると、ジュリルが一人でやって来た。
「クリス、今少しいいかしら?」
「あぁ、いいぞ。あっ、ジュリル今日はお疲れ様。激しい試合だったが、惜しかったな」
「ありがとうございます。私の気の緩みと貴方のお姉さんを見くびっていた結果ですわ」
「ジュリルはやっぱり自分に厳しいんだな。もし次に姉さんと戦ったら、絶対にジュリルが勝つなこれは」
「それはやって見ないと分かりませんわよ」
「そうだな。少し言い過ぎた」
ジュリルは私の言葉に首を横にゆっくり振った。
「ごめん、話が逸れたな。それで何か用があるんだったよな」
「えぇ。その、クリスのお姉さん……アリス・フォークロスについて訊きたい事がありまして」
「姉さんの事?」
何だろ? ジュリルが姉さん、いや私の事で訊きたい事? 今日の対戦で見せた、ゴーレム武装の事だったりするのかな?
そんな事を考えつつ、私はジュリルの方を見ているとジュリルは少し言い出しずらそうな感じであったが、口を開いた。
「今日、初めて貴方のお姉さんと戦っている中である事に気付きまして」
「ある事?」
「えぇ。貴方のお姉さんが使っていた武術がく――」
とジュリルが言いかけた瞬間だった、会場の一階にある舞台から急に音楽が流れ始め、舞台にダイモンと司会役の学院生が一人現れて話し始めた。
「皆様! 盛り上がっていますかー? 今日は代表戦に出場したダイモン寮長にインタビューをさせて頂ける事になりましたので、皆様ぜひ注目して下さい!」
「今日試合に出た者、昨日試合に出た者、応援しに来てくれた者、祝勝会を楽しんでいる者、皆! 今日はお疲れ様だ! 今から少しだけでも俺様の話を聞いてくれると嬉しい!」
ダイモンがそう高らかに声を掛けると、舞台に学院生たちがワイワイとしながら集まりだす。
するとその中らある者がダイモンに声を掛けた。
「おいダイモン。何で試合に負けたお前がそんなに目立っているんだ?」
「エメル。確かに試合には負けたが、相手があのアバンさんだったんだ。あれは負けよ言うより、俺様が今後の成長可能性に気付けるいい経験だった。だから、それを皆にも伝えたいからインタビューを引き受けたんだ!」
「とか言って、どうせ目立ちたいからだろ」
「それの何が悪い? 俺様が目立つのは当然の事だ! さぁ、司会者! 早速始めよう! エメルなど放っておいていい」
ダイモンが鼻息荒くしている姿を見て、エメルは諦める様に小さくため息をつく。
そのままエメルは舞台から離れて行き、遠くで軽食をとっていたスニークの元へと近付いて行った。
舞台ではダイモンのインタビューが始まっていると、そこに舞台後方から突然乱入者が現れた。
「おいおい、そんな奴より俺の方がこの場に相応しいぞ」
「っ! ヒビキ! てめぇ、何勝手に上がって来てるんだ。今は俺様の舞台だぞ!」
「お前の様な俺様系より、俺の方がこの場に合っているから来ただけだ」
そう言ってヒビキは、軽く投げキッスをすると女子たちが軽く騒ぎ出す。
「いやいや、そもそもお前代表戦にすら出てないんだから、引っ込んでろ」
「そんなの関係ないな。出ているか出ていなかより、この場に相応しいかどうかだろ」
「いいから降りろ! 俺様より目立つんじゃねぇ!」
「ダイモン、お前こそ今日くらい静かにしてたらどうだ。戦って疲れているだろう」
そうやって二人が舞台上で言い合っているのを、周りの学院生たちは笑いながら見ており盛り上がっていた。
「あははは。何か面白そうな感じなってるな」
「……そうですわね。一方は寮長、もう一方は副寮長とは思えない感じですわ」
私とジュリルは二階から舞台の様子を見ながら、その話をしていた。
「あ~ごめん。また話が途切れたな。それで、さっきは途中まで何を言いかけてたんだジュリル?」
「あっ、いえ。もう大丈夫ですわ。そんなに大した事ではないですので。それでは私はこれで失礼しますわ、ウィルたちを待たせていますので」
「そうか。じゃ、またなジュリル」
ジュリルは私の挨拶に軽く一礼して立ち去っていた。
「(結局言い出せませんでしたわ……ですが、やはりあれはただの偶然ですわよね。仮に一致していたとして、何だと言いますの? クリスと姉のアリスが同一人物なはずがありませんわ。そう、これは私の考え過ぎ……ただそれだけの事ですわ)」
私はジュリルの去って行く後ろ姿を見ていると、背後から聞きなれた声が聞こえて来て振り返ると、そこにはトウマがこちらに向かって来ていた。
「お~い、クリス。来たんだな」
「トウマ。やっと見つけた」
「? 何か怒ってるのか、お前?」
私はトウマに寮で見つけた置手紙を突き出して、思っていた事を伝えるとトウマは納得したのか軽く頷いた。
「それの事か。いや、何て言うかちょっとしたジョーク的な、ユーモワを持たせた感じにしたんだよ。一応分かるかと思ってたんだけどな」
「いや、分からないから。全く、もう少し分かりやすい感じで書いてくれよ」
「悪い悪い。でも、辿り着いたんだから結果オーライだろ。それより、少し助けてくれよ。他の奴らが、今日の試合で使った力についてしつこいんだ」
「それは仕方ないだろ。あの力を今まで隠してて、あんな公の場で使ったら誰でも気になるだろ。しかも、トウマだし」
「手紙の件は謝るから、助太刀してくれよ。あんまり、あの力の事言いたくないんだよ」
「なら、そう言えばいいだろ」
「それがあいつら、全然聞いてくれないんだよ」
「あ~まぁ、それはトウマだからだろ」
「えっ、どう言う意味よそれ?」
「言葉のままだよ」
「いや全然分からないんだけど」
その後私とトウマはそんな会話をしながら、リーガやライラックと言ったクラスの仲間たちが多くいる場所へと向かって行った。
そして、祝勝会は大盛り上がりして終了した。
終了した頃には、既に時刻は夜の10時近くになっており学院生たちは各寮へと眠そうに戻って行き、学院対抗戦2日目が終了したのだった。
学院対抗戦逆転優勝と大きく書かれたものが吊るされており、豪勢な食べ物や多くの飲み物が用意されていた。
「すっごいな。まさにお祭り状態だな」
チラッと視線を会場の隅にずらすと、所々に数名の教員たちもおり、一応お目付け役的な立場で立っているが教員たちの表情は柔らかかった。
一応いるけど、この言う日くらいは大目に見るって事かな。
私はそのまま会場の方へと視線を戻し、分からない暗号文を残したトウマを探し始めた。
すると、そんな私を見つけて声を掛けて来た人物がいた。
「おっ、クリスじゃないか。どっか行っていたのか?」
「マックス。それにケビン。ちょっとね」
そこにはマックスが飲み物片手に持っており、その横にケビンが軽食を片手に立っていた。
「まだ食べ物もあるから、心配ないぞクリス」
「ありがとうケビン。それより、トウマを見なかった?」
「トウマか? 確か二階の方で見たような気がするが……どうだったけ、ケビン?」
「ん?」
マックスがケビンに問いかけた時、ケビンは軽食を口にしていた。
それを見たマックスは直ぐに私の方へと視線を戻して来た。
「ケビンは知らなそうだから、放っておいていいぞ。つう訳で、トウマの情報として俺のだけだがいいか?」
「あぁ。十分だよマックス」
「それならいいが、トウマに何か用なのか?」
「あいつが変な置手紙残したから、その文句だけでも言おうかと」
そうして私は、マックスに例の置手紙を見せるとマックスは軽く噴き出した。
「なるほどね。まぁ、分からなくもないが、クリスからしたら分からなくて一言言いたいってことか」
「そう。置手紙するなら、もう少し分かりやすいものにしてくれってね。モーガンに聞かなきゃ、祝勝会の場所するら分からず、諦めてたくらいなんだからな」
「そりゃ災難だったな。まぁ、トウマにも悪気はなかったと思うからほどほどにな。祝勝会なんだから、クリスも楽しめよ」
そう言って、マックスとケビンはそこから歩いて去って行った。
私はマックスから聞いた手掛かりを元に、二階へと上がって行きトウマを探し始めた。
二階にも多くの学院生たちが祝勝会を楽しんでいた。
意外とどの学年も寮も入り混じって話していたりするな。
やっぱり、大運動会以降から少し変わったのかな。
周囲を見ながら進み、途中で飲み物を自由に取れる場所があったので一つ取り、その場で小休憩をとる事にした。
意外と見つからないな、トウマ。
何処にいるんだ? それに、意外と他の奴らとも会わないな。
私は飲み物を呑んで周囲を見ていると、ジュリルが一人でやって来た。
「クリス、今少しいいかしら?」
「あぁ、いいぞ。あっ、ジュリル今日はお疲れ様。激しい試合だったが、惜しかったな」
「ありがとうございます。私の気の緩みと貴方のお姉さんを見くびっていた結果ですわ」
「ジュリルはやっぱり自分に厳しいんだな。もし次に姉さんと戦ったら、絶対にジュリルが勝つなこれは」
「それはやって見ないと分かりませんわよ」
「そうだな。少し言い過ぎた」
ジュリルは私の言葉に首を横にゆっくり振った。
「ごめん、話が逸れたな。それで何か用があるんだったよな」
「えぇ。その、クリスのお姉さん……アリス・フォークロスについて訊きたい事がありまして」
「姉さんの事?」
何だろ? ジュリルが姉さん、いや私の事で訊きたい事? 今日の対戦で見せた、ゴーレム武装の事だったりするのかな?
そんな事を考えつつ、私はジュリルの方を見ているとジュリルは少し言い出しずらそうな感じであったが、口を開いた。
「今日、初めて貴方のお姉さんと戦っている中である事に気付きまして」
「ある事?」
「えぇ。貴方のお姉さんが使っていた武術がく――」
とジュリルが言いかけた瞬間だった、会場の一階にある舞台から急に音楽が流れ始め、舞台にダイモンと司会役の学院生が一人現れて話し始めた。
「皆様! 盛り上がっていますかー? 今日は代表戦に出場したダイモン寮長にインタビューをさせて頂ける事になりましたので、皆様ぜひ注目して下さい!」
「今日試合に出た者、昨日試合に出た者、応援しに来てくれた者、祝勝会を楽しんでいる者、皆! 今日はお疲れ様だ! 今から少しだけでも俺様の話を聞いてくれると嬉しい!」
ダイモンがそう高らかに声を掛けると、舞台に学院生たちがワイワイとしながら集まりだす。
するとその中らある者がダイモンに声を掛けた。
「おいダイモン。何で試合に負けたお前がそんなに目立っているんだ?」
「エメル。確かに試合には負けたが、相手があのアバンさんだったんだ。あれは負けよ言うより、俺様が今後の成長可能性に気付けるいい経験だった。だから、それを皆にも伝えたいからインタビューを引き受けたんだ!」
「とか言って、どうせ目立ちたいからだろ」
「それの何が悪い? 俺様が目立つのは当然の事だ! さぁ、司会者! 早速始めよう! エメルなど放っておいていい」
ダイモンが鼻息荒くしている姿を見て、エメルは諦める様に小さくため息をつく。
そのままエメルは舞台から離れて行き、遠くで軽食をとっていたスニークの元へと近付いて行った。
舞台ではダイモンのインタビューが始まっていると、そこに舞台後方から突然乱入者が現れた。
「おいおい、そんな奴より俺の方がこの場に相応しいぞ」
「っ! ヒビキ! てめぇ、何勝手に上がって来てるんだ。今は俺様の舞台だぞ!」
「お前の様な俺様系より、俺の方がこの場に合っているから来ただけだ」
そう言ってヒビキは、軽く投げキッスをすると女子たちが軽く騒ぎ出す。
「いやいや、そもそもお前代表戦にすら出てないんだから、引っ込んでろ」
「そんなの関係ないな。出ているか出ていなかより、この場に相応しいかどうかだろ」
「いいから降りろ! 俺様より目立つんじゃねぇ!」
「ダイモン、お前こそ今日くらい静かにしてたらどうだ。戦って疲れているだろう」
そうやって二人が舞台上で言い合っているのを、周りの学院生たちは笑いながら見ており盛り上がっていた。
「あははは。何か面白そうな感じなってるな」
「……そうですわね。一方は寮長、もう一方は副寮長とは思えない感じですわ」
私とジュリルは二階から舞台の様子を見ながら、その話をしていた。
「あ~ごめん。また話が途切れたな。それで、さっきは途中まで何を言いかけてたんだジュリル?」
「あっ、いえ。もう大丈夫ですわ。そんなに大した事ではないですので。それでは私はこれで失礼しますわ、ウィルたちを待たせていますので」
「そうか。じゃ、またなジュリル」
ジュリルは私の挨拶に軽く一礼して立ち去っていた。
「(結局言い出せませんでしたわ……ですが、やはりあれはただの偶然ですわよね。仮に一致していたとして、何だと言いますの? クリスと姉のアリスが同一人物なはずがありませんわ。そう、これは私の考え過ぎ……ただそれだけの事ですわ)」
私はジュリルの去って行く後ろ姿を見ていると、背後から聞きなれた声が聞こえて来て振り返ると、そこにはトウマがこちらに向かって来ていた。
「お~い、クリス。来たんだな」
「トウマ。やっと見つけた」
「? 何か怒ってるのか、お前?」
私はトウマに寮で見つけた置手紙を突き出して、思っていた事を伝えるとトウマは納得したのか軽く頷いた。
「それの事か。いや、何て言うかちょっとしたジョーク的な、ユーモワを持たせた感じにしたんだよ。一応分かるかと思ってたんだけどな」
「いや、分からないから。全く、もう少し分かりやすい感じで書いてくれよ」
「悪い悪い。でも、辿り着いたんだから結果オーライだろ。それより、少し助けてくれよ。他の奴らが、今日の試合で使った力についてしつこいんだ」
「それは仕方ないだろ。あの力を今まで隠してて、あんな公の場で使ったら誰でも気になるだろ。しかも、トウマだし」
「手紙の件は謝るから、助太刀してくれよ。あんまり、あの力の事言いたくないんだよ」
「なら、そう言えばいいだろ」
「それがあいつら、全然聞いてくれないんだよ」
「あ~まぁ、それはトウマだからだろ」
「えっ、どう言う意味よそれ?」
「言葉のままだよ」
「いや全然分からないんだけど」
その後私とトウマはそんな会話をしながら、リーガやライラックと言ったクラスの仲間たちが多くいる場所へと向かって行った。
そして、祝勝会は大盛り上がりして終了した。
終了した頃には、既に時刻は夜の10時近くになっており学院生たちは各寮へと眠そうに戻って行き、学院対抗戦2日目が終了したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる