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第321話 勝敗の行方
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「はぁー、はぁー、はぁー……」
ジュリルは息を切らしながら、片膝をつきながらゴーレムを創造し続けていた。
「(思っていたより、体力切れが早いわね。まぁ、さすがに体力づくりまでは間に合わなかったのだから、当然の結果なのだけど)」
ジュリルはアリスに負けて以来、自身が不得意としていた体術の訓練を始めていた。
理由はアリスのゴーレム武装封じの為であり、今後の新たな自分の戦法を広げられると思っていた為であった。
これまでは圧倒的な魔法で相手を倒して来ていたが、ゴーレム武装の様にその魔法で足が止められず接近戦に持ち込まれた際に、不利になると改めて実感していたからだった。
練習相手にはレオンを選び基本的な体術を学びつつ動きの練習を密かに行っていた。
だが、ジュリルは体力はあまりなく息切れするのが早く、更にはその影響で魔力も上手く扱えなくなると言う事も判明した。
正確に言うと魔力が上手く使えないのは魔法が使えない訳ではなく、精度や威力が下がり魔力使用量も一時的に上がってしまう事である。
息の乱れや体調、精神的な面がジュリルの魔力にも影響が出てしまう為だと判断していた。
それからは体力づくりと息切れした時の対応の日々を続け、ある程度体力もつき息切れしても魔法にもほぼ影響が出ず、魔力消費量も抑える事には成功していた。
しかし、対処は未だ完璧ではなく、体力がなくなりにつれてその影響は大きく出てしまうと言う点を抱えていた。
「(今はまず息を整える事が先決だ。息切れのせいか、思ったより魔力の使用が激しい……ゴーレム自体は雑に作ればそこまで魔力は消費しないし、この場で休み続けられるからこうしてはいるが、いつまで)」
ジュリルがそう思った直後だった、アリスが全身にゴーレム武装を行いゴーレムたちを一掃し始めた。
「(やっぱりそう来るわよね。でも、それには制限時間があるのでしょ。それを分かってやってるって事は、勝負を決めに来たってことよね?)」
するとジュリルもここが勝負所だと決め、頑丈なゴーレムを何体も創り出し、更には魔法の属性を拳に纏わせアリスに向けて攻め込ませた。
そしてジュリルは大きく深呼吸し始め息を整える事に集中し始めた。
一方でアリスは、突然ゴーレムの感じが変わり少し苦戦し始めていた。
あーもう! 急に硬いし、やりずらい相手になったわね!
私は攻撃を避けながら拳に魔法を付与して、その威力でゴーレムの間接近くを殴り破壊し動きを止め始めた。
そのまま抜け出してジュリルの元へと近付こうとしたが、他のゴーレムがそれを妨害して来て一進一退状況であった。
くっ……抜け出せない。厄介なゴーレムだけじゃなく、まだ雑なゴーレムも残っていて数もいる。
時間も多くない、これを抜けるには特化の爆発力を使えば出来そうだが、魔力切れで動けなくなって終わりだ。
どうする、どうすれば魔力切れを起こさずに道を開ける? 特化の様な爆発力で、出来ればジュリルの隙をつける様なものは……
そう考えた時、私の頭に前回の試験の最後に見せられたルークが創り出した魔力の矢を思い出す。
魔力を凝縮し一気に放つレーザーの様な攻撃、あれなら行けるかもしれない。
昔お兄ちゃんから魔力凝縮については興味本位で教えて貰ったこともあるし、魔力技量・制御が得意な私なら出来なくはないけど、問題は威力。
最小限の魔力凝縮でも核位なら貫けるはず、だけど私じゃルークの様な威力は無理……強引にやろうと思えば出来なく――いや、それでいいんだ! ジュリルの気も引けて、道も開けられればそれで。
そして私はルークのあの時の攻撃を疑似的に再現する方法を咄嗟に思い付き、直ぐに行動に移した。
計算的には魔力切れギリギリだけども、やれなくはない。
最小限の魔力で生成出来る凝縮した魔力弾は3つ、まずは一発目を拳に創り出し、そのままジュリルの方にいるゴーレムたち目掛けて突きだす。
それと同時に魔力弾の威力を上げる為に『ガスト』で押し飛ばし、遅れて『サンダーストライク』を空洞状円形で魔力弾を隠すように放つ。
直後、私が放った魔力弾は頑丈なゴーレムの胸を突き破り核を貫き、その奥の頑丈なゴーレムの核も貫いて行き遅れて物凄い威力の攻撃と言う見せかけの魔法がゴーレムたちを破壊した様に飛んで行く。
ジュリルはまさかの出来事に驚きを隠せずにいた。
「(何今の魔法は? あんな魔力がアリスには残っているというの? いや、一発だけの可能性も)」
と思っていると、後ろ方向にも同様の攻撃を放っているアリスも目撃する。
「(桁違いの威力ね。でもならどうして、私に直撃放って来ないの? ゴーレムを片付ける為にとっておいた? いや、何かカラクリがあって私を倒せるようなものじゃないって事かしら?)」
ジュリルはそう思い頑丈がゴーレムを自分の直線上に移動しようとしたが、直前でアリスがそのゴーレムを例の攻撃で破壊してしまいその攻撃がジュリルの真横をすり抜けて行く。
そしてその攻撃で周囲が土埃に覆われてしまう。
この時ジュリルはあえてアリスがこうしたのだと思い、警戒し始める。
アリスは最後の一撃を放った直後、ジュリルが居る方へと一直線に走り始め土埃へと飛び込んで行くのだった。
「(必ずここでアリスは来るはず。方向からして正面)」
ジュリルはあえて視界をよくせず、相手からも分からりずらくしたまま両手に魔力を集め始め魔法を瞬時に放てる様にしていた。
すると予想通り真正面から何かが迫ってい来る事を察し、右手を突きだした。
そして目の前に現れたのは、アリスではなく上半身だけのゴーレムの残骸であった。
しかしジュリルは焦る事無く、それを『バースト』で砕くのと同時にその威力で自身の周囲二メートル程の視界を一気に晴らした。
「(囮で来るだろうとも想定していたわ。さぁ、どこから来る)」
そのまま周囲を敏感に気を張り巡らせていると、背後から何かが飛んで来るような感じを察知し対抗戦の時と似た戦法を取って来たのだと思い、振り返りもう一方の手を突きだした。
その時ジュリルの視界に入って来たのは、ただのフルーツが盛られたバスケットであった。
ジュリルは周囲に敏感になり過ぎてしまい、偶然先程の攻撃で破壊された木箱に入っていた物をアリスだと決め込んでしまっていたのだ。
だが、魔法は放つ前に気付き温存は出来ていた。
「(しまった! 過敏に警戒し過ぎ――)」
直後、背後からアリスが土埃の中からゴーレム武装を解いた状態で殴り掛かって来たのだった。
ジュリルもそれに気付き体を再びねじり拳を突きだそうとしたが、足腰に体力切れの影響が出て体勢が少し崩れるが、強引にアリス目掛けて拳を突きだした。
するとアリスとジュリルの拳が同時に相手の顔目掛けて突きだされクロスカウンター状態になりかけたが、そこでアリス少しよろめく。
その後互いの拳は互いの顔の真横に突きだされるのだった。
「……」
「……」
そしてその硬直状態から、先に動いたのはアリスであったが、そのままアリスは地面に倒れるのであった。
ジュリルは息を切らしながら、片膝をつきながらゴーレムを創造し続けていた。
「(思っていたより、体力切れが早いわね。まぁ、さすがに体力づくりまでは間に合わなかったのだから、当然の結果なのだけど)」
ジュリルはアリスに負けて以来、自身が不得意としていた体術の訓練を始めていた。
理由はアリスのゴーレム武装封じの為であり、今後の新たな自分の戦法を広げられると思っていた為であった。
これまでは圧倒的な魔法で相手を倒して来ていたが、ゴーレム武装の様にその魔法で足が止められず接近戦に持ち込まれた際に、不利になると改めて実感していたからだった。
練習相手にはレオンを選び基本的な体術を学びつつ動きの練習を密かに行っていた。
だが、ジュリルは体力はあまりなく息切れするのが早く、更にはその影響で魔力も上手く扱えなくなると言う事も判明した。
正確に言うと魔力が上手く使えないのは魔法が使えない訳ではなく、精度や威力が下がり魔力使用量も一時的に上がってしまう事である。
息の乱れや体調、精神的な面がジュリルの魔力にも影響が出てしまう為だと判断していた。
それからは体力づくりと息切れした時の対応の日々を続け、ある程度体力もつき息切れしても魔法にもほぼ影響が出ず、魔力消費量も抑える事には成功していた。
しかし、対処は未だ完璧ではなく、体力がなくなりにつれてその影響は大きく出てしまうと言う点を抱えていた。
「(今はまず息を整える事が先決だ。息切れのせいか、思ったより魔力の使用が激しい……ゴーレム自体は雑に作ればそこまで魔力は消費しないし、この場で休み続けられるからこうしてはいるが、いつまで)」
ジュリルがそう思った直後だった、アリスが全身にゴーレム武装を行いゴーレムたちを一掃し始めた。
「(やっぱりそう来るわよね。でも、それには制限時間があるのでしょ。それを分かってやってるって事は、勝負を決めに来たってことよね?)」
するとジュリルもここが勝負所だと決め、頑丈なゴーレムを何体も創り出し、更には魔法の属性を拳に纏わせアリスに向けて攻め込ませた。
そしてジュリルは大きく深呼吸し始め息を整える事に集中し始めた。
一方でアリスは、突然ゴーレムの感じが変わり少し苦戦し始めていた。
あーもう! 急に硬いし、やりずらい相手になったわね!
私は攻撃を避けながら拳に魔法を付与して、その威力でゴーレムの間接近くを殴り破壊し動きを止め始めた。
そのまま抜け出してジュリルの元へと近付こうとしたが、他のゴーレムがそれを妨害して来て一進一退状況であった。
くっ……抜け出せない。厄介なゴーレムだけじゃなく、まだ雑なゴーレムも残っていて数もいる。
時間も多くない、これを抜けるには特化の爆発力を使えば出来そうだが、魔力切れで動けなくなって終わりだ。
どうする、どうすれば魔力切れを起こさずに道を開ける? 特化の様な爆発力で、出来ればジュリルの隙をつける様なものは……
そう考えた時、私の頭に前回の試験の最後に見せられたルークが創り出した魔力の矢を思い出す。
魔力を凝縮し一気に放つレーザーの様な攻撃、あれなら行けるかもしれない。
昔お兄ちゃんから魔力凝縮については興味本位で教えて貰ったこともあるし、魔力技量・制御が得意な私なら出来なくはないけど、問題は威力。
最小限の魔力凝縮でも核位なら貫けるはず、だけど私じゃルークの様な威力は無理……強引にやろうと思えば出来なく――いや、それでいいんだ! ジュリルの気も引けて、道も開けられればそれで。
そして私はルークのあの時の攻撃を疑似的に再現する方法を咄嗟に思い付き、直ぐに行動に移した。
計算的には魔力切れギリギリだけども、やれなくはない。
最小限の魔力で生成出来る凝縮した魔力弾は3つ、まずは一発目を拳に創り出し、そのままジュリルの方にいるゴーレムたち目掛けて突きだす。
それと同時に魔力弾の威力を上げる為に『ガスト』で押し飛ばし、遅れて『サンダーストライク』を空洞状円形で魔力弾を隠すように放つ。
直後、私が放った魔力弾は頑丈なゴーレムの胸を突き破り核を貫き、その奥の頑丈なゴーレムの核も貫いて行き遅れて物凄い威力の攻撃と言う見せかけの魔法がゴーレムたちを破壊した様に飛んで行く。
ジュリルはまさかの出来事に驚きを隠せずにいた。
「(何今の魔法は? あんな魔力がアリスには残っているというの? いや、一発だけの可能性も)」
と思っていると、後ろ方向にも同様の攻撃を放っているアリスも目撃する。
「(桁違いの威力ね。でもならどうして、私に直撃放って来ないの? ゴーレムを片付ける為にとっておいた? いや、何かカラクリがあって私を倒せるようなものじゃないって事かしら?)」
ジュリルはそう思い頑丈がゴーレムを自分の直線上に移動しようとしたが、直前でアリスがそのゴーレムを例の攻撃で破壊してしまいその攻撃がジュリルの真横をすり抜けて行く。
そしてその攻撃で周囲が土埃に覆われてしまう。
この時ジュリルはあえてアリスがこうしたのだと思い、警戒し始める。
アリスは最後の一撃を放った直後、ジュリルが居る方へと一直線に走り始め土埃へと飛び込んで行くのだった。
「(必ずここでアリスは来るはず。方向からして正面)」
ジュリルはあえて視界をよくせず、相手からも分からりずらくしたまま両手に魔力を集め始め魔法を瞬時に放てる様にしていた。
すると予想通り真正面から何かが迫ってい来る事を察し、右手を突きだした。
そして目の前に現れたのは、アリスではなく上半身だけのゴーレムの残骸であった。
しかしジュリルは焦る事無く、それを『バースト』で砕くのと同時にその威力で自身の周囲二メートル程の視界を一気に晴らした。
「(囮で来るだろうとも想定していたわ。さぁ、どこから来る)」
そのまま周囲を敏感に気を張り巡らせていると、背後から何かが飛んで来るような感じを察知し対抗戦の時と似た戦法を取って来たのだと思い、振り返りもう一方の手を突きだした。
その時ジュリルの視界に入って来たのは、ただのフルーツが盛られたバスケットであった。
ジュリルは周囲に敏感になり過ぎてしまい、偶然先程の攻撃で破壊された木箱に入っていた物をアリスだと決め込んでしまっていたのだ。
だが、魔法は放つ前に気付き温存は出来ていた。
「(しまった! 過敏に警戒し過ぎ――)」
直後、背後からアリスが土埃の中からゴーレム武装を解いた状態で殴り掛かって来たのだった。
ジュリルもそれに気付き体を再びねじり拳を突きだそうとしたが、足腰に体力切れの影響が出て体勢が少し崩れるが、強引にアリス目掛けて拳を突きだした。
するとアリスとジュリルの拳が同時に相手の顔目掛けて突きだされクロスカウンター状態になりかけたが、そこでアリス少しよろめく。
その後互いの拳は互いの顔の真横に突きだされるのだった。
「……」
「……」
そしてその硬直状態から、先に動いたのはアリスであったが、そのままアリスは地面に倒れるのであった。
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