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第322話 委ねる
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そして周囲の土埃が完全に晴れ、審判役のマリアがその状況を見ると唇をギュッと噛みしめた後、判定を言い渡そうとした時だった。
立っていたジュリルもその場で突然崩れるように尻もちをつき、そのまま仰向けに倒れたのだ。
普通じゃない状況にマリアは直ぐに二人の元へと駆け寄った。
「アリスお嬢様! ジュリル様!」
するとジュリルが片腕を震わせながら上げて返事をした。
「マリアさん、私は大丈夫よ……それよりアリスの方を」
「……はい。申し訳ありません」
マリアはジュリルに一言伝えて、アリスの方へと回り込む。
「アリスお嬢様! 大丈夫ですか?」
「……っう、マリア……」
その言葉にマリアはほっと胸をなでおろす。
マリアは私を優しく起こすと、脈などを計り始めた。
「(魔力切れの初期症状……体から見て、一度魔力が一気に減って貧血の様な状態になってつまずき転んだような跡もある。でも、そのままジュリル様に向かって行ったのですね)」
マリアは直ぐに私に対して魔力を流し始め、少し気持ちが楽になった。
「マリア、私はもう大丈夫だからジュリルの方も見てあげて」
「ですがアリスお嬢様、魔力切れ症状を引き起こしているのでまだ大丈夫とは言えません」
「いいから! ジュリルの方も見てあげて」
私は強くマリアに言うと、マリアは渋々私から離れジュリルの方へと移動した。
そしてマリアは私同様にジュリルを優しく起こし、状態を見始めた。
「(魔力量自体は少なくなっているが、魔力切れを起こした状態じゃない。だが、やけに脈拍が早いし、苦しそうに呼吸している。魔力もそれに引きつられて乱れて調整が出来ずに辛いのか)」
マリアは瞬時にジュリルの状態を見極めて、適切な応急処置を行う。
乱れている魔力をマリアが代わりに調整し、魔力も少し渡し自己回復力を高めるとジュリルは先程より和らいだ表情を向ける。
「ありがとうございます、マリアさん。的確な処置に手際の良さ、私の使用人としてスカウトしたいくらいですわ」
「それは有り難い言葉ですが、既に私はアリスお嬢様の使用人ですので」
「本当に残念ですわ。どうやってこんなにも素晴らしい人材を見つけ出したのか、教えて欲しいですわ」
それにマリアは笑顔で返すと、ジュリルは「もう大丈夫ですわ」と言いその場に座り込んだ。
マリアはそのまま私の方へと戻って来て、軽く体を支えてくれる。
「ありがとうマリア」
「いえ。魔力をもう少し送りますので、そのまま安静にしていてください」
そして私はジュリルと目が合ったので口を開いた。
「私の……負けだね」
「えぇ。アリスの方が先に魔力切れを起こして倒れて行ったわね」
やっぱりね……最後の最後で魔力が切れちゃうのは誤算だったな。
もう少し持つとは思っていたけど、土埃の中ゴーレムを投げつけて突撃した際にくらっと来て、倒れた時には限界が来てたってことよね。
あの時は何とか踏ん張って、ジュリルに負けたくない一心で突き進んでいたけど、拳も外してそれで本当に限界が来て倒れたちゃったか……あ~あ。私にもう少しだけ魔力があったら違う結果だったのかな?
と、私はたらればの事を考えていると、自然と涙が溢れ出て来たが咄嗟に上を向いた。
結果は結果よ、今の私で全力でぶつかったし、後悔しても仕方ないじゃない……でも……でも、もうこれであの生活もおしまいなのね。
ルークとの決着も、モランとの約束も果たせないまま中途半端に私はあの学院から消えるのね。
そう考えてしまうと、より涙が溢れて来てもう堪えきれない所まで来ていると、ジュリルが話し始めた。
「今の勝負、確かにアリスが魔力切れで先に倒れたけども、あの時私も同じ位に戦闘不能状態になっていたのよ。私の状態を見たマリアさんなら、嘘じゃないと分かるわよね?」
「え?」
私は顔を下ろすと溜まっていた涙が流れるが、そのままマリアの方を向くとマリアは私の顔を見て少し驚くが「はい」と答えた。
「でも、それってどう言う……」
「アリスが倒れてあのまま私が無理せずに立ち続けられていれば、私の勝ちだけども私も直ぐにそのまま倒れてしまった。だから、私としては勝ったとは思えない。しいて言えば、引き分けと言う所かしらね」
「引き、分け」
「それにその辺の微妙なルールは事前に作ってなかったですし、あーだこーだ言って勝敗付けるのも無粋じゃない? だから、私としては引き分けを提案したいのだけど、アリスはどう? 負けは負けとして受け入れる? それとも審判に一任する?」
「っ……私は……」
私はそのままゆっくりとマリアの方に視線を向けた。
「審判に、判断を委ねるわ」
「そう。それじゃマリアさん、申し訳ないですけど勝負結果を決めて下さい」
そう言われるとマリアはゆっくりと頷いた。
「では今回の勝負結果ですが――」
私はその言葉に固唾を呑む。
「引き分けとします」
その答えにジュリルは分かっていたかのような表情をしたが、私は一気に体の力が抜けた様にマリアに寄りかかった。
「アリスお嬢様!? 大丈夫ですか?」
「え、えぇ。ごめん。ちょっと気が抜けたって言うか、何て言うか、まだあの学院に通えるんだと思ったらさ……」
「アリスお嬢様……一応理由もお話しますが、先程ジュリル様がおっしゃっていただいた内容が大半を締めます。曖昧な決着時の判定に、勝負が終わってからその勝敗決めをするのは無粋です。勝敗判断でも魔力切れまたは戦闘不能と言う事で、両者ほぼ同時にその状態になっていますので今回は引き分けと私は判断させていただきました」
「分かりましたわ。急な審判役を引き受けていただき、本当にありがとうございますマリアさん。アリスも引き分けだから、勝敗の時の条件もなしよ。勝負も受けてくれたし、バラす事もしないわ。でも、ちゃんと全部説明してもらうわよ」
「うん……ありがとう、ジュリル」
「ジュリル様、この結果は」
「狙ってなどいませんわよ。本気でぶつかった結果ですわ。でも、まさかこんな結果になるとは思ってもいませんでしたわ。もしマリアさんが私の勝ちを宣告されても、私としては勝った気がしませんから、結局は引き分けに覆したと思いますわ」
「あれ? もしかしてジュリル様、負けちゃいました?」
そう遠くから声を掛けて来たのは、ズタボロ状態のレオンであった。
レオンは片手を壁に当てて体を支えていたが、手を離して私たちの方へと一歩踏み出したが、その後で前から倒れてしまう。
「レオン!?」
「はぁ~何をしているのよ貴方は……」
驚く私に対して、ジュリルは軽く頭を抱える。
そしてマリアは冷静に関心していた。
「よく、あの状態からここまで来ましたね。鍛えがいがありそうですね」
「何言ってるよマリア。早くレオンの事も見てあげてよ」
「彼ならたぶん大丈夫ですよ。私と戦って、それからここまで来れる気力があったのですから、相当なものですよ」
「いやいや、レオン倒れてから全く動いてないから! 心配だよ。ジュリルもそうでしょ?」
私はジュリルに問いかけると、何故かジュリルは冷たい目でレオンを見ていた。
何でそんな目でレオンを見ているの?
「さっきレオン、私が負けたとか言わなかった? 私の使用人のくせに、それが最初に言う言葉なの?」
あーこれはダメだ。完全にレオンが失態してるな……
それから私はマリアにレオンの事も見て欲しいと頼み込み、渋々マリアはレオンの方へと向かってくれたのだった。
その後、私たちは遅れてやって来た街の警備団とハイナンス家の使用人たちと合流しジュリルの指示の下、犯罪者の輸送や後始末など処理を行った。
そして私とマリアは、ジュリルとレオンと共に一足先に街へと馬車で帰還するのだった。
立っていたジュリルもその場で突然崩れるように尻もちをつき、そのまま仰向けに倒れたのだ。
普通じゃない状況にマリアは直ぐに二人の元へと駆け寄った。
「アリスお嬢様! ジュリル様!」
するとジュリルが片腕を震わせながら上げて返事をした。
「マリアさん、私は大丈夫よ……それよりアリスの方を」
「……はい。申し訳ありません」
マリアはジュリルに一言伝えて、アリスの方へと回り込む。
「アリスお嬢様! 大丈夫ですか?」
「……っう、マリア……」
その言葉にマリアはほっと胸をなでおろす。
マリアは私を優しく起こすと、脈などを計り始めた。
「(魔力切れの初期症状……体から見て、一度魔力が一気に減って貧血の様な状態になってつまずき転んだような跡もある。でも、そのままジュリル様に向かって行ったのですね)」
マリアは直ぐに私に対して魔力を流し始め、少し気持ちが楽になった。
「マリア、私はもう大丈夫だからジュリルの方も見てあげて」
「ですがアリスお嬢様、魔力切れ症状を引き起こしているのでまだ大丈夫とは言えません」
「いいから! ジュリルの方も見てあげて」
私は強くマリアに言うと、マリアは渋々私から離れジュリルの方へと移動した。
そしてマリアは私同様にジュリルを優しく起こし、状態を見始めた。
「(魔力量自体は少なくなっているが、魔力切れを起こした状態じゃない。だが、やけに脈拍が早いし、苦しそうに呼吸している。魔力もそれに引きつられて乱れて調整が出来ずに辛いのか)」
マリアは瞬時にジュリルの状態を見極めて、適切な応急処置を行う。
乱れている魔力をマリアが代わりに調整し、魔力も少し渡し自己回復力を高めるとジュリルは先程より和らいだ表情を向ける。
「ありがとうございます、マリアさん。的確な処置に手際の良さ、私の使用人としてスカウトしたいくらいですわ」
「それは有り難い言葉ですが、既に私はアリスお嬢様の使用人ですので」
「本当に残念ですわ。どうやってこんなにも素晴らしい人材を見つけ出したのか、教えて欲しいですわ」
それにマリアは笑顔で返すと、ジュリルは「もう大丈夫ですわ」と言いその場に座り込んだ。
マリアはそのまま私の方へと戻って来て、軽く体を支えてくれる。
「ありがとうマリア」
「いえ。魔力をもう少し送りますので、そのまま安静にしていてください」
そして私はジュリルと目が合ったので口を開いた。
「私の……負けだね」
「えぇ。アリスの方が先に魔力切れを起こして倒れて行ったわね」
やっぱりね……最後の最後で魔力が切れちゃうのは誤算だったな。
もう少し持つとは思っていたけど、土埃の中ゴーレムを投げつけて突撃した際にくらっと来て、倒れた時には限界が来てたってことよね。
あの時は何とか踏ん張って、ジュリルに負けたくない一心で突き進んでいたけど、拳も外してそれで本当に限界が来て倒れたちゃったか……あ~あ。私にもう少しだけ魔力があったら違う結果だったのかな?
と、私はたらればの事を考えていると、自然と涙が溢れ出て来たが咄嗟に上を向いた。
結果は結果よ、今の私で全力でぶつかったし、後悔しても仕方ないじゃない……でも……でも、もうこれであの生活もおしまいなのね。
ルークとの決着も、モランとの約束も果たせないまま中途半端に私はあの学院から消えるのね。
そう考えてしまうと、より涙が溢れて来てもう堪えきれない所まで来ていると、ジュリルが話し始めた。
「今の勝負、確かにアリスが魔力切れで先に倒れたけども、あの時私も同じ位に戦闘不能状態になっていたのよ。私の状態を見たマリアさんなら、嘘じゃないと分かるわよね?」
「え?」
私は顔を下ろすと溜まっていた涙が流れるが、そのままマリアの方を向くとマリアは私の顔を見て少し驚くが「はい」と答えた。
「でも、それってどう言う……」
「アリスが倒れてあのまま私が無理せずに立ち続けられていれば、私の勝ちだけども私も直ぐにそのまま倒れてしまった。だから、私としては勝ったとは思えない。しいて言えば、引き分けと言う所かしらね」
「引き、分け」
「それにその辺の微妙なルールは事前に作ってなかったですし、あーだこーだ言って勝敗付けるのも無粋じゃない? だから、私としては引き分けを提案したいのだけど、アリスはどう? 負けは負けとして受け入れる? それとも審判に一任する?」
「っ……私は……」
私はそのままゆっくりとマリアの方に視線を向けた。
「審判に、判断を委ねるわ」
「そう。それじゃマリアさん、申し訳ないですけど勝負結果を決めて下さい」
そう言われるとマリアはゆっくりと頷いた。
「では今回の勝負結果ですが――」
私はその言葉に固唾を呑む。
「引き分けとします」
その答えにジュリルは分かっていたかのような表情をしたが、私は一気に体の力が抜けた様にマリアに寄りかかった。
「アリスお嬢様!? 大丈夫ですか?」
「え、えぇ。ごめん。ちょっと気が抜けたって言うか、何て言うか、まだあの学院に通えるんだと思ったらさ……」
「アリスお嬢様……一応理由もお話しますが、先程ジュリル様がおっしゃっていただいた内容が大半を締めます。曖昧な決着時の判定に、勝負が終わってからその勝敗決めをするのは無粋です。勝敗判断でも魔力切れまたは戦闘不能と言う事で、両者ほぼ同時にその状態になっていますので今回は引き分けと私は判断させていただきました」
「分かりましたわ。急な審判役を引き受けていただき、本当にありがとうございますマリアさん。アリスも引き分けだから、勝敗の時の条件もなしよ。勝負も受けてくれたし、バラす事もしないわ。でも、ちゃんと全部説明してもらうわよ」
「うん……ありがとう、ジュリル」
「ジュリル様、この結果は」
「狙ってなどいませんわよ。本気でぶつかった結果ですわ。でも、まさかこんな結果になるとは思ってもいませんでしたわ。もしマリアさんが私の勝ちを宣告されても、私としては勝った気がしませんから、結局は引き分けに覆したと思いますわ」
「あれ? もしかしてジュリル様、負けちゃいました?」
そう遠くから声を掛けて来たのは、ズタボロ状態のレオンであった。
レオンは片手を壁に当てて体を支えていたが、手を離して私たちの方へと一歩踏み出したが、その後で前から倒れてしまう。
「レオン!?」
「はぁ~何をしているのよ貴方は……」
驚く私に対して、ジュリルは軽く頭を抱える。
そしてマリアは冷静に関心していた。
「よく、あの状態からここまで来ましたね。鍛えがいがありそうですね」
「何言ってるよマリア。早くレオンの事も見てあげてよ」
「彼ならたぶん大丈夫ですよ。私と戦って、それからここまで来れる気力があったのですから、相当なものですよ」
「いやいや、レオン倒れてから全く動いてないから! 心配だよ。ジュリルもそうでしょ?」
私はジュリルに問いかけると、何故かジュリルは冷たい目でレオンを見ていた。
何でそんな目でレオンを見ているの?
「さっきレオン、私が負けたとか言わなかった? 私の使用人のくせに、それが最初に言う言葉なの?」
あーこれはダメだ。完全にレオンが失態してるな……
それから私はマリアにレオンの事も見て欲しいと頼み込み、渋々マリアはレオンの方へと向かってくれたのだった。
その後、私たちは遅れてやって来た街の警備団とハイナンス家の使用人たちと合流しジュリルの指示の下、犯罪者の輸送や後始末など処理を行った。
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