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第420話 蹂躙
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「いや~これは凄いね……流石、王国軍8部隊隊長って感じだね」
インクルは王都を目の前にして、待ち構えていた王国軍と戦闘を開始しており、引き連れて来た兵士たちを一気に進軍させていた。
が、その兵士たちは魔法も使えないのでただ特攻する様に突っ込んで行くが、そんな兵士が王国軍8部隊隊長たちに届くはずなく、広範囲の魔法攻撃で一層されてしまう。
だがインクルは退く事なく、次々に引き連れて来た兵士たちを突撃させていた。
「さて、うちの兵士はまだまだいる。どこまで持つか、持久戦と行こうか」
一方で最前線でインクルの指揮するユンベールの兵士たちを相手にしている、レント・ウェックス・シレス・サストは顔色を変えずに次々と迫って来る兵士たちを魔法で吹き飛ばしていた。
その光景を背後で見つめる王国兵たちは、隊長たちに釘付けになってしまう。
「おい、何してる? ボーっとしてないで、補助魔法で援護しろ」
「は、はい! 申し訳ありません!」
レントの言葉に後ろに待機していた補助魔法部隊の王国兵たちが、魔法を使用し隊長たちを援護し始める。
「にしても、まさか降伏勧告の途中で突撃してくるとは驚いたな」
「本当ですね~相手さんは降参する気がないって分かって、こうして遠慮なくぶっ飛ばしているんですけど。何て言うか、手ごたえがなさすぎじゃないですか?」
「確かにシレスの言う通り、ただ相手はこちらに向かって愚直に突っ込んで来るだけだ。魔法を一切使ってこない」
「温存でもしてると考えてもいいだろ。それよりも、こいつらを先導して来た奴を見たか?」
レントの問いかけに、サストが最初に反応する。
「遠かったが、うっすらと確認したぞ。あのインクルと名乗った奴だったな」
「え!? マジですか? 俺ぼやぼやしちゃって、全然分からなかったですよ」
「お前はもう少し遠くを正確に見る為に、魔力操作をしっかりしろ」
シレスはレントに怒られてしまい「は~い」と返事をする。
「二人がそう言うのなら、やはり見間違えじゃないか。それじゃ、相手の大将があそこにいるって事だよな?」
「ああ、そういう事だ。この戦いも、王都にされた結界もあいつを捕らえれば全て解決するかもしれないって事だ」
「気持ちは分かるが、先走るなよレント」
「そんな足並みを乱す事をするわけないだろサスト! 馬鹿にするな」
「それはすまなかった。私の失言だったよ」
その後隊長たちは、攻撃を続けながらこの後の作戦を立て始め、後ろにいる王国兵にも共有し始めた時だった。
突如、王都内から爆発音が聞こえ黒煙が上がるのを目にしてしまう。
「王都内で爆発!?」
驚く一同に、更に二度目の爆発音が王都内から聞こえる。
「ちっ! 都内に奴らは既に忍び込んでいたって事か。で、結界はこちらからの援軍を送りこませない為の物って所だな」
「でも王都内に入る時には、必ず一定以上の魔力を持っている者は必ずチェックされて、脅威となりそうな相手は事前にチェックされているはずでは? あーでも普通の人だとそこまで厳しくチェックはしないんでしたっけ?」
「いや魔力が低くても厳密なチェックは行って、入国を許可している。だから、危険物なども持ち込めないはずだが、内部で作られたりした場合は別だ。更に、密告という形で王都内に入られたら、魔力が高い相手を探すのは困難だ」
「今はどう入られたとかはどうでもいいんだよ! どうせ俺たちは中に行けねぇんだ! 目の前にいるあの大将を捕らえれる事だけ考えればいいんだよ!」
「そうだな。今私たちに出来る事は、主犯格と思われるインクルと名乗る者を捕らえるだけだ」
そして隊長たちが改めて目的を再確認した所で、インクル捕縛作戦を開始する。
四名の隊長が広範囲魔法で一気に突撃してくるユンベールの兵士を、吹き飛ばし道を作ると、レントとサストがその道を通って数名の王国兵を連れて突撃する。
後方ではウェックスとシレスが援護する様に、迫り来る兵士たちを魔法で吹き飛ばす。
それでも払い切れなかった兵士は王国兵たちが前に出て相手をし、二人の隊長を先へと行かせる。
しかしそこまでしても、未だインクルの足元まで近付けず兵士たちが次々に向かって来る。
するとサストが前に出て、兵士たちの進行を止める為に魔力創造で足元を隆起させ、ひっくり返す。
一方でレントはその後ろで魔力を一点に集め始め、魔力凝縮した球体を五つ用意し終えるとサストは後方へと下がり、レントは五つの魔力凝縮した球体から強力な魔法を一気に放ち相手の兵士たちを一層した。
そして倒れる兵士たちを後にして、遂にレントとサストはインクルの前まで辿り着く。
「お前、インクルだな?」
レントがそう問いかけると、インクルは先程の攻撃の影響を受けたのか、片膝を地面に付けていた。
インクルがそこで顔を上げると、付けていた仮面にヒビが入っていた。
「あの映像で見た人物と一緒だな」
「あはは……さっきの魔法は反則では? あんな威力見た事ないですけど?」
「反則? 戦いに反則はないぞ。殺される前に倒すだけだ」
「うっわ~、正しく俺強者ですよって感じ。でも、口だけじゃないってのがよ~く分かりましたー」
そう口にすると立ち上がり、服に着いた土などを叩き始める。
叩き終えると、ケロッとした態度でレントとサストの方を向く。
「で、この後どうするおつもりで? 王国軍部隊長さん方?」
「決まってる、お前をこのまま拘束する!」
レントはそう口にしながら、魔法を使用しインクルを拘束するもインクルは身軽にかわす。
「っ!?」
「ち、ち、ち。一応こんなんでも、トップなんで簡単に拘束されるわけにはいかないんっすよ」
「なるほど、お前もただの口先だけ野郎って事じゃないんだな」
そしてレントとサストは戦闘態勢をとり、インクルを捕らえる為に地面を強く蹴り迫るのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都内西側地区、ザベッシュ隊担当地区。
「ぐっ……何故王都内に魔物が。しかも、一頭ではなく複数も……一体何処から現れたんだ」
ザベッシュは傷を負いながら、王都内に現れた魔物の相手をしつつ、隊の兵たちに指示を出していた。
だが、魔物たちは倒しても倒しても次から次へと現れ、ザベッシュ隊だけでは手が負えなくなっていた。
既にザベッシュ隊の兵士たちにも負傷者が多数出始めており、訓練兵上がりの王国兵が一番多い隊である事も影響していた。
中隊長や小隊長を中心に魔物を引きつけつつ、他の王国兵たちが市民の避難を誘導していた。
「ザベッシュ隊長! ここももうそろそろ、戦線が保てません! どういたしましょう?」
「既に援軍の要請はしているが、それがいつ来るか分からないが、それを信じて後退し再び戦線を保つ! 中隊長、小隊長はもう少し耐えてくれ。私を筆頭に再度戦線を立て直す」
「了解いたしました」
ザベッシュの命令を聞き、再び中隊長は魔物へと向かって行く。
そしてザベッシュはその場から移動し始めようとしたら、突然真上から大狼の魔物が降って来て行く手を阻む。
「ぐっ! 何だ?」
「あ~! あ~~! あ~~~! さいっっっこうよ! 最高にゾクゾクするわ!」
その声は大狼の魔物の上に乗っていた、ピンクの髪でツインテールが特徴で両手首に枷を付けている女性の声であった。
ザベッシュと近くの兵士たちが戦闘態勢をとると、その女性はザベッシュたちを見てニヤつく。
「いいわ、いいわ! その今にも絶望しそうな顔。最高よ~あ~何て気持ちいのかしら」
「何者だ、貴様!」
「え? 私? 私はウェント。貴方たちをおもちゃの様に弄びに来たわ!」
その時ザベッシュは、ウェントの服装にユンベールの者であるという証を身に付けているのを目撃する。
「そうか、貴様ユンベールから侵略して来た者だな」
「ええそうよ。でも、そんなの分かった所で何も変わらないわ。私は今から可愛い可愛いこの魔物たちで、貴方たちを好き勝手にいたぶって遊ぶのだから!」
するとウェントが乗っていた大狼の魔物がザベッシュ目掛けて襲い掛かるが、ザベッシュは即座に防御魔法を展開し弾くと、すぐさま無数の炎魔法をその魔物目掛けて叩き込んだ。
大狼はそのまま吹き飛ぶと、ザベッシュは同時に吹き飛ばした方に魔力創造で地面から牢を創り出し、そこへ叩き込んだのだった。
しかし、ウェントは既に大狼から降りており、無傷で地面へと降り立つ。
「へぇ~やるじゃんおっさん。だけど、前だけ気にしてるから後ろからの攻撃にやられちゃうんだよ」
その直後、ザベッシュは背後からの魔物の攻撃を受けており、そこで前へと倒れてしまう。
まさかの出来事に周囲の兵士たちも動揺してしまい、そこを魔物たちが見逃さずに襲い掛かる。
「あはははは! 大丈夫よ~致命傷じゃないようにしてあるから、まだ全員立てるでしょ? さぁ、早く立って私の魔物たちと遊んであげて。皆、人をいたぶりたくて仕方ない様に躾てあるからさ」
「ぐぅっうぅ……悪趣味な……」
「趣味なんて人それぞれでしょ~」
そしてウェントが興奮しながら笑っていると、突然視界に入った魔物たちが急にその場から浮き始め、次の瞬間には地面へと押し潰されて息絶えた。
その光景を見たウェントは顔色が変わり、ゆっくりと振り返り魔物たちを殺した相手を睨みつけた。
「貴様……よくも、私の可愛い魔物たちをむごく殺したな……誰だ貴様!」
この時ウェントの視界に入った人物の正体は、アバンであった。
インクルは王都を目の前にして、待ち構えていた王国軍と戦闘を開始しており、引き連れて来た兵士たちを一気に進軍させていた。
が、その兵士たちは魔法も使えないのでただ特攻する様に突っ込んで行くが、そんな兵士が王国軍8部隊隊長たちに届くはずなく、広範囲の魔法攻撃で一層されてしまう。
だがインクルは退く事なく、次々に引き連れて来た兵士たちを突撃させていた。
「さて、うちの兵士はまだまだいる。どこまで持つか、持久戦と行こうか」
一方で最前線でインクルの指揮するユンベールの兵士たちを相手にしている、レント・ウェックス・シレス・サストは顔色を変えずに次々と迫って来る兵士たちを魔法で吹き飛ばしていた。
その光景を背後で見つめる王国兵たちは、隊長たちに釘付けになってしまう。
「おい、何してる? ボーっとしてないで、補助魔法で援護しろ」
「は、はい! 申し訳ありません!」
レントの言葉に後ろに待機していた補助魔法部隊の王国兵たちが、魔法を使用し隊長たちを援護し始める。
「にしても、まさか降伏勧告の途中で突撃してくるとは驚いたな」
「本当ですね~相手さんは降参する気がないって分かって、こうして遠慮なくぶっ飛ばしているんですけど。何て言うか、手ごたえがなさすぎじゃないですか?」
「確かにシレスの言う通り、ただ相手はこちらに向かって愚直に突っ込んで来るだけだ。魔法を一切使ってこない」
「温存でもしてると考えてもいいだろ。それよりも、こいつらを先導して来た奴を見たか?」
レントの問いかけに、サストが最初に反応する。
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「え!? マジですか? 俺ぼやぼやしちゃって、全然分からなかったですよ」
「お前はもう少し遠くを正確に見る為に、魔力操作をしっかりしろ」
シレスはレントに怒られてしまい「は~い」と返事をする。
「二人がそう言うのなら、やはり見間違えじゃないか。それじゃ、相手の大将があそこにいるって事だよな?」
「ああ、そういう事だ。この戦いも、王都にされた結界もあいつを捕らえれば全て解決するかもしれないって事だ」
「気持ちは分かるが、先走るなよレント」
「そんな足並みを乱す事をするわけないだろサスト! 馬鹿にするな」
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その後隊長たちは、攻撃を続けながらこの後の作戦を立て始め、後ろにいる王国兵にも共有し始めた時だった。
突如、王都内から爆発音が聞こえ黒煙が上がるのを目にしてしまう。
「王都内で爆発!?」
驚く一同に、更に二度目の爆発音が王都内から聞こえる。
「ちっ! 都内に奴らは既に忍び込んでいたって事か。で、結界はこちらからの援軍を送りこませない為の物って所だな」
「でも王都内に入る時には、必ず一定以上の魔力を持っている者は必ずチェックされて、脅威となりそうな相手は事前にチェックされているはずでは? あーでも普通の人だとそこまで厳しくチェックはしないんでしたっけ?」
「いや魔力が低くても厳密なチェックは行って、入国を許可している。だから、危険物なども持ち込めないはずだが、内部で作られたりした場合は別だ。更に、密告という形で王都内に入られたら、魔力が高い相手を探すのは困難だ」
「今はどう入られたとかはどうでもいいんだよ! どうせ俺たちは中に行けねぇんだ! 目の前にいるあの大将を捕らえれる事だけ考えればいいんだよ!」
「そうだな。今私たちに出来る事は、主犯格と思われるインクルと名乗る者を捕らえるだけだ」
そして隊長たちが改めて目的を再確認した所で、インクル捕縛作戦を開始する。
四名の隊長が広範囲魔法で一気に突撃してくるユンベールの兵士を、吹き飛ばし道を作ると、レントとサストがその道を通って数名の王国兵を連れて突撃する。
後方ではウェックスとシレスが援護する様に、迫り来る兵士たちを魔法で吹き飛ばす。
それでも払い切れなかった兵士は王国兵たちが前に出て相手をし、二人の隊長を先へと行かせる。
しかしそこまでしても、未だインクルの足元まで近付けず兵士たちが次々に向かって来る。
するとサストが前に出て、兵士たちの進行を止める為に魔力創造で足元を隆起させ、ひっくり返す。
一方でレントはその後ろで魔力を一点に集め始め、魔力凝縮した球体を五つ用意し終えるとサストは後方へと下がり、レントは五つの魔力凝縮した球体から強力な魔法を一気に放ち相手の兵士たちを一層した。
そして倒れる兵士たちを後にして、遂にレントとサストはインクルの前まで辿り着く。
「お前、インクルだな?」
レントがそう問いかけると、インクルは先程の攻撃の影響を受けたのか、片膝を地面に付けていた。
インクルがそこで顔を上げると、付けていた仮面にヒビが入っていた。
「あの映像で見た人物と一緒だな」
「あはは……さっきの魔法は反則では? あんな威力見た事ないですけど?」
「反則? 戦いに反則はないぞ。殺される前に倒すだけだ」
「うっわ~、正しく俺強者ですよって感じ。でも、口だけじゃないってのがよ~く分かりましたー」
そう口にすると立ち上がり、服に着いた土などを叩き始める。
叩き終えると、ケロッとした態度でレントとサストの方を向く。
「で、この後どうするおつもりで? 王国軍部隊長さん方?」
「決まってる、お前をこのまま拘束する!」
レントはそう口にしながら、魔法を使用しインクルを拘束するもインクルは身軽にかわす。
「っ!?」
「ち、ち、ち。一応こんなんでも、トップなんで簡単に拘束されるわけにはいかないんっすよ」
「なるほど、お前もただの口先だけ野郎って事じゃないんだな」
そしてレントとサストは戦闘態勢をとり、インクルを捕らえる為に地面を強く蹴り迫るのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都内西側地区、ザベッシュ隊担当地区。
「ぐっ……何故王都内に魔物が。しかも、一頭ではなく複数も……一体何処から現れたんだ」
ザベッシュは傷を負いながら、王都内に現れた魔物の相手をしつつ、隊の兵たちに指示を出していた。
だが、魔物たちは倒しても倒しても次から次へと現れ、ザベッシュ隊だけでは手が負えなくなっていた。
既にザベッシュ隊の兵士たちにも負傷者が多数出始めており、訓練兵上がりの王国兵が一番多い隊である事も影響していた。
中隊長や小隊長を中心に魔物を引きつけつつ、他の王国兵たちが市民の避難を誘導していた。
「ザベッシュ隊長! ここももうそろそろ、戦線が保てません! どういたしましょう?」
「既に援軍の要請はしているが、それがいつ来るか分からないが、それを信じて後退し再び戦線を保つ! 中隊長、小隊長はもう少し耐えてくれ。私を筆頭に再度戦線を立て直す」
「了解いたしました」
ザベッシュの命令を聞き、再び中隊長は魔物へと向かって行く。
そしてザベッシュはその場から移動し始めようとしたら、突然真上から大狼の魔物が降って来て行く手を阻む。
「ぐっ! 何だ?」
「あ~! あ~~! あ~~~! さいっっっこうよ! 最高にゾクゾクするわ!」
その声は大狼の魔物の上に乗っていた、ピンクの髪でツインテールが特徴で両手首に枷を付けている女性の声であった。
ザベッシュと近くの兵士たちが戦闘態勢をとると、その女性はザベッシュたちを見てニヤつく。
「いいわ、いいわ! その今にも絶望しそうな顔。最高よ~あ~何て気持ちいのかしら」
「何者だ、貴様!」
「え? 私? 私はウェント。貴方たちをおもちゃの様に弄びに来たわ!」
その時ザベッシュは、ウェントの服装にユンベールの者であるという証を身に付けているのを目撃する。
「そうか、貴様ユンベールから侵略して来た者だな」
「ええそうよ。でも、そんなの分かった所で何も変わらないわ。私は今から可愛い可愛いこの魔物たちで、貴方たちを好き勝手にいたぶって遊ぶのだから!」
するとウェントが乗っていた大狼の魔物がザベッシュ目掛けて襲い掛かるが、ザベッシュは即座に防御魔法を展開し弾くと、すぐさま無数の炎魔法をその魔物目掛けて叩き込んだ。
大狼はそのまま吹き飛ぶと、ザベッシュは同時に吹き飛ばした方に魔力創造で地面から牢を創り出し、そこへ叩き込んだのだった。
しかし、ウェントは既に大狼から降りており、無傷で地面へと降り立つ。
「へぇ~やるじゃんおっさん。だけど、前だけ気にしてるから後ろからの攻撃にやられちゃうんだよ」
その直後、ザベッシュは背後からの魔物の攻撃を受けており、そこで前へと倒れてしまう。
まさかの出来事に周囲の兵士たちも動揺してしまい、そこを魔物たちが見逃さずに襲い掛かる。
「あはははは! 大丈夫よ~致命傷じゃないようにしてあるから、まだ全員立てるでしょ? さぁ、早く立って私の魔物たちと遊んであげて。皆、人をいたぶりたくて仕方ない様に躾てあるからさ」
「ぐぅっうぅ……悪趣味な……」
「趣味なんて人それぞれでしょ~」
そしてウェントが興奮しながら笑っていると、突然視界に入った魔物たちが急にその場から浮き始め、次の瞬間には地面へと押し潰されて息絶えた。
その光景を見たウェントは顔色が変わり、ゆっくりと振り返り魔物たちを殺した相手を睨みつけた。
「貴様……よくも、私の可愛い魔物たちをむごく殺したな……誰だ貴様!」
この時ウェントの視界に入った人物の正体は、アバンであった。
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