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第427話 邂逅
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王城内のテラスにて、ハンスはバベッチを名乗る王国兵からの要求を聞き、小さく深呼吸してから答えた。
「どうして、国王の座が必要なんだ?」
「国を変えられる力を持っているからさ。俺の目的にはその力が、地位が、一番の近道なんだよ」
「権力を手にして何をする気なの、貴方は?」
ティアからの問いかけにバベッチは、少し間を空けてから答えた。
「意識改革だよ。誰しもが目的や夢に向かって差別なく向える世界にしたいんだよ、俺は」
バベッチの目的を聞き、ハンスとティアは黙ってしまう。
そんな二人の反応を見てバベッチは、小さくため息をつく。
「お前たちには思い当たる節はあるんじゃないのか? 今この世は、頑張っている者は認めるが、頑張っていない、頑張っても叶えれなかった者は何も認められない。努力し積み重ね、壁を乗り越えようとしているのに途中で諦めたり、実を結べなかった者は何も認めないなんておかしいだろ。頑張っても達成出来ない事や、手が届かない事があるのによ」
「……お前はそれをどうしたいんだ?」
「だから、そんな人達も生きやすいように、そんなに頑張らなくてもいいような世界にしていきたいんだよ。努力なんてなしに、誰しもに平等に機会を与えられる世界にさ」
「チャンスが誰にも与えられないのが、貴方のいう差別って事?」
「全てではないよ、あくまで一貫さ。今の世界は可能性すら潰しかねない。そんなのを俺は見てられないんだよ、こんな世界でなければ、一度でも機会があれば、人は変われるんだよ! 俺はこの国を、世界をいい方向へと導きたいんだよ!」
バベッチはうっすらと笑いながら二人に対して語る。
その時二人にはバベッチの目が少し狂ったような、何かにとりつかれたように映っていた。
「(間違ってない事もあるが、全てがそうではない)」
「(誰しもに平等は夢ではあるけども、そう簡単にはいかないのが現実。今の立場からこそ、分かった事も見えた事もある)」
二人はそれぞれにバベッチの言葉を受けとめていた。
意見を伝える、共に何かをするというのなら手を取り合えたかもしれない。
だが、今バベッチがしている事はそうではない。
ただの暴走であり、力で奪い取り強引に全てを叶えようとし、自分の意のままに世の中を変えようとしているテロリストでしかない。
二人はこのまま話を伸ばし続けるのは、王都の人々にとっても危険が迫り続けると思い、この場でバベッチをまず捕らえるべきだとアイコンタクトをとる。
「お前なら分かってくれるだろ、ハンス? だから、俺に王座を譲ってくれよ」
バベッチは一歩ハンスへと近付くが、そこでハンスは片手を向けてバベッチを止める。
「悪いが、王座を譲る事は出来ない。俺は皆に選ばれ、思いを託されて国王になったんだ。そう簡単に降りる事も、明け渡す事も出来ない」
「っ……何だよ、どうしてだよ……俺の思いに共感してくれないのか?」
「共感してない訳じゃない。だが、今お前がしている事はただの脅迫と侵略だ。そんな奴に屈して座を受け渡すことなどしないし、上に立ったとしても誰も従いはしない!」
ハンスはきっぱりとバベッチに対して言い切ると、バベッチは軽く頭を抱えながらゆっくりと後ろに下がり始める。
「何でだ……どうしてだ……何で何もうまくいかないんだ。俺は皆の事を、リーリアの事を思って行動しているのに……」
「(リーリア?)」
ティアは小さく呟いたバベッチの言葉を聞き逃さなかった。
するとそこへ増援の兵士たちが到着し、兵士たちが拘束されている事や状況からバベッチが敵だと判断し、武器を向け投降を促す。
が、バベッチには聞こえておらずその場で頭を抱えたまま、ぶつぶつと独り言を口にしていた。
「聞いているのか? 投降しないのなら、手荒に拘束する!」
その言葉にも反応しないバベッチに、兵士たちは目を合わせバベッチを囲う。
そして拘束用の魔道具を取り出し、バベッチへと投げるとネットの様に広がり動きを拘束される。
兵士たちは拘束したバベッチを目にすると、一斉に近付き武器で取り押さえるとハンスが声を掛ける。
「あまり近付き過ぎるな! そいつは――」
と、声を掛けた直後だった。
バベッチを囲う兵士たちの足場が突然崩れ、バベッチと共に全員が真下に落下して行く。
まさかの状況に、ハンスもティアも驚き目を疑った。
「人が考え事してるのに、邪魔するとか非常識だろうが」
その声は廊下の方から聞こえて来て、テラスに現れたのはまた見知らぬ兵士であった。
「……お前、まさか」
「はぁ~ハンス、兵士に言っとけ。人の返答くらい待ったらどうだって」
ハンスとティアはその瞬間、目の前に新しく現れた見知らぬ兵士が先程まで話していたバベッチだと理解する。
理解したくはなかったが、そうとしか考えられない口調や雰囲気から勝手にそう思ってしてしまったのだ。
「あ、分かっていると思うけど、俺バベッチだから。あ~もう、話し合いで解決出来ればそれでよかったのに、誰も傷つかず平和に終われたのによ」
「誰も傷つかずに? もう王都に兵士にも被害が出ているわ!」
「それは向こうが俺に被害を与えて来るからだろ。自己防衛に過ぎない」
「よくそんな事が言えるわね」
「お前たちが俺の要求に答えていればよかっただけだ。それを断ってこうなったのは、お前らのせいだろうが!」
そう言ってバベッチが二人に向けて手を向け、魔法を放とうとする。
しかし、それを予測していたのか先にティアが距離を詰め、バベッチの背後に周り片手を掴み背へと回す。
そのままバベッチの足元を凍らせ身動きを封じ、上半身も凍らせる。
「貴方が私に勝てたことないの忘れたの?」
「ティア……お前こそ、俺が昔のままだとまだ思ってるのか?」
「ティア! 後ろだ!」
ハンスの言葉で振り返ると、そこには知らぬ間に兵士たちが集まっておりティアに向かって襲い掛かって来た。
咄嗟に自分の周囲に氷の槍を周囲に展開させ、近付かせない様にすると一度ハンスの方へと下がる。
「大丈夫か、ティア」
「ええ。でも何でうちの兵士が私を襲って来るの? 洗脳? それとも、元々バベッチ側の人だったの?」
増えた兵士たちはティアの氷の槍を破壊すると、バベッチへと近付き凍らされた部分を溶かし始め、拘束を解放する。
「俺は一人ではない、数でお前らを超える。悪いが、国王の座は奪わせてもらうぞ。まずはこの王都から変えて行く!」
「実力行使か。そう簡単に勝てると思うなよ、バベッチ」
「例え数で負けていても、私たちに勝てないのはあの日の戦いで分かっているでしょ?」
二人は戦闘態勢をとると、バベッチはうっすらと笑った。
「別にお前らと直接やろうとは思ってない。ただ、この場から消えてもらうだけだ」
直後、兵士を使いバベッチはテラスの足元を攻撃し始める。
既にテラスは中央に穴が空いた状態で不安定になっており、その外側に位置していたハンスとティアはこのまま足場を崩されたら、真下へと一気に落下する状況であった。
だが気付いた時には既に手遅れで、テラスが完全に真っ二つになり、ハンスとティア側のテラスが落下し始める。
落下して行くのを見て、バベッチは背を向けて兵士たちと城内へと戻り始める。
「悪くなったな、バベッチ」
「!?」
聞き覚えのある声が背後から聞こえ、咄嗟にバベッチが振り返るとそこには、宙に浮いていたリリエルがいた。
更には、先程落下したはずのテラスが浮き上がって来たのだった。
ハンスもティアも急な事に驚きつつ、ハンスが声を上げた。
「な、何でここにいるんですか、リリエル先生」
「どうして、国王の座が必要なんだ?」
「国を変えられる力を持っているからさ。俺の目的にはその力が、地位が、一番の近道なんだよ」
「権力を手にして何をする気なの、貴方は?」
ティアからの問いかけにバベッチは、少し間を空けてから答えた。
「意識改革だよ。誰しもが目的や夢に向かって差別なく向える世界にしたいんだよ、俺は」
バベッチの目的を聞き、ハンスとティアは黙ってしまう。
そんな二人の反応を見てバベッチは、小さくため息をつく。
「お前たちには思い当たる節はあるんじゃないのか? 今この世は、頑張っている者は認めるが、頑張っていない、頑張っても叶えれなかった者は何も認められない。努力し積み重ね、壁を乗り越えようとしているのに途中で諦めたり、実を結べなかった者は何も認めないなんておかしいだろ。頑張っても達成出来ない事や、手が届かない事があるのによ」
「……お前はそれをどうしたいんだ?」
「だから、そんな人達も生きやすいように、そんなに頑張らなくてもいいような世界にしていきたいんだよ。努力なんてなしに、誰しもに平等に機会を与えられる世界にさ」
「チャンスが誰にも与えられないのが、貴方のいう差別って事?」
「全てではないよ、あくまで一貫さ。今の世界は可能性すら潰しかねない。そんなのを俺は見てられないんだよ、こんな世界でなければ、一度でも機会があれば、人は変われるんだよ! 俺はこの国を、世界をいい方向へと導きたいんだよ!」
バベッチはうっすらと笑いながら二人に対して語る。
その時二人にはバベッチの目が少し狂ったような、何かにとりつかれたように映っていた。
「(間違ってない事もあるが、全てがそうではない)」
「(誰しもに平等は夢ではあるけども、そう簡単にはいかないのが現実。今の立場からこそ、分かった事も見えた事もある)」
二人はそれぞれにバベッチの言葉を受けとめていた。
意見を伝える、共に何かをするというのなら手を取り合えたかもしれない。
だが、今バベッチがしている事はそうではない。
ただの暴走であり、力で奪い取り強引に全てを叶えようとし、自分の意のままに世の中を変えようとしているテロリストでしかない。
二人はこのまま話を伸ばし続けるのは、王都の人々にとっても危険が迫り続けると思い、この場でバベッチをまず捕らえるべきだとアイコンタクトをとる。
「お前なら分かってくれるだろ、ハンス? だから、俺に王座を譲ってくれよ」
バベッチは一歩ハンスへと近付くが、そこでハンスは片手を向けてバベッチを止める。
「悪いが、王座を譲る事は出来ない。俺は皆に選ばれ、思いを託されて国王になったんだ。そう簡単に降りる事も、明け渡す事も出来ない」
「っ……何だよ、どうしてだよ……俺の思いに共感してくれないのか?」
「共感してない訳じゃない。だが、今お前がしている事はただの脅迫と侵略だ。そんな奴に屈して座を受け渡すことなどしないし、上に立ったとしても誰も従いはしない!」
ハンスはきっぱりとバベッチに対して言い切ると、バベッチは軽く頭を抱えながらゆっくりと後ろに下がり始める。
「何でだ……どうしてだ……何で何もうまくいかないんだ。俺は皆の事を、リーリアの事を思って行動しているのに……」
「(リーリア?)」
ティアは小さく呟いたバベッチの言葉を聞き逃さなかった。
するとそこへ増援の兵士たちが到着し、兵士たちが拘束されている事や状況からバベッチが敵だと判断し、武器を向け投降を促す。
が、バベッチには聞こえておらずその場で頭を抱えたまま、ぶつぶつと独り言を口にしていた。
「聞いているのか? 投降しないのなら、手荒に拘束する!」
その言葉にも反応しないバベッチに、兵士たちは目を合わせバベッチを囲う。
そして拘束用の魔道具を取り出し、バベッチへと投げるとネットの様に広がり動きを拘束される。
兵士たちは拘束したバベッチを目にすると、一斉に近付き武器で取り押さえるとハンスが声を掛ける。
「あまり近付き過ぎるな! そいつは――」
と、声を掛けた直後だった。
バベッチを囲う兵士たちの足場が突然崩れ、バベッチと共に全員が真下に落下して行く。
まさかの状況に、ハンスもティアも驚き目を疑った。
「人が考え事してるのに、邪魔するとか非常識だろうが」
その声は廊下の方から聞こえて来て、テラスに現れたのはまた見知らぬ兵士であった。
「……お前、まさか」
「はぁ~ハンス、兵士に言っとけ。人の返答くらい待ったらどうだって」
ハンスとティアはその瞬間、目の前に新しく現れた見知らぬ兵士が先程まで話していたバベッチだと理解する。
理解したくはなかったが、そうとしか考えられない口調や雰囲気から勝手にそう思ってしてしまったのだ。
「あ、分かっていると思うけど、俺バベッチだから。あ~もう、話し合いで解決出来ればそれでよかったのに、誰も傷つかず平和に終われたのによ」
「誰も傷つかずに? もう王都に兵士にも被害が出ているわ!」
「それは向こうが俺に被害を与えて来るからだろ。自己防衛に過ぎない」
「よくそんな事が言えるわね」
「お前たちが俺の要求に答えていればよかっただけだ。それを断ってこうなったのは、お前らのせいだろうが!」
そう言ってバベッチが二人に向けて手を向け、魔法を放とうとする。
しかし、それを予測していたのか先にティアが距離を詰め、バベッチの背後に周り片手を掴み背へと回す。
そのままバベッチの足元を凍らせ身動きを封じ、上半身も凍らせる。
「貴方が私に勝てたことないの忘れたの?」
「ティア……お前こそ、俺が昔のままだとまだ思ってるのか?」
「ティア! 後ろだ!」
ハンスの言葉で振り返ると、そこには知らぬ間に兵士たちが集まっておりティアに向かって襲い掛かって来た。
咄嗟に自分の周囲に氷の槍を周囲に展開させ、近付かせない様にすると一度ハンスの方へと下がる。
「大丈夫か、ティア」
「ええ。でも何でうちの兵士が私を襲って来るの? 洗脳? それとも、元々バベッチ側の人だったの?」
増えた兵士たちはティアの氷の槍を破壊すると、バベッチへと近付き凍らされた部分を溶かし始め、拘束を解放する。
「俺は一人ではない、数でお前らを超える。悪いが、国王の座は奪わせてもらうぞ。まずはこの王都から変えて行く!」
「実力行使か。そう簡単に勝てると思うなよ、バベッチ」
「例え数で負けていても、私たちに勝てないのはあの日の戦いで分かっているでしょ?」
二人は戦闘態勢をとると、バベッチはうっすらと笑った。
「別にお前らと直接やろうとは思ってない。ただ、この場から消えてもらうだけだ」
直後、兵士を使いバベッチはテラスの足元を攻撃し始める。
既にテラスは中央に穴が空いた状態で不安定になっており、その外側に位置していたハンスとティアはこのまま足場を崩されたら、真下へと一気に落下する状況であった。
だが気付いた時には既に手遅れで、テラスが完全に真っ二つになり、ハンスとティア側のテラスが落下し始める。
落下して行くのを見て、バベッチは背を向けて兵士たちと城内へと戻り始める。
「悪くなったな、バベッチ」
「!?」
聞き覚えのある声が背後から聞こえ、咄嗟にバベッチが振り返るとそこには、宙に浮いていたリリエルがいた。
更には、先程落下したはずのテラスが浮き上がって来たのだった。
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