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第430話 風滅
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――王都内南地区。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「エリス、魔力はまだ大丈夫か?」
「ええ、まだ持つわミカ」
ミカロスとエリスは、ペルトグレットと戦闘をしていた。
が、ペルトグレットは周囲に身を隠しながら隙を突いて来る攻撃を中心とし、二人は全く捉えられていなかった。
更には周囲にうっすらと煙が立ち始めてもおり、ミカロスはペルトグレットの仕業だと考えていた。
「(初めにこちらの攻撃パターンを把握し、直ぐに身を隠しながら背後や隙をついての攻撃に切り替えた。こちらが動けば、向こうは警戒してない方から攻撃してくる。今や完全に向こうのペースだ)」
ミカロスは周囲に隠れられない様に周辺を破壊する事も考えたが、それはいくら相手を倒すからと言ってしていい事ではないと判断していた。
互いに周囲に警戒をし続け、現れるごとにエリスに攻撃や反撃をしてもらう流れであった。
一方ペルトグレットは、最初だけ本人で戦っていたが直ぐに身を隠して分身体に任せ、この場を去ろうとしていた。
しかし途中まで行くと結界に当たり、周辺一帯に内側から出られない結界が張られていた事に気付く。
「くそ……この結界、あの二人の仕業か? いつの間にこんな物を張っていたんだ。外側から見れない様にし、僕が知らぬ間にこの内側に入っていたっていうのか……」
ペルトグレットはそのまま来た道を戻り始め、あの二人を殺せばこの結界は解除されると思い、自らの手で再び相手をする事を決める。
その後、分身体を使いながらねちねちと隠れながら地道に相手の集中力を削る攻撃を仕掛け続けるのだった。
「さて、そろそろあっちの女の方の魔力も消耗して来たろ。男の方は、ほぼ魔法も使わず、女の方に任せているのが気にはなるが、ペースを上げていくか」
するとペルトグレットは、周囲を警戒している二人目掛けて時間差で分身体に襲い掛からせる。
エリスとミカロスはすぐさま反応すると、一番近付いている相手に向けエリスが風の魔人で吹き飛ばすが、背後から迫る相手にはどうやっても間に合わない状況だった。
が、そこでミカロスが声を掛ける。
「エリス! 俺にそのまま攻撃しろ!」
「っ! ……分かった」
一瞬動揺するエリスだったが、ミカロスには必ず考えがあっての発言だと信じ風の魔人で攻撃をする。
ミカロスは目の前に迫る攻撃に対し、両手を突き出した。
「(原理上はいけるはずだが、実戦でやった事はないのが不安だが、必ず成功させる!)」
そしてミカロスは両手に魔法を展開させ、迫る攻撃に向けて背後に迫る相手へと向け流す様に腕を動かす。
「『拒絶』!」
直後、エリスの攻撃は突然ぐにゃっと向きが変わり、そのまま背後から迫るペルトグレットたちへと向かい一掃するのだった。
思わぬ展開にエリスは驚きの顔をした後、ミカロスの方を向くとミカロスはその場で座り込んでいた。
「ミカ!」
エリスが駆け寄ると、ミカロスは顔を上げるがエリスはミカロスの両手を見て絶句する。
この時ミカロスの両手は、手の皮がほとんど剥けてしまい真っ赤になっていたのだ。
「そんな顔するな……少しヒリヒリする、だけだから……うっ」
「っ……」
この時エリスはどうしてあげるべきか分からず、自分の両手を強く握りしめるのだった。
そんな時だった、エリスの背後にペルトグレットが音もなく突然上から現れる。
エリスは気配で気付き振り返るが、その時にはペルトグレットは短剣を持ち迫っていた。
ミカロスの状態に動揺してしまい、風の魔人を解除してしまっており反撃に遅れてをとっていた。
「(まずい! これは……)」
そのままペルトグレットはエリスの首元に短剣を突き刺すと思いきや、エリスをかわしその後ろにいたミカロスへと目標を定め迫る。
エリスは手を伸ばしペルトグレットを引き留めようとしたが、微かにその手は届かなかった。
「っ! ミカー!」
「!?」
ミカロスも想定外の状況に反応が遅れてしまい、さらに両手の痛みで初動が遅れる。
「(絶好の機会、女をヤるのもそうだが、さっきの感じからお前の方が厄介だと判断した。だから、先に死んでもらう)」
短剣がミカロスの首元に迫る。
瞬間、ミカロスの見ている光景がスローモーションになる。
迫る短剣に、叫ぶエリスの顔、ゆっくりを下がる自分の体。
「(あーこれが死の前に体験するという感覚か……)」
と思い自分の死を受け入れてしまい、瞳を閉じてからエリスに笑顔を最後に向ける。
「もらっ――」
ペルトグレットがそう呟きかけた直後、自分の顔面に盾が叩き込まれそのまま殴り飛ばされてしまう。
「ぐはっ!」
エリスとミカロスは何が起こったのかすぐに理解出来ずにいると、そこに一人の王国軍の服を着た者が視界に入る。
その者は、ペルトグレットを殴り飛ばした盾ともう一方に剣を持っていた。
「危ないところだったね。大丈夫かい、君たち」
「……あ、貴方は」
エリスのその言葉にその者は自身の名を口にする。
「私は王国軍8部隊のポーレスト隊、隊長のポーレストだ」
「隊、長……」
「よく死なずにあの相手と戦った。後は私に任せて、君たちは下がっていなさい」
そう告げてポーレストは、吹き飛ばしたペルトグレットへと向かって行く。
ペルトグレットは顔を振り立ち上がった後、分身体をその場で出しポーレストを迎え撃たせる。
だが、分身体如きではポーレストは止まらず次々に撃破し迫って来る。
「くそっ!」
「観念しろペルトグレット! もう逃げ場はない」
「うるさい!」
するとペルトグレットは自らポーレストへと攻撃を仕掛ける。
ポーレストは振り掛かって来た短剣を盾で防ぎ、剣で薙ぎ払うがペルトグレットは身軽にポートレスの頭上をいってかわす。
そしてポートレスを背後から蹴り、そのままミカロスとエリスの方へと一直線に向かって行く。
背後から蹴られ体勢を崩したポートレスは、直ぐに後を追う。
「(あいつらさせ殺せば、僕はここから逃げられるんだ! 隊長なんか相手にしてられるか!)」
ペルトグレットは両手に持てるだけの短剣を取り出し、交互に二人へと向けて投げ飛ばす。
ミカロスは立ち上がろうとしたが、エリスが前に立ち塞がる。
「エリス……」
「ミカ、後でさっきの笑顔で話があるから」
「うっ……は、はい」
するとエリスは『ストームロード』で向かって来る短剣を全て吹き飛ばす。
そして、向かって来るペルトグレットに冷たい目を向け、風の魔人を再び創りだすと両手を合わせる。
「『風滅』!」
直後、ペルトグレットの足が止まりその場でもがき始める。
「(な、なんだ! 急に息が出来ない! がぁ! く、苦しい! 何が、何が――)」
そのままペルトグレットは苦しみ意識を失うのだった。
エリスはその姿を見て、魔法を解除するのだった。
まさかの光景にポートレスと驚いてしまう。
「ポートレスさん、後はお願いします」
「え、あ、ああ。任せてくれ」
エリスはそれだけ告げると、直ぐに振り返りミカロスの方を見下す。
「さてミカ、さっきのあの笑顔は何だったのか教えてもらおうかしら?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
王都内各地で騒ぎが起きている中、王都メルト魔法学院でも生徒や教員が慌ただしくしていた。
そんな中学院の前には、オービンの姿があった。
「……」
オービンは正門の前で一度立ち止まった後、無言で学院へと入って行くのだった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「エリス、魔力はまだ大丈夫か?」
「ええ、まだ持つわミカ」
ミカロスとエリスは、ペルトグレットと戦闘をしていた。
が、ペルトグレットは周囲に身を隠しながら隙を突いて来る攻撃を中心とし、二人は全く捉えられていなかった。
更には周囲にうっすらと煙が立ち始めてもおり、ミカロスはペルトグレットの仕業だと考えていた。
「(初めにこちらの攻撃パターンを把握し、直ぐに身を隠しながら背後や隙をついての攻撃に切り替えた。こちらが動けば、向こうは警戒してない方から攻撃してくる。今や完全に向こうのペースだ)」
ミカロスは周囲に隠れられない様に周辺を破壊する事も考えたが、それはいくら相手を倒すからと言ってしていい事ではないと判断していた。
互いに周囲に警戒をし続け、現れるごとにエリスに攻撃や反撃をしてもらう流れであった。
一方ペルトグレットは、最初だけ本人で戦っていたが直ぐに身を隠して分身体に任せ、この場を去ろうとしていた。
しかし途中まで行くと結界に当たり、周辺一帯に内側から出られない結界が張られていた事に気付く。
「くそ……この結界、あの二人の仕業か? いつの間にこんな物を張っていたんだ。外側から見れない様にし、僕が知らぬ間にこの内側に入っていたっていうのか……」
ペルトグレットはそのまま来た道を戻り始め、あの二人を殺せばこの結界は解除されると思い、自らの手で再び相手をする事を決める。
その後、分身体を使いながらねちねちと隠れながら地道に相手の集中力を削る攻撃を仕掛け続けるのだった。
「さて、そろそろあっちの女の方の魔力も消耗して来たろ。男の方は、ほぼ魔法も使わず、女の方に任せているのが気にはなるが、ペースを上げていくか」
するとペルトグレットは、周囲を警戒している二人目掛けて時間差で分身体に襲い掛からせる。
エリスとミカロスはすぐさま反応すると、一番近付いている相手に向けエリスが風の魔人で吹き飛ばすが、背後から迫る相手にはどうやっても間に合わない状況だった。
が、そこでミカロスが声を掛ける。
「エリス! 俺にそのまま攻撃しろ!」
「っ! ……分かった」
一瞬動揺するエリスだったが、ミカロスには必ず考えがあっての発言だと信じ風の魔人で攻撃をする。
ミカロスは目の前に迫る攻撃に対し、両手を突き出した。
「(原理上はいけるはずだが、実戦でやった事はないのが不安だが、必ず成功させる!)」
そしてミカロスは両手に魔法を展開させ、迫る攻撃に向けて背後に迫る相手へと向け流す様に腕を動かす。
「『拒絶』!」
直後、エリスの攻撃は突然ぐにゃっと向きが変わり、そのまま背後から迫るペルトグレットたちへと向かい一掃するのだった。
思わぬ展開にエリスは驚きの顔をした後、ミカロスの方を向くとミカロスはその場で座り込んでいた。
「ミカ!」
エリスが駆け寄ると、ミカロスは顔を上げるがエリスはミカロスの両手を見て絶句する。
この時ミカロスの両手は、手の皮がほとんど剥けてしまい真っ赤になっていたのだ。
「そんな顔するな……少しヒリヒリする、だけだから……うっ」
「っ……」
この時エリスはどうしてあげるべきか分からず、自分の両手を強く握りしめるのだった。
そんな時だった、エリスの背後にペルトグレットが音もなく突然上から現れる。
エリスは気配で気付き振り返るが、その時にはペルトグレットは短剣を持ち迫っていた。
ミカロスの状態に動揺してしまい、風の魔人を解除してしまっており反撃に遅れてをとっていた。
「(まずい! これは……)」
そのままペルトグレットはエリスの首元に短剣を突き刺すと思いきや、エリスをかわしその後ろにいたミカロスへと目標を定め迫る。
エリスは手を伸ばしペルトグレットを引き留めようとしたが、微かにその手は届かなかった。
「っ! ミカー!」
「!?」
ミカロスも想定外の状況に反応が遅れてしまい、さらに両手の痛みで初動が遅れる。
「(絶好の機会、女をヤるのもそうだが、さっきの感じからお前の方が厄介だと判断した。だから、先に死んでもらう)」
短剣がミカロスの首元に迫る。
瞬間、ミカロスの見ている光景がスローモーションになる。
迫る短剣に、叫ぶエリスの顔、ゆっくりを下がる自分の体。
「(あーこれが死の前に体験するという感覚か……)」
と思い自分の死を受け入れてしまい、瞳を閉じてからエリスに笑顔を最後に向ける。
「もらっ――」
ペルトグレットがそう呟きかけた直後、自分の顔面に盾が叩き込まれそのまま殴り飛ばされてしまう。
「ぐはっ!」
エリスとミカロスは何が起こったのかすぐに理解出来ずにいると、そこに一人の王国軍の服を着た者が視界に入る。
その者は、ペルトグレットを殴り飛ばした盾ともう一方に剣を持っていた。
「危ないところだったね。大丈夫かい、君たち」
「……あ、貴方は」
エリスのその言葉にその者は自身の名を口にする。
「私は王国軍8部隊のポーレスト隊、隊長のポーレストだ」
「隊、長……」
「よく死なずにあの相手と戦った。後は私に任せて、君たちは下がっていなさい」
そう告げてポーレストは、吹き飛ばしたペルトグレットへと向かって行く。
ペルトグレットは顔を振り立ち上がった後、分身体をその場で出しポーレストを迎え撃たせる。
だが、分身体如きではポーレストは止まらず次々に撃破し迫って来る。
「くそっ!」
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「うるさい!」
するとペルトグレットは自らポーレストへと攻撃を仕掛ける。
ポーレストは振り掛かって来た短剣を盾で防ぎ、剣で薙ぎ払うがペルトグレットは身軽にポートレスの頭上をいってかわす。
そしてポートレスを背後から蹴り、そのままミカロスとエリスの方へと一直線に向かって行く。
背後から蹴られ体勢を崩したポートレスは、直ぐに後を追う。
「(あいつらさせ殺せば、僕はここから逃げられるんだ! 隊長なんか相手にしてられるか!)」
ペルトグレットは両手に持てるだけの短剣を取り出し、交互に二人へと向けて投げ飛ばす。
ミカロスは立ち上がろうとしたが、エリスが前に立ち塞がる。
「エリス……」
「ミカ、後でさっきの笑顔で話があるから」
「うっ……は、はい」
するとエリスは『ストームロード』で向かって来る短剣を全て吹き飛ばす。
そして、向かって来るペルトグレットに冷たい目を向け、風の魔人を再び創りだすと両手を合わせる。
「『風滅』!」
直後、ペルトグレットの足が止まりその場でもがき始める。
「(な、なんだ! 急に息が出来ない! がぁ! く、苦しい! 何が、何が――)」
そのままペルトグレットは苦しみ意識を失うのだった。
エリスはその姿を見て、魔法を解除するのだった。
まさかの光景にポートレスと驚いてしまう。
「ポートレスさん、後はお願いします」
「え、あ、ああ。任せてくれ」
エリスはそれだけ告げると、直ぐに振り返りミカロスの方を見下す。
「さてミカ、さっきのあの笑顔は何だったのか教えてもらおうかしら?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
王都内各地で騒ぎが起きている中、王都メルト魔法学院でも生徒や教員が慌ただしくしていた。
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