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第437話 久しぶりの感覚
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私たちは魔道車に乗り、王都近くの街に到着しそこで一日過ごした。
そこは観光地とかではないので、特に見る場所などなくホテルで自由に過ごしたり外に出て外食くらししかする事はなかった。
そしてやっと夕食の時間となり私たちは食堂にてバイキング形式の夕食をとった。
修学旅行中の様に、物凄く盛り上がっている訳ではないが、沈んでいる感じでもなく皆は話しながら食事をしていた。
食事を終え私はシンと共に部屋に戻っていると、通路の奥の方でルークがタツミと何か話している姿を目にする。
「あれルークじゃないか? タツミ先生と何話してるんだ?」
「そうだな」
私はシンの問いかけに答えると、遠くにいた二人はそのまま移動して視界から消えてしまう。
「何か、重そうな雰囲気だったよね?」
「あ、ああ。まあ、ルークも色々と思う所があるんじゃないかな?」
「そう、だね」
そしてシンが先に部屋に戻り始めるが、私はシンにそうは言ったが少し気になってしまう。
だが、わざわざ追いかけて話に混じった所でなにも出来ないだろうし、仮に逆の立場だったらあまり踏み込んで来て欲しくはないなと思い、そのままシンと共に部屋に戻った。
部屋に戻りゆったりとしていると、突然部屋の扉がノックされる。
私は立ち上がり部屋の扉を開けるとそこにはトウマが立っていた。
「トウマ? どうしたんだ、急に」
「悪いな急に。シンもいるか?」
「え、ああ、いるけど」
「どうしたの? って、トウマじゃん」
「二人共いるなら、ちょっといいか?」
私とシンは互いに顔を見合わせていると、トウマはそれ以上は話さずに何処かに向かい始める。
私たちはよく分からないけど、トウマが真面目な顔をしていたので何か話があるのだろうと思い、そのまま黙って後を付いて行く。
すると辿り着いた場所は、ホテルの談話室であった。
そこに扉を開けて入ると部屋には、オービン寮の皆が部屋で待っていたのだった。
「皆もいるの?」
「どういう状況?」
私とシンが驚いていると、トウマが部屋に入り扉を閉めると話し出す。
「皆悪い。急に何も言わずに集まってもらって」
するとニックが口を開く。
「集まったというか、お前が何も言わずにここに連れて来たんだがな。で、どうせ昨日言われた話でもするんだろ?」
「っ、あはは……バレてたか」
苦笑いするトウマに対しニックは呆れたため息をつく。
「変に他人の心配なんかするな。そもそも、そんな状態だったらここに何て来やしないぞ」
「た、確かにそうだな」
「でもまあ、そうところがトウマらしいよな」
「そうそう、ちょっとお節介な所がな」
リーガとライラックがトウマをフォローする様に話出すと、皆も口を開く。
「よ! 次期寮長! 寮長ぽい仕事するな~って思ってた」
「ニック、あまりきつく当たるなよ、夜だからって」
「うるさいフェルト」
「トウマ、甘い物食べるかい? 僕のでよければ分けてあげるよ」
「シンリは変におだて過ぎだ」
「アルジュは真面目だな。ほら、ケビンもなんか言ってやれよ」
「きゅ、急に振るなよマックス」
「でもトウマのお陰で、皆と話せる時間が出来て俺としてはちょっと嬉しいかな。何かどこか話しづらさがあったからね」
ノルマの言葉に皆も同じ様な事を思っていたのか、軽く頷いていた。
「そっか、悪い悪い皆。俺の思い込みで時間作ってもらって。でも良かった、そんなに塞ぎ込む感じになってなくて安心した。色々と話を聞いて俺もまだ完全に整理がついた訳じゃないけど、俺たちが深く捉え過ぎる問題じゃないって思ってる。だからって気楽にいろって訳じゃないから難しんだけど……って、何が言いいか分からなくなっちまった」
笑ってそう口にするトウマに対して、ガウェンが一言口にする。
「……トウマ、ルークはどうした?」
「っ……それ聞く、ガウェン?」
既に皆も薄々気付いていたが、この部屋にルークだけ姿がなかったのだ。
私も気になっていたが、あえて気付かないふりをしていたが、ガウェンは誰も聞かないと分かっていて自分があえてその問いかけをトウマにしたのだった。
トウマはガウェンの問いかけに対し、何とも言えない顔をする。
「その、ルークはだな……」
皆がトウマに注目していた時だった、急に部屋の扉が開きルークが入って来たのだった。
「悪い、遅れた」
まさかのルークの登場に皆、驚いていたが一番驚いていたのはトウマであった。
「ル、ルーク!? 何でここに!?」
「何でって、お前が部屋に書き残してくれたんだろうが。ここにいるって」
「ででで、でもよ、お前の事だから来ないと思ってて」
「何でだよ。ちょっとタツミと離してて部屋に戻らかっただけだぞ。てか、何でそんな驚いてるんだよ」
「だ、だってお前さ、昨日から様子が変だったし、その例の件で何か考え込んでいるのかなって思ってよ……だから、その、ほら、なあ」
トウマの話を聞き、ルークは知らないうちに自分の態度で気を遣わせていたと理解する。
「……そうか。そういう事か。悪いトウマ、俺も少し周りが見えてなかった」
「え?」
「確かに例の件で動揺はしたが、状況やどうこれから動くべきかを考えていたんだ。それでタツミにもっと詳しい情報を貰いに行っていたんだ。まあ、全然教えてくれはしなかったがな」
「それじゃ、何か塞ぎ込んでたとかじゃないし、思い詰めてたとかでもないって事か?」
「別に距離を置こうとか、近寄って来るな的な事ではない。そういう風に見えていたから、こんな事になったみたいだが」
ルークの返事にトウマは安堵の深い息つく。
「なんだ、またトウマの勘違いかよ」
「まあまま、そう言うなよガイル。ルークの雰囲気を見てたら、トウマがああ思うのも分からなくないだろ」
「っ……ま、まあ、そうだけどよ」
ガードルがガイルにそう話し掛けていると、ベックスがルークに話し掛ける。
「それで、ルークはこれからどうするんだ? 何か国王から連絡とかあったのか?」
「いや、特にそういうのはない。ただ将来的には兄貴を支えられる、頼られる存在になる為に何が今出来るかと思ってな」
ルークも無意識にさらっと皆に対して自身の将来の事を口にしたが、特に慌てる様子などもなく真剣に今の自分に出来る事を考えていた。
思わぬ発言に皆は少し驚いていた。
半年前まででは絶対にあり得ない発言だと思っていたからであった。
「ん? どうしたんだ、急に黙って」
「え、あー……何て言うか、ルークってそんな風に今後なりたいんだなーって初めて知ってさ」
「っ……そう、だな。そうだよな、前の俺からしたら考えられないし、そうなるよな。あー何か恥ずかしい事言っちまったな。でも、嘘じゃない。本気でそうなりたいと今は思ってる」
トウマの言葉に対してルークはトウマだけでなく、皆に宣言する様に答えるのだった。
するとニックが口を開く。
「そんな宣言みたいな事をしなくても誰も口出しとか反対とかなにもないよ。自分の事は自分が決める事だろ。もしされても他人がどうこう言った所で、所詮はそいつの考えだし真に受けなきゃいいだけさ」
「お~いい事言うじゃん、ニック。グッジョブ」
「だから、そういうのやめろって言ってんだろ、フェルト」
「えー」
ルークはそこから皆の顔を見ると誰も曇った様な表情なんかしておらず「いいなそれ!」「今のルークにピッタリだ!」などと声を掛けて来る者もいた。
「……ありがとう、皆」
「「っえ!?」」
再び皆が耳を疑う言葉を聞き、一斉にルークの方を見てルークは驚く。
「おい聞いたか、今ルークが感謝の言葉を口にしたぞ」
「何か初めて聞いたかも」
「やべぇ、歴史的瞬間かもしれねぇ」
「もしかして偽者か?」
ざわつきだす皆を見てルークは少し俯きだす。
私は皆の様子を見て小声でトウマに話し掛けた。
「トウマ、これはどういう事?」
「たぶんだが、ルークってほら、あまりさっきみたいな言葉言わないタイプだったからさ。その、皆そこに反応しちまったんだと思う」
「た、確かにそんな感じだけど……この変な盛り上がりは、ちょっと」
「ああ、俺もそう思うよクリス。でも、もう止められないよ。それにたぶん、この後起こる事も何となく想像できてしまう」
「今考えているこの後の事は、たぶん同じ様な事だと思う」
トウマが軽く頭を抱え、私は苦笑いをする。
直後、私とトウマの悪い予想は見事に的中するのだった。
「おい、お前ら……俺を何だと思ってやがるんだーー!」
そうルークの声が部屋中に響き渡り、久しぶりに教室でのわちゃわちゃ感がホテルの談話室で繰り広げられる。
その時の皆の顔は事件の事など忘れて、笑い楽しげな表情であった。
そこは観光地とかではないので、特に見る場所などなくホテルで自由に過ごしたり外に出て外食くらししかする事はなかった。
そしてやっと夕食の時間となり私たちは食堂にてバイキング形式の夕食をとった。
修学旅行中の様に、物凄く盛り上がっている訳ではないが、沈んでいる感じでもなく皆は話しながら食事をしていた。
食事を終え私はシンと共に部屋に戻っていると、通路の奥の方でルークがタツミと何か話している姿を目にする。
「あれルークじゃないか? タツミ先生と何話してるんだ?」
「そうだな」
私はシンの問いかけに答えると、遠くにいた二人はそのまま移動して視界から消えてしまう。
「何か、重そうな雰囲気だったよね?」
「あ、ああ。まあ、ルークも色々と思う所があるんじゃないかな?」
「そう、だね」
そしてシンが先に部屋に戻り始めるが、私はシンにそうは言ったが少し気になってしまう。
だが、わざわざ追いかけて話に混じった所でなにも出来ないだろうし、仮に逆の立場だったらあまり踏み込んで来て欲しくはないなと思い、そのままシンと共に部屋に戻った。
部屋に戻りゆったりとしていると、突然部屋の扉がノックされる。
私は立ち上がり部屋の扉を開けるとそこにはトウマが立っていた。
「トウマ? どうしたんだ、急に」
「悪いな急に。シンもいるか?」
「え、ああ、いるけど」
「どうしたの? って、トウマじゃん」
「二人共いるなら、ちょっといいか?」
私とシンは互いに顔を見合わせていると、トウマはそれ以上は話さずに何処かに向かい始める。
私たちはよく分からないけど、トウマが真面目な顔をしていたので何か話があるのだろうと思い、そのまま黙って後を付いて行く。
すると辿り着いた場所は、ホテルの談話室であった。
そこに扉を開けて入ると部屋には、オービン寮の皆が部屋で待っていたのだった。
「皆もいるの?」
「どういう状況?」
私とシンが驚いていると、トウマが部屋に入り扉を閉めると話し出す。
「皆悪い。急に何も言わずに集まってもらって」
するとニックが口を開く。
「集まったというか、お前が何も言わずにここに連れて来たんだがな。で、どうせ昨日言われた話でもするんだろ?」
「っ、あはは……バレてたか」
苦笑いするトウマに対しニックは呆れたため息をつく。
「変に他人の心配なんかするな。そもそも、そんな状態だったらここに何て来やしないぞ」
「た、確かにそうだな」
「でもまあ、そうところがトウマらしいよな」
「そうそう、ちょっとお節介な所がな」
リーガとライラックがトウマをフォローする様に話出すと、皆も口を開く。
「よ! 次期寮長! 寮長ぽい仕事するな~って思ってた」
「ニック、あまりきつく当たるなよ、夜だからって」
「うるさいフェルト」
「トウマ、甘い物食べるかい? 僕のでよければ分けてあげるよ」
「シンリは変におだて過ぎだ」
「アルジュは真面目だな。ほら、ケビンもなんか言ってやれよ」
「きゅ、急に振るなよマックス」
「でもトウマのお陰で、皆と話せる時間が出来て俺としてはちょっと嬉しいかな。何かどこか話しづらさがあったからね」
ノルマの言葉に皆も同じ様な事を思っていたのか、軽く頷いていた。
「そっか、悪い悪い皆。俺の思い込みで時間作ってもらって。でも良かった、そんなに塞ぎ込む感じになってなくて安心した。色々と話を聞いて俺もまだ完全に整理がついた訳じゃないけど、俺たちが深く捉え過ぎる問題じゃないって思ってる。だからって気楽にいろって訳じゃないから難しんだけど……って、何が言いいか分からなくなっちまった」
笑ってそう口にするトウマに対して、ガウェンが一言口にする。
「……トウマ、ルークはどうした?」
「っ……それ聞く、ガウェン?」
既に皆も薄々気付いていたが、この部屋にルークだけ姿がなかったのだ。
私も気になっていたが、あえて気付かないふりをしていたが、ガウェンは誰も聞かないと分かっていて自分があえてその問いかけをトウマにしたのだった。
トウマはガウェンの問いかけに対し、何とも言えない顔をする。
「その、ルークはだな……」
皆がトウマに注目していた時だった、急に部屋の扉が開きルークが入って来たのだった。
「悪い、遅れた」
まさかのルークの登場に皆、驚いていたが一番驚いていたのはトウマであった。
「ル、ルーク!? 何でここに!?」
「何でって、お前が部屋に書き残してくれたんだろうが。ここにいるって」
「ででで、でもよ、お前の事だから来ないと思ってて」
「何でだよ。ちょっとタツミと離してて部屋に戻らかっただけだぞ。てか、何でそんな驚いてるんだよ」
「だ、だってお前さ、昨日から様子が変だったし、その例の件で何か考え込んでいるのかなって思ってよ……だから、その、ほら、なあ」
トウマの話を聞き、ルークは知らないうちに自分の態度で気を遣わせていたと理解する。
「……そうか。そういう事か。悪いトウマ、俺も少し周りが見えてなかった」
「え?」
「確かに例の件で動揺はしたが、状況やどうこれから動くべきかを考えていたんだ。それでタツミにもっと詳しい情報を貰いに行っていたんだ。まあ、全然教えてくれはしなかったがな」
「それじゃ、何か塞ぎ込んでたとかじゃないし、思い詰めてたとかでもないって事か?」
「別に距離を置こうとか、近寄って来るな的な事ではない。そういう風に見えていたから、こんな事になったみたいだが」
ルークの返事にトウマは安堵の深い息つく。
「なんだ、またトウマの勘違いかよ」
「まあまま、そう言うなよガイル。ルークの雰囲気を見てたら、トウマがああ思うのも分からなくないだろ」
「っ……ま、まあ、そうだけどよ」
ガードルがガイルにそう話し掛けていると、ベックスがルークに話し掛ける。
「それで、ルークはこれからどうするんだ? 何か国王から連絡とかあったのか?」
「いや、特にそういうのはない。ただ将来的には兄貴を支えられる、頼られる存在になる為に何が今出来るかと思ってな」
ルークも無意識にさらっと皆に対して自身の将来の事を口にしたが、特に慌てる様子などもなく真剣に今の自分に出来る事を考えていた。
思わぬ発言に皆は少し驚いていた。
半年前まででは絶対にあり得ない発言だと思っていたからであった。
「ん? どうしたんだ、急に黙って」
「え、あー……何て言うか、ルークってそんな風に今後なりたいんだなーって初めて知ってさ」
「っ……そう、だな。そうだよな、前の俺からしたら考えられないし、そうなるよな。あー何か恥ずかしい事言っちまったな。でも、嘘じゃない。本気でそうなりたいと今は思ってる」
トウマの言葉に対してルークはトウマだけでなく、皆に宣言する様に答えるのだった。
するとニックが口を開く。
「そんな宣言みたいな事をしなくても誰も口出しとか反対とかなにもないよ。自分の事は自分が決める事だろ。もしされても他人がどうこう言った所で、所詮はそいつの考えだし真に受けなきゃいいだけさ」
「お~いい事言うじゃん、ニック。グッジョブ」
「だから、そういうのやめろって言ってんだろ、フェルト」
「えー」
ルークはそこから皆の顔を見ると誰も曇った様な表情なんかしておらず「いいなそれ!」「今のルークにピッタリだ!」などと声を掛けて来る者もいた。
「……ありがとう、皆」
「「っえ!?」」
再び皆が耳を疑う言葉を聞き、一斉にルークの方を見てルークは驚く。
「おい聞いたか、今ルークが感謝の言葉を口にしたぞ」
「何か初めて聞いたかも」
「やべぇ、歴史的瞬間かもしれねぇ」
「もしかして偽者か?」
ざわつきだす皆を見てルークは少し俯きだす。
私は皆の様子を見て小声でトウマに話し掛けた。
「トウマ、これはどういう事?」
「たぶんだが、ルークってほら、あまりさっきみたいな言葉言わないタイプだったからさ。その、皆そこに反応しちまったんだと思う」
「た、確かにそんな感じだけど……この変な盛り上がりは、ちょっと」
「ああ、俺もそう思うよクリス。でも、もう止められないよ。それにたぶん、この後起こる事も何となく想像できてしまう」
「今考えているこの後の事は、たぶん同じ様な事だと思う」
トウマが軽く頭を抱え、私は苦笑いをする。
直後、私とトウマの悪い予想は見事に的中するのだった。
「おい、お前ら……俺を何だと思ってやがるんだーー!」
そうルークの声が部屋中に響き渡り、久しぶりに教室でのわちゃわちゃ感がホテルの談話室で繰り広げられる。
その時の皆の顔は事件の事など忘れて、笑い楽しげな表情であった。
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