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第497話 何も無駄じゃない
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「頼もしい援軍ね」
「お久しぶりです、リーリアさん」
「(この人がアリスの母さんか。ぼんやりと記憶がある様な、ない様な)」
ルークもそんな事を思いながらリーリアに挨拶していると、マイナが「挨拶も後々」と口を挟み意識をロバートへと向けさせる。
「俺の気のせいか? そこのガキどもから、ティアとあの王子の魔力が混じった魔力が感じとれるが」
「気のせいじゃないぞ。この子らはティアの子供だよ」
そう答えながらリーリアはロバートを三方向から風の槍で攻撃を仕掛けるも、ロバートは自身の周囲に二重の結界を展開し防ぐ。
それからもマイナとティアが続けて魔法で攻撃を仕掛けるが、それら全てロバートは一歩たりとも動かずに結界にて防ぐのだった。
「(先程も今と似た展開で、あのガキらがリーリアらの魔力と混ぜる様に魔力弾を放って来たんだよな。魔力質量、組み上げ方が向こうの方が上だったから、俺の結界が破られた。だが、もうそれはない。一枚目で魔力を削ぎ、二枚目で確実に弾く、そういう結界を展開しているからな)」
リーリアたちの攻撃は、ロバートに防がれると分かっていても続けられその背後でオービンとルークが再び魔力弾を放つ準備に入る。
ルークの肩にオービンが片手を置き、ルークが両手を合わせ銃の様に構える。
するとオービンがルークに自らの魔力を送り始めると、ルークは自身の魔力とオービンからの魔力を練り合わせ始めた。
「(なるほど、二人で創り出していたのか。さすがに一人で出来る魔力弾の内容じゃないよな)」
攻撃の隙間からロバートは二人の様子を見て、攻撃が来ると分かっていて何もしないはずはなく残っている魔力で小さな正方形の結界を無数に展開する。
そして二人目掛けて放つも、リーリアたちがそれを阻止した。
「(庇うということは、先程と同じもしくは似た攻撃をして俺にダメージを与えるという事か。同じ攻撃を俺がくらうと思ってるのか?)」
ロバートはそこで攻撃している結界の形状を先端を鋭く変化させ、いくつかの結界を合わせ大きさも変化させ攻撃を再開した。
それに対してリーリアたちは、背後の二人に向かわせない様に威力の強い魔法を放ち防ぎ続ける。
護り続けるリーリアたちに対し、攻めかねているロバートはじれったさを感じ自らを護る結界の魔力を一部削り攻撃へと回す。
が、それでも魔力を練り続けるルークとオービンには届かずにロバートは舌打ちをする。
「ルーク、俺はあくまで補助で主導はお前だ。小さなブレさえ許されないぞ」
「分かってる。一発で必ず決める」
「二人共準備は出来たの? こっちも正直ギリギリよ」
ティアの呼びかけにルークが「オーケーだ」と返すと、構えた両手の先端に練られ圧縮された魔力の球体が出現し、ルークはロバートへと標準を合わせる。
その姿を目にし、ティアはリーリアとマイナに合図を出すとロバート目掛け同時に攻撃を仕掛け意識を向けさせる。
「(来るか! そんな事をしても無駄だ、魔力を戻し結界を元の強度にするだけだ!)」
すると攻撃を仕掛けていた結界の数が減り、ロバートの周囲の結界の厚くなりそこにリーリアたちの攻撃が直撃する。
そしてマイナが「今よ!」と声を出すと、ルークは標準をロバートから捕らえられているエリスへと瞬時に変え、魔力弾を放つ。
「なっ!?」
考えもしなかった方へと放たれロバートは驚いていると、放たれた魔力弾はエリスを捕らえている結界の隅に直撃する。
魔力弾は結界を貫通しようとしていたが、結界側もやわではなく押し返す力が働き攻防が続くも、次第に魔力弾の方が押し始め結界へとめり込み始め、最後には完全に結界を貫きエリスを捕らえていた結界がそこから砕け散って行く。
エリスは結界が消えた事で、地面に落とされる。
するとロバートがリーリアたちの攻撃を薙ぎ払うように結界を動かし、エリスを再び結界へと閉じ込めようと動き始めようとした直後、オービンが声を上げた。
「ミカ!」
その声を共に、後方から物凄い速さでオービンたちを追い抜き一直線にエリスの元へとミカロスが突き進む。
そしてミカロスは地面に座ってしまったエリスを抱きかかえ、瞬時にその場から離脱すると数秒遅れで、ロバートの結界が展開されるのだった。
ミカロスはエリスを抱えたまま、オービンたちとは反対側にて勢い余って壁に激突しそうになり、ミカロスは咄嗟に背を向け壁にぶつかる。
「エリス、無事か?」
「ミカ……」
そう口にしたエリスの声は、今にも泣きそうな声でありそれを察したのかミカロスは優しく頭を撫でた。
エリスはそのままミカロスに強く抱き着くのだった。
「頑張ったな。もう大丈夫だ」
ミカロスはそう声をかけ、エリスを抱きかかえたまま立ち上がるとオービンから声を掛けられる。
「ミカ! エリスが無事ならそのまま作戦通り先に行け! 入り口側にいる人たちと合流するんだ!」
「分かった! 先に行く!」
そのままミカロスは止まらず背を向け、その場から離れて行く。
が、ロバートがそれを見逃すはずなくミカロス目掛け攻撃を放つ。
「黙って見送りなさいよ!」
リーリアがその攻撃を弾くも、ロバートは横目でリーリアを見て隙が出来た真横に結界を放ちリーリアを吹き飛ばす。
続けてティアとマイナがミカロスたちを安全に逃がす為に、魔法で応戦するもロバートは二人の攻撃を跳ね返す。
オービンも応戦しようとしたが、魔力の使用により身体が思うように動かせない。
するとルークがロバートに向け魔法を放つも、軽くあしらわれてしまう。
「そんな咄嗟の軽い攻撃、何の意味もねえよ」
「っ!」
そして邪魔者も排除しロバートはまだ背中が見えるミカロス目掛け、鋭い形状の結界を展開する。
既にロバートの中で人質にするという考えはなくなっており、面倒だから殺してしまおうという考えに変わり躊躇なくミカロスの心臓目掛け結界を放った。
オービンは強引に身体中に残る魔力を動かし、痛みが全身に走るがそんなの気にせずミカロスを護るためにロバートの放った攻撃に向けて、絞り切った魔力で魔法を放つもその結界に届く寸前で、魔力切れで消えてなくなってしまう。
しかし次の瞬間、ロバートの放った魔法は何かに上から押し付けれ地面に叩きつけられ消滅する。
「!?」
「これまでの行動は、何も無駄じゃないぞ」
そこへ現れたのは、ルークたちと移動を共にしていたフードを被った人物であった。
「次から次へと誰だてめぇ!」
ロバートの問いかけにその人物はフードをとり顔を見せて名乗った。
「俺の名前は、アバン・フォークロス。王国軍サスト隊の見習い兵だ」
「お久しぶりです、リーリアさん」
「(この人がアリスの母さんか。ぼんやりと記憶がある様な、ない様な)」
ルークもそんな事を思いながらリーリアに挨拶していると、マイナが「挨拶も後々」と口を挟み意識をロバートへと向けさせる。
「俺の気のせいか? そこのガキどもから、ティアとあの王子の魔力が混じった魔力が感じとれるが」
「気のせいじゃないぞ。この子らはティアの子供だよ」
そう答えながらリーリアはロバートを三方向から風の槍で攻撃を仕掛けるも、ロバートは自身の周囲に二重の結界を展開し防ぐ。
それからもマイナとティアが続けて魔法で攻撃を仕掛けるが、それら全てロバートは一歩たりとも動かずに結界にて防ぐのだった。
「(先程も今と似た展開で、あのガキらがリーリアらの魔力と混ぜる様に魔力弾を放って来たんだよな。魔力質量、組み上げ方が向こうの方が上だったから、俺の結界が破られた。だが、もうそれはない。一枚目で魔力を削ぎ、二枚目で確実に弾く、そういう結界を展開しているからな)」
リーリアたちの攻撃は、ロバートに防がれると分かっていても続けられその背後でオービンとルークが再び魔力弾を放つ準備に入る。
ルークの肩にオービンが片手を置き、ルークが両手を合わせ銃の様に構える。
するとオービンがルークに自らの魔力を送り始めると、ルークは自身の魔力とオービンからの魔力を練り合わせ始めた。
「(なるほど、二人で創り出していたのか。さすがに一人で出来る魔力弾の内容じゃないよな)」
攻撃の隙間からロバートは二人の様子を見て、攻撃が来ると分かっていて何もしないはずはなく残っている魔力で小さな正方形の結界を無数に展開する。
そして二人目掛けて放つも、リーリアたちがそれを阻止した。
「(庇うということは、先程と同じもしくは似た攻撃をして俺にダメージを与えるという事か。同じ攻撃を俺がくらうと思ってるのか?)」
ロバートはそこで攻撃している結界の形状を先端を鋭く変化させ、いくつかの結界を合わせ大きさも変化させ攻撃を再開した。
それに対してリーリアたちは、背後の二人に向かわせない様に威力の強い魔法を放ち防ぎ続ける。
護り続けるリーリアたちに対し、攻めかねているロバートはじれったさを感じ自らを護る結界の魔力を一部削り攻撃へと回す。
が、それでも魔力を練り続けるルークとオービンには届かずにロバートは舌打ちをする。
「ルーク、俺はあくまで補助で主導はお前だ。小さなブレさえ許されないぞ」
「分かってる。一発で必ず決める」
「二人共準備は出来たの? こっちも正直ギリギリよ」
ティアの呼びかけにルークが「オーケーだ」と返すと、構えた両手の先端に練られ圧縮された魔力の球体が出現し、ルークはロバートへと標準を合わせる。
その姿を目にし、ティアはリーリアとマイナに合図を出すとロバート目掛け同時に攻撃を仕掛け意識を向けさせる。
「(来るか! そんな事をしても無駄だ、魔力を戻し結界を元の強度にするだけだ!)」
すると攻撃を仕掛けていた結界の数が減り、ロバートの周囲の結界の厚くなりそこにリーリアたちの攻撃が直撃する。
そしてマイナが「今よ!」と声を出すと、ルークは標準をロバートから捕らえられているエリスへと瞬時に変え、魔力弾を放つ。
「なっ!?」
考えもしなかった方へと放たれロバートは驚いていると、放たれた魔力弾はエリスを捕らえている結界の隅に直撃する。
魔力弾は結界を貫通しようとしていたが、結界側もやわではなく押し返す力が働き攻防が続くも、次第に魔力弾の方が押し始め結界へとめり込み始め、最後には完全に結界を貫きエリスを捕らえていた結界がそこから砕け散って行く。
エリスは結界が消えた事で、地面に落とされる。
するとロバートがリーリアたちの攻撃を薙ぎ払うように結界を動かし、エリスを再び結界へと閉じ込めようと動き始めようとした直後、オービンが声を上げた。
「ミカ!」
その声を共に、後方から物凄い速さでオービンたちを追い抜き一直線にエリスの元へとミカロスが突き進む。
そしてミカロスは地面に座ってしまったエリスを抱きかかえ、瞬時にその場から離脱すると数秒遅れで、ロバートの結界が展開されるのだった。
ミカロスはエリスを抱えたまま、オービンたちとは反対側にて勢い余って壁に激突しそうになり、ミカロスは咄嗟に背を向け壁にぶつかる。
「エリス、無事か?」
「ミカ……」
そう口にしたエリスの声は、今にも泣きそうな声でありそれを察したのかミカロスは優しく頭を撫でた。
エリスはそのままミカロスに強く抱き着くのだった。
「頑張ったな。もう大丈夫だ」
ミカロスはそう声をかけ、エリスを抱きかかえたまま立ち上がるとオービンから声を掛けられる。
「ミカ! エリスが無事ならそのまま作戦通り先に行け! 入り口側にいる人たちと合流するんだ!」
「分かった! 先に行く!」
そのままミカロスは止まらず背を向け、その場から離れて行く。
が、ロバートがそれを見逃すはずなくミカロス目掛け攻撃を放つ。
「黙って見送りなさいよ!」
リーリアがその攻撃を弾くも、ロバートは横目でリーリアを見て隙が出来た真横に結界を放ちリーリアを吹き飛ばす。
続けてティアとマイナがミカロスたちを安全に逃がす為に、魔法で応戦するもロバートは二人の攻撃を跳ね返す。
オービンも応戦しようとしたが、魔力の使用により身体が思うように動かせない。
するとルークがロバートに向け魔法を放つも、軽くあしらわれてしまう。
「そんな咄嗟の軽い攻撃、何の意味もねえよ」
「っ!」
そして邪魔者も排除しロバートはまだ背中が見えるミカロス目掛け、鋭い形状の結界を展開する。
既にロバートの中で人質にするという考えはなくなっており、面倒だから殺してしまおうという考えに変わり躊躇なくミカロスの心臓目掛け結界を放った。
オービンは強引に身体中に残る魔力を動かし、痛みが全身に走るがそんなの気にせずミカロスを護るためにロバートの放った攻撃に向けて、絞り切った魔力で魔法を放つもその結界に届く寸前で、魔力切れで消えてなくなってしまう。
しかし次の瞬間、ロバートの放った魔法は何かに上から押し付けれ地面に叩きつけられ消滅する。
「!?」
「これまでの行動は、何も無駄じゃないぞ」
そこへ現れたのは、ルークたちと移動を共にしていたフードを被った人物であった。
「次から次へと誰だてめぇ!」
ロバートの問いかけにその人物はフードをとり顔を見せて名乗った。
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