508 / 564
第507話 模擬戦申し込み
しおりを挟む
「いやー案外と四戦もやるときっつ!」
「短い時間だけど、頭も使うし試したい戦略出来るしいい特訓になってるよこれ」
シンリが地面に大の字で横たわり、シンが水分補給をしながらそう口にする。
ベックスとクリスは対戦後の意見交換として、何やら難しい話しをしている雰囲気でそれをトウマが見つめていた。
「何か難しそうな話をしている感じがする」
「互いにぶつかり合ってこうした方がいいとか、ここはどうしてたのとかを話しているだけでしょ。トウマもやったでしょ」
「そうだよな」
トウマは振り返り休憩場所に用意していて飲み物を手に取り、乾いた口に飲み物を流し入れる。
ごくごくと飲み終わると飲み物を置き、口元から少し垂れた水分を軽く手で拭く。
「(四戦一勝三敗か。ゴーレム勝負は改めて苦手だと分かったし、実力試験の時は直接戦闘一択かな。にしても、クリスからのアドバイス凄かったな。的確というか、細かい所まで言ってくれてビックリだ)」
そこへベックスとクリスが話し合いを終え、トウマたちの所へ戻って来る。
「お疲れークリス。いや凄いね、クリスが全勝するとはね」
「ありがとうシンリ。俺、こう見えても特訓してたからね、その成果が出たのかもな」
「マジか、すげえなクリス。復帰したばっかなのに」
「タツミ先生に怒られたりしない?」
「あーたぶん大丈夫。今日のことは許可もらって事前に診察してもらってるし」
クリスはシンからの問いかけに少し苦笑いで答える。
模擬戦も全試合終了し皆がまったりと休憩していると、そこへルークとガウェンがやって来る。
「あれ、ルークにガウェン。どうしたんだ?」
トウマが立ち上がり声を掛けると、ルークが口を開く。
「もしかして使ってたか? 悪い、掲示板見ないで来ちまったから、使用者がいるとは思ってなかったんだ」
どうやら模擬戦に途中参加しに来た訳ではなく、何か理由があって訓練場を使用しに来たのだとトウマは理解する。
ルークとガウェンは、トウマたちを見てそのまま訓練場から出て行こうとした時だった。
トウマより先に後ろからクリスが声を張った。
「ルークちょっと待てよ」
ルークはクリスからの呼びかけに足を止め、クリスの方へと視線を向ける。
クリスはトウマを抜かしてルークの方へと近付いて行く。
「今まで俺たちは勉強会として模擬戦をやっていたんだが、今さっき終わった所だからここ使ってもいいぞ」
「そうか」
「でも、その前に俺と模擬戦してくれよルーク」
「……嫌だ」
「へ?」
あっさりと断れ少し呆然としているクリスの元にトウマがやって来る。
「何急に言ってるんだよクリス。ビックリしたわ」
「ビックリしたのはこっちもだ。何で俺がお前と模擬戦しないといけないんだよ」
「え、だって試験前に戦ってみたかったから」
「試験前だからやらないんだろうが……例の件もあるしな」
ルークの言葉を聞きトウマはすぐに思い当たる節がありピンとくる。
クリスは軽くルークから視線を逸らす。
「でも、でもそれでも一回だけ。一回だけ模擬戦してくれよ。今の俺の力がルークにどこまで通用するか知っておきたいんだ」
「っ……だから、やらないって言ってるだろ」
「頼むよルーク! ゴーレム勝負だけで、数分だけだからさ」
諦めずしつこく頼み込んで来るクリスに対し、ルークは少し嫌な顔をする。
そんな態度を見てガウェンが小声でルークに話し掛ける。
「こんなに頼んでいるんだから、少しくらい付き合ってやればいいんじゃないか?」
「いや、ダメだ。模擬戦はやらない」
ガウェンはそれ以上食い下がる事はせずに、ルークが嫌がらせで言ってる訳ではないと表情からくみ取り「そうか」と返し黙るのだった。
これだけ頼んでも断れてクリスは肩を落とす。
そして上目遣いでルークを見つめ「ケチ」と口にする。
「ケチでも何でも結構だ。試験が終わったらいくらでも模擬戦してやるよ」
「俺は今して欲しんだっての! 逃げるなルーク俺と模擬戦しろー」
「はいはい、試験が終わったらな」
「態度が冷たいぞーもっと温かく接しろー」
クリスがギャーギャーと騒いでいる中、ルークはガウェンと共に訓練場を立ち去って行くのだった。
――その日の夜。
「ふ~さっぱりした」
トウマは夕食後のお風呂を満喫し、自室へと戻るため廊下を歩いていた。
歩きながら今日の勉強会の事を思い出していた。
「ルークの一件後、クリスの不満が溢れ出てもう一戦付き合わされたんだよな」
トウマは小さくため息をつく。
「(別に模擬戦くらい付き合ってやればいいじゃんかよな。告白の件があるからって、そこまで頑固に断る必要なくないか? それとも今の実力を見せたくないとかいう理由から断ったのか?)」
そんな事を考えていると、あっという間に部屋の前に辿り着く。
トウマは部屋の扉を開けようとすると、部屋の中から声が聞こえて来て手を止める。
「(ルークの奴、誰かと話してるな。部屋に誰か入れているのか。それじゃ、さすがにいきなり開けるのもあれだな)」
そう思いルークは急に扉を開けずに、一度ノックをしてから開けようと思い扉をノックする。
特に部屋の中から返事が返って来るのを待つことなく、トウマは扉を開けた。
とりあえず「入るよ」という合図だけ送ろうと思いそうしていた。
「(俺の自室でもあるけど、一応何の話してるか分からないからな)」
トウマが部屋に入ると何故か部屋の中は真っ暗で机の上にある明りだけ付けていた。
思わぬ状況にトウマは驚く。
「何で電気つけてねぇんだよ!」
と、ツッコんだ後明りの前にいるルークとその隣に立っているガウェンと目が合う。
「ってガウェンがいたのか。でルーク、何でこんな暗い中で話してるんだよ」
そういいながらトウマは部屋の電気をつける。
「トウマも帰って来たし、俺はこれでおいとまさせてもらうよ」
「おいとまって」
「ああ、悪いなこんな時間まで」
ガウェンは軽く首を横に振った後、トウマに「じゃましたな」と声を掛け部屋を後にした。
ふとトウマはルークの机の上に目を向けると、そこにはいくつもの魔道具が置かれていた。
「何してたんだよ、あんな暗い状況で」
「ん、ああ魔道具のチェックさ。魔力を流しての状態チェック。微かに光るようにしての確認だったから、明るいと見れなくてな」
「ふ~ん、そっか」
トウマは自分のベッドに腰かける。
「あ、そうそう今日お前が断ったから、あの後大変だったんだぞ」
「今日? 何の事だ」
「何のってお前な、忘れたのかよ。クリスの模擬戦申込の件だよ、あそこまで頑なに断らなくてもよかったろに」
「あーその事か。まぁ色々と俺にもあるだよ」
「色々って、たかが模擬戦にか? クリスの奴また明日申し込んでやるとか息巻いてたぞ。ありゃ、受けるまで続くぞたぶん」
ルークは机の上の明りを消し立ち上がる。
そして準備していた着替えやタオルを手に持つ。
「それじゃ少し考えとくよ。じゃ、俺は風呂に行って来る」
そう言い残しルークは部屋を後にすると、トウマは頬杖をする。
「本当に考えるのかね、あいつは」
トウマがルークの態度に不安を口にした翌日、ルークはクリスから模擬戦の再申し込みをあっさりと受け入れるのだった。
「短い時間だけど、頭も使うし試したい戦略出来るしいい特訓になってるよこれ」
シンリが地面に大の字で横たわり、シンが水分補給をしながらそう口にする。
ベックスとクリスは対戦後の意見交換として、何やら難しい話しをしている雰囲気でそれをトウマが見つめていた。
「何か難しそうな話をしている感じがする」
「互いにぶつかり合ってこうした方がいいとか、ここはどうしてたのとかを話しているだけでしょ。トウマもやったでしょ」
「そうだよな」
トウマは振り返り休憩場所に用意していて飲み物を手に取り、乾いた口に飲み物を流し入れる。
ごくごくと飲み終わると飲み物を置き、口元から少し垂れた水分を軽く手で拭く。
「(四戦一勝三敗か。ゴーレム勝負は改めて苦手だと分かったし、実力試験の時は直接戦闘一択かな。にしても、クリスからのアドバイス凄かったな。的確というか、細かい所まで言ってくれてビックリだ)」
そこへベックスとクリスが話し合いを終え、トウマたちの所へ戻って来る。
「お疲れークリス。いや凄いね、クリスが全勝するとはね」
「ありがとうシンリ。俺、こう見えても特訓してたからね、その成果が出たのかもな」
「マジか、すげえなクリス。復帰したばっかなのに」
「タツミ先生に怒られたりしない?」
「あーたぶん大丈夫。今日のことは許可もらって事前に診察してもらってるし」
クリスはシンからの問いかけに少し苦笑いで答える。
模擬戦も全試合終了し皆がまったりと休憩していると、そこへルークとガウェンがやって来る。
「あれ、ルークにガウェン。どうしたんだ?」
トウマが立ち上がり声を掛けると、ルークが口を開く。
「もしかして使ってたか? 悪い、掲示板見ないで来ちまったから、使用者がいるとは思ってなかったんだ」
どうやら模擬戦に途中参加しに来た訳ではなく、何か理由があって訓練場を使用しに来たのだとトウマは理解する。
ルークとガウェンは、トウマたちを見てそのまま訓練場から出て行こうとした時だった。
トウマより先に後ろからクリスが声を張った。
「ルークちょっと待てよ」
ルークはクリスからの呼びかけに足を止め、クリスの方へと視線を向ける。
クリスはトウマを抜かしてルークの方へと近付いて行く。
「今まで俺たちは勉強会として模擬戦をやっていたんだが、今さっき終わった所だからここ使ってもいいぞ」
「そうか」
「でも、その前に俺と模擬戦してくれよルーク」
「……嫌だ」
「へ?」
あっさりと断れ少し呆然としているクリスの元にトウマがやって来る。
「何急に言ってるんだよクリス。ビックリしたわ」
「ビックリしたのはこっちもだ。何で俺がお前と模擬戦しないといけないんだよ」
「え、だって試験前に戦ってみたかったから」
「試験前だからやらないんだろうが……例の件もあるしな」
ルークの言葉を聞きトウマはすぐに思い当たる節がありピンとくる。
クリスは軽くルークから視線を逸らす。
「でも、でもそれでも一回だけ。一回だけ模擬戦してくれよ。今の俺の力がルークにどこまで通用するか知っておきたいんだ」
「っ……だから、やらないって言ってるだろ」
「頼むよルーク! ゴーレム勝負だけで、数分だけだからさ」
諦めずしつこく頼み込んで来るクリスに対し、ルークは少し嫌な顔をする。
そんな態度を見てガウェンが小声でルークに話し掛ける。
「こんなに頼んでいるんだから、少しくらい付き合ってやればいいんじゃないか?」
「いや、ダメだ。模擬戦はやらない」
ガウェンはそれ以上食い下がる事はせずに、ルークが嫌がらせで言ってる訳ではないと表情からくみ取り「そうか」と返し黙るのだった。
これだけ頼んでも断れてクリスは肩を落とす。
そして上目遣いでルークを見つめ「ケチ」と口にする。
「ケチでも何でも結構だ。試験が終わったらいくらでも模擬戦してやるよ」
「俺は今して欲しんだっての! 逃げるなルーク俺と模擬戦しろー」
「はいはい、試験が終わったらな」
「態度が冷たいぞーもっと温かく接しろー」
クリスがギャーギャーと騒いでいる中、ルークはガウェンと共に訓練場を立ち去って行くのだった。
――その日の夜。
「ふ~さっぱりした」
トウマは夕食後のお風呂を満喫し、自室へと戻るため廊下を歩いていた。
歩きながら今日の勉強会の事を思い出していた。
「ルークの一件後、クリスの不満が溢れ出てもう一戦付き合わされたんだよな」
トウマは小さくため息をつく。
「(別に模擬戦くらい付き合ってやればいいじゃんかよな。告白の件があるからって、そこまで頑固に断る必要なくないか? それとも今の実力を見せたくないとかいう理由から断ったのか?)」
そんな事を考えていると、あっという間に部屋の前に辿り着く。
トウマは部屋の扉を開けようとすると、部屋の中から声が聞こえて来て手を止める。
「(ルークの奴、誰かと話してるな。部屋に誰か入れているのか。それじゃ、さすがにいきなり開けるのもあれだな)」
そう思いルークは急に扉を開けずに、一度ノックをしてから開けようと思い扉をノックする。
特に部屋の中から返事が返って来るのを待つことなく、トウマは扉を開けた。
とりあえず「入るよ」という合図だけ送ろうと思いそうしていた。
「(俺の自室でもあるけど、一応何の話してるか分からないからな)」
トウマが部屋に入ると何故か部屋の中は真っ暗で机の上にある明りだけ付けていた。
思わぬ状況にトウマは驚く。
「何で電気つけてねぇんだよ!」
と、ツッコんだ後明りの前にいるルークとその隣に立っているガウェンと目が合う。
「ってガウェンがいたのか。でルーク、何でこんな暗い中で話してるんだよ」
そういいながらトウマは部屋の電気をつける。
「トウマも帰って来たし、俺はこれでおいとまさせてもらうよ」
「おいとまって」
「ああ、悪いなこんな時間まで」
ガウェンは軽く首を横に振った後、トウマに「じゃましたな」と声を掛け部屋を後にした。
ふとトウマはルークの机の上に目を向けると、そこにはいくつもの魔道具が置かれていた。
「何してたんだよ、あんな暗い状況で」
「ん、ああ魔道具のチェックさ。魔力を流しての状態チェック。微かに光るようにしての確認だったから、明るいと見れなくてな」
「ふ~ん、そっか」
トウマは自分のベッドに腰かける。
「あ、そうそう今日お前が断ったから、あの後大変だったんだぞ」
「今日? 何の事だ」
「何のってお前な、忘れたのかよ。クリスの模擬戦申込の件だよ、あそこまで頑なに断らなくてもよかったろに」
「あーその事か。まぁ色々と俺にもあるだよ」
「色々って、たかが模擬戦にか? クリスの奴また明日申し込んでやるとか息巻いてたぞ。ありゃ、受けるまで続くぞたぶん」
ルークは机の上の明りを消し立ち上がる。
そして準備していた着替えやタオルを手に持つ。
「それじゃ少し考えとくよ。じゃ、俺は風呂に行って来る」
そう言い残しルークは部屋を後にすると、トウマは頬杖をする。
「本当に考えるのかね、あいつは」
トウマがルークの態度に不安を口にした翌日、ルークはクリスから模擬戦の再申し込みをあっさりと受け入れるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる