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第513話 意識と心
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「……っ、ここは……」
アリスが目を覚ますとそこは何もないただただ真っ白い何処かであった。
何故か横たわっていたので、アリスは身体を起こし立ち上がる。
「えっと……何処なのここは? 制服着てるし、たしか私は学院で――」
目を瞑り自分が何をしていたかを思い出し始める。
「そうだ、バベッチと戦っててその後意識が遠のいたんだ。でも、ここは学院じゃないよね? 何にもないし、何処分からない所に運ばれたと考えるべき?」
記憶と今いる場所が繋がらない為、アリスは様々な考えを巡らせるも納得のいく答えは出なかった。
その場で立ち止まっていても何も解決しないと思い、とりあえず歩き始めるも一面真っ白い世界なので途中から本当に自分は歩いているのかと錯覚をし始める。
「感覚がおかしくなる! 何にもないってこんなに気持ち悪いのね。あ~何なのこれは? 誰か! 誰かいませんか?」
アリスは声を出しながら再び歩き始めるも、自分の声が広がって行くだけで誰からの返事もなくここには自分しかいないのかと思い足を止め座り込んでしまう。
「も~本当に何処なのよここは……喉も乾いて来たし、歩いて足も疲れた。はぁ~どうしよう」
途方に暮れながら、ふとこれまで歩いて来た方を振り返ると真後ろに何故か一本の飲み物と椅子が一脚ポンと置かれていた。
ついさっきまでそこには何もなかったはずなのに、何処からともなく出現していた事にアリスは目を疑う。
「さっきまで何もなかったはずなのに、今振り返ったら飲み物と椅子があるっておかしすぎるでしょ……誰か、いる?」
周囲を警戒しながら見回すもやはり誰もおらず、人の気配すら感じられなかった。
突然と出現した二つにアリスは正面に座り、じっと見つめてた後恐る恐る手を伸ばし飲み物を触れる。
感触があり中にも色からして水が入っているのを確認し、匂いも嗅ぐも無臭であった。
「水ね……味は飲まないと分からないけど、毒とか入ってないよね。で、こっちが触れるって事は椅子も当然あるよね」
暫く目の前の光景を疑っていたが、アリスの体調的に喉の渇きも限界を迎えていた為、目の前に水があるなら危ないかもしれないとしても乾いた喉に一滴でも流したいという欲が抑えきれず意を決してアリスは飲み物を口にする。
が、流す量は少量にし口の中へと流し飲み込む。
「……美味しい!」
美味しいと分かり危ない物じゃないと判明すると、一気にその水を飲み干すのだった。
そして地べたに座るよりも寄りかかれる椅子に座った方が疲れも取れるよねと自分をいい聞かせ、アリスは椅子に座り勢いよく寄りかかった。
「あ~お尻が痛くないくて楽~疲れが取れる気がする~」
「何だ心配して来てみれば、随分と満喫してるじゃないかアリス」
「え!?」
背後からの突然の呼びかけにアリスは驚き振り返ると、そこにはリリエルが立っていた。
アリスは驚きのあまり椅子から立ち上がる。
「リ、リリエルさん!? 何処から」
「外からさ。アリス、身体の方は何も異常がないか?」
「え、あ、はい。特になにも。それより、ここ何処だか分かります? 起きたらここで、記憶もつながらないし、誰もいないしどうしていいか分からなくて」
「そんな風な後ろ姿には見えなかったが」
「さっきのはその、ちょっと考え疲れたといいますか、歩き疲れたので休んでいただけで……困っていたのは本当ですよ!」
リリエルはアリスの訴えに「分かっている、分かっている冗談さ」と返す。
そこでアリスは安堵の息をついた。
良かった、誰もいないと思ったけど知っている人がいて安心した。とりあえず、リリエルさんと行動を共にすればここから出られるよね。
そう思ってリリエルの方を見ると腰元に気になる物がぶら下がっていた。
それは小さな牢屋を鎖で腰に吊るしており、中には青白い炎の様な物が入っていた。
「あの、リリエルさんその腰に下げてるの何ですか?」
「ん? あーこれはちょっとした流行さ。知らないかい、こういうファッション?」
「ごめんなさいファッションとか疎くて全然」
「謝る事ないわ。とりあえずこれは気にしないでいいわ。さて、それじゃ出口に行きましょうか」
「やっぱり出口があるんですね。歩いても歩いても何もなくて、途方に暮れてたんですよ」
「そもそもここは来るような場所じゃないし、意識が存在している方が凄いわ」
そう言ってリリエルは出口が方へと歩き始める。
アリスはリリエルの言葉に意味が分からず首を傾げるが、今はここから出ることが最優先だとしリリエルの後を付いて行く。
その後二人は歩き続けるも、何処まで行ってもただ白い世界が続くだけで本当に出口がある様にはアリスには思えずリリエルに問いかけた。
「リリエルさん、出口本当にあるんですよね? 助けてもらっておいて、あれですけど」
「私もこういうのは初めてだから、何とも言えないわ。でも、外から入れたのだから内から外に出る方法はあるはずよ」
「そのここは何か結界的な内部なんですか? 私は誰かにまた攫われて閉じ込められていたって認識でいいんですかね?」
「間違ってはいないが、合っているとも言い難いね」
するとそこでリリエルが立ち止まり、アリスの方へ振り返りアリスの胸の中心を人差し指で軽くつつく。
「アリス、ここはね貴方の中なのよ。貴方自身の意識の中」
「……え?」
「何て言えばいいかな。心臓の中? 心の中と言えば分かりやすいかしら?」
状況に付いて行けず混乱し始めるアリスに、リリエルはアリスの頭に手をかざし魔力を流した。
直後アリスの中に気を失ってから起きていた状況の記憶が流れ込んで来る。
「やっぱりこれが一番速いね」
「私、こんな事を……」
「バベッチの方はもう心配いらないわ。対処は終わっているから、後は貴方自身をこの心の中から外に出すだけで終わりよ。まあ、その出方が今問題なのだけどね」
アリスは断片的であるが、自分が意識を失いバベッチに身体を乗っ取られていた事を理解し、それをリリエルとルークが協力し助けてくれた所まで知る。
「……私の心ってこんなにも真っ白で何もないんですね。何もない人みたいですね」
「これが普通なのかもしれないわよ。他の人の心の中なんて知らないし、見れないしね。変に落ち込む必要もないわ」
「そう、ですか。心の中にこう自分がいるのって変な感じですね。そういえば、リリエルさんはどうやってここに来たんです? というか心の中に入れるんですか?」
「私は他の人とは違うからこんな事も出来るだけ。さて早く出る方法を見つけないと、私もずっとここに居られないから」
「それってどういう――」
そう口にした直後アリスは全身から急に力が抜け、その場で膝をついていしまう。
あれ? おかしいな、急に身体に力が入らない。
と同時にリリエルの身体の一部が透け始める。
「覚醒が始まったのね、急がないと。アリス、手を」
リリエルに言われるがままアリスは手を差し出すと、リリエルはその手を掴むと飛び上がる。
そのまま宙を浮いたまま上へと向かって行く。
アリスが状況を聞こうとすると、先にリリエルがその答えを口にし始めた。
「今外側の貴方が起きようとしている、それまでに心の中から貴方を出さないとたぶん貴方は一生ここの中よ。簡単にいうと貴方の身体は空っぽのままになる、ただの動く人形よ」
今までアリスの身体はバベッチが支配していたが、そちらが消えた事で身体には今何もない状態である。
リリエルとしては、バベッチを対処すれば捕らわれているアリスが戻って来ると思っていたが、そうではなく心の内側にバベッチがアリスを閉じ込めていたのだ。
これまでのアリスとして意識や記憶の大半が心に閉じ込められており、今のまま身体が覚醒してしまうと失ったままとなる。
この状況は記憶喪失に近いとリリエルは語るが、心に自らを閉じ込めているこの状況はこの先一生元に戻らない可能性が高いと口にした。
「心の外側で意識が浮遊している状態が記憶喪失のイメージだけれども、今はそれよりより深い心の中に全てがある。せめてここから出れなければ貴方は貴方を失って覚醒してしまう」
「それならリリエルさんが入って来た時と逆の事をすれば出れるのでは?」
「私もそう思っていたけれど違うのよ。心に入るのは深層へ潜るだけで入れた。だけれど、いくら浮上しても出口はなかった。だから貴方を探し出して共に歩けば出口が見つかると思ったけれど、それも違った」
「それじゃどうすれば」
「分からない。ここは貴方の心の中、答えはアリス貴方が持っているはずよ」
段々と透け始めるリリエルにアリスは焦りを感じつつ、言われた言葉を繰り返す。
「答えは私が持ってる……ここから出る答え……私が出たいと思う気持ち」
その瞬間、アリスの中で様々な思いが駆け巡る。
アリスとしての生活、クリスとしての生活、学院での日々、不安に夢や目標、やり残したことなど――。
直後、リリエルの行く先に突然と光り輝くゲートが出現する。
すると目を瞑っているアリスをリリエルは思いっきりゲート目掛けて投げつけた。
「えっ!?」
「これでさよならよ、アリス。立ち止まったり迷った時は世界を見なさい。どれだけちっぽけな事で迷っていたか分かるわよ」
その言葉を最後にアリスはゲートをくぐると、再び意識がぶつんと突然切れる。
そして次にアリスが目を開けると、視界には何処かの部屋の天井が入って来て、視線を落とすと自分がベッドの上で寝かされていたと気付く。
身体をゆっくりと起こした所で、ベッド周囲のカーテンを一部開けタツミが入って来てアリスが起きていた事に驚く。
「タツミ……先生」
「……起きたのか、アリス」
アリスが目を覚ますとそこは何もないただただ真っ白い何処かであった。
何故か横たわっていたので、アリスは身体を起こし立ち上がる。
「えっと……何処なのここは? 制服着てるし、たしか私は学院で――」
目を瞑り自分が何をしていたかを思い出し始める。
「そうだ、バベッチと戦っててその後意識が遠のいたんだ。でも、ここは学院じゃないよね? 何にもないし、何処分からない所に運ばれたと考えるべき?」
記憶と今いる場所が繋がらない為、アリスは様々な考えを巡らせるも納得のいく答えは出なかった。
その場で立ち止まっていても何も解決しないと思い、とりあえず歩き始めるも一面真っ白い世界なので途中から本当に自分は歩いているのかと錯覚をし始める。
「感覚がおかしくなる! 何にもないってこんなに気持ち悪いのね。あ~何なのこれは? 誰か! 誰かいませんか?」
アリスは声を出しながら再び歩き始めるも、自分の声が広がって行くだけで誰からの返事もなくここには自分しかいないのかと思い足を止め座り込んでしまう。
「も~本当に何処なのよここは……喉も乾いて来たし、歩いて足も疲れた。はぁ~どうしよう」
途方に暮れながら、ふとこれまで歩いて来た方を振り返ると真後ろに何故か一本の飲み物と椅子が一脚ポンと置かれていた。
ついさっきまでそこには何もなかったはずなのに、何処からともなく出現していた事にアリスは目を疑う。
「さっきまで何もなかったはずなのに、今振り返ったら飲み物と椅子があるっておかしすぎるでしょ……誰か、いる?」
周囲を警戒しながら見回すもやはり誰もおらず、人の気配すら感じられなかった。
突然と出現した二つにアリスは正面に座り、じっと見つめてた後恐る恐る手を伸ばし飲み物を触れる。
感触があり中にも色からして水が入っているのを確認し、匂いも嗅ぐも無臭であった。
「水ね……味は飲まないと分からないけど、毒とか入ってないよね。で、こっちが触れるって事は椅子も当然あるよね」
暫く目の前の光景を疑っていたが、アリスの体調的に喉の渇きも限界を迎えていた為、目の前に水があるなら危ないかもしれないとしても乾いた喉に一滴でも流したいという欲が抑えきれず意を決してアリスは飲み物を口にする。
が、流す量は少量にし口の中へと流し飲み込む。
「……美味しい!」
美味しいと分かり危ない物じゃないと判明すると、一気にその水を飲み干すのだった。
そして地べたに座るよりも寄りかかれる椅子に座った方が疲れも取れるよねと自分をいい聞かせ、アリスは椅子に座り勢いよく寄りかかった。
「あ~お尻が痛くないくて楽~疲れが取れる気がする~」
「何だ心配して来てみれば、随分と満喫してるじゃないかアリス」
「え!?」
背後からの突然の呼びかけにアリスは驚き振り返ると、そこにはリリエルが立っていた。
アリスは驚きのあまり椅子から立ち上がる。
「リ、リリエルさん!? 何処から」
「外からさ。アリス、身体の方は何も異常がないか?」
「え、あ、はい。特になにも。それより、ここ何処だか分かります? 起きたらここで、記憶もつながらないし、誰もいないしどうしていいか分からなくて」
「そんな風な後ろ姿には見えなかったが」
「さっきのはその、ちょっと考え疲れたといいますか、歩き疲れたので休んでいただけで……困っていたのは本当ですよ!」
リリエルはアリスの訴えに「分かっている、分かっている冗談さ」と返す。
そこでアリスは安堵の息をついた。
良かった、誰もいないと思ったけど知っている人がいて安心した。とりあえず、リリエルさんと行動を共にすればここから出られるよね。
そう思ってリリエルの方を見ると腰元に気になる物がぶら下がっていた。
それは小さな牢屋を鎖で腰に吊るしており、中には青白い炎の様な物が入っていた。
「あの、リリエルさんその腰に下げてるの何ですか?」
「ん? あーこれはちょっとした流行さ。知らないかい、こういうファッション?」
「ごめんなさいファッションとか疎くて全然」
「謝る事ないわ。とりあえずこれは気にしないでいいわ。さて、それじゃ出口に行きましょうか」
「やっぱり出口があるんですね。歩いても歩いても何もなくて、途方に暮れてたんですよ」
「そもそもここは来るような場所じゃないし、意識が存在している方が凄いわ」
そう言ってリリエルは出口が方へと歩き始める。
アリスはリリエルの言葉に意味が分からず首を傾げるが、今はここから出ることが最優先だとしリリエルの後を付いて行く。
その後二人は歩き続けるも、何処まで行ってもただ白い世界が続くだけで本当に出口がある様にはアリスには思えずリリエルに問いかけた。
「リリエルさん、出口本当にあるんですよね? 助けてもらっておいて、あれですけど」
「私もこういうのは初めてだから、何とも言えないわ。でも、外から入れたのだから内から外に出る方法はあるはずよ」
「そのここは何か結界的な内部なんですか? 私は誰かにまた攫われて閉じ込められていたって認識でいいんですかね?」
「間違ってはいないが、合っているとも言い難いね」
するとそこでリリエルが立ち止まり、アリスの方へ振り返りアリスの胸の中心を人差し指で軽くつつく。
「アリス、ここはね貴方の中なのよ。貴方自身の意識の中」
「……え?」
「何て言えばいいかな。心臓の中? 心の中と言えば分かりやすいかしら?」
状況に付いて行けず混乱し始めるアリスに、リリエルはアリスの頭に手をかざし魔力を流した。
直後アリスの中に気を失ってから起きていた状況の記憶が流れ込んで来る。
「やっぱりこれが一番速いね」
「私、こんな事を……」
「バベッチの方はもう心配いらないわ。対処は終わっているから、後は貴方自身をこの心の中から外に出すだけで終わりよ。まあ、その出方が今問題なのだけどね」
アリスは断片的であるが、自分が意識を失いバベッチに身体を乗っ取られていた事を理解し、それをリリエルとルークが協力し助けてくれた所まで知る。
「……私の心ってこんなにも真っ白で何もないんですね。何もない人みたいですね」
「これが普通なのかもしれないわよ。他の人の心の中なんて知らないし、見れないしね。変に落ち込む必要もないわ」
「そう、ですか。心の中にこう自分がいるのって変な感じですね。そういえば、リリエルさんはどうやってここに来たんです? というか心の中に入れるんですか?」
「私は他の人とは違うからこんな事も出来るだけ。さて早く出る方法を見つけないと、私もずっとここに居られないから」
「それってどういう――」
そう口にした直後アリスは全身から急に力が抜け、その場で膝をついていしまう。
あれ? おかしいな、急に身体に力が入らない。
と同時にリリエルの身体の一部が透け始める。
「覚醒が始まったのね、急がないと。アリス、手を」
リリエルに言われるがままアリスは手を差し出すと、リリエルはその手を掴むと飛び上がる。
そのまま宙を浮いたまま上へと向かって行く。
アリスが状況を聞こうとすると、先にリリエルがその答えを口にし始めた。
「今外側の貴方が起きようとしている、それまでに心の中から貴方を出さないとたぶん貴方は一生ここの中よ。簡単にいうと貴方の身体は空っぽのままになる、ただの動く人形よ」
今までアリスの身体はバベッチが支配していたが、そちらが消えた事で身体には今何もない状態である。
リリエルとしては、バベッチを対処すれば捕らわれているアリスが戻って来ると思っていたが、そうではなく心の内側にバベッチがアリスを閉じ込めていたのだ。
これまでのアリスとして意識や記憶の大半が心に閉じ込められており、今のまま身体が覚醒してしまうと失ったままとなる。
この状況は記憶喪失に近いとリリエルは語るが、心に自らを閉じ込めているこの状況はこの先一生元に戻らない可能性が高いと口にした。
「心の外側で意識が浮遊している状態が記憶喪失のイメージだけれども、今はそれよりより深い心の中に全てがある。せめてここから出れなければ貴方は貴方を失って覚醒してしまう」
「それならリリエルさんが入って来た時と逆の事をすれば出れるのでは?」
「私もそう思っていたけれど違うのよ。心に入るのは深層へ潜るだけで入れた。だけれど、いくら浮上しても出口はなかった。だから貴方を探し出して共に歩けば出口が見つかると思ったけれど、それも違った」
「それじゃどうすれば」
「分からない。ここは貴方の心の中、答えはアリス貴方が持っているはずよ」
段々と透け始めるリリエルにアリスは焦りを感じつつ、言われた言葉を繰り返す。
「答えは私が持ってる……ここから出る答え……私が出たいと思う気持ち」
その瞬間、アリスの中で様々な思いが駆け巡る。
アリスとしての生活、クリスとしての生活、学院での日々、不安に夢や目標、やり残したことなど――。
直後、リリエルの行く先に突然と光り輝くゲートが出現する。
すると目を瞑っているアリスをリリエルは思いっきりゲート目掛けて投げつけた。
「えっ!?」
「これでさよならよ、アリス。立ち止まったり迷った時は世界を見なさい。どれだけちっぽけな事で迷っていたか分かるわよ」
その言葉を最後にアリスはゲートをくぐると、再び意識がぶつんと突然切れる。
そして次にアリスが目を開けると、視界には何処かの部屋の天井が入って来て、視線を落とすと自分がベッドの上で寝かされていたと気付く。
身体をゆっくりと起こした所で、ベッド周囲のカーテンを一部開けタツミが入って来てアリスが起きていた事に驚く。
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