私達結婚します。

マミナ

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私達結婚します。

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今まで色んな事があったわね。

正直私は彼とは結ばれる事なんてないと思っていたから。

彼はマグダレナ・ルージュ公爵様、私は没落した子爵家の令嬢に過ぎない。

だから他の令嬢の方々からの激しい嫉妬に寄るいじめを受けたり、周囲からの冷たい視線に晒され続けた。

そのような状況が毎日のように続き、
「私は貴方を愛しています……けれど、私は一介の子爵家の令嬢に過ぎないのですわ。」

涙を浮かべながら、別れの言葉を口にしようとしたとき、
「それでも、私は君を愛している。済まない、知らず知らずのうちに君をここまで追い詰めてしまっていたんだね。」
俯きながら、謝罪の言葉を口にしたルージュ公爵は、
「でも、もう大丈夫だ。アンナ、私はもう君との結婚を認めてくれる様、両親と王家の方々と話し合いの末に、了承をしてくれたから。今後アンナをいじめる者がいたら私が懲らしめてあげるから。」

優しく慰めてくれる彼にポロポロと涙を流しながら、
「私の為に、ここまでしてくださり、申し訳ありません。」
と謝罪の言葉を口にする。

そんな私に、
「謝らないで欲しい、君の事を愛し、一緒になりたい私の我儘なんだ。」

そして、
「結婚をしよう、アンナ。」
真っ赤になりながら震えた声でプロポーズをした。


結婚式にて神父が、
「夫ルージュは、アンナを妻とし、愛する事を誓いますか。」

「誓います。」
周囲の方々に見守られながら、口づけをかわした。

今日から、私と彼は幸せになります。
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