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我儘な婚約者がメイドと浮気をしていましたので別れようと思っています。
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私は両親から、
「アンネ、君はもう19、来年で20歳になるというのにまだ婚約者はおろか恋人の1人も作っていないとは…。他の令嬢達はほとんどもう婚約、中には結婚までしている者も多い。それなのに伯爵家の一人娘である君は全くと言っていい程婚約する気は未だにないとは…」
と頭を抱えていましたけど、私には元々から恋愛する事に対して全く興味が湧きませんの。
それよりも本を読んで勉強したり、お花の手入れをする方がよっぽど楽しいもの。
今まで恋人を作らなかったのは当然と言えますわ、お父様、お母様。
「ごめんなさいね、アンネ。あなたには悪いけど周囲から最近、婚約の事をせっつかれて…。」
「まあ、ここで一度婚約をしてみたらいいじゃないか?そうすれば周囲からのうるさい声もなくなる。ちょうど私の知り合いで同じ伯爵家の1人息子であるジェイムズとの婚約を望んでな彼の両親も同じ気持ちだそうだ。」
申し訳ないという顔つきの両親を見て、
「分かりました。この婚約を引き受けますわ。」
と了承する事にした。
大切に育ててくれた両親にズルズルと不安な気持ちにさせるわけにもいかないわね。
数日後、私とジェイムズは無事婚約する事にはなったけど……全然話しが違うじゃない!!
両親は彼はとても優しく真面目で誠実な方だと聞いていたのだけど、全くの正反対。
婚約当初はそうだった。お父様とお母様の言う通り優しく真面目で誠実な方でこのまま結婚をしてもいいかなと思うぐらいジェイムズに好意を抱く様になっていたのに。
彼は次第に金遣いが荒くなり、仕事も投げだして遊び呆ける様になっていたので、
「ジェイムズ!!あなたは一体何をやっているの!!高価な物は買いまくるわ、仕事を投げだして伯爵家を継ぐ者としての自覚が無さすぎるんじゃありませんの!!」
我慢のできなくなった私は彼に怒って注意をしたけれど、
「別にいいだろ!!」
と逆にキレて黙ったまま私が何を言っても口を聞いてくれず後ろを向いてしまう始末。
それに彼の両親はそんな庇う事が少なくないので呆れて何も言えないまま一年が過ぎたある日のこと。
屋敷の廊下を歩いていると偶然にもジェイムズと若い女性が遠くから見えて来たが、なんと2人は抱き合っていますの。
若い女性はこの屋敷で働いている一番若いメイドで可愛らしい顔立ちとおっとりとした性格をしている。
彼は彼女をとても気に入っていて、彼女の前ではいつも気持ちが悪いぐらいニコニコとデレデレなまでに接してたり、高価な物を次々と買い与えたりしてひたすら甘やかしていたわね、そういえば。
私に対してはちょっとした事でネチネチグチグチと文句ばっかり言ったり、不真面目になった彼に注意をした後の逆ギレなんてしょっちゅうでいつもケンカばかりしていたのになんなのこの差は!!
と今まで感じていたけどそういう事だったのね…。
考え込んでいる私に気付いていないのかジェイムズとメイドは、
「私はリリア、君だけを愛しているよ。婚約者であるアンネとは本当は付き合いたくはなかったんだ!!しかし同じ伯爵家で莫大な資産家でもありながら恋人のいないアンネと婚約をしろと何度も両親から説得されたから仕方なかったんだよ。実際、彼女自身には何の魅力もない地味で口うるさい女だったから、この屋敷にいる事自体が苦痛だったけど、君に出会ってから毎日がとても楽しく感じるんだ。だからリリア、私は今すぐに彼女との婚約を破棄して君と一緒になりたい!!」
真剣な顔つきをメイドのリリアに向けた。
彼女も顔を赤らめながら、
「嬉しいですわ。で、でもあなたのお父様とお母様は納得してくださるでしょうか…。元々はあなたのお父様が決められたご婚約でしょう…。」
と不安げに言うと、
「それなら大丈夫さ。彼女との婚約の件はああなってしまったが、普段はいつも私の言う事を疑う事もせずなんでも聞いてくれる都合のいい連中だよ。お父様も婚約者で在るアンネは口うるさい嫌な奴だとか、私の事を無能だと罵る女だと吹き込んである。幸い両親は遠くに離れたお屋敷に暮らしているからすぐにはバレないし、いつものように私と君の肩を持ってくれるさ、確実にね。」
にこやかやかにに話すジェイムズにリリアは、
「まあ、それなら安心ですわ。正直私も悪いとは思いますけれど、アンネ様には勿体ない素敵なとの方だと思っておりましたので私を選んでいただけてとても嬉しいですわ。」
言いあった2人はそのままキスをしあった。
それを見た私は、ふざけんじゃないわよ!!2人してそう思っていたのね!!
今までの行動は全部無駄だったて訳ね!!
それなら分かったわ!!
コイツらよりも先に証拠を集めるだけ集めて私と彼の両親に言いつけてやる!!!
意気込んでからは今までの出来事を記した日記や彼女に贈った高価なプレゼントの数々、2人の交際している証拠を一気に集めて両親の元へと駆け寄った。
するとそこには彼の両親と見知らぬ男性が立っていて何事かしら?
不思議に思っていましたら、
「誠に申し訳ない!!なんと謝罪をしていいものか…私の息子がなんと言う事を……。」
何度も見知らぬ男性と一緒に頭を下げる。
驚く私に両親は、
「すまないなアンネ。君に婚約を強く勧めたばかりに…、今いる彼は仕事に対してとても真面目で人柄のいい人だからとても気が合ってね、そのご子息だからこの婚約は君の為にも…と思って勧めたんだかこんな事になるとは……。」
「彼の方も息子があなたに隠れてメイドと浮気したと知った時は相当ショックを受けて、私達に心から謝罪したいと押しかけて来たのよ…。」
まさか彼の両親の方が私よりも早く来てたなんて……。
それにしてもなぜ、
「誠に申し訳なく思っておりますが、シュプリー伯爵様とご夫人様はなぜご子息のジェイムズの浮気の事に気付いておられたのですか…?」
彼の両親が真面目で優しい人だとは思うけどいかんせんジェイムズに対して甘く、彼の言う事に肩を持つことも少なくなかったからそれほどいい印象はなかったわ。
その2人がなぜ?
不思議に感じる私に彼の両親と横にいる男性は俯きながら何度も頭を下げて話してくれた。
実はシュプリー伯爵夫人は30過ぎてやっと生まれた高齢出産で、1人息子の為小さな時からひたすら甘やかし、溺愛していた。
欲しいと言った物は何でも買い与えたり、
我儘を言っても許してしまっていたり、
知らず知らずのうちに歯止めのきかない傲慢な性格になってしまった。
危機感を感じた両親はジェイムズが15の時に、
「このままだとお前にはこの地位と財産を継がせない!!」
何度も厳しく叱りつけたのだった。
その後は彼も大人しくなり、真面目な性格になり、私との婚約も別に彼女の両親の地位と財産が目的で婚約を勧めたのではなくて彼女自身のしっかりとした性格と真面目さに惹かれて息子とはうまく付き合い、幸せな結婚が出来ると思っていたからだと言ってくれた。
けれど、ある日、街に出掛けていた息子を偶然見かけたが、その横でニコやかに話しかけている女性は婚約者ではなく知らない若い女性だった。
このような事が何度もあったので、不審に感じた時調査したため全てが明るみになり酷くショックを受けて今この場に来たのだ。
それを聞いた私は、
「それじゃ、ジェイムズは私にも御自分の両親にもウソをついていたって事……信じられないわ!!」
心の底から怒りがこみ上げて拳を握りしめた。
それは彼の両親も同じ事で、
「私達としても信じられなかった…だからジェイムズにこれはどういう事だ、お前は私の地位と財産を受け継ぐ自覚があるのか!!婚約にしてもお前の将来を思って考えて決めた事なんだぞ!!」
と顔を真っ赤になって怒鳴り、夫人の方目的険しい顔つきで睨みつけた。
しかし、ジェイムズは泣きながらも、
「冗談じゃない、なんでだよ!!なんでこういう時調査限ってアンネの肩を持つんだよ!!うまく言いくるめるられたんじゃないのか!!外面のいい最悪の女なんだよあいつは!!彼女の方が悪いんだ!!絶対にリリアの方がいいに決まっている、だから、頼むよ…信じてくれ!!」
ウソを吐く始末で流石に我慢の限界が来て、
「ふざけるなあァ―!!!」
そのまま勢いに乗せたまま息子を殴ったという。
それきり息子とは顔を合わせておらず、彼の両親は遠縁の親戚が亡くなったという知らせを聞きその息子を養子にして後を継がせるつもりで、ジェイムズとはこれを期に親子の関係を終わらせる事を約束してくれて、私は安心したわ。
彼の両親は、すぐさま息子ジェイムズを追い出し、親子の縁を完全に切って養子のロイドに全てを継がせた。
私の両親はすぐにリリアを解雇したわ。
全てを失う事になった2人は私とロイドに憎しみのあまりすぐさまつかみかかろうとするが身兵に取り押さえられ連行された。
その後は、小さな町で貧しい暮らしに耐えきれず、悪質な金貸しから多額の借金をし、返せなくなって現在行方知らずという。
聞いた噂によると、2人共何処かに売り飛ばされてしまったという。
私と彼の両親は互いに打ち解けてすっかり仲が良くなったわ。
息子となったロイドは実は前々から私の事が好きだったけど恋愛に関しては、不器用だったらしく、今まで想いを伝える事が出来なかったけれど、
ある日勇気を出して、
「ずっと好きだったんだアンネ!!こんな私でもご婚約をしていただけないだろうか!!」
と真っ赤にしながら告白をしたので私も嬉しくなって、
「はい、私もあなたの事が好きです!!」
と答えた。
ロイドはとても真面目で優しくとても穏やかな性格で、結婚した今でも幸せな日々を送っています。
「アンネ、君はもう19、来年で20歳になるというのにまだ婚約者はおろか恋人の1人も作っていないとは…。他の令嬢達はほとんどもう婚約、中には結婚までしている者も多い。それなのに伯爵家の一人娘である君は全くと言っていい程婚約する気は未だにないとは…」
と頭を抱えていましたけど、私には元々から恋愛する事に対して全く興味が湧きませんの。
それよりも本を読んで勉強したり、お花の手入れをする方がよっぽど楽しいもの。
今まで恋人を作らなかったのは当然と言えますわ、お父様、お母様。
「ごめんなさいね、アンネ。あなたには悪いけど周囲から最近、婚約の事をせっつかれて…。」
「まあ、ここで一度婚約をしてみたらいいじゃないか?そうすれば周囲からのうるさい声もなくなる。ちょうど私の知り合いで同じ伯爵家の1人息子であるジェイムズとの婚約を望んでな彼の両親も同じ気持ちだそうだ。」
申し訳ないという顔つきの両親を見て、
「分かりました。この婚約を引き受けますわ。」
と了承する事にした。
大切に育ててくれた両親にズルズルと不安な気持ちにさせるわけにもいかないわね。
数日後、私とジェイムズは無事婚約する事にはなったけど……全然話しが違うじゃない!!
両親は彼はとても優しく真面目で誠実な方だと聞いていたのだけど、全くの正反対。
婚約当初はそうだった。お父様とお母様の言う通り優しく真面目で誠実な方でこのまま結婚をしてもいいかなと思うぐらいジェイムズに好意を抱く様になっていたのに。
彼は次第に金遣いが荒くなり、仕事も投げだして遊び呆ける様になっていたので、
「ジェイムズ!!あなたは一体何をやっているの!!高価な物は買いまくるわ、仕事を投げだして伯爵家を継ぐ者としての自覚が無さすぎるんじゃありませんの!!」
我慢のできなくなった私は彼に怒って注意をしたけれど、
「別にいいだろ!!」
と逆にキレて黙ったまま私が何を言っても口を聞いてくれず後ろを向いてしまう始末。
それに彼の両親はそんな庇う事が少なくないので呆れて何も言えないまま一年が過ぎたある日のこと。
屋敷の廊下を歩いていると偶然にもジェイムズと若い女性が遠くから見えて来たが、なんと2人は抱き合っていますの。
若い女性はこの屋敷で働いている一番若いメイドで可愛らしい顔立ちとおっとりとした性格をしている。
彼は彼女をとても気に入っていて、彼女の前ではいつも気持ちが悪いぐらいニコニコとデレデレなまでに接してたり、高価な物を次々と買い与えたりしてひたすら甘やかしていたわね、そういえば。
私に対してはちょっとした事でネチネチグチグチと文句ばっかり言ったり、不真面目になった彼に注意をした後の逆ギレなんてしょっちゅうでいつもケンカばかりしていたのになんなのこの差は!!
と今まで感じていたけどそういう事だったのね…。
考え込んでいる私に気付いていないのかジェイムズとメイドは、
「私はリリア、君だけを愛しているよ。婚約者であるアンネとは本当は付き合いたくはなかったんだ!!しかし同じ伯爵家で莫大な資産家でもありながら恋人のいないアンネと婚約をしろと何度も両親から説得されたから仕方なかったんだよ。実際、彼女自身には何の魅力もない地味で口うるさい女だったから、この屋敷にいる事自体が苦痛だったけど、君に出会ってから毎日がとても楽しく感じるんだ。だからリリア、私は今すぐに彼女との婚約を破棄して君と一緒になりたい!!」
真剣な顔つきをメイドのリリアに向けた。
彼女も顔を赤らめながら、
「嬉しいですわ。で、でもあなたのお父様とお母様は納得してくださるでしょうか…。元々はあなたのお父様が決められたご婚約でしょう…。」
と不安げに言うと、
「それなら大丈夫さ。彼女との婚約の件はああなってしまったが、普段はいつも私の言う事を疑う事もせずなんでも聞いてくれる都合のいい連中だよ。お父様も婚約者で在るアンネは口うるさい嫌な奴だとか、私の事を無能だと罵る女だと吹き込んである。幸い両親は遠くに離れたお屋敷に暮らしているからすぐにはバレないし、いつものように私と君の肩を持ってくれるさ、確実にね。」
にこやかやかにに話すジェイムズにリリアは、
「まあ、それなら安心ですわ。正直私も悪いとは思いますけれど、アンネ様には勿体ない素敵なとの方だと思っておりましたので私を選んでいただけてとても嬉しいですわ。」
言いあった2人はそのままキスをしあった。
それを見た私は、ふざけんじゃないわよ!!2人してそう思っていたのね!!
今までの行動は全部無駄だったて訳ね!!
それなら分かったわ!!
コイツらよりも先に証拠を集めるだけ集めて私と彼の両親に言いつけてやる!!!
意気込んでからは今までの出来事を記した日記や彼女に贈った高価なプレゼントの数々、2人の交際している証拠を一気に集めて両親の元へと駆け寄った。
するとそこには彼の両親と見知らぬ男性が立っていて何事かしら?
不思議に思っていましたら、
「誠に申し訳ない!!なんと謝罪をしていいものか…私の息子がなんと言う事を……。」
何度も見知らぬ男性と一緒に頭を下げる。
驚く私に両親は、
「すまないなアンネ。君に婚約を強く勧めたばかりに…、今いる彼は仕事に対してとても真面目で人柄のいい人だからとても気が合ってね、そのご子息だからこの婚約は君の為にも…と思って勧めたんだかこんな事になるとは……。」
「彼の方も息子があなたに隠れてメイドと浮気したと知った時は相当ショックを受けて、私達に心から謝罪したいと押しかけて来たのよ…。」
まさか彼の両親の方が私よりも早く来てたなんて……。
それにしてもなぜ、
「誠に申し訳なく思っておりますが、シュプリー伯爵様とご夫人様はなぜご子息のジェイムズの浮気の事に気付いておられたのですか…?」
彼の両親が真面目で優しい人だとは思うけどいかんせんジェイムズに対して甘く、彼の言う事に肩を持つことも少なくなかったからそれほどいい印象はなかったわ。
その2人がなぜ?
不思議に感じる私に彼の両親と横にいる男性は俯きながら何度も頭を下げて話してくれた。
実はシュプリー伯爵夫人は30過ぎてやっと生まれた高齢出産で、1人息子の為小さな時からひたすら甘やかし、溺愛していた。
欲しいと言った物は何でも買い与えたり、
我儘を言っても許してしまっていたり、
知らず知らずのうちに歯止めのきかない傲慢な性格になってしまった。
危機感を感じた両親はジェイムズが15の時に、
「このままだとお前にはこの地位と財産を継がせない!!」
何度も厳しく叱りつけたのだった。
その後は彼も大人しくなり、真面目な性格になり、私との婚約も別に彼女の両親の地位と財産が目的で婚約を勧めたのではなくて彼女自身のしっかりとした性格と真面目さに惹かれて息子とはうまく付き合い、幸せな結婚が出来ると思っていたからだと言ってくれた。
けれど、ある日、街に出掛けていた息子を偶然見かけたが、その横でニコやかに話しかけている女性は婚約者ではなく知らない若い女性だった。
このような事が何度もあったので、不審に感じた時調査したため全てが明るみになり酷くショックを受けて今この場に来たのだ。
それを聞いた私は、
「それじゃ、ジェイムズは私にも御自分の両親にもウソをついていたって事……信じられないわ!!」
心の底から怒りがこみ上げて拳を握りしめた。
それは彼の両親も同じ事で、
「私達としても信じられなかった…だからジェイムズにこれはどういう事だ、お前は私の地位と財産を受け継ぐ自覚があるのか!!婚約にしてもお前の将来を思って考えて決めた事なんだぞ!!」
と顔を真っ赤になって怒鳴り、夫人の方目的険しい顔つきで睨みつけた。
しかし、ジェイムズは泣きながらも、
「冗談じゃない、なんでだよ!!なんでこういう時調査限ってアンネの肩を持つんだよ!!うまく言いくるめるられたんじゃないのか!!外面のいい最悪の女なんだよあいつは!!彼女の方が悪いんだ!!絶対にリリアの方がいいに決まっている、だから、頼むよ…信じてくれ!!」
ウソを吐く始末で流石に我慢の限界が来て、
「ふざけるなあァ―!!!」
そのまま勢いに乗せたまま息子を殴ったという。
それきり息子とは顔を合わせておらず、彼の両親は遠縁の親戚が亡くなったという知らせを聞きその息子を養子にして後を継がせるつもりで、ジェイムズとはこれを期に親子の関係を終わらせる事を約束してくれて、私は安心したわ。
彼の両親は、すぐさま息子ジェイムズを追い出し、親子の縁を完全に切って養子のロイドに全てを継がせた。
私の両親はすぐにリリアを解雇したわ。
全てを失う事になった2人は私とロイドに憎しみのあまりすぐさまつかみかかろうとするが身兵に取り押さえられ連行された。
その後は、小さな町で貧しい暮らしに耐えきれず、悪質な金貸しから多額の借金をし、返せなくなって現在行方知らずという。
聞いた噂によると、2人共何処かに売り飛ばされてしまったという。
私と彼の両親は互いに打ち解けてすっかり仲が良くなったわ。
息子となったロイドは実は前々から私の事が好きだったけど恋愛に関しては、不器用だったらしく、今まで想いを伝える事が出来なかったけれど、
ある日勇気を出して、
「ずっと好きだったんだアンネ!!こんな私でもご婚約をしていただけないだろうか!!」
と真っ赤にしながら告白をしたので私も嬉しくなって、
「はい、私もあなたの事が好きです!!」
と答えた。
ロイドはとても真面目で優しくとても穏やかな性格で、結婚した今でも幸せな日々を送っています。
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