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悪事と調査②
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リリアンはまず、国王とその王妃であるヴィラーネットに相談してスベリア街のアリエント教会の内部調査を円滑に進める為に街全体の調査も同時に進めることを決めた。
彼女は早速、探偵や衛兵を使って教会に従事している聖職者やスベリア街の住人からクルルギ大司祭の行動や街の現状を詳しく聞き出す事にした。
ガゼルは、衛兵に指示をだし、クルルギ大司祭の行動を逐一チェックし、少しでも不審な行動が見られた場合はすぐ報告をするよう義務づけた。
ラフェルは、リリアンとガゼルからの調査結果を的確にまとめ上げた後、国王と教皇、政務官と協議をする事にした。
それぞれの役割を決めた三人は、王宮内での大広間にて作業を始める。
リリアンはウェルヘムがクルルギ大司祭に金品を受け取った場所とタイミングの証拠を掴む為、ラフェルとガゼルに協力を依頼したら、彼ら二人は喜んで引き受けてくれた。
二人以外に国王や王妃もそのつもりだったのだけど、ウェルヘム自身がれっきとした公爵であり、親しい仲であるリリアンの夫でもあるから、クルルギ大司祭とは違い、慎重かつ内密な方法で調査を始めるつもりりでいたのかもしれないとリリアンは感じていたけど。
彼女は、探偵や衛兵からの聞き込み調査を進めるだけではなく、社交界での人脈を生かして、ウェルヘムの浮気相手スカーレットの詳しく素性や素行、最近の動向を聞き出す事にした。
その為、ドレスアップや派手なメイクを頻繁にするようになったと彼女自身感じている。
ここ最近は、社交界に行くことよりも、領主としての仕事に没頭する毎日を送っていたから、久々に感じてしまう。
まあ良いけどね。
それにしても、なんでかな…私がラフェルに真正面で話す時いつも彼が急に顔を赤くして目を逸らすのは何故なのかしら。
ついつい気になって理由を聞くリリアン。
「どうかなさいましたか?ラフェル、どこか熱でもあるのですか?それなら体温計でも…。」
「いや違うよ!?気にしないでくれ、本当に何でもないから。それより調査報告書の手が止まっているよ、どこか書類の不備でもあったのかい??」
しどろもどろになって慌てて否定をする彼のすぐ横で、ニヤリと微かな笑みを浮かべているガゼル。
二人の様子に少し顔を赤くしてムスッとしてしまう。
「いいえ、書類に不備はありません!私は引き続き書類のチェックをしているだけですわ!」
ついつい大人げなく返事をしてしまう。
そんなこんなで、毎日のように忙しい日々が過ぎ去って行くような感覚を覚える。
次第に、三人の調査は実を結ぶかのように、クルルギ大司祭の不審な動向やウェルヘムからの資金援助の場所や受け渡しのタイミング、街の治安や現状が次々と明るみになっていく。
ラフェルは、リリアンとガゼルと共に国王や王妃、政務官に報告した後で協議をした後で、クルルギ大司祭とウェルヘムの処遇を求めた。
そして、国王は政務官と共に、クルルギ大司祭とウェルヘムに対する逮捕と尋問を行うことを決定した。
リリアンは、国王の決定に賛同し、彼女はクルルギ大司祭の不祥事を暴いて、街の平和を取り戻す事と、何よりウェルヘムと浮気相手であるスカーレットに自身が受けた悲しみに対する復讐が出来る事を受け入れた。
『ウェルヘム…スカーレット…私を裏切っただけではなく、不祥事に手を貸したがあなた達には相応の罰を受けるべきよ…!!』
……彼女はもう、夫に対する愛情はなくなった事に気付いた。
彼女は早速、探偵や衛兵を使って教会に従事している聖職者やスベリア街の住人からクルルギ大司祭の行動や街の現状を詳しく聞き出す事にした。
ガゼルは、衛兵に指示をだし、クルルギ大司祭の行動を逐一チェックし、少しでも不審な行動が見られた場合はすぐ報告をするよう義務づけた。
ラフェルは、リリアンとガゼルからの調査結果を的確にまとめ上げた後、国王と教皇、政務官と協議をする事にした。
それぞれの役割を決めた三人は、王宮内での大広間にて作業を始める。
リリアンはウェルヘムがクルルギ大司祭に金品を受け取った場所とタイミングの証拠を掴む為、ラフェルとガゼルに協力を依頼したら、彼ら二人は喜んで引き受けてくれた。
二人以外に国王や王妃もそのつもりだったのだけど、ウェルヘム自身がれっきとした公爵であり、親しい仲であるリリアンの夫でもあるから、クルルギ大司祭とは違い、慎重かつ内密な方法で調査を始めるつもりりでいたのかもしれないとリリアンは感じていたけど。
彼女は、探偵や衛兵からの聞き込み調査を進めるだけではなく、社交界での人脈を生かして、ウェルヘムの浮気相手スカーレットの詳しく素性や素行、最近の動向を聞き出す事にした。
その為、ドレスアップや派手なメイクを頻繁にするようになったと彼女自身感じている。
ここ最近は、社交界に行くことよりも、領主としての仕事に没頭する毎日を送っていたから、久々に感じてしまう。
まあ良いけどね。
それにしても、なんでかな…私がラフェルに真正面で話す時いつも彼が急に顔を赤くして目を逸らすのは何故なのかしら。
ついつい気になって理由を聞くリリアン。
「どうかなさいましたか?ラフェル、どこか熱でもあるのですか?それなら体温計でも…。」
「いや違うよ!?気にしないでくれ、本当に何でもないから。それより調査報告書の手が止まっているよ、どこか書類の不備でもあったのかい??」
しどろもどろになって慌てて否定をする彼のすぐ横で、ニヤリと微かな笑みを浮かべているガゼル。
二人の様子に少し顔を赤くしてムスッとしてしまう。
「いいえ、書類に不備はありません!私は引き続き書類のチェックをしているだけですわ!」
ついつい大人げなく返事をしてしまう。
そんなこんなで、毎日のように忙しい日々が過ぎ去って行くような感覚を覚える。
次第に、三人の調査は実を結ぶかのように、クルルギ大司祭の不審な動向やウェルヘムからの資金援助の場所や受け渡しのタイミング、街の治安や現状が次々と明るみになっていく。
ラフェルは、リリアンとガゼルと共に国王や王妃、政務官に報告した後で協議をした後で、クルルギ大司祭とウェルヘムの処遇を求めた。
そして、国王は政務官と共に、クルルギ大司祭とウェルヘムに対する逮捕と尋問を行うことを決定した。
リリアンは、国王の決定に賛同し、彼女はクルルギ大司祭の不祥事を暴いて、街の平和を取り戻す事と、何よりウェルヘムと浮気相手であるスカーレットに自身が受けた悲しみに対する復讐が出来る事を受け入れた。
『ウェルヘム…スカーレット…私を裏切っただけではなく、不祥事に手を貸したがあなた達には相応の罰を受けるべきよ…!!』
……彼女はもう、夫に対する愛情はなくなった事に気付いた。
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