不思議体験日記

A.Y

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平成時代

12 フリーター 1

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和食の店が、支店を出したのですが…それが思いもよらない多額の赤字を発生させてしまい店は経営難に陥ります。店の社長が返済に困り、僕に「直ぐ返すから…」と、言って来たので…数十万円貸しました。しかし…その貸した金が戻る事は無かったです。更に経営難で約1ヶ月以上休み無しの上…無給。自分は何の為に働いているのか分からなくなり店を離れる事を決めます。
自分は祖父の農作業の手伝いをしながら、バイトを幾つか転々としました。
この時期、弟と妹が家に帰って来て、自分は弟に2階の部屋を使わせて、自分は下の部屋で寝ることにしました。

*35
夜、家で寝る時は必ずテレビとビデオ、オーディオのリモコンはテレビの近くの台などに置いて…ベッドはテレビから離れた位置で寝ますが…それでも、目が覚める時…何か声が聞こえると思ってテレビを見ると、映像が流れていたり、ビデオやオーディオが再生されている事がありました。

*36
スーパーでバイトしている時期があり、店の裏側に注文した商品が置かれているのですが…カップ麺のダンボール箱が不自然に転がって居て、自分がダンボール箱を持ち上げると、箱が何者かにこじ開けられていて、中のカップ麺も無理矢理こじ開けられた様な惨状で放置されてたのです。自分は上司に報告します。
後日、同じ事が起きていて、調べた結果カラスがカップ麺の中身を食べたと分かり、以後…食材関係の物を外に放置させないようにします。

*37
福祉施設の厨房で働いていた時の事です。厨房では、仕事用の白衣に着替えて自動ドアを通ってセンサー機能の水で手洗いしてから仕事に入ります。
しかし…何故か、仕事中に勝手に自動ドアが開いたり、誰もいないのに水が突然出たりします。
調理場とは別に、食材を切り込む為の仕込みの場所が厨房の出入口付近にあり、自分が仕込みしていて…ふと、出入口を見た時、そこには施設の利用者かと思われる高齢者の姿がありました。
高齢者はこちらに気付くと、外へと出て行くので、自分が追いかけて外に出ると、既に高齢者の姿は何処にも見当たりませんでした。

*38
ある日の事です。自分は昼間、妙に疲れ気味なので…布団の上で横になります。
横になると激しい耳鳴りがしました。キイー…と言う様な音のあとに女性の声と子供達の戯れる声が直ぐ側で聞こえて来ます。
「お爺ちゃん寝てるから静かにねー」
などと言う声が聞こえ、誰かが側で走ってくる息遣いも、はっきりと聞こえました。
隣の家に誰か居るのかな…と、思った自分は目を開け、窓のカーテンとガラス窓を開けます。
しかし…外は、し…んと静まり返っていて、人の気配は感じられませんでした。
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