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私と汚部屋の戦い
第14話 ファイリング地獄
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服も片付いた。感動である。
あとは、いらぬ同人誌や同人誌在庫を捨てるだけなのだが、これは専門業者に送らねばならない。同人誌を再生紙にする専門業者がおり、無料で処分してくれるのだ。が、梱包発送はもちろん自分である。
この数はたぶん100サイズの箱1つで重さ120サイズ。
持ち込みするにも大変だしコンビニに持っていくのも、大きさとしても重さとしても邪魔で、コンビニに申し訳ない。
となれば集荷になるから、予約して来てもらうとして、その前に箱買ってきて伝票書いて。えっと××県までの配達料用意して……
めんどくさ!!
あとじゃあと!!
この判断は間違っていたとは断言しないが、この『あと』がゴールデンウィークになるんだから、まさに汚部屋住人の典型である。
実のところ。机の上や書類入れに大量の紙やクリアファイルがあった。袋に入ったままのグッズもあった。
まず、クリアファイルを床に置いていく。
いわゆる、グッズ系クリアファイルである。大量のこれを適当な段ボールに入れ続けていた。実のところ、クリアファイルはなんとなく買うことが少なく、明確に欲しいものだけ手に入れている。ぶっちゃけFate関係か競馬関係、絵画展や歴史展に行った時に買っているか、どこかでもらったものか
A4サイズは観賞用と使用用にわけた。絵画展や歴史展のもの、もらい物は使用用。Fate関連と競馬関連は観賞用。
アナログ原稿をしていた時に道具入れにしていたが今は空っぽのA4サイズが入る引き出しボックスに、Fate関連を入れ、競馬関連は事務用のA4収納ボックスに入れた。
使用用は事務用品用ボックス4段引き出しの一つに入れる。これで、使うクリアファイルを探す苦労は無くなるし、観賞用クリアファイルの場所は決まり、取り出して見るのも気楽である。
さらに小さなクリアファイルやチケットホルダー、その他のグッズは事務用のドキュメントファイルにジャンルごとに入れる。
Fate、同人誌グッズ、美術展系、その他版権アニメやゲーム。
クリアファイルが片付くと、次は適当に挟まれたポストカードやコースターである。これもとにかくファイリングしていく。
歴史展などでもらったものはブック式クリアファイルのクリアポケットに入れる。ここで、ジャンル別とするべきだったが、机の上をさっさと片付けて、ベッドに鎮座しているノーパソをなんとかしたかったのだ。
そうして、ノーパソをようやく机の定位置に持ってこれた私は、一度片づけた録画BDディスクファイルを全てもってきました。一応、中に何が入っているかは表側にメモをしている。
ノーパソ立ち上げ、Wordを起動して
ディスクファイルの背表紙用に、録画作品タイトルをうち始めました☆
お前何やってんの? て感じですが、並べてて何がどこにあるか分からないのは困るな、背表紙に貼っつけたいな、そして書くよりパソで打って貼りつけたほうが見やすいな。そういうことを考えてしまい、延々やりました。
プリントアウトして、切ってセロテープで貼り付けて。
この作業で4時間くらいかかった。まじかよ、マジだよ。
この頃には机の上もそれなりに整頓され、使い勝手の悪さはない。
ここまで、1週間はかかった。ゴミは最初の大きく出したとき以外も出続け、ここまでいらんものあったんかーい! となるほどだった。
ようやく片付いた床に、私はダイソーで買ってきたストレッチ用マットを引いた。
単に床の上でストレッチをするのが痛い、ロフトベッドの上だと手を伸ばすストレッチができない、という理由だったが、これは良い結果につながった。
ストレッチの邪魔になるので、床に物を置かない習慣がつきはじめたのである。
汚部屋をなんとかしようとして、1週間。とうとう、捨て損ねている同人誌を除けば、部屋はかたづいたのである。
そこから毎日、本棚や机を床を軽く掃除する習慣をつける。
床だけだと5分もかからない。掃除機をやめてモップとほうきとちりとりである。
そうなると、部屋に髪の毛が落ちているだけで、散らかってる! 汚れた! という意識が育つ。掃き掃除はゴミが視認できるぶん、把握しやすく、意識もしやすいらしい、と知る。
また、掃除の邪魔になるものも移動させたり排除していくので、部屋の動線がきれいになっていった。
毎日毎日、掃除しても翌日には必ずゴミがある。それを体感しだした頃、私は次の仕事にありつけた。2月半ばだったので、1か月半の無職であり、経済的には危機的状況ではあったが、部屋だけはきれいになった。
ついでに、台風やなんやらで日除けのすだれが崩壊し、ベランダも腐海であったが、この無職期間にきれいに掃除し、定期的に掃き掃除をするようになった。
掃除は、体調不良で寝込むなどしないかぎり、働き出しても毎日している。
あとは、いらぬ同人誌や同人誌在庫を捨てるだけなのだが、これは専門業者に送らねばならない。同人誌を再生紙にする専門業者がおり、無料で処分してくれるのだ。が、梱包発送はもちろん自分である。
この数はたぶん100サイズの箱1つで重さ120サイズ。
持ち込みするにも大変だしコンビニに持っていくのも、大きさとしても重さとしても邪魔で、コンビニに申し訳ない。
となれば集荷になるから、予約して来てもらうとして、その前に箱買ってきて伝票書いて。えっと××県までの配達料用意して……
めんどくさ!!
あとじゃあと!!
この判断は間違っていたとは断言しないが、この『あと』がゴールデンウィークになるんだから、まさに汚部屋住人の典型である。
実のところ。机の上や書類入れに大量の紙やクリアファイルがあった。袋に入ったままのグッズもあった。
まず、クリアファイルを床に置いていく。
いわゆる、グッズ系クリアファイルである。大量のこれを適当な段ボールに入れ続けていた。実のところ、クリアファイルはなんとなく買うことが少なく、明確に欲しいものだけ手に入れている。ぶっちゃけFate関係か競馬関係、絵画展や歴史展に行った時に買っているか、どこかでもらったものか
A4サイズは観賞用と使用用にわけた。絵画展や歴史展のもの、もらい物は使用用。Fate関連と競馬関連は観賞用。
アナログ原稿をしていた時に道具入れにしていたが今は空っぽのA4サイズが入る引き出しボックスに、Fate関連を入れ、競馬関連は事務用のA4収納ボックスに入れた。
使用用は事務用品用ボックス4段引き出しの一つに入れる。これで、使うクリアファイルを探す苦労は無くなるし、観賞用クリアファイルの場所は決まり、取り出して見るのも気楽である。
さらに小さなクリアファイルやチケットホルダー、その他のグッズは事務用のドキュメントファイルにジャンルごとに入れる。
Fate、同人誌グッズ、美術展系、その他版権アニメやゲーム。
クリアファイルが片付くと、次は適当に挟まれたポストカードやコースターである。これもとにかくファイリングしていく。
歴史展などでもらったものはブック式クリアファイルのクリアポケットに入れる。ここで、ジャンル別とするべきだったが、机の上をさっさと片付けて、ベッドに鎮座しているノーパソをなんとかしたかったのだ。
そうして、ノーパソをようやく机の定位置に持ってこれた私は、一度片づけた録画BDディスクファイルを全てもってきました。一応、中に何が入っているかは表側にメモをしている。
ノーパソ立ち上げ、Wordを起動して
ディスクファイルの背表紙用に、録画作品タイトルをうち始めました☆
お前何やってんの? て感じですが、並べてて何がどこにあるか分からないのは困るな、背表紙に貼っつけたいな、そして書くよりパソで打って貼りつけたほうが見やすいな。そういうことを考えてしまい、延々やりました。
プリントアウトして、切ってセロテープで貼り付けて。
この作業で4時間くらいかかった。まじかよ、マジだよ。
この頃には机の上もそれなりに整頓され、使い勝手の悪さはない。
ここまで、1週間はかかった。ゴミは最初の大きく出したとき以外も出続け、ここまでいらんものあったんかーい! となるほどだった。
ようやく片付いた床に、私はダイソーで買ってきたストレッチ用マットを引いた。
単に床の上でストレッチをするのが痛い、ロフトベッドの上だと手を伸ばすストレッチができない、という理由だったが、これは良い結果につながった。
ストレッチの邪魔になるので、床に物を置かない習慣がつきはじめたのである。
汚部屋をなんとかしようとして、1週間。とうとう、捨て損ねている同人誌を除けば、部屋はかたづいたのである。
そこから毎日、本棚や机を床を軽く掃除する習慣をつける。
床だけだと5分もかからない。掃除機をやめてモップとほうきとちりとりである。
そうなると、部屋に髪の毛が落ちているだけで、散らかってる! 汚れた! という意識が育つ。掃き掃除はゴミが視認できるぶん、把握しやすく、意識もしやすいらしい、と知る。
また、掃除の邪魔になるものも移動させたり排除していくので、部屋の動線がきれいになっていった。
毎日毎日、掃除しても翌日には必ずゴミがある。それを体感しだした頃、私は次の仕事にありつけた。2月半ばだったので、1か月半の無職であり、経済的には危機的状況ではあったが、部屋だけはきれいになった。
ついでに、台風やなんやらで日除けのすだれが崩壊し、ベランダも腐海であったが、この無職期間にきれいに掃除し、定期的に掃き掃除をするようになった。
掃除は、体調不良で寝込むなどしないかぎり、働き出しても毎日している。
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