汚部屋へGO!〜戦いの記録

はに丸

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私と汚部屋の戦い

第13話 女の敵、それは服。

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 本が消え、落ちてるごみも消えた……わけで、ようやく翌日に床の掃除ができた。本棚もすでに掃除してあるため、床の上……だけ。

 すげえ砂かこれ? て感じに塵がすごい。埃より塵と髪の毛がやばかったです。ほか紙くずとか。

 こうして、うつくしくなった床に――

 私はクローゼットから服をぶちまけた。

 むろん、袋につっこんだ服は洗濯開始。それはともなく、ぶちまけた服である。

 すごかったね。冬物夏物関係なくごちゃ混ぜで、靴下の神経衰弱できちゃう! なんで下着がこんなに出てくるの、ハンカチもたくさん発掘されたよ!!

 クローゼットの上に重ねておいてあった引き出しも全て出し、服を畳んでは分類し、全てそれぞれの引き出しに収納。

 これでかなりの時間が取られてる。

 が、これは序章である。

 引き出しはそのまま並べ、しまわない。邪魔だが仕方ない。ほとんど部屋の動線を一気に封じられたけど、仕方がない。

 ぶちまけてた服の収納が途中でも、終わった洗濯物を回収する。ロフトベッドに並べて、布団乾燥機で乾かす。そして第二弾を洗濯。この繰り返しで第三弾まで洗濯。

 乾燥機で乾かすと傷みそうな衣類はハンガーに掛けて部屋干し。

 数時間ごとに布団乾燥機で乾いたものを出しては畳んで引き出しに入れる、を延々繰り返し、その日に夏物を全て引き出しへ入れることが成功。ようやく、タンスの奥へ嵌め入れることができたのである。

 もちろん、これはもう、着ないとしたものはゴミとして袋に入れた。女子は洋服が多くなりがちなので、敵である。収納が一番きつい。なので、着ないな、というものや、昔すぎるものは捨てた。

 冬物はまだ乾いていなかったが、冬物引き出しもタンスに嵌めた。乾いて片付けるのに手前の引き出しなのだから手間がかからないからである。

 ハンカチ、下着なども所定の位置へ。

 この時点で、三点くらいのアイテム(下着含む)を着回しという最低の状況からようやく脱出できたのである。

 朝から夜中近くまで、12時間以上かかったことは覚えてる。

 服の収納だけは、コツがわからないが、とにかく洗濯物はためない。というか、洗濯した服はすぐ片付ける。それしかない。

 このときは、そうとだけ思っていた。

 実際、ゴールデンウィークを過ぎた今でも片付いてはいる。が、もう一工夫するのは同人誌などを処分したあとである。が、ここで語るとややこしくなるので、後ほど。
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