5 / 9
永遠列車
第五話
しおりを挟む
外の日差しが強く感じる。肌に自信のなかった私は、紫外線のクリームを持ってくるのだったと後悔をした。
私は、重い足取りを一歩一歩、引きずる様にして歩き、本屋まで何とか、辿り着こうとする。
駅前のざわざわとした雰囲気は苦手だった。まず人混みが体質と合わないのである。よく、みんな学校に行ったり、会社に行けたりするものだと思っていた。
満員電車なんかもってのほかだ。普段から、バスやタクシーなんかを利用するのが当たり前だった。学校という密室が苦手になってからというもの、狭い空間がトラウマになっているのかも知れない。
ただ、本屋さんだけは、飲食店や他の店と比べて、プレッシャーが少ない様に感じていた。
内面の世界が現れているのか、自分と相性が良いのかも知れない。
私は考察を続けながら、駅前の本屋に到着した。
「いらっしゃいませ」
その声を聞いて、サッと眼鏡を付け直す。眼鏡をしておけば、人の視線が気にならなくなるからだ。私は、特に目は悪くなく、いわゆる伊達眼鏡なのである。
たくさんの本が迎えてくれる。今の私にとっては、この空間が宝物庫の様に見える。
オドオドと店内を彷徨く。
ふと、不思議な感覚が身を包み、一冊の本が、私の目に止まった。
「えっ!?」
私は思わず、声を出していた。
目に止まった、本のタイトルに驚いてしまったのだ。
そのタイトルの名は……。
「永遠列車」
私は、重い足取りを一歩一歩、引きずる様にして歩き、本屋まで何とか、辿り着こうとする。
駅前のざわざわとした雰囲気は苦手だった。まず人混みが体質と合わないのである。よく、みんな学校に行ったり、会社に行けたりするものだと思っていた。
満員電車なんかもってのほかだ。普段から、バスやタクシーなんかを利用するのが当たり前だった。学校という密室が苦手になってからというもの、狭い空間がトラウマになっているのかも知れない。
ただ、本屋さんだけは、飲食店や他の店と比べて、プレッシャーが少ない様に感じていた。
内面の世界が現れているのか、自分と相性が良いのかも知れない。
私は考察を続けながら、駅前の本屋に到着した。
「いらっしゃいませ」
その声を聞いて、サッと眼鏡を付け直す。眼鏡をしておけば、人の視線が気にならなくなるからだ。私は、特に目は悪くなく、いわゆる伊達眼鏡なのである。
たくさんの本が迎えてくれる。今の私にとっては、この空間が宝物庫の様に見える。
オドオドと店内を彷徨く。
ふと、不思議な感覚が身を包み、一冊の本が、私の目に止まった。
「えっ!?」
私は思わず、声を出していた。
目に止まった、本のタイトルに驚いてしまったのだ。
そのタイトルの名は……。
「永遠列車」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる