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ただ滞在なんて糞ほども面白くないだろう?
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「さて、ダキラ。俺はここを手中におさめるために。手始めに誰か……そうだな。枢機卿辺りなんか最高だな」
「……教皇は?」
「とりあえず置いておけ」
ここ、神聖王国はその名の通り王が治めている。
ただ、王の上に教会が、教会の上に神がいる。
つまりトップは結局神なわけだ。
教皇の周りから固めよう。
枢機卿を手中におさめ、教皇もおさめる。
すると下にいる国まで釣れるってことだ。
まぁそこまで上手くはまわらないだろうがな。
ちなみに枢機卿の人数は四人。
少ないのか多いのかは知らないが、とりあえず目標四人。
最低二人は手中におさめたい。
弱味を握ることが手っ取り早く、楽だ。
まぁ俺にはアカシックレコードという便利な物があるがチートを使うようであまり使いたくない。
なら忍び込むしかない。
「潜入するために良い魔法って使える?」
「うん」
ダキラが指を振るとダキラが見えづらくなった。
下をふと見ると自らの身体も見えづらくなっており、魔法の効果だと確信した。
見えづらくなるだけなのは仲間を認識させるためなのか、それとも魔法の効果がこれだけなのか気になるが。
これだけだったとしても闇に潜めば絶大な効果を発揮するだろう。
「他人から見るともっと見えない。目をこらさないと見えないから目の前でも結構ばれないよ」
「なるほど。魔力とかで感知されないのか?」
「ちゃんと対策してる」
Vサインをするダキラ。
まぁ関係ないがここでVサインは我々異世界人が持ち込んだのかたまたま同じサインが出来たのかと考えた。
まぁ、どちらにせよ俺にはあまり関係ないだろうし、アカシックレコードで調べたらすぐわかることだ。
「む。リアクション」
「……あぁ。すまない。考え事をしていてな」
「マスターたまに考え事が長い」
ダメ出しなのか不満なのかわからないが最近出来てしまった癖を指摘され、なんともいえない顔になる。
だが考えてしまうことはやめられない。
今だって考えてるしな。
この世界になって考えることが増えたのは俺自身の枷が外れた事や新世界なので新たな情報が多すぎるのもあるだろう。
昔の俺ならば特に何も感じずに他人に合わせていただろう。
神公認で自分を解放していいのだからそりゃあはっちゃけるにきまっている。
……ハッ。
また考えが長くなってしまっていた。
目の前でダキラが不機嫌そうにこちらを見ている。
「話はきこうよ」
「ごとっともです」
そう言うしかなかった。
魔法がかかり存在が希薄になっている俺たちはあるところに来ている。
そうだ。教会だ。
それもただの教会じゃない。
国営総合センクリッド教会。
神聖王国のトップに君臨するセンクリッド教の教会のさらにトップに位置する教会だ。
まぁ警備も厳しいらしいが。
魔法の恩恵で頑張るしかないだろう。
教会のドアを開ける。
今日は風も何もない。
音をたてずに開けたら気づかれないだろう。
キィーと軋む音。
この扉の音は古みを感じることができて好きなのだが今はとても憎たらしい。
そして静かに閉まる。
胸をふっと撫で下ろした時。
後ろから足音がコトリと聞こえた。
「誰かいるのですか」
ドキンと心臓が跳ねる。
視線から少しでも逃れるためにしゃがむ。
ダキラもそうしているため、正しい行動なのだろう。
そして後ろにゆっくり振り返ると、ある痩せぎすの男がいた。
枢機卿の格好をしている。
運が良いのか悪いのか。
ランタンを片手にこちらを見ているのかと思えばドアをみているようだった。
「……おかしい。確かに開いたような……。私も疲れているのでしょうか。はぁ、帰りたいな。……に癒されたい」
おおっと? 優男かと思ったら何か闇がありそうだぞ……?
とりあえず今日はコイツに狙いを定めてみるか。
踵を返し始める男の後をつけていく。
部屋に帰る……のかと思いきや、彼が向かったのは地下へと通じる階段。
しかもこの階段、巧妙に隠されていた。
自分の自室の前のマットレスの下に隠し扉があり、ランタン片手に梯子を降りていくのを確認した。
俺たちは光源等持っていないので結構キツイのだが、逆に入りやすかった。
自室の前に光源がないので開けてもバレにくいのだ。
なのである程度時間を空けて、ゆっくり開けて、音をたてないように降りていくのだ。
優男はどんな秘密を持っているのだろうとわくわくしながら梯子を降りていく。
慎重にバレないように降りきると俺は。
絶句。
この言葉が最も適しているだろう。
「……教皇は?」
「とりあえず置いておけ」
ここ、神聖王国はその名の通り王が治めている。
ただ、王の上に教会が、教会の上に神がいる。
つまりトップは結局神なわけだ。
教皇の周りから固めよう。
枢機卿を手中におさめ、教皇もおさめる。
すると下にいる国まで釣れるってことだ。
まぁそこまで上手くはまわらないだろうがな。
ちなみに枢機卿の人数は四人。
少ないのか多いのかは知らないが、とりあえず目標四人。
最低二人は手中におさめたい。
弱味を握ることが手っ取り早く、楽だ。
まぁ俺にはアカシックレコードという便利な物があるがチートを使うようであまり使いたくない。
なら忍び込むしかない。
「潜入するために良い魔法って使える?」
「うん」
ダキラが指を振るとダキラが見えづらくなった。
下をふと見ると自らの身体も見えづらくなっており、魔法の効果だと確信した。
見えづらくなるだけなのは仲間を認識させるためなのか、それとも魔法の効果がこれだけなのか気になるが。
これだけだったとしても闇に潜めば絶大な効果を発揮するだろう。
「他人から見るともっと見えない。目をこらさないと見えないから目の前でも結構ばれないよ」
「なるほど。魔力とかで感知されないのか?」
「ちゃんと対策してる」
Vサインをするダキラ。
まぁ関係ないがここでVサインは我々異世界人が持ち込んだのかたまたま同じサインが出来たのかと考えた。
まぁ、どちらにせよ俺にはあまり関係ないだろうし、アカシックレコードで調べたらすぐわかることだ。
「む。リアクション」
「……あぁ。すまない。考え事をしていてな」
「マスターたまに考え事が長い」
ダメ出しなのか不満なのかわからないが最近出来てしまった癖を指摘され、なんともいえない顔になる。
だが考えてしまうことはやめられない。
今だって考えてるしな。
この世界になって考えることが増えたのは俺自身の枷が外れた事や新世界なので新たな情報が多すぎるのもあるだろう。
昔の俺ならば特に何も感じずに他人に合わせていただろう。
神公認で自分を解放していいのだからそりゃあはっちゃけるにきまっている。
……ハッ。
また考えが長くなってしまっていた。
目の前でダキラが不機嫌そうにこちらを見ている。
「話はきこうよ」
「ごとっともです」
そう言うしかなかった。
魔法がかかり存在が希薄になっている俺たちはあるところに来ている。
そうだ。教会だ。
それもただの教会じゃない。
国営総合センクリッド教会。
神聖王国のトップに君臨するセンクリッド教の教会のさらにトップに位置する教会だ。
まぁ警備も厳しいらしいが。
魔法の恩恵で頑張るしかないだろう。
教会のドアを開ける。
今日は風も何もない。
音をたてずに開けたら気づかれないだろう。
キィーと軋む音。
この扉の音は古みを感じることができて好きなのだが今はとても憎たらしい。
そして静かに閉まる。
胸をふっと撫で下ろした時。
後ろから足音がコトリと聞こえた。
「誰かいるのですか」
ドキンと心臓が跳ねる。
視線から少しでも逃れるためにしゃがむ。
ダキラもそうしているため、正しい行動なのだろう。
そして後ろにゆっくり振り返ると、ある痩せぎすの男がいた。
枢機卿の格好をしている。
運が良いのか悪いのか。
ランタンを片手にこちらを見ているのかと思えばドアをみているようだった。
「……おかしい。確かに開いたような……。私も疲れているのでしょうか。はぁ、帰りたいな。……に癒されたい」
おおっと? 優男かと思ったら何か闇がありそうだぞ……?
とりあえず今日はコイツに狙いを定めてみるか。
踵を返し始める男の後をつけていく。
部屋に帰る……のかと思いきや、彼が向かったのは地下へと通じる階段。
しかもこの階段、巧妙に隠されていた。
自分の自室の前のマットレスの下に隠し扉があり、ランタン片手に梯子を降りていくのを確認した。
俺たちは光源等持っていないので結構キツイのだが、逆に入りやすかった。
自室の前に光源がないので開けてもバレにくいのだ。
なのである程度時間を空けて、ゆっくり開けて、音をたてないように降りていくのだ。
優男はどんな秘密を持っているのだろうとわくわくしながら梯子を降りていく。
慎重にバレないように降りきると俺は。
絶句。
この言葉が最も適しているだろう。
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