圧倒的外道の神様ライフ

KURA

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ただ学習するだけじゃ面白味がないだろう?

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「説明する。魔法とは、身体の中にある魔力を使って想像力を現実に具現化させること」

なるほど、いわゆる想像力依存型か。
さらに想像力が弱くても魔力が多ければ魔法は強くなるが、魔力が弱いと完全に具現化できなくて弱くなるらしい。
まぁ、そうだろうな。
魔力主体で、想像力が補助に入る感じかな。
つまり魔力を少なくするには想像力で補助するしかないと。
想像力……むむ。
美術の成績は普通くらいだったが……どうなのだろうか。

「ここでポイント。異世界の人はカガク?  というものを使ったら強くなる……って言ってたけど効果はなかった」

「……まて。異世界人はいるのか?」

「たまに迷ってくる。あと、召喚もある」

迷い人は神隠しか。
あの爺の遊びだろ。
なるほど、召喚はもうあったのか。
あーってことは原理知ってるから魔法無双は出来ないのか。

まぁ、確かに考えてみればそりゃそうだ。
火の絵を描くときに絵の想像をする前に原理から考えるかってことか。
人ならば骨格を考えるんだけどな。
ならどれだけその物をイメージ出きるかってことか。

「魔力の質を検査する。背中こっち向けて。ついでに活発にさせる、から」

「おらよ」

ベッドに腰掛け背中を向けるとダキラが手を背中に手を当てた。
すると、激痛が走った。
まるで背中から腹を貫かれたようだ。

「っ……何、してんだ?」

「ちょっと魔力の採取と活発になるように促してる。マスターの魔力カチカチ」

「そう、か。あー痛みが大分おさまってきた。で、どうなんだ?」

「うん。常人。でも魔力の質は全部に変化できそう。質は良い。魔力量は常人。宝の持ち腐れ」

「……ちなみにその質ってどのくらい?」

「魔力量さえ多ければ賢者レベル」

あんの爺……!
量が多くて無双されたら嫌だからか……。
まぁ、質がいいだけましか。

「じゃあ循環させるから、感じ取って」

何かが動いている……ような気がする。
上手く感じ取れない。
集中していると心臓の鼓動が2つ聞こえることに気づいた。
正確には鼓動と鼓動によく似た音が聞こえるのだ。
それに意識の焦点を当てると、確かにそこからなにかが出ているのがわかった。

「あとは頑張って。これができなかったら次いけない」

ダキラが手を離した。
すると鼓動が聞こえなくなりそれは動かなくなった。
いや、詳しく言うとそうではない。
ドックンドックンとポンプのように押し出されていた何かが川のようにサラサラと動いているのだ。
それは身体の中心から血管のように分かれ、指先に通じていく。
ふと、これの終着点である指を意識的にコレが出るようにしたら、どうなるのだろうと思った。

「……マスター早い。普通これ一時間はかかる」

「あんまり変わらなくないか?」

「一時間と五分は違う」

「微妙だな」

確かに出ていた、何かを見るとやはり透明であった。
透明であるがそこにあるのがわかる。
不思議な感覚だ。
するとダキラは背中から覗き込むと指を見た。
少し驚いたような顔で。

「自分で出来るんだ。なんで思い付いたの?」

「何か出せねぇかなって」

「すぐは出来るけど教えてもらうまで普通はしない」

「ま、そうだよなぁ」

「それができるならいい。今度はそれが……水になると思って」

あー、火と土は汚れるから駄目で風とかはわからないのか。
とりあえず水芸でもするかのように指から水が出るのを想像する。 

むー、上手くでない。
今度は念じてみるか想像しながら。
……水!

 あ、出た。
チョロチョロと出ている。
まぁこれでは攻撃になんて使えない。
使えるとしても花へ水をあげるくらいだろう。

「上出来。今日はここまで。マスターの魔力的に慣れてないのに使うと危険。慣らして使わないと」

「あー、一気に慣れない事をすると危険なんだな?」

「うん。気分が悪くなる。最悪魔力の流れがおかしくなる」

「なら、やめとくか」

まぁ確かに理にかなっている。
確かに使い慣れてないのに多く使うと流れはおかしくなるだろう。
しかも精霊が言っているんだ。
これ以上はやめておこう。

「さて、これからは質問させてもらっていいか?」

「うん」

「質的にはなんにでもなれるんだな?」

「うん。想像できるなら」

「固形も?」

「うん。昔、剣を魔法で作って戦う戦士もいた」

「なるほど」

「ただ、剣を作る場合は硬い所を間違えると簡単におれるし、強度が均等じゃないと不安定。物質を作るだけならいいけど、何か作られた物を作るときは構造までしっかりと想像しないとでくのぼうになる」

「なるほど」

水や土等の物質は作れるが何か作った銃や剣等はある程度構造を想像しないとハリボテになるのか。
刀なんてもっての他だな。
まず俺刀使えないからいいんだがな。
作ったとしてもすぐ折りそうだ。

「ならさ、溶岩……山にあるドロッとして熱いやつを想像したらできるのか?」

「……あれのこと。多分できる。複雑な構造してないし」

「なら、有毒な液体とか」

「想像できれば」

……まぁそりゃそうか。
指から塩酸が出るとか想像しにくいか。

「体からじゃなくて空中に出現させることは?」

「その場合一旦身体から魔力を出して空中で操らないといけない。ここまで出来て一人前」

まぁ、魔力を操ることができて一人前か。
なるほど……。
魔法には無限にも等しい可能性があるな。
くそっ魔力量がないのが悔しい。
実験をしたいな。
質が良いからこそ。

「魔法……興味深い。ダキラ、昔の変わった魔法使いとかの話を聞かせてくれないか」

「わかった」

話を聞いたあと久々に考えた。
なかなか面白い。
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