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11章 図書館戦争
第42話 対話
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「少し待っていて、後で遊ぼう」
抱えたエステルに態とらしく声を掛け、ザイナスはリズベットに彼女を預けた。今にも飛び掛かりそうな二人の表情を身体で隠し、戸惑う司書官を振り返る。
ザイナスが部屋の奥に目線を投げると、司書官も反射的に目で追い掛けた。
「立派な像だ。ミストさまですよね」
角柱の台座に据えられているのは、美しい半身の女性像だ。黒鉄の肌は見目に柔らかく、緻密に刻まれた髪の上には白銀の冠が載っている。
神器を見れば、何を模っているかは言わずもがなだ。
『全員、そこから動くな』
ザイナスの説明に状況を覚り、オルガが耳許で指示を飛ばした。
「てっきり、副館長?――が、いらっしゃるのかと」
司書官を振り返り、戸惑うようにザイナスが微笑む。
「いいえ、こちらこそご説明もなしに申し訳ありません。副館長はただいま別件で動けず、失礼ながら別室からご対応させて戴きます」
「別室から?」
ザイナスは繰り返した。いまビルギットがその伝信管を探っている。
「ええ、声が届く仕組みです」
改めて見渡せば、部屋は小礼拝堂のような造りだった。床と腰壁に張られた寄木の模様が印象的だ。祭壇はないが、件の聖像がある。よくある長椅子ではなく、一人掛けの椅子が一脚、聖像と間近で向かい合っていた。
そちらに掛けろという事だろう。
「それでは、妹さん方はこちらへ」
リズベットは司書官に頷いた。こっそりザイナスに一瞥を送る。うー、と口を尖らせるエステルの髪を撫で、手を引いて行く。二人が部屋の外に出るや、微笑む司書官と共に扉が閉じた。ザイナスは独り、聖像と共に部屋に取り残された。
「ようこそ、ザイナス・コレット」
部屋に女性の声が響いた。ザイナスはミストの聖像を振り返った。女性の語尾には、薄い真鍮の板が震えるような余韻が残っている。
「初めまして、聖堂図書館副館長のソフィーア・アシェルと申します」
女性の声は聖像から聞こえる。伝声管が内蔵されているのだろう。
「ザイナスさまとお呼びしても?」
ザイナスは像に顔を寄せ、その眼に嵌め込まれた飾り硝子を覗き込んだ。
「近い、近いです」
顔を遠ざけ、ザイナスが訊ねる。
「このくらいですか?」
「どうぞ、そちらにお掛けください」
それはそうだ、と頷いて、ザイナスは椅子を振り返った。腰掛けて聖像と対峙する。見上げる鉄の微笑みは無表情より表情がない。だがザイナスの確かめた通り、相手の視界は像の眼だ。目の遣り処には迷わない。
『これ以上は射殺して止めるぞ』
不意にラーズの呟きが聞こえた。スクルドの羽根からだ。伝信管を探るクリスタとビルギットの二人に向けてだろう。仏頂面で苛立っているのが目に浮かぶ。
『待て、ヒルド。死体は不味い』
オルガが大きく息を吐く。
『早くしろ、フリスト。犬が吠えてるぞ』
クリスタもビルギットを急かしている。
『人、使いが、荒いなあ、もう』
羽根は言葉だけを伝えて寄越すが、恐らくビルギットは槌を振り上げ、容赦なく壁を打ち壊している。息の切れ目の度にザイナスは首を竦めた。
「地霊術を俗習と関連づけてお調べだとか――」
ザイナスは目の前の聖像に意識を集中した。人を遠ざけ、騒動を誤魔化す皆はさぞ大変だろうが、今はそちらに気を取られている余裕がない。
「民俗学云々の興味ではなくて、何となく変遷を辿ろうとしたに過ぎません」
そう大仰に捉えなくても、と聖像に向かって少しばかり慌てて見せる。
地霊術などと大層な名だが、要は占事の寄せ集めだ。ただ、それには五十九種も印章があって、無秩序でありながら体系づけられてもいる。
「切っ掛けなんて、里にあった持ち寄り書架の古本なんですから」
「確かに、教会の選書ではありませんね」
子供に向かって微笑むような調子を感じて、ザイナスは頭を掻いた。
『やっと出た。流れを見るから、何か喋ってて』
ビルギットがザイナスに注文をつける。
「ですが、風俗の伝え語りは教会の頒布より根が深いかと」
咄嗟に言葉を繋ぐ。
「不敬なのは承知しているのですが」
慌てて本音を誤魔化した。
「学徒は往々にそうあるようです。御柱はお許しになるでしょう」
「智神さまも?」
「智の動力は好奇心です」
再教育とまでは至らないようだが、白神教会の息子としては、卜占に現を抜かすなど面目がない。一拍、羽根の向こうの気配を探った。ビルギットはまだ何も言って寄越さない。ザイナスは思案がてら話を続けた。
「ええと、僕の生まれはラングステンの南で、ハルムの街のそのまた先です」
長く伸びた開拓線の南端、コレット夫妻の教会が、それこそ神圏の最縁だ。ザイナスは、人も信仰もない荒野に朽ちた祠や石柱の跡を見た、と話した。
『兄さん、いつの間にそんなものを』
隣室のリズベットが呆れて呟く。
「そういったものの記録はありますか?」
ザイナスが訊ねる。
「貴方は地霊術について知りたいのでは?」
「では、その記録も同様にあるでしょうか?」
それらは同じだ。御柱の降る以前の信仰ではないか、とザイナスは訊ねた。
聖像が沈黙した。ただの彫像になってしまった。音のない空隙が耳に痛い。羽根の向こう側も黙り込んでいる。御使いの前で口にする言葉ではなかった。
十二の御柱は千古不変だ。
調子に乗って、やりすぎた。奉神の不在を宣告されて以来、ザイナス本来の信仰への懐疑や神なき世界への探求心に歯止めが効かなくなっている。
『端が見えた』
『二つあるぞ』
オルガとビルギットが応酬を始めた。羽根の向こうに詰めた息が漏れ出した。
「すみません。こんなだから、司祭さまにも信仰が薄いと指摘されて」
ザイナスは長々と溜息を吐いた。それは、事実だ。
「目の前の在り様を疑うことは、ある点に於いては必要なことです」
聖像が応える。
『ヒルド、ゲイラ、場所を伝える。ミストの候補は次の二カ所だ』
『ヘルフ、そっちに人が行く。あとは自分でなんとかしろ』
ラーズが無常に言い放った。
『ちょっと、こっちは壁に大穴を開けてんのよ?』
『この際だ、派手に目を引いておくれよ』
アベルが笑った。
「ですが努々御柱を、そのお言葉を疑うことはなりません。この世に在って御柱こそが、唯一消えることのない真理に他なのですから」
ザイナスは聖像に向かって首を垂れて見せた。御柱の言葉、つまりは聖典の記載だ。それこそが真理に他ならず、そこになければ認められない。
『位置に着く』
『待って、もう少し』
まだ伝信管を絶つのは早い。突入は同時が望ましい。ラーズとアベルが現場に辿り着くまで、ザイナスも彼女の注意を引きつけておく必要がある。
「ええと、消せない真理があったとして」
ザイナスは言葉を選んで口を開いた。
「意味が上書きされたものでも、それは真理で在り続けますか?」
まるでザイナスを覗き込もうと、鉄の聖像がきりきりと鳴った。
「貴方は地霊術もそうしたものだと考えているのですか?」
軋む身動ぎを聞いたかのように、ザイナスは顔を上げて微笑んだ。
「僕は不敬者なので」
『スルーズ、兄さんを保護するわ』
リズベットが苛々と声を上げた。兄の天然に働く勘は、うんざりするほど良く当たる。ザイナスがまた、無邪気に愛と憎悪のどちらかを引き寄せている。
『ヒルド、ゲイラ』
『よし、片付けよう』
アベルの声が追いついた。
『突入、ミストを確保』
◇
羽根にオルガの声を聞きつつ、アベルは目の前の扉に飛び込んだ。見せ掛けの鍵、隠された鍵、その幾重の封を易々と潜り抜け、部屋の中に滑り込む。
見渡し、アベルは大きく舌打ちした。
「ハズレ、こっちはちょっとヤバげな只の倉庫だ」
◇
ラーズが留め具を切り欠いたのは、二重の厚い木の扉だ。飛び込み、辺りに目を走らせる。部屋は蒼い夕闇の色だ。幾束もの管が其処彼処を這い、暗く紅いベルベットの椅子に収束している。まるで、岩場に張られた蜘蛛の巣だ。
「アタリのようだが――」
ラーズは羽根に囁いた。
「蛻の殻だ」
◇
『スクルド、シンモラ、ザイナスを確保』
オルガがリズベットとエステルに叫んだ。
言葉を待たず、二人は既に動いていた。扉など見向きもせずに、エステルは壁に向かって一直線に拳を振るう。腰壁、石壁、間の配管を諸共に突き崩した。
瓦礫を払って飛び込んだ二人を、ミストの聖像が出迎えた。
だが、ザイナスの姿がどこにもない。一脚だけの椅子の場所には、黒々とした孔が開いていおり、それは二人の目の前で隙間も残さず閉じてしまった。
抱えたエステルに態とらしく声を掛け、ザイナスはリズベットに彼女を預けた。今にも飛び掛かりそうな二人の表情を身体で隠し、戸惑う司書官を振り返る。
ザイナスが部屋の奥に目線を投げると、司書官も反射的に目で追い掛けた。
「立派な像だ。ミストさまですよね」
角柱の台座に据えられているのは、美しい半身の女性像だ。黒鉄の肌は見目に柔らかく、緻密に刻まれた髪の上には白銀の冠が載っている。
神器を見れば、何を模っているかは言わずもがなだ。
『全員、そこから動くな』
ザイナスの説明に状況を覚り、オルガが耳許で指示を飛ばした。
「てっきり、副館長?――が、いらっしゃるのかと」
司書官を振り返り、戸惑うようにザイナスが微笑む。
「いいえ、こちらこそご説明もなしに申し訳ありません。副館長はただいま別件で動けず、失礼ながら別室からご対応させて戴きます」
「別室から?」
ザイナスは繰り返した。いまビルギットがその伝信管を探っている。
「ええ、声が届く仕組みです」
改めて見渡せば、部屋は小礼拝堂のような造りだった。床と腰壁に張られた寄木の模様が印象的だ。祭壇はないが、件の聖像がある。よくある長椅子ではなく、一人掛けの椅子が一脚、聖像と間近で向かい合っていた。
そちらに掛けろという事だろう。
「それでは、妹さん方はこちらへ」
リズベットは司書官に頷いた。こっそりザイナスに一瞥を送る。うー、と口を尖らせるエステルの髪を撫で、手を引いて行く。二人が部屋の外に出るや、微笑む司書官と共に扉が閉じた。ザイナスは独り、聖像と共に部屋に取り残された。
「ようこそ、ザイナス・コレット」
部屋に女性の声が響いた。ザイナスはミストの聖像を振り返った。女性の語尾には、薄い真鍮の板が震えるような余韻が残っている。
「初めまして、聖堂図書館副館長のソフィーア・アシェルと申します」
女性の声は聖像から聞こえる。伝声管が内蔵されているのだろう。
「ザイナスさまとお呼びしても?」
ザイナスは像に顔を寄せ、その眼に嵌め込まれた飾り硝子を覗き込んだ。
「近い、近いです」
顔を遠ざけ、ザイナスが訊ねる。
「このくらいですか?」
「どうぞ、そちらにお掛けください」
それはそうだ、と頷いて、ザイナスは椅子を振り返った。腰掛けて聖像と対峙する。見上げる鉄の微笑みは無表情より表情がない。だがザイナスの確かめた通り、相手の視界は像の眼だ。目の遣り処には迷わない。
『これ以上は射殺して止めるぞ』
不意にラーズの呟きが聞こえた。スクルドの羽根からだ。伝信管を探るクリスタとビルギットの二人に向けてだろう。仏頂面で苛立っているのが目に浮かぶ。
『待て、ヒルド。死体は不味い』
オルガが大きく息を吐く。
『早くしろ、フリスト。犬が吠えてるぞ』
クリスタもビルギットを急かしている。
『人、使いが、荒いなあ、もう』
羽根は言葉だけを伝えて寄越すが、恐らくビルギットは槌を振り上げ、容赦なく壁を打ち壊している。息の切れ目の度にザイナスは首を竦めた。
「地霊術を俗習と関連づけてお調べだとか――」
ザイナスは目の前の聖像に意識を集中した。人を遠ざけ、騒動を誤魔化す皆はさぞ大変だろうが、今はそちらに気を取られている余裕がない。
「民俗学云々の興味ではなくて、何となく変遷を辿ろうとしたに過ぎません」
そう大仰に捉えなくても、と聖像に向かって少しばかり慌てて見せる。
地霊術などと大層な名だが、要は占事の寄せ集めだ。ただ、それには五十九種も印章があって、無秩序でありながら体系づけられてもいる。
「切っ掛けなんて、里にあった持ち寄り書架の古本なんですから」
「確かに、教会の選書ではありませんね」
子供に向かって微笑むような調子を感じて、ザイナスは頭を掻いた。
『やっと出た。流れを見るから、何か喋ってて』
ビルギットがザイナスに注文をつける。
「ですが、風俗の伝え語りは教会の頒布より根が深いかと」
咄嗟に言葉を繋ぐ。
「不敬なのは承知しているのですが」
慌てて本音を誤魔化した。
「学徒は往々にそうあるようです。御柱はお許しになるでしょう」
「智神さまも?」
「智の動力は好奇心です」
再教育とまでは至らないようだが、白神教会の息子としては、卜占に現を抜かすなど面目がない。一拍、羽根の向こうの気配を探った。ビルギットはまだ何も言って寄越さない。ザイナスは思案がてら話を続けた。
「ええと、僕の生まれはラングステンの南で、ハルムの街のそのまた先です」
長く伸びた開拓線の南端、コレット夫妻の教会が、それこそ神圏の最縁だ。ザイナスは、人も信仰もない荒野に朽ちた祠や石柱の跡を見た、と話した。
『兄さん、いつの間にそんなものを』
隣室のリズベットが呆れて呟く。
「そういったものの記録はありますか?」
ザイナスが訊ねる。
「貴方は地霊術について知りたいのでは?」
「では、その記録も同様にあるでしょうか?」
それらは同じだ。御柱の降る以前の信仰ではないか、とザイナスは訊ねた。
聖像が沈黙した。ただの彫像になってしまった。音のない空隙が耳に痛い。羽根の向こう側も黙り込んでいる。御使いの前で口にする言葉ではなかった。
十二の御柱は千古不変だ。
調子に乗って、やりすぎた。奉神の不在を宣告されて以来、ザイナス本来の信仰への懐疑や神なき世界への探求心に歯止めが効かなくなっている。
『端が見えた』
『二つあるぞ』
オルガとビルギットが応酬を始めた。羽根の向こうに詰めた息が漏れ出した。
「すみません。こんなだから、司祭さまにも信仰が薄いと指摘されて」
ザイナスは長々と溜息を吐いた。それは、事実だ。
「目の前の在り様を疑うことは、ある点に於いては必要なことです」
聖像が応える。
『ヒルド、ゲイラ、場所を伝える。ミストの候補は次の二カ所だ』
『ヘルフ、そっちに人が行く。あとは自分でなんとかしろ』
ラーズが無常に言い放った。
『ちょっと、こっちは壁に大穴を開けてんのよ?』
『この際だ、派手に目を引いておくれよ』
アベルが笑った。
「ですが努々御柱を、そのお言葉を疑うことはなりません。この世に在って御柱こそが、唯一消えることのない真理に他なのですから」
ザイナスは聖像に向かって首を垂れて見せた。御柱の言葉、つまりは聖典の記載だ。それこそが真理に他ならず、そこになければ認められない。
『位置に着く』
『待って、もう少し』
まだ伝信管を絶つのは早い。突入は同時が望ましい。ラーズとアベルが現場に辿り着くまで、ザイナスも彼女の注意を引きつけておく必要がある。
「ええと、消せない真理があったとして」
ザイナスは言葉を選んで口を開いた。
「意味が上書きされたものでも、それは真理で在り続けますか?」
まるでザイナスを覗き込もうと、鉄の聖像がきりきりと鳴った。
「貴方は地霊術もそうしたものだと考えているのですか?」
軋む身動ぎを聞いたかのように、ザイナスは顔を上げて微笑んだ。
「僕は不敬者なので」
『スルーズ、兄さんを保護するわ』
リズベットが苛々と声を上げた。兄の天然に働く勘は、うんざりするほど良く当たる。ザイナスがまた、無邪気に愛と憎悪のどちらかを引き寄せている。
『ヒルド、ゲイラ』
『よし、片付けよう』
アベルの声が追いついた。
『突入、ミストを確保』
◇
羽根にオルガの声を聞きつつ、アベルは目の前の扉に飛び込んだ。見せ掛けの鍵、隠された鍵、その幾重の封を易々と潜り抜け、部屋の中に滑り込む。
見渡し、アベルは大きく舌打ちした。
「ハズレ、こっちはちょっとヤバげな只の倉庫だ」
◇
ラーズが留め具を切り欠いたのは、二重の厚い木の扉だ。飛び込み、辺りに目を走らせる。部屋は蒼い夕闇の色だ。幾束もの管が其処彼処を這い、暗く紅いベルベットの椅子に収束している。まるで、岩場に張られた蜘蛛の巣だ。
「アタリのようだが――」
ラーズは羽根に囁いた。
「蛻の殻だ」
◇
『スクルド、シンモラ、ザイナスを確保』
オルガがリズベットとエステルに叫んだ。
言葉を待たず、二人は既に動いていた。扉など見向きもせずに、エステルは壁に向かって一直線に拳を振るう。腰壁、石壁、間の配管を諸共に突き崩した。
瓦礫を払って飛び込んだ二人を、ミストの聖像が出迎えた。
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