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0章:鑑定スキルをもらうまで
俺、高校野球の監督に任命される。
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「そういえば有。まだ働き口見つけてないわよね? 私の学校で野球監督やりなさい」
久しぶりに姉と晩御飯を一緒に食べていたら、とんでもない提案をされた。
「いきなりすぎるだろ。そもそも俺、野球なんて小学生の時少しやった程度だぞ?」
「知ってるわよ。でもこの間、部屋の前を通った時に『やった! 甲子園出場だぁ!』って叫んでたじゃない。現場に出ずにオンラインで結果を出すなんて、流石私の弟」
「いや! ゲームの話! 高校の野球の監督になって甲子園目指すやつ!」
俺は今、半年以上働いていない24歳のニート。
姉は34歳で、現在は私立神代学園の理事長をしている。
姉が「しばらく忙しくて中々家に帰れなそうだから、自由に使ってくれて良いわよ」と言ってくれたので、俺は姉の家に住んでいる。
家に一人の状態が続いていたので、声を出すことに躊躇がなくなってしまっていた。
野球のゲームで、中々勝てなかった自分の高校が甲子園に出場でき、テンションが上がって叫んでしまったのが聞かれていたらしい。
「あ、ゲームの話ね。でも、ゲームで甲子園目指せるんだったら、現実でもできるでしょ」
「とんでもないこと言ってるなぁ」
姉は少し一般的な感覚とずれている。
そう言うのも、自分の好奇心を形にするのが好きで、高校生の時から起業し、ありとあらゆる分野の事業を展開してきた。そして、すべての分野で成功を収めるという化け物だ。
神代学園もその一つ。
学業と芸能に特化し、姉のコネクションに加えて、潤沢な資金をドバドバ注ぎ込み、日本のエリートを排出しまくる神代の企業に推薦で入れるというオプションをぶち込んだ。神代学園はわずか5年で日本トップクラスの知名度を誇るようになった。
まあ、超がつくほどの天才と言う人種だ。
「とりあえず今9月だから、甲子園目指すために必要な学生スカウトしてきて。授業料全額免除はs級特待生として3人までなら交渉で出しても良いから。ということで私は明日からテキサスに行かないといけないから、後はよろしくね」
姉は一言ごちそうさまと言い、食器をシンクに置いて、家を出て行った。
「まじか」
どうやら来年の4月から甲子園を目指す高校野球の監督に俺はなるようだ。
「とりあえず必勝祈願で神社に行こう」
高校野球監督の道第一歩目は、神頼みだった。
久しぶりに姉と晩御飯を一緒に食べていたら、とんでもない提案をされた。
「いきなりすぎるだろ。そもそも俺、野球なんて小学生の時少しやった程度だぞ?」
「知ってるわよ。でもこの間、部屋の前を通った時に『やった! 甲子園出場だぁ!』って叫んでたじゃない。現場に出ずにオンラインで結果を出すなんて、流石私の弟」
「いや! ゲームの話! 高校の野球の監督になって甲子園目指すやつ!」
俺は今、半年以上働いていない24歳のニート。
姉は34歳で、現在は私立神代学園の理事長をしている。
姉が「しばらく忙しくて中々家に帰れなそうだから、自由に使ってくれて良いわよ」と言ってくれたので、俺は姉の家に住んでいる。
家に一人の状態が続いていたので、声を出すことに躊躇がなくなってしまっていた。
野球のゲームで、中々勝てなかった自分の高校が甲子園に出場でき、テンションが上がって叫んでしまったのが聞かれていたらしい。
「あ、ゲームの話ね。でも、ゲームで甲子園目指せるんだったら、現実でもできるでしょ」
「とんでもないこと言ってるなぁ」
姉は少し一般的な感覚とずれている。
そう言うのも、自分の好奇心を形にするのが好きで、高校生の時から起業し、ありとあらゆる分野の事業を展開してきた。そして、すべての分野で成功を収めるという化け物だ。
神代学園もその一つ。
学業と芸能に特化し、姉のコネクションに加えて、潤沢な資金をドバドバ注ぎ込み、日本のエリートを排出しまくる神代の企業に推薦で入れるというオプションをぶち込んだ。神代学園はわずか5年で日本トップクラスの知名度を誇るようになった。
まあ、超がつくほどの天才と言う人種だ。
「とりあえず今9月だから、甲子園目指すために必要な学生スカウトしてきて。授業料全額免除はs級特待生として3人までなら交渉で出しても良いから。ということで私は明日からテキサスに行かないといけないから、後はよろしくね」
姉は一言ごちそうさまと言い、食器をシンクに置いて、家を出て行った。
「まじか」
どうやら来年の4月から甲子園を目指す高校野球の監督に俺はなるようだ。
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