6 / 9
第五話・何でも屋の仲間たち
しおりを挟む
カタカタッ
パソコンのキーボードを叩く音が、広い一室に響く。
その音源となっているPCを操作していたのは…
何を隠そう俺だ!!
……え、俺が誰だか分からないって?
そんなバナナ。
俺はこの歳にして認知症を患ったとでもいうのか?
まぁ、仕方ない。
君たちがそこまで言うなら、名乗ってあげようじゃないか。
?「………。」
タク「あれ俺名前何だっけ?」
黄王奈「あんたいきなりどうしたの?」
ノア「…仕事のしすぎじゃないですか?」
「ハハッ、言ってみただけだ。」
「…あまり根を詰めすぎないでくださいね?」
「ああ、分かってるって。」
そういうと俺は、伸びをしてから、PCに向き直る。
俺の名前は、山内タク。
情報屋だ。
本来は色々な奴らに、報酬と引き換えに情報を提供しているのだが、最近はここ、雀田何でも屋に居座らせてもらっている。
ここにいればタダ飯だからな。
ただ、難点としては……
「……次はこの依頼にしようかしら。」
「我儘女王様の言うことを聞かないといけないとこだな。」
「は?」
「いや、何も言ってないぜ!!本当に!」
「……。」
黄王奈は数秒俺を見つめた後、書類に目線を戻す。
(…ふぅ~。)
俺は少しだけ、心の中で安堵する。
(女王様怒らせると何されるか分からないからな……。)
今まで一番酷かったのは磔の刑に処された事だったかな。
あの時はマジで死ぬかと思った。
黄王奈が我儘なのかどうかはわからないが、女王様であるのは事実だ。
移植された生物の遺伝子は、チャイロスズメバチ
しかも女王蜂。
これだけで充分だろ?
能力は、『Queen's Control』
能力を使って命令すれば、大概の人間は命令に従ってしまう。
能力までこんなんじゃ、完璧な女王だな。
因みに俺はカブトガニの遺伝子を移植されている。
能力は「カブティック・ブロー」
甲羅で殴る。
「尾剣」
尾を剣として使う。
だぜ?
本当に情報屋かよ!っていう能力だよな。
俺も同じこと考えてた。
ノア「~~~🎵」
ちなみに鼻歌歌いながら掃除してるのが、今任務で不在のレイトの同期、内田ノアだ。
この何でも屋一のアイドルだな。
こんなかわい子ちゃんが、自分から裏稼業をやりたいって言い出すんだから、びっくりだよな。
俺だったら絶対言えない。
ただ、彼女は移植された遺伝子が無い、今の世では珍しい“純人間”と呼ばれる人種だ。
能力も当然ない。
「……そう言えば、レイトたちっていつ帰ってくるんだ?」
黄王奈「… さぁ、任務がすんなり終われば、そろそろ帰ってくる頃合いだと思うけど…。」
その時、ドアベルがカラカランッと音を立てる。
ノア「!!」
その音と同時に、ノアは箒をほっぽり出して、玄関まで駆け出す。
レイト「た、ただいま帰りました~。」
「レイト~!」
「ちょ、ノア…苦しい…!」
康平「…帰ったぜ。」
廊下からノアに抱きつかれたレイトと、康平が部屋に入って来る。
そう、何を隠そう、ノアはレイトが好きなのだ。
タク「…俺が口づけする日は絶対来ないな。」
「…あんた本当に何言ってんの?」
「急に口づけとか言って…。」
「…俺はあくまで正常だ。」
正常な人が突然口づけなんて言うわけないでしょ、という彼女の言葉を、俺は無視する。
「…そういえば、タクってこの組織に入ってんのか?」
康平がふと、俺にそう聞いてくる。
「いや?」
前述したように、俺はただ居候してるだけの情報屋だ。
…まぁ、そんな奴がここ最近、ずっとここにいれば、そう疑問に思うのも仕方ない事だろう。
「…そうか。」
そういうと康平は、自室へと入っていった。
そういえば、康平の能力ってチートだよな?
ハツカネズミの敏捷性、コンドルとアキアカネの飛行、ショクコウラの殻による防御。
飛行というダブりはあっても、用途が違うから、まさに万能だな。
まぁ、この能力になる経緯がな………。
「…今日はもう終わりにしよう。」
俺はそう呟き、PCを畳んで自室に向かった
______________________________________
______________________________________
______________________________________
パソコンのキーボードを叩く音が、広い一室に響く。
その音源となっているPCを操作していたのは…
何を隠そう俺だ!!
……え、俺が誰だか分からないって?
そんなバナナ。
俺はこの歳にして認知症を患ったとでもいうのか?
まぁ、仕方ない。
君たちがそこまで言うなら、名乗ってあげようじゃないか。
?「………。」
タク「あれ俺名前何だっけ?」
黄王奈「あんたいきなりどうしたの?」
ノア「…仕事のしすぎじゃないですか?」
「ハハッ、言ってみただけだ。」
「…あまり根を詰めすぎないでくださいね?」
「ああ、分かってるって。」
そういうと俺は、伸びをしてから、PCに向き直る。
俺の名前は、山内タク。
情報屋だ。
本来は色々な奴らに、報酬と引き換えに情報を提供しているのだが、最近はここ、雀田何でも屋に居座らせてもらっている。
ここにいればタダ飯だからな。
ただ、難点としては……
「……次はこの依頼にしようかしら。」
「我儘女王様の言うことを聞かないといけないとこだな。」
「は?」
「いや、何も言ってないぜ!!本当に!」
「……。」
黄王奈は数秒俺を見つめた後、書類に目線を戻す。
(…ふぅ~。)
俺は少しだけ、心の中で安堵する。
(女王様怒らせると何されるか分からないからな……。)
今まで一番酷かったのは磔の刑に処された事だったかな。
あの時はマジで死ぬかと思った。
黄王奈が我儘なのかどうかはわからないが、女王様であるのは事実だ。
移植された生物の遺伝子は、チャイロスズメバチ
しかも女王蜂。
これだけで充分だろ?
能力は、『Queen's Control』
能力を使って命令すれば、大概の人間は命令に従ってしまう。
能力までこんなんじゃ、完璧な女王だな。
因みに俺はカブトガニの遺伝子を移植されている。
能力は「カブティック・ブロー」
甲羅で殴る。
「尾剣」
尾を剣として使う。
だぜ?
本当に情報屋かよ!っていう能力だよな。
俺も同じこと考えてた。
ノア「~~~🎵」
ちなみに鼻歌歌いながら掃除してるのが、今任務で不在のレイトの同期、内田ノアだ。
この何でも屋一のアイドルだな。
こんなかわい子ちゃんが、自分から裏稼業をやりたいって言い出すんだから、びっくりだよな。
俺だったら絶対言えない。
ただ、彼女は移植された遺伝子が無い、今の世では珍しい“純人間”と呼ばれる人種だ。
能力も当然ない。
「……そう言えば、レイトたちっていつ帰ってくるんだ?」
黄王奈「… さぁ、任務がすんなり終われば、そろそろ帰ってくる頃合いだと思うけど…。」
その時、ドアベルがカラカランッと音を立てる。
ノア「!!」
その音と同時に、ノアは箒をほっぽり出して、玄関まで駆け出す。
レイト「た、ただいま帰りました~。」
「レイト~!」
「ちょ、ノア…苦しい…!」
康平「…帰ったぜ。」
廊下からノアに抱きつかれたレイトと、康平が部屋に入って来る。
そう、何を隠そう、ノアはレイトが好きなのだ。
タク「…俺が口づけする日は絶対来ないな。」
「…あんた本当に何言ってんの?」
「急に口づけとか言って…。」
「…俺はあくまで正常だ。」
正常な人が突然口づけなんて言うわけないでしょ、という彼女の言葉を、俺は無視する。
「…そういえば、タクってこの組織に入ってんのか?」
康平がふと、俺にそう聞いてくる。
「いや?」
前述したように、俺はただ居候してるだけの情報屋だ。
…まぁ、そんな奴がここ最近、ずっとここにいれば、そう疑問に思うのも仕方ない事だろう。
「…そうか。」
そういうと康平は、自室へと入っていった。
そういえば、康平の能力ってチートだよな?
ハツカネズミの敏捷性、コンドルとアキアカネの飛行、ショクコウラの殻による防御。
飛行というダブりはあっても、用途が違うから、まさに万能だな。
まぁ、この能力になる経緯がな………。
「…今日はもう終わりにしよう。」
俺はそう呟き、PCを畳んで自室に向かった
______________________________________
______________________________________
______________________________________
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる