5 / 33
第四話・旧知の蝶と平和好きな蛾
しおりを挟む
?「ちょっと、どこ見て歩いてんの?」
モルフォ蝶のような澄んだオッドアイをした少女に、少し怒られてしまった。
「すまんな…色々…考えごとしててな…。」
「もう…気をつけてって…直!?」
ぶつかってしまった少女が突然俺の名前を呼ぶもんだから、俺は眩む頭をなんとか持ち上げながら、姿を確認する。
「あぁ…ラピスか…。」
ラピス「何よ、その反応。」
「アタシじゃ何か不満なの?」
「いや…そんな事ない。」
「まぁ、あんたも生きてて何よりだ。」
「別に……。」
「アタシは、アンタが生きてて嬉しいっていうか……その……、」
「ん?なんか言ったか?」
口篭っているラピスに、俺は立ち上がりながら聞く。
「な,何でもないから!」
「…そうか。」
「で、ラピスは何処かに用でもあったのか?」
「いえ…特に無いわ。」
「だったら、これから“ある物”を買いに行くんだが、一緒に行かないか?」
「なんで?」
「いや、特に理由はない。」
「無いのに誘ったの!?」
ラピスは少々呆れて聞き返してくる。
「まぁ…良いんだけどさ。」
ラピスは小声で何か言う。
「ん?なんか言ったか?」
「な、何でも無いから!ほら、さっさと行こう!」
「…あ、あぁ。」
そう言って、ラピスと俺は歩き始めた。
______________________________________
俺が前に立ち、ラピスがその後ろからついてくる。
因みにだが、ラピス(フルネームはラピス・モルフォーシス)とは、魔物に少々苦戦気味だった彼女を偶々見かけて、助けてやったときに知り合った。
その時の俺は、魔物の討伐にやたら熱心だったからな。
確か一年前だったかな?
今思えば馬鹿らしいな。
そんな事を考えていると、
「……お。」
「着いたぞ。」
「……ここが…。」
目的の店へと着いた。
俺は扉を開け、店内に入る。
中には、店員以外誰もいない。
(……今はいないのか…。)
俺は少し肩を落とすと、ラピスに向き直り、
「さ、俺は目的のモン探すから、ラピスも気に入るものがないか探してみるといい。」
ここ、意外となんでも売ってるからな、と付け足す。
「分かったわ。」
俺たちはしばらく別行動を取る事にした。
「……あった。」
俺は例のモノを持って会計をしに向かった。
「……それが例のモノ?」
「そうだが?」
「”寝袋”って……アンタねぇ…。」
「悪いか?」
「いや、別にいいけど…。」
「それはそうと、ラピスはなんかイイもん見つけたか?」
「ええ、アタシはこの本を…。」
ラピスの手には、古ぼけた本があった。
「ふーん…。」
(読書好きなのか…?)
「そういえば、店員は何処にいるの?」
「そこで寝てる。」
俺は、それがあたかも普通の事のように、ラピスに伝える。
そこには、糸の塊しかないのだから。
「!?」
?「💤」
「こりゃしばらく起きそうにないな…。」
俺は小声でそう言う。
すると、
?「……ん、お客さんね…。」
彼女は、一つ大きなあくびをすると、
真依「こんにちは~。私は繭原真依だよ~。」
少し眠そうに自己紹介をした。
______________________________________
______________________________________
______________________________________
モルフォ蝶のような澄んだオッドアイをした少女に、少し怒られてしまった。
「すまんな…色々…考えごとしててな…。」
「もう…気をつけてって…直!?」
ぶつかってしまった少女が突然俺の名前を呼ぶもんだから、俺は眩む頭をなんとか持ち上げながら、姿を確認する。
「あぁ…ラピスか…。」
ラピス「何よ、その反応。」
「アタシじゃ何か不満なの?」
「いや…そんな事ない。」
「まぁ、あんたも生きてて何よりだ。」
「別に……。」
「アタシは、アンタが生きてて嬉しいっていうか……その……、」
「ん?なんか言ったか?」
口篭っているラピスに、俺は立ち上がりながら聞く。
「な,何でもないから!」
「…そうか。」
「で、ラピスは何処かに用でもあったのか?」
「いえ…特に無いわ。」
「だったら、これから“ある物”を買いに行くんだが、一緒に行かないか?」
「なんで?」
「いや、特に理由はない。」
「無いのに誘ったの!?」
ラピスは少々呆れて聞き返してくる。
「まぁ…良いんだけどさ。」
ラピスは小声で何か言う。
「ん?なんか言ったか?」
「な、何でも無いから!ほら、さっさと行こう!」
「…あ、あぁ。」
そう言って、ラピスと俺は歩き始めた。
______________________________________
俺が前に立ち、ラピスがその後ろからついてくる。
因みにだが、ラピス(フルネームはラピス・モルフォーシス)とは、魔物に少々苦戦気味だった彼女を偶々見かけて、助けてやったときに知り合った。
その時の俺は、魔物の討伐にやたら熱心だったからな。
確か一年前だったかな?
今思えば馬鹿らしいな。
そんな事を考えていると、
「……お。」
「着いたぞ。」
「……ここが…。」
目的の店へと着いた。
俺は扉を開け、店内に入る。
中には、店員以外誰もいない。
(……今はいないのか…。)
俺は少し肩を落とすと、ラピスに向き直り、
「さ、俺は目的のモン探すから、ラピスも気に入るものがないか探してみるといい。」
ここ、意外となんでも売ってるからな、と付け足す。
「分かったわ。」
俺たちはしばらく別行動を取る事にした。
「……あった。」
俺は例のモノを持って会計をしに向かった。
「……それが例のモノ?」
「そうだが?」
「”寝袋”って……アンタねぇ…。」
「悪いか?」
「いや、別にいいけど…。」
「それはそうと、ラピスはなんかイイもん見つけたか?」
「ええ、アタシはこの本を…。」
ラピスの手には、古ぼけた本があった。
「ふーん…。」
(読書好きなのか…?)
「そういえば、店員は何処にいるの?」
「そこで寝てる。」
俺は、それがあたかも普通の事のように、ラピスに伝える。
そこには、糸の塊しかないのだから。
「!?」
?「💤」
「こりゃしばらく起きそうにないな…。」
俺は小声でそう言う。
すると、
?「……ん、お客さんね…。」
彼女は、一つ大きなあくびをすると、
真依「こんにちは~。私は繭原真依だよ~。」
少し眠そうに自己紹介をした。
______________________________________
______________________________________
______________________________________
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件
fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。
実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。
追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。
そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。
これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる