生物人間バトルロイヤル

ログチカ

文字の大きさ
5 / 21

第四話・旧知の蝶と平和好きな蛾

しおりを挟む
?「ちょっと、どこ見て歩いてんの?」

モルフォ蝶のような澄んだオッドアイをした少女に、少し怒られてしまった。

「すまんな…色々…考えごとしててな…。」

「もう…気をつけてって…直!?」

ぶつかってしまった少女が突然俺の名前を呼ぶもんだから、俺は眩む頭をなんとか持ち上げながら、姿を確認する。

「あぁ…ラピスか…。」

ラピス「何よ、その反応。」

「アタシじゃ何か不満なの?」

「いや…そんな事ない。」

「まぁ、あんたも生きてて何よりだ。」

「別に……。」

「アタシは、アンタが生きてて嬉しいっていうか……その……、」

「ん?なんか言ったか?」

口篭っているラピスに、俺は立ち上がりながら聞く。

「な,何でもないから!」

「…そうか。」

「で、ラピスは何処かに用でもあったのか?」

「いえ…特に無いわ。」

「だったら、これから“ある物”を買いに行くんだが、一緒に行かないか?」

「なんで?」

「いや、特に理由はない。」

「無いのに誘ったの!?」

ラピスは少々呆れて聞き返してくる。

「まぁ…良いんだけどさ。」

ラピスは小声で何か言う。

「ん?なんか言ったか?」

「な、何でも無いから!ほら、さっさと行こう!」

「…あ、あぁ。」

そう言って、ラピスと俺は歩き始めた。

______________________________________


俺が前に立ち、ラピスがその後ろからついてくる。

因みにだが、ラピス(フルネームはラピス・モルフォーシス)とは、魔物に少々苦戦気味だった彼女を偶々たまたま見かけて、助けてやったときに知り合った。

その時の俺は、魔物の討伐にやたら熱心だったからな。

確か一年前だったかな?

今思えば馬鹿らしいな。

そんな事を考えていると、

「……お。」

「着いたぞ。」

「……ここが…。」

目的の店へと着いた。

俺は扉を開け、店内に入る。

中には、店員以外誰もいない。

(……今はいないのか…。)

俺は少し肩を落とすと、ラピスに向き直り、

「さ、俺は目的のモン探すから、ラピスも気に入るものがないか探してみるといい。」

ここ、意外となんでも売ってるからな、と付け足す。

「分かったわ。」

俺たちはしばらく別行動を取る事にした。




「……あった。」

俺は例のモノを持って会計をしに向かった。



「……それが例のモノ?」

「そうだが?」

「”寝袋”って……アンタねぇ…。」

「悪いか?」

「いや、別にいいけど…。」

「それはそうと、ラピスはなんかイイもん見つけたか?」

「ええ、アタシはこの本を…。」

ラピスの手には、古ぼけた本があった。

「ふーん…。」

(読書好きなのか…?)

「そういえば、店員は何処にいるの?」

「そこで寝てる。」

俺は、それがあたかも普通の事のように、ラピスに伝える。

そこには、糸の塊しかないのだから。

「!?」

?「💤」

「こりゃしばらく起きそうにないな…。」

俺は小声でそう言う。

すると、

?「……ん、お客さんね…。」

彼女は、一つ大きなあくびをすると、

真依「こんにちは~。私は繭原真依まゆはらまいだよ~。」

少し眠そうに自己紹介をした。
______________________________________
______________________________________
______________________________________
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-

半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。

処理中です...