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第十八話・魔物の出現
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直side
「なぁ…真依…首にかけてるのって…、」
俺は取り乱さないようにしながら、真依に聞く。
「あ~これ?」
「これは、今日の朝に来たお客さんからもらったものだよ。」
「正直いらないけど…そのまま捨てるのもあれだからね。」
「勿体無いし、失礼かなって思って…今日一日だけかけておく事にしたんだ。」
「……そうか。」
俺は少しだけ心の中で後悔する。
もう少し……もっと早く……、
……今更そんな事を考えたって仕方がない。
俺はそんな事を思いながらさっと会計を済ませる。
黄蜂や悠、滝斗が楽しそうに話している。
俺は少し、この店でゆっくりする事にした。
善一「……用は済んだのか?」
「あぁ…ちゃんと買えた。」
俺はそう言って、善一に包帯等を見せる。
「…なぁ、真依が首にかけてるのって…、」
「あぁ、間違いない。‘’例のもの‘’だ。」
俺と善一は、店の奥の方で声をひそめて話し始める。
「…どうする。」
「…幸いにも、今日だけつけるという話だから、最終段階までいくという事はなさそうだが……、」
「…万が一に備えておいた方がいいな。」
「そうだな。」
俺がそう言った時、
魔物「グオォォォ!!」
「!?」
「…チッ、何の声だ!?」
「まさか…魔物?」
俺たちは一度、外に出る。
外では魔物が街路樹を薙ぎ倒したり、器物を壊したりして、暴れていた。
このままじゃ、この店も壊されそうだ。
滝斗「…いつ出てくるのか分からないのが厄介だな…。」
「いいじゃん!久しぶりに戦えるんだしさ!」
(そういえば、悠って魔物に対しては好戦的だったな…。)
そんな事を考えながら、俺達は武器を構える。
後ろでは、真依が心配そうにこちらを見ていた。
『死なないで』とでも言うような目で。
一方その頃、遠く離れたある場所では。
颯side
「……。」
僕は無言で傷の手当てをしていた。
(短剣に毒とか塗ってなくて良かった…。)
玉雲のことだ。
短剣に何かしてあってもおかしくない。
もし何かしてあったら、今頃動けていたかどうかも分からない。
(……あの爆破は何だったんだ…。)
玉雲とは何度も戦っているが、未だ決着がついていない。
互いにあと一歩、というところまで進んだ事はあるのだが、その度に今回のような介入がある。
そのせいで、決着がつかないのだ。
「……傷を治せる能力があればいいんだけどな……。」
俺は止血しながら、そう言う。
その時、
「その能力、使えるようになるだろう。」
「!?」
僕の後ろには、謎の人物が立っていた。
赤い髪の毛だが、顔面に仮面を被っていた。
見るからに怪しい。
しかし、
「能力が使えるようになるって…?」
僕はそっちの方が気になり、目の前の人物に問う。
「君が望んでいるように、使えるようになるさ。」
「このネックレスをかければな。」
謎の人物は、懐から出した首飾りを僕に見せる。
赤い石が埋め込まれている。
「これさえかけていれば、君が言っていた能力だけでなく、他の誰にも負けない‘’強さ‘’を手に入れられるはずだ。」
「!?」
強さを手に入れられる。
その言葉だけで、僕の興味はネックレスへと注がれた。
警戒心なんて吹き飛ぶくらいに。
「さぁ、どうする。」
「このネックレスを受け取るか、受け取らないか。」
「…分かった。」
「受け取るよ、そのネックレス。」
「…いい判断だな。」
人物はそう言うと、僕にネックレスを手渡し、
「では、さらばだ。」
そう言って、どこかに立ち去った。
僕はそのネックレスをかける。
試しに、近くの枯れている草に触れてみる。
能力が使える事を想像しながら。
すると、どうだろう。
「!?」
枯れていた草は、一瞬のうちに緑色の草になった。
今度は、自分の傷に、能力を当てる。
すると、みるみるうちに傷口が塞がっていき、ついに、跡形もなく消えた。
「…これで…もっと強くなれる。」
怖い者なんてない。
初めて心の底から思えた。
たとえ相手が、玉雲だろうと。
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「なぁ…真依…首にかけてるのって…、」
俺は取り乱さないようにしながら、真依に聞く。
「あ~これ?」
「これは、今日の朝に来たお客さんからもらったものだよ。」
「正直いらないけど…そのまま捨てるのもあれだからね。」
「勿体無いし、失礼かなって思って…今日一日だけかけておく事にしたんだ。」
「……そうか。」
俺は少しだけ心の中で後悔する。
もう少し……もっと早く……、
……今更そんな事を考えたって仕方がない。
俺はそんな事を思いながらさっと会計を済ませる。
黄蜂や悠、滝斗が楽しそうに話している。
俺は少し、この店でゆっくりする事にした。
善一「……用は済んだのか?」
「あぁ…ちゃんと買えた。」
俺はそう言って、善一に包帯等を見せる。
「…なぁ、真依が首にかけてるのって…、」
「あぁ、間違いない。‘’例のもの‘’だ。」
俺と善一は、店の奥の方で声をひそめて話し始める。
「…どうする。」
「…幸いにも、今日だけつけるという話だから、最終段階までいくという事はなさそうだが……、」
「…万が一に備えておいた方がいいな。」
「そうだな。」
俺がそう言った時、
魔物「グオォォォ!!」
「!?」
「…チッ、何の声だ!?」
「まさか…魔物?」
俺たちは一度、外に出る。
外では魔物が街路樹を薙ぎ倒したり、器物を壊したりして、暴れていた。
このままじゃ、この店も壊されそうだ。
滝斗「…いつ出てくるのか分からないのが厄介だな…。」
「いいじゃん!久しぶりに戦えるんだしさ!」
(そういえば、悠って魔物に対しては好戦的だったな…。)
そんな事を考えながら、俺達は武器を構える。
後ろでは、真依が心配そうにこちらを見ていた。
『死なないで』とでも言うような目で。
一方その頃、遠く離れたある場所では。
颯side
「……。」
僕は無言で傷の手当てをしていた。
(短剣に毒とか塗ってなくて良かった…。)
玉雲のことだ。
短剣に何かしてあってもおかしくない。
もし何かしてあったら、今頃動けていたかどうかも分からない。
(……あの爆破は何だったんだ…。)
玉雲とは何度も戦っているが、未だ決着がついていない。
互いにあと一歩、というところまで進んだ事はあるのだが、その度に今回のような介入がある。
そのせいで、決着がつかないのだ。
「……傷を治せる能力があればいいんだけどな……。」
俺は止血しながら、そう言う。
その時、
「その能力、使えるようになるだろう。」
「!?」
僕の後ろには、謎の人物が立っていた。
赤い髪の毛だが、顔面に仮面を被っていた。
見るからに怪しい。
しかし、
「能力が使えるようになるって…?」
僕はそっちの方が気になり、目の前の人物に問う。
「君が望んでいるように、使えるようになるさ。」
「このネックレスをかければな。」
謎の人物は、懐から出した首飾りを僕に見せる。
赤い石が埋め込まれている。
「これさえかけていれば、君が言っていた能力だけでなく、他の誰にも負けない‘’強さ‘’を手に入れられるはずだ。」
「!?」
強さを手に入れられる。
その言葉だけで、僕の興味はネックレスへと注がれた。
警戒心なんて吹き飛ぶくらいに。
「さぁ、どうする。」
「このネックレスを受け取るか、受け取らないか。」
「…分かった。」
「受け取るよ、そのネックレス。」
「…いい判断だな。」
人物はそう言うと、僕にネックレスを手渡し、
「では、さらばだ。」
そう言って、どこかに立ち去った。
僕はそのネックレスをかける。
試しに、近くの枯れている草に触れてみる。
能力が使える事を想像しながら。
すると、どうだろう。
「!?」
枯れていた草は、一瞬のうちに緑色の草になった。
今度は、自分の傷に、能力を当てる。
すると、みるみるうちに傷口が塞がっていき、ついに、跡形もなく消えた。
「…これで…もっと強くなれる。」
怖い者なんてない。
初めて心の底から思えた。
たとえ相手が、玉雲だろうと。
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