生物人間バトルロイヤル

ログチカ

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第二十七話・正義のキグルイ

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黄蜂side

「……。」

瓦礫が至る所に散らばっている細道を、私は項垂うなだれながら歩いた。

少し前まで流れていた涙も、水源が枯れた川のように、流れることはもうない。

ガッ

「ッ!!」

私は、足元の瓦礫につまずき、転んでしまった。

膝を擦りむいてしまい、膝に血が滲む。

それでも私は歩き出す。

今更、どうすることもできないし、この傷をどうこうするつもりもない。

その時、どこからか誰かの断末魔が聞こえる。

「………。」

私はおぼえず、声のした方へ体を向かわせていた。












声がした方につくと、

「クソッ……、」

刀を構えた直が、辺りを警戒していた。

「……。」

カチャッ

私はおぼえず、銃に針を装填していた。

能力で作った毒が塗られている、特製の針を。

そのまま照準を直……ではなく、直の少し後ろ辺りに合わせる。

カチッ

私はそのまま引き金を引く。

針は発射され、一直線に進んでいく。

その針は、

「ッ…!!」

突如現れた一人の青年に命中する。

青年は被弾した右肩を抑えて、地面にうずくまる。

手に持っていたナイフを落として。

ただ、彼がそこに出てくるかどうかを分かっていたかどうかなんて、今は関係ない。

私は次に、照準を直に合わせる。

「……ッ!」

「……グスッ。」

今更になって涙が出てきたが為に、視界がぼやけてしまう。

しかし、私はそんなことお構いなしに、引き金を引く。

彼は、能力の亀の甲羅を召喚し、針をガードする。

私はそれでも引き金を引き続ける。

針が切れたら、すぐに装填し、撃ち続ける。

その時、

ドッ

「ウッ……。」

私は誰かに首筋を殴られ、そのまま気絶してしまった。











直side

「……助かった…瑠偉。」

「………ん。」

彼はそう言うと、

「で、この人はどうするの?」

気絶した黄蜂をどうするか聞いてきた。

「……病院まで連れてくぞ。」

「……分かった。」

俺は黄蜂を背中におぶさり、非戦闘区域に向けて歩き出した。

非戦闘区域に着くと。十川は気絶したままの黄蜂に肩を貸しながら病院へと向かった。

十川が病院から出てきた時、黄蜂の姿はなかった。

十川が言うには『しばらくは起きそうにないので、病院で預かっておく。』という事だそうだ。

その後、俺たちは拠点に向かって歩き出した。

明日の作戦に、備えるために。














颯side

随分と寝てしまった。

気がつけば、外はもうすっかり明るくなっていた。

おそらく、日を跨いでしまったのだろう。

「痛ッ……。」

依然腹部は痛むままだが、出血はしていなかった。

僕は鎌を杖代わりにして、立ち上がる。

辺りはとても静かで、戦闘が起きている感じはない。

(昔はそこかしこで戦闘が起きてたんだけどなぁ…。)

最近、殺し合いの数が極端に減っている気がする。

少しばかり、殺しすぎたのかも……と思ったりもする。

だからって止めるつもりはない。

神の力を手に入れるまでは。

その時、

???「おやおやぁ……、」

謎の人物「元気そうですね。」

あの時、ネックレスをくれた人物が立っていた。

謎の人物:「どうだい、調子のほどは。」

 「……おかげさまでね。」

「そうかそうか…そいつぁよかった……な。」

謎の人物はそう言うと、一度手を叩いた。

その瞬間、

「ッ…!!」

僕の頭に激痛が走り、地面にうずくまる。

経験したことがないような痛みだった。

僕は、目の前の人物の不敵な笑みを見上げて、僕は意識を失った。
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