生物人間バトルロイヤル

ログチカ

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第三十話・激震

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そっか……この物語ももう少しで終わっちゃうのか………。

そう……………………………、

この物語時間軸は、ね。





















神R「さて、どうするつもりだい?」

「彪次くん。」

彪次「……。」

そう言ってRは、彪次の方を向く。

「別にどうこうするつもりはありませんよ。」

「迎撃する、それだけです。」

「……そうかい。」

彪次は、そう言って一枚のトランプを翻す。

そこには、ナイフを持った、緑色の道化師の服をまとったジョーカーが描かれていた。











直side

俺は先陣を切って、建物の内部を駆け回っていた。

“奴”を見つけるために。

しかし、“奴”どころか、部隊の兵士すら、あまり見かけない。

居たとしても負傷している者が多かった。



「面倒だな……。」

俺自身建物内部を正確に把握しているわけではない。

なので、“奴“を見つけるのも容易ではない。

俺はそう考えながら、ある一室の扉を開ける。

扉の先の空間は大広間のようだったが、驚く事にその空間には、椅子一つ置かれていない。

「……妙に静かだな……。」

パタンッ

俺は慎重に扉を閉めて、中に入る

俺に続いて入ってくる者はいなかった。

俺は刀を構えながら慎重に進む。

俺の靴底が大広間の床とぶつかる音と、俺の少々荒い息遣いだけが空間に響いていた。

「……。」

俺はゆっくりと刀を下ろし、辺りを見回す。

やはり、何もない。

俺は深いため息を吐き、地面にへたり込む。

今までの疲労が今になって襲ってきたような感覚だ。

“奴”が見つからない焦燥感やイライラが爆発しそうだった。

その時、

???「なら、私から赴いてあげようかい?」

「!?」

突如、耳元で声がする。

俺は勢いよく飛び退き、声の主から距離を取る。

そこには、

「おいおい、そんなに怖がる必要はないじゃないか。」

神R「“Time repair”の橋本直(仮)クン?」

白い仮面をつけた“神R”がいた。

「……黙れ。」

俺はすぐに能力で亀の甲羅を複数召喚し、Rに向かって飛ばすと同時に、刀を構えて飛びかかる。

しかし、

「……随分と血気盛んだねぇ。」

「ッ!!」

仮面の下で冷笑を浮かべているであろうRは、俺の攻撃を容易に受け流す。

まるで、“最初からなかったかのように”。

「そういえば、君達が私と戦うのは、これで何回目だろうな?」

「……。」

俺は答えず、刀を構え直す。

「君や悠はともかく、善一や滝斗はどうだろうね?」

「……ッ!」

俺は気にせず、刀を振り抜こうとする。

「もう少しで50回目の死……“True Die”を迎えるんじゃないかなぁ?」

「本当、飽きもせずよくやるよ。」

Rは懐から取り出したモニターを操作しながら、俺の攻撃を避ける。

奴の言葉に動揺しているせいか、太刀筋が若干ブレる。

「……もう諦めてしまった方が良くないかい?」

「実現不可能な事に尽力するより、自由気ままにやりたい事をやっていた方が、」

「人間って感じがするだろう?」

「ま、善一たちは頭のネジが何本も抜けてるせいで、そんなことも考えられないのだろうけど。」

「黙れッ!!」

Rのその一言で、俺の堪忍袋の尾が切れた。

いや、切られてしまったという方が正しいのだろうか。

ともかく、挑発に乗ってしまい激昂した俺は、力任せの一撃をRに向かって放った。

「……ここにもバカがもう一人。」

しかし、その攻撃は意図も容易く避けられてしまう。

更に、

ザクッ

「ッ!!」

右目にナイフを突き刺されてしまった。

俺は、そこに蹴りを加えられ、後ろに吹っ飛ばされる。

血が右目から流れてくる。

しかし、俺はそんな事をもろともせず、刀を杖代わりにして立ち上がり、左目でRを睨みつける。

「……執念ってのは怖いねぇ……。」

「ただ、今はもう私の時間ではない。」

そう言うとRは魔法陣を生成し、何かを呼び出す。

そこから出てきたのは、

魔物「グォォォォォ…!!」

 「……クソッ。」

隼型の魔物だった。

「いやーネックレスの効力は本物だったようだ。」

「まさか生物人間が魔物になるなんて、思ってもみなかったよ。」

「……じゃあ、やはり……。」

「ああ、君が考えている通り、こいつは元・生物人間さ。」

「それも、風嵐颯っていう奴の、成れの果てさ。」

「!?」

隼型の魔物は、ただ真っ直ぐに、こちらを見ていた。
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