生物人間バトルロイヤル

ログチカ

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第三十一話・成れの果て

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魔物は、一直線にこちらに向かってくる。右眼が使い物にならないせいか、若干反応が遅れてしまい、腕の一部を魔物の攻撃が掠める。

奴の翼は、風嵐の武器であった鎌のように鋭かった。

「クッ……!!」

俺はすぐさま、回転する亀の甲羅を大量に召喚し、魔物を錯乱しようとする。

空間は亀の甲羅でいっぱいになった。

俺は甲羅の間を器用に通り抜けながら、魔物の元へ向う。

しかし、魔物も同様にこちらに向かってくる。

まるで俺の居場所を知っていたかのように。

「!!」

あと少し反応が遅れていれば、心臓を貫かれていたかもしれないというところで、俺は攻撃を受け流す。

その時、

神R「……。」

別の部屋へと移動しようと、扉に手をかけていたRが目に入った。

「待てッ!!」

俺は急いで追いかけようとするが、

魔物「グオオオ……!!」

「ッ!!」

魔物のせいで思うように進めない。

一度攻撃を弾いても、すぐに次に攻撃が飛んでくる。

それもいろんな角度で。

急降下もあれば、低空飛行で突っ込んでくる。

一瞬でも目を離した隙に終わりだろう。

(さすがは、日本一早い鳥の生物人間なだけあるか……。)

それぐらい攻撃の間隔が狭い。

魔物に気を取られているうちに、ついにRに逃げられてしまった。

ただ、入って行ったドアさえ覚えていられれば、それでいい。

今は、目の前の“魔物”に集中しなくては。

「”turtle hide“……。」

俺はまず、未だ宙を彷徨っていた甲羅に、能力を使って擬態をする。

しかし、魔物は俺の方にまっすぐ向かってくる。

(……やはりか。)

恐らく、奴は探索系の能力を持っているのだろう。

そのせいで、俺の方に一直線に向かってくるのだろう。

(隠れたって無駄って事か……。)

(十川は相性が悪いな……。)

つい最近聞いた事だが、彼はニホントカゲの生物人間で、擬態系の能力を中心として戦うそうなのだが、流石にレーダー等には捉えられてしまうだろう。

もし、そうであるなら、この魔物との相性は最悪だ。

(有効打を打てるのは……。)

能力的に莉紅やラピスぐらいだろうか……?

実力的な面で言えば玉雲が一番最適な気もするが、彼女はこの作戦に不参加のはず。

ここにいるわけがないのだ。

(手詰まりか……。)

俺はそう思いながら、攻撃を受け流す。

俺一人では、この状況を打開するなんて事は、到底出来そうもない。

そればかりか、次第に体力も減って、俺の方が先に力尽きるだろう。

そもそも、魔物にスタミナなんていう概念は存在するのだろうか?

……そんな事を考えたって無駄だと言う事だ。

その時、魔物が視界から消える。

「ッ!?」

俺は急いで能力を発動させて、甲羅で防御壁を作る。

正直、心許ない。

その時、後ろから疾風を感じる。

「!!」

俺は急いで刀を構えて、ガードを固める。

しかし、頭の部分のガードが緩かったようだ。

俺の眼前に、魔物の鉤爪が迫る。

「ッ!!」

死を覚悟したその時、

莉紅「風圧ウィンドショット!」

その声と共に、魔物が吹き飛ばされる。

俺の後ろには、不適な笑みを浮かべた莉紅が立っていた。
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