異世界おにぃたん漫遊記

ざこぴぃ。

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第八章―赤蛇様―

8−8・兵器オヘビウェポン

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【エスポワール大陸】
―――オニノ国―――

「早紀様!申し上げます!カナデ様より早馬があり、南の空の原因が判明致しました!」
「何っ!?」
「桃之丞率いるエルバルトの残党が、古代兵器オヘビウェポンなるものを復活させたと言う事です!!」

ガタン――

「古代兵器オヘビウェポン……」
「はっ!!外見は蛇の様な巨大な鉄の塊に見えたと言う事です!」
「わかったわ……引き続き報告をお願い」
「はっ!」
「舞!愛!準備はどう?」
「えぇ、住民はムルーブへ避難。サマーオトメ号も三十分あれば魔力供給が終わる――」
「早紀さん、ねぇさん、私……怖い……」
「愛……大丈夫。今度こそ私が守ってあげる!」
「ねぇさん……ありがとう……」

―――エスポワール大陸南の山脈―――

「相手は少数だが、元エルバルト兵団!気を抜くな!!」
「オォォォォォ!!」
「出撃!!!」

 ダリアの掛け声と共に、山道を一気に走りぬける兵士達。
 桃之丞とハリス公爵が根城にしていた場所へと攻め込む。

「ダリアねぇさん!あそこを見てください!」
「なっ!転移門か!?しかしあれは!!」
「大きいですわ……マルク城にある転移門の十倍の大きさはありますわ……」
「ダリア様!ミーサ様!」
「カナデかっ!偵察に来ていたのか!」
「はいっ!早紀様のご命令にて!それよりも早くオニノ国へ!!桃之丞が古代兵器オヘビウェポンを引き連れ向かいました!」
「古代兵器!?そんなものどこから!!」
「あの転移門です!!昨日急に開いて、門から機械の様な蛇が出てきました!!」
「カナデ!!あの門の先はどこに繋がってるの!?」
「わかりません……ですが……もしかしてデゼスポワール大陸に繋がっている可能性もあります……」
「!!?」
「それって桃矢様のいる大陸!!」
「はい。しかしあくまで推測です。それと先程、ハリス公爵が転移門に入って行くのが見えました」
「ハリス公爵!?アイツまだ生きて――」

 ダリヤとミーサの率いる軍は、あっと言う間に根城を制圧し、転移門の周辺の警戒をする。

「ダリヤねぇさん……私……」
「……わかっておる。行きたいのであろう、桃矢様の元へ」
「はい……」
「行ってこい。ただし危なくなったらすぐ引き返せよ?」
「ダリヤねぇさん!ありがとう!」
「転移門への警戒はマルク兵とカナデに任せる!エルバルト兵は桃之丞を追うぞ!!準備を致せ!」
「はっ!!」

カサカサ――

「にゃ……ほんとに行くにゃ?」
「だって、チアキちゃんのお母さんがいるかもしれないんだよ?チアキちゃんも会いたいよね?」
「……うん」
「……わかったにゃ!クルミとレディスちゃんがお母さんに会わせてあげるにゃ!!」
「ほんとっ!?ありがとう!クルミちゃんレディスちゃん大好き!」
「にゃ!くすぐったいにゃ!」
「大丈夫!向こうにはおにぃたんもいるから!行こうっ」
「うんっ!」

 ミーサの後を付けてきた三人は木陰からそっと、転移門へと消えていった。

【デゼスポワール大陸】
―――双竜島―――

「赤蛇!あれが転移門か!」
『そうじゃ、転移門の近くの洞窟にオヘビウェポンは封印されておるはずじゃが……』
「ぬ……一足遅かった様じゃな。洞窟前で人間共が騒いでおる」
「赤蛇様……そもそもそのオヘビなんちゃらの封印が解けていたとしてどうやって封印するのですか?」
『壺じゃよ?神の護符のある壺が私の居た千年の滝にあるのじゃ。そこまで誘導して穴に落とし封印する。滝の下に穴ぽっこがあったであろう』
「え……あの死者の泉と呼ばれる穴って落とし穴だったんですか……」

セリがポカァンと口を開ける。

「セリ……そこじゃない。大事な事を忘れてないか?」
「桃矢様?大事な事大事な……結納!!桃矢様との結婚前に済ませ――」
「……こいつもお花畑系か」
「アッ……メイチャンノミヤゲチョップシテ、ワッタヤツ……ツボ……」
「はっはっはっ!!割ったのか!!このロボは面白いよっと!!あっはっは!!ガフッ……」
「ぬ……タケオ。少しうるさい」
「……ノア……リス……そこは……僕の息子……」

チーン

 使い物にならなくなった最強の助っ人タケミカヅチが戦闘不能に陥ったタイミングで、転移門へと到着する。

「赤蛇様じゃ……何と神々しい……」
「赤蛇様!赤蛇様!」
「なんまいだぶなんまいだぶ!」

カラミニクナイ国王を始め、以下兵士達が頭を下げる。

『お主らが赤の祭壇の者達か?』
「はっ!我らはカラミニクナイ国にて赤蛇様を御守りする一族にございます!!五老星をここに!」
「はっ!」
「赤蛇様……お初にお目にかかります……我ら五老星は数十年の間、赤蛇様のお帰りを――」
『で、国王よ、洞窟の封印の中身はどこへ消えたのじゃ?』
「はい!先程から調べていましたが恐らく何者かが転移門の向こうへ誘導したのではないかと!」
「――赤蛇様がお帰りになる日を産まれてからずっと待ち望んでおりました。我ら五老星は――」
「なんだとっ!!じゃぁ既にここにはいないのか!」
「桃矢様!落ち着いてください!!」
「うぅぅ……上がったままで痛いよっと……」
「ぬ……タケオも立派なオスじゃったか……」
「我ら五老星、一丸となって赤蛇様を御守りし――」

『全員、一回黙れ』

赤蛇の一声で、その場にいた全員が静まり返る。

『我はこれより先、転移門をくぐれないのじゃ。古代兵器オヘビウェポンを追ってくれまいか。赤の祭壇の者は神の壺を用意しここで待て』
「は、ははぁぁぁ!!!」
『お主ら……頼めるか』
「あぁ、元からそのつもりだ」

 桃矢達は、転移門へと向かう。入口で赤蛇はとぐろを巻き、その行く先を見守っていた。
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