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王都
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人の国というのはルールによって作られている。
つまりは国境などのルールももちろん守らなければいけないわけで……。
「不正入国の疑いがあるため貴方方には奉仕活動を行なっていただきます」
ルールを破れば罰が降る。
楽しい未来を期待していたラクはこうして早々に前科者となってしまうのだった。
この話を説明する為には王都に入る前まで話を巻き戻さなければならない。
場所は王国上空、馬車など圧倒してしまえるほどの速度まで加速していたベルはあっという間にいくつもの山々を超え王国へとやってきていた。
「そう言えば俺が元いた村ってどの国に属してるんですか?」
「あそこはアヴァロン帝国の辺境龍の森の麓にある村だ。あそこの王は私と不可侵の条約を結んでいる。私があの森からいなくなればあの村にいる人間は取り調べを行われ、断罪されるだろうな」
「それは大変ですねぇ」
自分達で彼等を捌くつもりはなかったとはいえ、法がそれを裁くというのであればわざわざ止めようとも思わない。
それにラクという事件の被害者が現場にいないのだ、上手く回避する方法などいくらでもあるだろう。
それよりも気になるのはこの世界についてだ。
「やっぱりこの世界は中央集権的な国が多いんですか?」
「そうだな。人類も亜人もほとんどが国王の指導の元に動く。例外はあるが……人の作った共和国などがそうだな」
「亜人とは? エルフとかドワーフとかでしょうか?」
「そうだ。人形の生物全てを亜人と呼ぶ、ちなみに発音は森妖種と土精霊だ。人も一応亜人なんだぞ、人に言うと怒るがな」
龍がいる世界だ、もしやと思って名前を出してみれば森妖種も土精霊もいるという。
そんなにも都合よく同姓同名の生物がいるのかと不思議に思うラクだったが、考えてみればベルも見た目こそラクが知っている龍だがその生態は書物にあった龍のそれとは微妙にちがう点もある。
翻訳を通してこの世界について説明してもらっている以上、本来は違う名前のものであったとしても自動的に自分にわかりやすい様に翻訳してくれているのだろうとラクは考えていた。
実際その考察は当たっており土精霊や森妖種は彼が思っている見た目とは少し違うのだが、それを知るのはまだ少し先のことだ。
「魔物とかも居るって言いましたよね。確かベルも魔物だとか」
「人型ではなく、体内に魔力を保有する生物を魔物という。私も分類上は魔物、人間と仲のいい龍は特別に他の呼び名で呼ばれることもあるがほとんどの龍は魔物だ」
「魔法は龍だけが?」
「いや、魔法はどの生物でも使える。神の権能を魔力を用いて発動する行為が魔法であり、ありとあらゆる生物にとってのとっておきの技だ。練習すればラクもそのうち使える様になるぞ」
「俺は戦闘は興味ないので面白そうな魔法があれば使ってみたいですね」
戦闘に関してラクは惹かれるものが何もない。
剣を振り回すことも剣で敵を倒すことも好きだが、ラクが楽しむのはそこまででありそこから先は手を出そうとは思えないのだ。
生物の命を奪うことに対して抵抗があるのももちろんだが、これに関しては生まれてきた日本という国の価値基準が大きいだろう。
戦闘に対して興味がないと口にしたラクに対してベルは不思議そうに言葉を返す。
「珍しいな、それともラクの世界ではそんなのが普通なのか?」
「剣を持つのはスポーツの一環だったからね。戦うのは軍人だけで一般人はほとんど戦う機会なんてなかったよ」
「平和な世界なんだな」
「そうだね。おかげでいろんな遊びがあるから街に入ったら教えるよ」
「本当か! それは楽しみだ」
電子機器がないのは確かに現代の遊びをするならかなり痛いが、ローカルな遊びやレトロな遊びであれば何も問題はない。
草笛から始まり竹蜻蛉や竹馬、メンコやこまあそびなコマ遊びなど意外とできることは多く近場の子供をたぶらかしてサッカーや野球をするのも悪くはないだろう。
いろいろと楽しそうなことが頭の中を通り過ぎていき、どんな事をしようかと考えていたラクはふと一つの疑問を覚える。
ベルをどうやって人の国に入れようかという問題だ。
「一つ重大な問題に気がついてしまった!」
「どうしたというんだラク」
「問題はベルをどうやって街に入れるかだね。龍って門を通る時どんな扱いなの?」
「クハハッ、何を言い出すかと思えばこの姿で入るわけがないだろう。街も見えてきたし、とりあえず降りるぞ」
「注文して悪いんだけど急降下は辞めてね、俺ジェットコースターとか無理なタイプだからさ」
「分かった、なるべくゆっくり行ってやろう」
なるべくゆっくりでジェットコースターの2倍くらいの速度を披露したベルが地面へ向かって落ちていくと、ふと途中に人の街が目に入る。
あれが今から向かう王都なのだろう。
上から見ただけで色とりどりの街並みは中々に楽しそうであり、落下の恐怖が好奇心によって若干打ち消される。
そうしてあっという間に地面へと辿り着いたベルはラクを背中から下ろさせた。
「何をするんだ?」
「魔法で人の姿に変える。この魔法陣を通れば──」
「詠唱とかそういうのないの? 出来れば見てみたいんだけど」
「あるが別になくとも問題ないぞ。やめろやめろその目を、分かったやれば良いのだろう。本当に図太いなお前は」
魔法陣を展開してとっとと人の姿に変化してしまおうと考えていたベルだったが、ラクのキラキラとした視線に晒されて仕方がないかと折れる。
「人の身体に龍の魂。この身体は我のもの、世界よ我の器を認めよ変化」
魔法において詠唱は補助。
詠唱がなければ魔法が使えない魔法使いは補助輪呼ばわりされるのだが、ラクは珍しいものが見れたと楽しそうだ。
光に包まれなが龍の体が徐々に人のものへと変わっていき、黒いローブに身を包んだ外見年齢20歳前後の美女が現れる。
黒い長髪に綺麗な黒目、ツリ目に加えてその美貌、他者にどことなく厳しさを覚えさせるその顔で微笑めばたいていの男はギャップで堕ちてしまうだろう。
かくいうラクもその一人であり、微笑みかけてきたベルを前にして視線を外す。
「どうしたラク?」
「なんでもない。思ってたより可愛かったからビックリしただけだよ」
「そうか、照れるな」
龍の時に比べれば格段に分かりやすくなったベルの表情。
赤くなった頬を抑えながら顔を隠すベルを前にしてなんとも言えない気持ちになるが、それをなんとか押さえつけてラクは王都までの道を歩き始める。
「ほら行こう。何があるか楽しみなんだ」
「そう走るな、転ぶぞラク」
思っていたよりも遠い道のりだが、風を切って走る感覚というのは中々に素晴らしいものだ。
この世界に来てから初めてのことを考えれば遥かに動かしやすくなったからだで風を切りながら走ったラクを追いかける様にしてベルもその後を追う。
そうして街に入るための列へと並んでいたラクは、ふとあることに気がついた。
「そう言えば俺金も何も持ってないけどこれ結構やばい?」
「あー……どうだったかな。人の街に入る機会が無さすぎて忘れたがそう言えば何か必要だった気がする」
「それって結構まずいんじゃ……」
身分を証明するものもなくもちろん金銭など持っているはずがない。
ベルは人の世界についてあまり理解がないのか何が必要かわかっておらず、ラクは言わずもがなこの世界について何も知らない。
頭の中を通り過ぎていく最悪の可能性に列から外れようと考えるラクだったが、もはやいまとなっては遅すぎる。
「次! そこの二人早くこっちに来い」
──そうして時間は現在へと戻ってくる。
国境を超えて不法に入国しようとしたにもかかわらず奉仕活動で済んだのは、下手に隠そうとせずに正直に事情を話したからだろう。
街に入れるかどうかはそれでもまだ分からないが、ひとまずこうしてラクの冒険は始まるのであった。
王都に入らなかった理由
人と喋れる理由
つまりは国境などのルールももちろん守らなければいけないわけで……。
「不正入国の疑いがあるため貴方方には奉仕活動を行なっていただきます」
ルールを破れば罰が降る。
楽しい未来を期待していたラクはこうして早々に前科者となってしまうのだった。
この話を説明する為には王都に入る前まで話を巻き戻さなければならない。
場所は王国上空、馬車など圧倒してしまえるほどの速度まで加速していたベルはあっという間にいくつもの山々を超え王国へとやってきていた。
「そう言えば俺が元いた村ってどの国に属してるんですか?」
「あそこはアヴァロン帝国の辺境龍の森の麓にある村だ。あそこの王は私と不可侵の条約を結んでいる。私があの森からいなくなればあの村にいる人間は取り調べを行われ、断罪されるだろうな」
「それは大変ですねぇ」
自分達で彼等を捌くつもりはなかったとはいえ、法がそれを裁くというのであればわざわざ止めようとも思わない。
それにラクという事件の被害者が現場にいないのだ、上手く回避する方法などいくらでもあるだろう。
それよりも気になるのはこの世界についてだ。
「やっぱりこの世界は中央集権的な国が多いんですか?」
「そうだな。人類も亜人もほとんどが国王の指導の元に動く。例外はあるが……人の作った共和国などがそうだな」
「亜人とは? エルフとかドワーフとかでしょうか?」
「そうだ。人形の生物全てを亜人と呼ぶ、ちなみに発音は森妖種と土精霊だ。人も一応亜人なんだぞ、人に言うと怒るがな」
龍がいる世界だ、もしやと思って名前を出してみれば森妖種も土精霊もいるという。
そんなにも都合よく同姓同名の生物がいるのかと不思議に思うラクだったが、考えてみればベルも見た目こそラクが知っている龍だがその生態は書物にあった龍のそれとは微妙にちがう点もある。
翻訳を通してこの世界について説明してもらっている以上、本来は違う名前のものであったとしても自動的に自分にわかりやすい様に翻訳してくれているのだろうとラクは考えていた。
実際その考察は当たっており土精霊や森妖種は彼が思っている見た目とは少し違うのだが、それを知るのはまだ少し先のことだ。
「魔物とかも居るって言いましたよね。確かベルも魔物だとか」
「人型ではなく、体内に魔力を保有する生物を魔物という。私も分類上は魔物、人間と仲のいい龍は特別に他の呼び名で呼ばれることもあるがほとんどの龍は魔物だ」
「魔法は龍だけが?」
「いや、魔法はどの生物でも使える。神の権能を魔力を用いて発動する行為が魔法であり、ありとあらゆる生物にとってのとっておきの技だ。練習すればラクもそのうち使える様になるぞ」
「俺は戦闘は興味ないので面白そうな魔法があれば使ってみたいですね」
戦闘に関してラクは惹かれるものが何もない。
剣を振り回すことも剣で敵を倒すことも好きだが、ラクが楽しむのはそこまででありそこから先は手を出そうとは思えないのだ。
生物の命を奪うことに対して抵抗があるのももちろんだが、これに関しては生まれてきた日本という国の価値基準が大きいだろう。
戦闘に対して興味がないと口にしたラクに対してベルは不思議そうに言葉を返す。
「珍しいな、それともラクの世界ではそんなのが普通なのか?」
「剣を持つのはスポーツの一環だったからね。戦うのは軍人だけで一般人はほとんど戦う機会なんてなかったよ」
「平和な世界なんだな」
「そうだね。おかげでいろんな遊びがあるから街に入ったら教えるよ」
「本当か! それは楽しみだ」
電子機器がないのは確かに現代の遊びをするならかなり痛いが、ローカルな遊びやレトロな遊びであれば何も問題はない。
草笛から始まり竹蜻蛉や竹馬、メンコやこまあそびなコマ遊びなど意外とできることは多く近場の子供をたぶらかしてサッカーや野球をするのも悪くはないだろう。
いろいろと楽しそうなことが頭の中を通り過ぎていき、どんな事をしようかと考えていたラクはふと一つの疑問を覚える。
ベルをどうやって人の国に入れようかという問題だ。
「一つ重大な問題に気がついてしまった!」
「どうしたというんだラク」
「問題はベルをどうやって街に入れるかだね。龍って門を通る時どんな扱いなの?」
「クハハッ、何を言い出すかと思えばこの姿で入るわけがないだろう。街も見えてきたし、とりあえず降りるぞ」
「注文して悪いんだけど急降下は辞めてね、俺ジェットコースターとか無理なタイプだからさ」
「分かった、なるべくゆっくり行ってやろう」
なるべくゆっくりでジェットコースターの2倍くらいの速度を披露したベルが地面へ向かって落ちていくと、ふと途中に人の街が目に入る。
あれが今から向かう王都なのだろう。
上から見ただけで色とりどりの街並みは中々に楽しそうであり、落下の恐怖が好奇心によって若干打ち消される。
そうしてあっという間に地面へと辿り着いたベルはラクを背中から下ろさせた。
「何をするんだ?」
「魔法で人の姿に変える。この魔法陣を通れば──」
「詠唱とかそういうのないの? 出来れば見てみたいんだけど」
「あるが別になくとも問題ないぞ。やめろやめろその目を、分かったやれば良いのだろう。本当に図太いなお前は」
魔法陣を展開してとっとと人の姿に変化してしまおうと考えていたベルだったが、ラクのキラキラとした視線に晒されて仕方がないかと折れる。
「人の身体に龍の魂。この身体は我のもの、世界よ我の器を認めよ変化」
魔法において詠唱は補助。
詠唱がなければ魔法が使えない魔法使いは補助輪呼ばわりされるのだが、ラクは珍しいものが見れたと楽しそうだ。
光に包まれなが龍の体が徐々に人のものへと変わっていき、黒いローブに身を包んだ外見年齢20歳前後の美女が現れる。
黒い長髪に綺麗な黒目、ツリ目に加えてその美貌、他者にどことなく厳しさを覚えさせるその顔で微笑めばたいていの男はギャップで堕ちてしまうだろう。
かくいうラクもその一人であり、微笑みかけてきたベルを前にして視線を外す。
「どうしたラク?」
「なんでもない。思ってたより可愛かったからビックリしただけだよ」
「そうか、照れるな」
龍の時に比べれば格段に分かりやすくなったベルの表情。
赤くなった頬を抑えながら顔を隠すベルを前にしてなんとも言えない気持ちになるが、それをなんとか押さえつけてラクは王都までの道を歩き始める。
「ほら行こう。何があるか楽しみなんだ」
「そう走るな、転ぶぞラク」
思っていたよりも遠い道のりだが、風を切って走る感覚というのは中々に素晴らしいものだ。
この世界に来てから初めてのことを考えれば遥かに動かしやすくなったからだで風を切りながら走ったラクを追いかける様にしてベルもその後を追う。
そうして街に入るための列へと並んでいたラクは、ふとあることに気がついた。
「そう言えば俺金も何も持ってないけどこれ結構やばい?」
「あー……どうだったかな。人の街に入る機会が無さすぎて忘れたがそう言えば何か必要だった気がする」
「それって結構まずいんじゃ……」
身分を証明するものもなくもちろん金銭など持っているはずがない。
ベルは人の世界についてあまり理解がないのか何が必要かわかっておらず、ラクは言わずもがなこの世界について何も知らない。
頭の中を通り過ぎていく最悪の可能性に列から外れようと考えるラクだったが、もはやいまとなっては遅すぎる。
「次! そこの二人早くこっちに来い」
──そうして時間は現在へと戻ってくる。
国境を超えて不法に入国しようとしたにもかかわらず奉仕活動で済んだのは、下手に隠そうとせずに正直に事情を話したからだろう。
街に入れるかどうかはそれでもまだ分からないが、ひとまずこうしてラクの冒険は始まるのであった。
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