放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます

長尾 隆生

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1巻

1-1

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 ◆序章◆


 母子家庭に生まれ育った俺、山崎翔亜やまざきとあ
 将来は宇宙飛行士になるのが夢で、努力してその分野で有名な大学に受かることが出来た。
 しかし成人式が終わって半年後。
 長年の無理がたたったのか、一人で俺を育ててくれた母が急死した。
 たった一人の家族を失った俺は、大学を中退して就職活動を始めることになる。
 だが折しも世の中は不況ふきょうの波に見舞われ、どれだけ面接を受けても就職先は見つからず。
 昼間は就職活動、夜は様々なアルバイトをして生計を立てた。
 数少ない友人からは、そんな生活を続けていたらすぐに精神と体を壊すぞと何度も忠告された。だが、貯金も学歴もない俺が生きていくためには、そうするしかなかったのだ。
 幸い、宇宙飛行士を目指して体をきたえていたおかげで体力には自信があった。
 世間が正常になっていけば就職先も見つかるだろう。
 それだけを信じて睡眠時間を削って働き続け、駆け回った。
 ――しかし自分の体力を過信したことが災いしたのだろう。
 母が急死して二年後。
 俺は工事現場のバイトを終えた帰り、心臓に激しい痛みを覚え倒れた。
 意識を失う直前に、誰かが救急車を呼んでくれたことはわかった。
 けれど間に合うこともなく、俺はそのまま命を失った。
 享年きょうねん二十二歳。
 まだやりたいことが一杯あった。
 でももうその願いはかなわない。
 もし生まれ変わることがあれば、次こそは何不自由ない暮らしを――


 次に俺が気が付いたのは、豪華ごうかなベビーベッドの上だった。
 いや、正確には、事態が理解出来たのがベッドの上だったと言う方がいいだろう。
 動かすのもままならない手足。
 声も上手く出せない。
 いったい自分に何が起こったかわからずにパニックにおちいった俺は、『おぎゃあおぎゃあ』と泣きさけんでしまった。
 しばらくそうしていた俺だったが、自分が死んで生まれ変わったことを、なんとなく理解する。
 そしてだんだん落ち着いてくると、自分が今、どういう状況なのかを考え始めた。
 なにせ他にやることがないのだから仕方がない。
 俺はベビーベッドの上で寝返りも打てずに、最後の記憶を思い出す。
 前世の俺は山崎翔亜という名前で、若くして死んだことは覚えている。
 前世の記憶はかなり曖昧あいまいで、探ろうとしてももやがかかったように思い出せないことが多い。
 強く残っているのは、強烈な胸の痛みとうすれていく意識の記憶だけだ。
 ただ、完全に意識を失う直前に願ったことはなんとなく覚えている。

『もし生まれ変わることがあれば、次こそは何不自由ない暮らしを――』

 そんな俺の荒唐無稽こうとうむけいな願いを、どうやら神様は叶えてくれたらしい。
 まだそんなにはっきり見えない目で、周囲を見回す。
 それだけで、俺が生まれ変わったこの家はかなり裕福ゆうふくなことがわかった。
 部屋中に高級そうなアンティーク家具が並んでいる。
 部屋自体も、赤んぼうがいるだけにしては広く天井も高い。
 いささかアンティークすぎるとは思ったものの、しばらく赤ん坊暮らしをしているうちに、俺はその理由を理解することになる。
 俺が生まれ変わったのは中世ヨーロッパ風の世界で、どうやら俗に言う異世界らしかった。
 しかも魔法が普通に普及していて、冒険者ギルドも存在しているという。
 つまり剣と魔法の世界ってやつだ。
 そしてその世界で、俺はかなり裕福な貴族家の子息として生まれていた。
 名前はトーア。
 偶然なのか必然なのか、文字は違えど前世と同じ読みだった。
 俺は思った。
 貴族の子息であれば、政変でも起こらない限りは安泰あんたい悠々自適ゆうゆうじてきな生活が送れそうだ、と。
 もちろん貴族なりの苦労はあるだろうが、前世に比べればたいしたことはないだろう。
 俺は小さな手をにぎにぎしてガッツポーズをした。
 おどり出したい気分とはこのことだろう。
 まぁ、赤ん坊だったのでそれ以上のことは出来ず、実際に踊れもしなかったのだが。
 前世で、なかなか仕事を抜けられずに終電に乗れなかったときに、仕方なく泊まった漫画喫茶で異世界転生ものの漫画を読んだことがある。
 その物語は、転生した主人公が神様からもらったチート能力を使い、冒険者となってモンスターや悪人どもを倒し、ハーレムを築いて幸せに暮らすというものだった。
 同じ転生者である俺にも、きっと素晴らしいチートスキルがあるに違いない。
 しかし俺はそれを戦いではなく、ゆったりまったり生きていくために使うつもりだ。
 なにせ、前世では喧嘩けんかもしたことがなく、なるべくめごとに巻き込まれないように生きてきた俺には魔物退治なんて出来そうにないからだ。
 ましてやたとえ悪人だろうと、人をあやめるなんて、考えるだけでも背筋がこおる。
 せっかく、特に努力もせずに生活を送れる環境に生まれ変わったのだ。
 だったら冒険者になどならず、このまま貴族として楽しく優雅ゆうがに暮らす方を選ぶ。

「あばあば」

 俺は上手く動かせない体を精一杯らしながら、このまま貴族子息として転生特典を使ってのんびり生活を送ってやるぞと心にちかうのだった。


 そして月日は流れる。
 三歳頃になると、俺は自由に家の中を歩き回り、色々調べて回るようになっていた。
 おかげで今の自分の立場をやっと知ることが出来た。
 どうやら俺は、プレアソール王国という国の貴族であるカシート子爵ししゃく家の第二夫人の子で、この家の次男という立場らしい。
 カシート子爵家は領地を持たない、いわゆる宮廷貴族と呼ばれる家だ。
 自ら領地を保有して領民からの税などで収入を得る領主ではなく、王国の文官として働いて国から俸給ほうきゅうを貰うという公務員のような立場である。
 公務員と聞くと、貴族というイメージからはかけ離れているように思う。
 だが、宮廷貴族の俸給は地方領主が領地経営で得る収入よりも多いと言えば、彼らが貴族と呼ばれる理由もわかるだろう。
 それだけではない。
 地方領主と違って、宮廷貴族は王国の中枢部ちゅうすうぶで働き、王都の中心部にある貴族街に邸宅ていたくを構え居住し、日々強大な権力を持つ人々と交流を行っている。
 結果、自然と地方領主などとは比べものにならない権力と後ろ盾を持つこととなるわけだ。
 口さがない人々は、王都の貴族街に住む貴族たちのことを上級貴族、それ以外の地方領主のことを下級貴族と呼んでいるという。
 もちろん、地方にも広大な領地を有する大領主と呼ばれる貴族もいるが、それを除けば宮廷貴族の立場は思っていた以上に強いものだった。
 俺からすると、王都で金勘定かねかんじょうと政争しかしてないような奴らは上級でも何でもないと思う。
 だが前世でも結局、そういう奴の方が真面目に働いている人たちよりいつの間にか上の立場になっているなんてのはよくあったことだ。
 そして今世の俺は、その貴族社会の甘い汁を吸える立場に生まれ変わった以上、それを利用しない手はないとも思っていた。
 戦いに引っ張り出されない文官職であれば、前世の知識が十分に生かせるはずというのもある。
 そんなわけで、俺の悠々自適な貴族生活は盤石ばんじゃく――と思っていたのだが。

「トーア様、そんなへっぴり腰では怪我をしてしまいますぞ。何度教えればわかるのですか」

 宮廷貴族という事務職には必要ないだろうと、高をくくっていた剣術。その指南役にさじを投げられ……

「未だに初級魔法も満足に使えないとは。真剣に学ぶ気がないのではありませんか?」

 魔法担当の講師からも落第生らくだいせいを見るような顔であきれられる始末。
 そんな俺と比べて、第一夫人の子で俺の二歳上である長男のグラースは初級魔法をすぐに習得し、天才ではないかと周囲からめそやされていた。
 結果として、優秀な兄と平凡以下の俺は、ことあるごとに比べられて育つことになる。
 カシート家の落ちこぼれ。
 誰もが俺のことをそう呼ぶようになるのに、時間はかからなかった。
 もちろん俺は、そんなことを言う奴らを見返してやろうと努力はした。
 だが結局、剣も魔法も兄には到底追いつくことが出来なかった。
 それにしても、書類仕事を専門とする宮廷貴族に、なぜ剣術と魔法の力が必要なのか。
 ある日俺はその理由を指南役にたずねた。
 彼の話によると、この国の北と南には、それぞれに国があるらしい。
 南方の国家とは長い間休戦しており友好関係を結べているが、北方では今でも小競こぜい程度だが争いが続いているという。
 戦火が拡大すれば、たとえ宮廷貴族であろうと先頭に立って戦うというのがこの国の習わしであり、貴族の子息にとって剣術と魔法を鍛えるのは当然のことなんだとか。
 といっても、そのような事態が起こる可能性は低いと彼は言った。
 それでも剣と魔法は貴族のたしなみであることに変わりはなく、兄に手が届かないほどの差を付けられている現状は、落ちこぼれと言われるのも致し方ないのかもしれない。
 たとえ勉学に関しては、前世知識のおかげで兄よりもはるかに優秀だったとしてもである。
 もっとも、その前世知識も逆に俺の足を引っ張っている部分もあったが。
 なにせこの世界と前世の世界では、常識からして違う。
 貴族と平民という考え方にも馴染なじめず、時と場合によっては人をあやめるのも罪ではない。
 そもそも剣や魔法はそのために教え込まれていると言えるわけだが、前世の倫理りんりかんしばられている俺には、とてもではないが人を殺すために訓練するということが受け入れられなかった。武器というものに恐怖を感じてしまうというのもあった。

「異世界転生って、貰ったチート能力で苦労せずに楽しく生きていけるはずじゃなかったのかよ!」

 俺のその叫びは神様には届かない。
 たしかに何不自由ない暮らしは出来ているし、そのことについては、願い事を叶えてもらったと言えよう。
 だから神様を恨むのは筋違いなことはわかっている。
 それに一応貴族の子息なので、たとえ落ちこぼれでも政略結婚のコマにはなるらしい。
 最悪の場合でも、他の家に婿入むこいりして貴族としての生活は続けていけるはずだ。
 幸い前世の知識のおかげで、武官としては無能だが文官としてはそれなりに優秀という評価は受けている。
 特に、主に算術能力が必要な部署からは、すぐにでも欲しい人材だと褒められたこともあるほどだ。三歳児なのに。
 まぁ元々、自分が次男だと知ったときから、カシート家を継げるとは思っていない。
 ならば他の家に婿入りして、そこで文官として貴族社会で何不自由なく生きていく。苦手な剣や魔法の訓練はほどほどに、文官に必要な知識を溜めて国になくてはならない人物となろう。
 そうすれば貴族として豪華で優雅な一生を過ごせるはずである。

「剣を振っているよりそっちの方が楽だし、俺は俺に合った道を進めば良いのさ」

 そうして俺は改めて、それを目標とすることを心に決めた。


 だが、悲劇は俺が五歳になった数日後に起こった。
 俺を産んでくれた母が亡くなったのである。
 元々体の弱かった母は、俺を産んでから更に体力がおとろえ、病にかかってしまった。
 そのせいで俺が生まれてからずっと、王都から遠く離れたカシート家の所有する療養地りょうようちで暮らしていた。
 王都で乳母うばに育てられていた俺は、ほとんど顔を合わせたこともなかったが、母の死はやはりショックだった。
 前世に続いて今世でも母を早くに亡くしてしまったことに、絶望する俺。
 そんな俺を、更なる悪夢が襲う。


 八歳の誕生日、俺は唐突に部屋にやってきた執事長しつじちょうにこう告げられたのである。

「トーア様には辺境へんきょうとりでで修業をしていただくことになりました」

 王国領の北東に存在する、『もり』と呼ばれる盆地ぼんち
 周囲を山脈に囲まれたその地から、王国へ続く唯一の道である渓谷けいこくがある。そこを塞ぐようにして、その砦は建設されている。
 それは、魔の森から現れる強力な魔物たちから人々を守るためである。
 森の奥地には、いくつものダンジョンが存在している。
 そしてそのダンジョンは、時にスタンピードという魔物の大発生を起こしていた。
 そしてそれによって、大陸南部は定期的に多大な被害を被っていたらしい。
 何度も繰り返される悲劇をなんとか食い止めようと立ち上がった当時の人々は、大陸南部に住み、同じように被害を受けていたドワーフ族や獣人じゅうじん族に協力を求めた。
 人間族とあまり関わりを持ちたがらない彼らも、この件に関しては別だと立ち上がり、スタンピードを防ぐことが出来るほどの、堅固けんごで巨大な砦を築き上げることになる。
 そんな人間族の知恵とドワーフ族の技術、そして獣人族の力によって築かれた砦であったが、さすがに無人のままでは魔物たちの攻撃を防げない。
 なので辺境砦には、それぞれの種族から選び抜かれた精鋭せいえい駐在ちゅうざいし、不定期に魔の森から襲いかかってくる強力な魔物と戦い続けているのである。
 精鋭であろうとも砦での勤務は常に命がけだという。
 その砦に、精鋭どころかまだ八歳になったばかりの俺が送られるというのだ。
 一体なぜ……いや、大体察しは付いていた。
 カシート家の第一夫人であるシャリテのがねだろう。
 彼女は第二夫人の子である俺を心の底からうとんじているようで、俺の顔を見る度に表情をゆがませてすぐに視線をそらすのだ。
 特に母が亡くなった三年前以降、露骨ろこつに俺をけるようになり、家の中では兄と全てにおいて差を付けるようになった。
 そのせいか、俺の教育のためにやとわれていた講師たちが、次々に自主的に辞めていった。
 落ちこぼれと言われ、その家の第一夫人にまで疎まれている子供の教育係など、経歴に傷を付けるだけだと誰もやりたくないのだ。
 そして元々は十人ほどいた講師陣の最後の一人が家を去ると同時に、俺は辺境砦に送られることになったのである。


 いくつかの街で馬車を乗り継ぎ、辺境砦にたどり着いたのは王都を出てから数ヶ月後。
 もちろん八歳児が一人でそんな長旅を出来るはずはなく、王都から辺境砦へ向かうという兵士数人に俺は預けられた。
 表向きは『修業と教育のため』という名分だったが、実際はただの厄介払やっかいばらいだ。
 旅の間、そんな事情をさとってか兵士たちは俺にとても優しくしてくれて、それだけは救いだったが、結局最後まで俺の心は晴れることはなかった。
 砦の前で馬車を降りた俺は、目の前にそびえる巨大な砦を見上げながら――

「こんな所で死んでたまるかっ。ここで特訓して強くなって、俺を落ちこぼれ扱いした奴らを絶対に見返してやるっ!」

 そう誓ったのだった。





 ◆第一章◆


 それから十年後。
 あの日旅立って以来、一度も帰ることのなかったカシート家の執務室しつむしつで、俺は兄と久々の再会を果たした。
 しかしそんな兄と弟の再会に笑顔はない。

「私が当主になったからには、今後貴様のような穀潰ごくつぶしを養い続ける気はない。そして家名を名乗らせるつもりもない」

 グラースが俺の顔を見るなり放ったのは、そんな言葉だった。
 先日、カシート家の当主であった父バーディン・カシート子爵が急死。
 結果、順当に兄が跡を継いで新たに当主となった。
 失意のシャリテ第一夫人は家のことを兄に任せ隠居いんきょし、既に王都にはいない。
 つまりカシート家の全てを決める権利は兄にある。

「わかったらとっとと出て行け!」

 年齢は兄のグラースが二十歳、弟の俺が十八歳の二歳差。
 少し昔の面影おもかげを残す兄の顔を見て、最初俺は懐かしさを感じた。
 顔を合わせるのは、俺が『教育』という大義名分で放逐ほうちくされて以来だ。
 感動の再会を期待していたわけではないが、実の兄の口から最初に飛び出したのが絶縁宣言だとは思いもしなかった。

「ああ、貴方あなたはそういう人でしたね」

 兄はカシート家の第一夫人子であり、俺は第二夫人の子というのもあったからか、昔から俺のことを弟として扱うことはなかった。それは、俺を落ちこぼれと馬鹿にしていた周囲の人たちの影響もあるのだろう。
 ちなみに、俺が家を放逐されたこと自体は、周囲の貴族からは特におかしなこととは思われていなかったらしい。
 俺が落ちこぼれだというのは貴族社会では広まっていたことだし、そんな俺を『教育のため』に別の地へ送るという行為は、普通のことである。
 もっとも、その行く先が魔物や他国の侵略から王国を守る地獄じごくの最前線だということは、一部の者以外には知らされていなかったと思うが。
 両親や兄は、あわよくば砦で魔物にでも襲われて死んでくれればいいとでも思っていたのかもしれない。
 だが、俺は生き延びてここにいる。
 生き残ることが出来たのは、『こんな所で死んでたまるか』という気持ちが強かったというのもあるが、一番の理由は、最前線で戦う真の猛者もさたちに出会えたおかげである。
 辺境砦に送られてから十年間、俺のもとにカシート家から送られてくるのはすずめなみだほどの援助金だけ。
 それは生活をしていく最低限の額でしかなく、カシート家にいたときのように給金を払って、誰かに教えをうということは出来なかった。
 しかし彼らは「そんなものはらない」と言って、十年かけて俺をに育ててくれたのだ。
 ちなみに、そのときに判明したのだが、実は極端に俺の覚えが悪かったわけではなかったらしい。
 ただ比較対象にされてきた兄が、俺よりも若くして剣と魔法の才があったというだけであったようだ。
 ともかく、そうして俺は一人で生きていく力を手に入れた。
 おかげで、兄に貴族としての身分を剥奪はくだつし絶縁すると告げられても、驚きこそあれ絶望することはなかった。

「わかりました」

 俺は兄……いや、もはや他人となったグラースの目を真っ正面から見据みすえて口を開く。

「今このときから、俺と貴方は兄弟でも家族でもなくなったということですよね」
「そういうことだ。わかったならとっとと出て行くがいい」

 虫を追い払うかのように、グラースは俺の顔も見ず手を動かす。
 その態度から、既に話は終わったと彼は思っているのが伝わってきた。

「もちろん出て行きますとも」

 俺はそれだけ言い返して、きびすを返し部屋を出て行こうと一歩踏み出す。
 そのときだった。


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