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今までのお話
書籍版第三巻のおはなし。
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◆ 序章~第一章:魔都カーザリアへ
2巻のラストでドワーフ王国での事件を解決したトーア、ニッカ、グラッサ、そして新たに仲間に加わったチェキ(エルドワ王女ラチェッキ)の一行。
彼らはドワーフ王国からの使節団と共に、魔族が治めるヴォルガ帝国へ向かう予定だったが、出発直前に魔王イサイド崩御の訃報が飛び込む。
真相を確かめるため、一行は予定通り帝都カーザリアを目指す。
帝都に到着したトーアたちが見たのは、多様な魔族が活気にあふれる姿だった。
しかし、魔王崩御の噂が水面下で広まり、城門前には不安げな民衆が集結。
トーアたちは入城を拒否され、宿探しに難航する。
その最中、姿を消す能力を持つ謎の魔族の少女(後のファウラ)と遭遇する。
トーアたちは、城に入れず困っていたファウラを助け、彼女の「隠密」能力を利用して地下通路から魔王城へ侵入する。
◆ 第二章:魔王の正体とファウラの秘密
ファウラの手引きで魔王城の奥深く、魔王エムピピの「玉座の間」の裏手にたどり着いたトーアたち。
そこでファウラは衝撃の事実を告白する。
魔王イサイドは死んだのではなく、時折訪れる長い「眠り」(スリープモード)に入っているだけであること。
そして、エムピピの正体が異世界(地球)から来た機械(MPPRD)であること。
さらに、魔王を目覚めさせ、実質的に操っているのは侍女である自分自身であることを明かす。
トーアは、自身の持つ前世(山崎翔亜)の記憶と、エムピピ(MPPRD)に関する知識が断片的に繋がっていることを確信。
ファウラの案内でエムピピの内部にある操縦室へ向かう。
そこでエムピピの正式名称や機能を確認する一方、ファウラが魔物暴走で故郷と家族を失い、孤独の中でエムピピと出会い、彼(?)を唯一の友として育ってきた過去を知る。
トーアは彼女の境遇に同情し、魔王としての重責を背負う彼女を助けることを決意する。
◆ 第三章:エルフの使者と第二の魔王計画
そんな中、エルフの国から使者ラステルが魔王城を訪れる。
彼はエムピピ(ファウラが操作)に対し、女神セレーネの神託として、辺境砦(女神の檻)破壊への協力を高圧的に要求。
エルフこそが女神に選ばれた種族であると主張し、魔族を見下す。
ファウラはこれを断固拒否するが、ラステルは不気味な言葉を残しあっさりと引き下がる。
トーアはラステルの真意を探るため、単身エルフの国ランドリエールへ調査に向かうことを決意。
幻惑の森を突破するため、ドワーフ王国でルチマダ(2巻ボス)が遺した魔道具「幻惑潰し《イリュージョンキャンセラー》」を携える。
◆ 第四章:エルフ領潜入と師匠との再会
ファウラが用意した移動用の巨大トカゲ「モビドラゴン」に乗り、トーアはまずエルドワ自治区の跡地へ向かう。
そこでチェキが永い眠りについていたコールドスリープ装置を発見・調査するが、突如、歪んだ魔力の影響で変異したダンジョン(サンドワーム型)に襲われ窮地に陥る。
絶体絶命のトーアを救ったのは、偶然その場を訪れていた辺境砦の師匠、リッシュ(ドワーフ)とレントレット(エルフ)だった。
二人はエルフの国で起こっている異変(エルフたちが森から姿を消している)を調査するため、帝国に向かう途中だった。
事情を共有したトーアは師匠二人と合流し、ランドリエールを目指す。
◆ 第五章:ウィレンディと女神派の陰謀
「幻惑潰し」を使い、幻惑の森を突破したトーアたち。
しかし、道中のエルフ集落は全て無人。
首都ランドリエールに到着するも、ほとんどのエルフは中央の行政区に集結しており、異様な雰囲気に包まれていた。
潜入を試みるトーアたちの前に、反女神派組織「ウィレンディ」の代表を名乗る女エルフ、レアルスが現れる。
彼女から、女神派(エレシア)の現国王ランドロスとラステルが、女神の神託に従い、エムピピを凌駕するという「第二の魔王」(神魔)を発見し、それを起動させようとしていること。
そして、その起動には「特別な者」が必要であり、ラステルがその人物を確保するために魔都へ向かったという情報を得る。
トーアは、ラステルの真の狙いがファウラであると確信し、急ぎ魔都へ知らせる必要性を感じるが、レアルスからラステルが既に神魔と共にランドリエールに戻ってきたという衝撃の報せを受ける。
トーアはレアルスに師匠たちへの伝言(女神打倒への協力要請)を託し、ファウラと仲間たちを救うため、単身、神魔とエルフ軍が集結する場所へと急行する。
◆ 第六章~終章:魔王vs神魔、決戦
トーアが駆けつけた広場では、ラステルが人質に取ったニッカ、グラッサ、チェキを盾に、魔王エムピピをおびき出すことに成功していた。
ラステルはファウラをエムピピから引きずり出し、彼女の生体認証(?)を利用して第二の魔王「神魔」を起動させる。
神魔は圧倒的な破壊力を見せつけ、エルフたちは狂喜する。
ラステルは用済みとなったニッカたちを殺そうとするが、トーアが間一髪で阻止。
その隙に、ファウラの危機を感知したエムピピが自律起動し、神魔と激突する。
トーアはエムピピを援護し、神魔内部に囚われたファウラを救出するため内部へ侵入。
操縦室でラステルと対峙し、激しい戦闘の末、ファウラを救い出す。
外部では、戦闘経験で勝るエムピピが神魔を徐々に追い詰め、ついに破壊する。
しかし、敗北したラステルは死んでおらず、残ったエルフたちと共に自爆特攻のような最後の抵抗を試みる。
トーアは残る魔力を振り絞り、仲間を守るためにラステルを殴り倒すが、自身も魔力切れで意識を失ってしまう。
エムピピの活躍とトーアの捨て身の行動により、エルフたちの狂信的な計画は阻止されたのだった。
2巻のラストでドワーフ王国での事件を解決したトーア、ニッカ、グラッサ、そして新たに仲間に加わったチェキ(エルドワ王女ラチェッキ)の一行。
彼らはドワーフ王国からの使節団と共に、魔族が治めるヴォルガ帝国へ向かう予定だったが、出発直前に魔王イサイド崩御の訃報が飛び込む。
真相を確かめるため、一行は予定通り帝都カーザリアを目指す。
帝都に到着したトーアたちが見たのは、多様な魔族が活気にあふれる姿だった。
しかし、魔王崩御の噂が水面下で広まり、城門前には不安げな民衆が集結。
トーアたちは入城を拒否され、宿探しに難航する。
その最中、姿を消す能力を持つ謎の魔族の少女(後のファウラ)と遭遇する。
トーアたちは、城に入れず困っていたファウラを助け、彼女の「隠密」能力を利用して地下通路から魔王城へ侵入する。
◆ 第二章:魔王の正体とファウラの秘密
ファウラの手引きで魔王城の奥深く、魔王エムピピの「玉座の間」の裏手にたどり着いたトーアたち。
そこでファウラは衝撃の事実を告白する。
魔王イサイドは死んだのではなく、時折訪れる長い「眠り」(スリープモード)に入っているだけであること。
そして、エムピピの正体が異世界(地球)から来た機械(MPPRD)であること。
さらに、魔王を目覚めさせ、実質的に操っているのは侍女である自分自身であることを明かす。
トーアは、自身の持つ前世(山崎翔亜)の記憶と、エムピピ(MPPRD)に関する知識が断片的に繋がっていることを確信。
ファウラの案内でエムピピの内部にある操縦室へ向かう。
そこでエムピピの正式名称や機能を確認する一方、ファウラが魔物暴走で故郷と家族を失い、孤独の中でエムピピと出会い、彼(?)を唯一の友として育ってきた過去を知る。
トーアは彼女の境遇に同情し、魔王としての重責を背負う彼女を助けることを決意する。
◆ 第三章:エルフの使者と第二の魔王計画
そんな中、エルフの国から使者ラステルが魔王城を訪れる。
彼はエムピピ(ファウラが操作)に対し、女神セレーネの神託として、辺境砦(女神の檻)破壊への協力を高圧的に要求。
エルフこそが女神に選ばれた種族であると主張し、魔族を見下す。
ファウラはこれを断固拒否するが、ラステルは不気味な言葉を残しあっさりと引き下がる。
トーアはラステルの真意を探るため、単身エルフの国ランドリエールへ調査に向かうことを決意。
幻惑の森を突破するため、ドワーフ王国でルチマダ(2巻ボス)が遺した魔道具「幻惑潰し《イリュージョンキャンセラー》」を携える。
◆ 第四章:エルフ領潜入と師匠との再会
ファウラが用意した移動用の巨大トカゲ「モビドラゴン」に乗り、トーアはまずエルドワ自治区の跡地へ向かう。
そこでチェキが永い眠りについていたコールドスリープ装置を発見・調査するが、突如、歪んだ魔力の影響で変異したダンジョン(サンドワーム型)に襲われ窮地に陥る。
絶体絶命のトーアを救ったのは、偶然その場を訪れていた辺境砦の師匠、リッシュ(ドワーフ)とレントレット(エルフ)だった。
二人はエルフの国で起こっている異変(エルフたちが森から姿を消している)を調査するため、帝国に向かう途中だった。
事情を共有したトーアは師匠二人と合流し、ランドリエールを目指す。
◆ 第五章:ウィレンディと女神派の陰謀
「幻惑潰し」を使い、幻惑の森を突破したトーアたち。
しかし、道中のエルフ集落は全て無人。
首都ランドリエールに到着するも、ほとんどのエルフは中央の行政区に集結しており、異様な雰囲気に包まれていた。
潜入を試みるトーアたちの前に、反女神派組織「ウィレンディ」の代表を名乗る女エルフ、レアルスが現れる。
彼女から、女神派(エレシア)の現国王ランドロスとラステルが、女神の神託に従い、エムピピを凌駕するという「第二の魔王」(神魔)を発見し、それを起動させようとしていること。
そして、その起動には「特別な者」が必要であり、ラステルがその人物を確保するために魔都へ向かったという情報を得る。
トーアは、ラステルの真の狙いがファウラであると確信し、急ぎ魔都へ知らせる必要性を感じるが、レアルスからラステルが既に神魔と共にランドリエールに戻ってきたという衝撃の報せを受ける。
トーアはレアルスに師匠たちへの伝言(女神打倒への協力要請)を託し、ファウラと仲間たちを救うため、単身、神魔とエルフ軍が集結する場所へと急行する。
◆ 第六章~終章:魔王vs神魔、決戦
トーアが駆けつけた広場では、ラステルが人質に取ったニッカ、グラッサ、チェキを盾に、魔王エムピピをおびき出すことに成功していた。
ラステルはファウラをエムピピから引きずり出し、彼女の生体認証(?)を利用して第二の魔王「神魔」を起動させる。
神魔は圧倒的な破壊力を見せつけ、エルフたちは狂喜する。
ラステルは用済みとなったニッカたちを殺そうとするが、トーアが間一髪で阻止。
その隙に、ファウラの危機を感知したエムピピが自律起動し、神魔と激突する。
トーアはエムピピを援護し、神魔内部に囚われたファウラを救出するため内部へ侵入。
操縦室でラステルと対峙し、激しい戦闘の末、ファウラを救い出す。
外部では、戦闘経験で勝るエムピピが神魔を徐々に追い詰め、ついに破壊する。
しかし、敗北したラステルは死んでおらず、残ったエルフたちと共に自爆特攻のような最後の抵抗を試みる。
トーアは残る魔力を振り絞り、仲間を守るためにラステルを殴り倒すが、自身も魔力切れで意識を失ってしまう。
エムピピの活躍とトーアの捨て身の行動により、エルフたちの狂信的な計画は阻止されたのだった。
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