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勇者と婚約者
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洞窟の中で賢者オリジの隠し部屋を発見した日からもうすぐ二年が経過する。
だが、俺とエルモがその間に洞窟で過ごした月日はそんなものでは無い。
二人で洞窟の前に立つのは何度目になるだろうか。
俺たち二人はこの洞窟の中で、数え切れないほど繰り返してきた人生をつい先ほどまた終えたばかりである。
あの後俺たちは一週間かけて話し合い、準備をしてからこの洞窟に潜ることにした。
賢者オリジの手記を頼りに更なる地下への道を開いた俺たちの前に現れたのは凶悪な魔物たち。
突然のことにパニックになってしまった俺たちは、普通に戦えば負けるはずの無い犬顔の魔物コボルトに囲まれ命を落としてしまった。
死んだと思った次の瞬間、洞窟の前で目を覚ました俺たちは予想外に『時忘れの洞窟』の力が本物であったことを知ることとなる。
そこから俺たちの言葉通り『命がけ』の修行は始まった。
死んでも生き返る事を利用して、賢者の部屋に残された書物や魔導具を使って修行をし、ある程度力が付いたところで洞窟の奥、賢者の手記に寄ればダンジョンに挑戦するということを延々と繰り返したのだ。
長い時間をかけて修行をしても、死んで洞窟の外で蘇れば流れる時間は気絶している間だけで済む。
修行の仕方は賢者が集めた大量の書物の中に書かれていた。
俺とエルモはその無限の知識を頼りに自らの体と魔力と知識を鍛えていった。
目標は変わらない。
キュレナが戻ってくるまでの間に勇者一行を見返せるだけの力を付ける。
それだけだ。
きっと奴らも魔王討伐の戦いの中あの時よりもとんでもなく強くなっているはずだ。
俺はその勇者より強くなりたい。
もっと強く。
もっと。
そして月日は流れ――。
「キュレナが凱旋してくるのは明日だったよね?」
「ああ、村に伝令が来たらしいな」
キュレナが勇者たちと共にこの村を出たのも二年前だ。
俺もエルモもキュレナも一月ほど前に成人になった。
その成人式のさなか『勇者一行が魔王を討伐した』との報告が村に届いたのである。
勇者一行はそのまま世界中を凱旋して回り、明日この村にもそのパレードがやってくると聞いている。
キュレナに合うのは現実の時間では二年ぶりになる。
さぞかし美しくなっているだろう彼女の事を思うと自然に頬が緩む。
帰ってきたら直ぐにでも結婚式を挙げるつもりだ。
いや、その前にあの生意気な勇者の顔面に一発決めてやらないと気が済まないが。
二年間の修行で俺はとてつもない力を手に入れた。
しかし、勇者も魔王を倒すほど旅の途中で成長しているはずである。
多分一発では勝負は付かないだろうし、最悪周りに迷惑をかけかねない。
「エルモ。俺と勇者が決闘している間、周りに防御壁の展開を頼むぞ」
「まかせといてよ。勇者の攻撃だって今の僕なら防げるはずさ」
「頼りにしてるぜ相棒」
何故か微妙な表情を浮かべていたエルモだったが、俺が差し出した握りこぶしに自分も握りこぶしを作ると軽く当てると微笑みを浮かべた。
この二年間でエルモもかなり成長した。
と思う。
しかし洞窟の中で成長した姿を何度も見てきたから今更新鮮味は無いのだが。
俺たちは体が衰え始める三〇歳前後までの年齢をずっと繰り返してきた。
なので俺が知らないエルモはそれより先である。
「さて、それじゃあ勇者様ご一行を出迎えに行くか」
「そうだね。行こう」
俺はエルモと二人、勇者様ご一行を出迎えるために飾り付けられた村へ降りていく。
途中で一度家に寄って部屋に置いてあるキュレナに渡すための指輪をポケットに詰め込む。
返ってきたキュレナはこれを見てどう思うだろう。
洞窟の中で倒したドラゴンの牙を売って町まで出かけて換金し買った高級品だ。
こういう物が好きな彼女ならきっと喜んで受け取ってくれるに違いない。
「来たよ」
嬉しそうに頬を染め、指輪を受け取るキュレナの美しい姿を妄想していた俺をエルモが肩を叩き現実に引き戻す。
彼女の目線を追えば村の入り口から豪勢な服を着た一団が村の中に入ってくる所だった。
一体何人の従者を引き連れているのか、その列はやがて村の広場を埋め尽くしていく。
「村の人たち全員より多いんじゃない?」
「ああ、さすが勇者様って所か」
やがてその一団から数人の騎士が降り立つ。
その胸に輝いているのは学校で習ったことがある聖騎士団の紋章だ。
彼らが綺麗に二つの列を作ると剣を掲げ交差させる。
そしてその下をひときわ豪華な馬車から降り立った五人の男女が歩いてくるのが見える。
「キュレナだ」
「悔しいけど本当に綺麗……まさに聖女様って感じだね」
先頭を歩く勇者、その後ろに付き添うように歩いてくるエルフ族ですらかなわないほどの美貌の女性。
それは紛うこと無く二年前にこの村を旅立ったキュレナだった。
「俺、緊張してきた」
「しっかりしなよ。今日のために死ぬような……何回も死んで修行してきたんじゃないか」
「で、でもさ。俺なんかが勇者に勝てるかな?」
「大丈夫。僕が保証するよ」
村の広場の中央。
勇者とキュレナ、そして魔王を共に討伐したというその仲間たちが並んで村人たちに手を振る。
村人たちは自らの村から英雄が輩出されたことを喜び、皆満面の笑顔を浮かべてキュレナを褒め称えていた。
「ほら、さっさと行ってきなよ」
「お、押すなよ。わかったよ、行ってくる」
俺はエルモの視線を背に受けながら広場の中央に立つキュレナの元に歩みを進めた。
途中で警備の聖騎士に止められそうになったが。
「おや、君はあの時の村人か。そうだ、君には伝えておかなければならない事があったんだった。通してやってくれ」
という勇者の言葉で勇者とキュレナの前まで歩み出る事が許された。
近くで見るキュレナは遠くで見た時よりもさらに美しく、俺は一瞬息をのんで固まってしまう。
「どうしたのルギー? 馬鹿みたいな顔しちゃって」
久々に聞く彼女の声もとても魅力的で、俺はポケットの中の指輪が入った箱を握りしめ深呼吸をする。
「キュレナ、これを……」
そうして箱を取り出そうとした時だった。
彼女の口から思ってもみなかった言葉が俺に放たれた。
「そうだルギー。今日私たちがこの村に寄ったのは凱旋パレードのためだけじゃないの」
「えっ」
戸惑う俺に今度は勇者が口を開く。
「このパレードが終わって王都に戻ったら俺とキュレナは結婚することになったんだ」
「だからその前に貴方との婚約を正式に破棄させてもらおうと思ってね。ルギーの両親も亡くなって、親同士の約束なんて守る必要が無いだろうしから別にそんな手間をかける必要なんて無いって言ったんだけど」
「そういうわけにはいかないさ。この国だと婚約者が居る相手と結婚は出来ない事になっているからね」
「だから私、貴方との婚約を正式に破棄させていただくわ。さようならルギー、貴方は下僕としては悪くなかったけどあまりに弱くて男としての魅力がなさ過ぎたのよ。家もボロいしね」
そう嬉しそうに微笑む彼女の指には、俺がほぼ全財産をはたいて買った物よりも遙かに輝きを放つ宝石が嵌められていて。
俺はその時全てを悟った。
悟ってしまった。
「……」
バキッ。
ポケットの中で何かが砕ける音がした。
何か……いや、それが指輪だと言うことはわかっている。
だが、それはもう必要が無くなってしまった物だ。
本当なら指輪を渡してから勇者にリベンジマッチを申し込むつもりだった。
そして俺が勇者なんかよりも頼れる男であることをキュレナに証明したかった。
なのにそれはもう手遅れで――。
「……決闘だ」
「は? 今なんて言った?」
「俺はお前に……勇者タイガに決闘を申し込む!!」
だが、俺とエルモがその間に洞窟で過ごした月日はそんなものでは無い。
二人で洞窟の前に立つのは何度目になるだろうか。
俺たち二人はこの洞窟の中で、数え切れないほど繰り返してきた人生をつい先ほどまた終えたばかりである。
あの後俺たちは一週間かけて話し合い、準備をしてからこの洞窟に潜ることにした。
賢者オリジの手記を頼りに更なる地下への道を開いた俺たちの前に現れたのは凶悪な魔物たち。
突然のことにパニックになってしまった俺たちは、普通に戦えば負けるはずの無い犬顔の魔物コボルトに囲まれ命を落としてしまった。
死んだと思った次の瞬間、洞窟の前で目を覚ました俺たちは予想外に『時忘れの洞窟』の力が本物であったことを知ることとなる。
そこから俺たちの言葉通り『命がけ』の修行は始まった。
死んでも生き返る事を利用して、賢者の部屋に残された書物や魔導具を使って修行をし、ある程度力が付いたところで洞窟の奥、賢者の手記に寄ればダンジョンに挑戦するということを延々と繰り返したのだ。
長い時間をかけて修行をしても、死んで洞窟の外で蘇れば流れる時間は気絶している間だけで済む。
修行の仕方は賢者が集めた大量の書物の中に書かれていた。
俺とエルモはその無限の知識を頼りに自らの体と魔力と知識を鍛えていった。
目標は変わらない。
キュレナが戻ってくるまでの間に勇者一行を見返せるだけの力を付ける。
それだけだ。
きっと奴らも魔王討伐の戦いの中あの時よりもとんでもなく強くなっているはずだ。
俺はその勇者より強くなりたい。
もっと強く。
もっと。
そして月日は流れ――。
「キュレナが凱旋してくるのは明日だったよね?」
「ああ、村に伝令が来たらしいな」
キュレナが勇者たちと共にこの村を出たのも二年前だ。
俺もエルモもキュレナも一月ほど前に成人になった。
その成人式のさなか『勇者一行が魔王を討伐した』との報告が村に届いたのである。
勇者一行はそのまま世界中を凱旋して回り、明日この村にもそのパレードがやってくると聞いている。
キュレナに合うのは現実の時間では二年ぶりになる。
さぞかし美しくなっているだろう彼女の事を思うと自然に頬が緩む。
帰ってきたら直ぐにでも結婚式を挙げるつもりだ。
いや、その前にあの生意気な勇者の顔面に一発決めてやらないと気が済まないが。
二年間の修行で俺はとてつもない力を手に入れた。
しかし、勇者も魔王を倒すほど旅の途中で成長しているはずである。
多分一発では勝負は付かないだろうし、最悪周りに迷惑をかけかねない。
「エルモ。俺と勇者が決闘している間、周りに防御壁の展開を頼むぞ」
「まかせといてよ。勇者の攻撃だって今の僕なら防げるはずさ」
「頼りにしてるぜ相棒」
何故か微妙な表情を浮かべていたエルモだったが、俺が差し出した握りこぶしに自分も握りこぶしを作ると軽く当てると微笑みを浮かべた。
この二年間でエルモもかなり成長した。
と思う。
しかし洞窟の中で成長した姿を何度も見てきたから今更新鮮味は無いのだが。
俺たちは体が衰え始める三〇歳前後までの年齢をずっと繰り返してきた。
なので俺が知らないエルモはそれより先である。
「さて、それじゃあ勇者様ご一行を出迎えに行くか」
「そうだね。行こう」
俺はエルモと二人、勇者様ご一行を出迎えるために飾り付けられた村へ降りていく。
途中で一度家に寄って部屋に置いてあるキュレナに渡すための指輪をポケットに詰め込む。
返ってきたキュレナはこれを見てどう思うだろう。
洞窟の中で倒したドラゴンの牙を売って町まで出かけて換金し買った高級品だ。
こういう物が好きな彼女ならきっと喜んで受け取ってくれるに違いない。
「来たよ」
嬉しそうに頬を染め、指輪を受け取るキュレナの美しい姿を妄想していた俺をエルモが肩を叩き現実に引き戻す。
彼女の目線を追えば村の入り口から豪勢な服を着た一団が村の中に入ってくる所だった。
一体何人の従者を引き連れているのか、その列はやがて村の広場を埋め尽くしていく。
「村の人たち全員より多いんじゃない?」
「ああ、さすが勇者様って所か」
やがてその一団から数人の騎士が降り立つ。
その胸に輝いているのは学校で習ったことがある聖騎士団の紋章だ。
彼らが綺麗に二つの列を作ると剣を掲げ交差させる。
そしてその下をひときわ豪華な馬車から降り立った五人の男女が歩いてくるのが見える。
「キュレナだ」
「悔しいけど本当に綺麗……まさに聖女様って感じだね」
先頭を歩く勇者、その後ろに付き添うように歩いてくるエルフ族ですらかなわないほどの美貌の女性。
それは紛うこと無く二年前にこの村を旅立ったキュレナだった。
「俺、緊張してきた」
「しっかりしなよ。今日のために死ぬような……何回も死んで修行してきたんじゃないか」
「で、でもさ。俺なんかが勇者に勝てるかな?」
「大丈夫。僕が保証するよ」
村の広場の中央。
勇者とキュレナ、そして魔王を共に討伐したというその仲間たちが並んで村人たちに手を振る。
村人たちは自らの村から英雄が輩出されたことを喜び、皆満面の笑顔を浮かべてキュレナを褒め称えていた。
「ほら、さっさと行ってきなよ」
「お、押すなよ。わかったよ、行ってくる」
俺はエルモの視線を背に受けながら広場の中央に立つキュレナの元に歩みを進めた。
途中で警備の聖騎士に止められそうになったが。
「おや、君はあの時の村人か。そうだ、君には伝えておかなければならない事があったんだった。通してやってくれ」
という勇者の言葉で勇者とキュレナの前まで歩み出る事が許された。
近くで見るキュレナは遠くで見た時よりもさらに美しく、俺は一瞬息をのんで固まってしまう。
「どうしたのルギー? 馬鹿みたいな顔しちゃって」
久々に聞く彼女の声もとても魅力的で、俺はポケットの中の指輪が入った箱を握りしめ深呼吸をする。
「キュレナ、これを……」
そうして箱を取り出そうとした時だった。
彼女の口から思ってもみなかった言葉が俺に放たれた。
「そうだルギー。今日私たちがこの村に寄ったのは凱旋パレードのためだけじゃないの」
「えっ」
戸惑う俺に今度は勇者が口を開く。
「このパレードが終わって王都に戻ったら俺とキュレナは結婚することになったんだ」
「だからその前に貴方との婚約を正式に破棄させてもらおうと思ってね。ルギーの両親も亡くなって、親同士の約束なんて守る必要が無いだろうしから別にそんな手間をかける必要なんて無いって言ったんだけど」
「そういうわけにはいかないさ。この国だと婚約者が居る相手と結婚は出来ない事になっているからね」
「だから私、貴方との婚約を正式に破棄させていただくわ。さようならルギー、貴方は下僕としては悪くなかったけどあまりに弱くて男としての魅力がなさ過ぎたのよ。家もボロいしね」
そう嬉しそうに微笑む彼女の指には、俺がほぼ全財産をはたいて買った物よりも遙かに輝きを放つ宝石が嵌められていて。
俺はその時全てを悟った。
悟ってしまった。
「……」
バキッ。
ポケットの中で何かが砕ける音がした。
何か……いや、それが指輪だと言うことはわかっている。
だが、それはもう必要が無くなってしまった物だ。
本当なら指輪を渡してから勇者にリベンジマッチを申し込むつもりだった。
そして俺が勇者なんかよりも頼れる男であることをキュレナに証明したかった。
なのにそれはもう手遅れで――。
「……決闘だ」
「は? 今なんて言った?」
「俺はお前に……勇者タイガに決闘を申し込む!!」
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