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素材回収屋
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久々にやって来た町の門の手前でようやくエルモが口をきいてくれた。
何を怒って他のだかわからないが、未だに少し不機嫌そうではある。
「ルギー、町に入る前に打ち合わせをしておくよ」
「打ち合わせ? そんなの必要か?」
「当たり前だよ。僕はいいとしてルギーは男の子なんだから、その格好でいる間はちゃんと女の子っぽくしないとばれちゃうでしょ」
エルモが俺の胸を指さす。
適当に縄で揺れないように縛っただけのそれを見てあからさまに顔が歪む。
「というかルギー。なんなのさそれ」
「何だと言われても。揺れてうっとうしいから縛ったんだけど、何か問題でもあんのか?」
「あるよ。というか、その格好で町なんかに入ったら噂の的になっちゃうよ」
「美人過ぎるからか?」
「じゃなくて、変態だって思われちゃうって言ってんの」
「?」
エルモが一体何を言っているのかさっぱりわからない。
むしろ馬鹿でかい胸をゆっさゆっさ揺らして歩く方が変態だろうに。
「そういえばルギーって村からほとんど出たことが無いんだっけ?」
「いや。普通に森とか山とかには毎日行ってたぞ。そこの町にだって何度か行ったことがあるし」
まだ両親が元気だった頃は町にある学校にも時々通っていた。
さすがに一人になってからは学校に行く暇は無くなったが。
「なんだか色々と納得できた気がするよ僕」
「どうした?」
「ううん。ちょっと今まで僕は勘違いしてたってことに気がついただけさ」
エルモはそうため息をつくと、俺の胸に向けて手を伸ばし小さく呪文を唱えた。
すると今まで柔らかかった胸の部分の布地がゆっくりとその硬度を上げながら双丘を締め上げ始める。
「苦しくない?」
「ああ大丈夫だ」
「これくらいでいいかな。ルギー、その縄を解いて」
縛る時に結構大変だった縄も、外す時は簡単だ。
俺は縄の端を持つと一気に引っ張る。
「おおっ、揺れない!」
「これなら縄なんてなくてもいいでしょ」
その場で飛び跳ね軽く走って具合を確かめる。
たしかに縄で適当に縛った状態より固定されて動きやすくなった。
「さいしょからこうしておいてくれれば良いのに」
俺がそうエルモに言うと、彼女は少し恥ずかしそうにしながら答える。
「……僕も知らなかったんだよ……。だって今まで必要なかったし……こういう物だって思ってたんだから」
自分の胸を見下ろしながら小さな声でそう答えるエルモ。
なるほど、たしかにエルモは今までもそしてこれからもこんな細工は必要ないほどぺったんこだったなと俺はダンジョンでの日々を思い出す。
「まぁいいや。とにかくこれで動きやすくなったことだしさっさと町に行こうぜ」
「うん! ……って、だからその言葉遣いとか仕草をなんとかしないとだめなんだって」
町に向けて歩き始めた俺をエルモが引き留める。
そしてそこから小一時間。
俺は……いやアタイはエルモによる演技指導を受ける羽目になったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「意外にあっさり町に入れたな。それにしてもお前、いつの間に身分証まで作ってたんだ?」
通常防護壁に囲まれた町などに入るためには身分証が必要だ。
盗賊や犯罪者を中に簡単に入り込ませないためだが、見た目を完全に変えている俺たちは元々持っていた身分証は使えない。
どうするのかと思っていたらいつの間にかエルモが偽造した身分証を作っていたらしく、それを門番に見せただけであっさりと中に入ることが出来たのだ。
「こんなこともあろうかと賢者の部屋で作っておいた身分証が役に立ったよ」
「どんなことがあると思ってたんだお前は」
大通りを歩きながら俺は素材回収屋を探しつつ呟く。
町の中は魔王が討伐されたというニュースと、少し前勇者一行がパレードで滞在していたこともあって未だお祭りムードである。
大通りにはそこら中に出店が並んでいて、浮かれた町民や旅人が笑談している姿が見える。
素材の換金が終わったら俺たちも出店で何か喰おうぜと語り合いながら進むと、少し先に『素材買い取り』の看板を大きく掲げた店が見えてきた。
この町は王都からかなり離れた地にあるものの、他国や他の町への交通が便利な位置にあるおかげで、必要な店やギルドは一通りそろっている。
特に辺境に近い場所では魔獣や魔物が多くいるため、それを狩りに来る冒険者も多くやって来て、必然狩った獲物の素材を買い取る店もかなりの規模になる。
素材回収屋は冒険者ギルドや狩猟ギルドと提携して必要な素材の依頼を出して買い取りし、加工もしくはそのままの状態で王都など大きな都市にある商会などに売って利益を得ていた。
「交渉は僕がやるからルギーは後ろで待っててね」
「ああ、俺はこういうことはさっぱりわからんからな」
「ルギー。『俺』じゃないでしょ!」
そう睨まれて俺は口をつぐむ。
町の外で散々教え込まれたが、付け焼き刃の女の振りなんて何処まで通用するのかわからない。
「わかったよ。お……アタイは黙って見てるからすきにやればいい」
「それじゃ入るよ」
素材回収屋は人が二人並んで入れるような大きさのスイングドアが着いた建物と、脇に大きめの倉庫が併設されていて、俺たち二人はスイングドアから中に入る。
広めの店内には数人の厳めしい顔をした男たちがいて、入ってきた俺たちを興味深そうな目で見ている。
通常魔獣や魔物の素材を売りに来るのは目の前の男たちのような連中ばかりなのだから、そんな所に俺たちのような美女がやってくるなんてことはめったに無いのだろうことはわかる。
といっても冒険者や狩人の中には女性もいるのだが、俺の知る限り筋骨隆々なアマゾネスばかりしかいなかった。
男たちが放つ微妙な空気の中、エルモは正面の横長のカウンターに向かっていく。
勇者たちとの戦いで自信を付けたのか、少し前までだったら強面の男たちを見た瞬間に逃げ出していただろう彼女も、今はまったく物怖じしていない。
逆に俺は今まで感じたことの無いぬめっとした視線に戸惑っていた。
背筋をナメクジが這うようなそんな初めて感じる感覚に一瞬足を止めかけたが、何事もないように歩いて行くエルモを見て一人にされてはたまらないと慌てて追う。
もしかして俺、体だけで無く心も徐々に乙女になってきているのでは無いだろうか。
そんな心配をしていると思ってもいないのだろうエルモはカウンターに肩肘を乗せると受付係のこちらもゴツいひげ面の男に声を掛けた。
「魔物の素材を買い取ってほしいんだけど」
「魔物? 動物じゃなくて魔物かい?」
「うん、魔物。ここに出しても良いかな?」
「買い取りってことならあっちの鑑定台の上に出してくれるかい?」
男が親指で指さしたカウンターの先に目を向ける。
そこには大人が十人くらい乗れそうな台が置かれていて、どうやらその上に売りたい物を乗せればいいらしい。
「わかった。それじゃあ置くね」
エルモはそう答えながら背中に背負った大きめのバッグからダンジョン上層部で狩った魔物から剥ぎ取った素材を置いていく。
このバッグは町に入る前に擬装用に彼女が簡単に作った物で、中にはウエストポーチからあらかじめ取り出しておいた素材を詰めておいたのだ。
「ほほう、これはウォールバットの羽か。こっちはディープモールの皮だな。どれもこれも綺麗なもんだ」
「慎重に剥ぎ取ったからね」
素材の剥ぎ取りは主にエルモの仕事だった。
というのも俺がやるとどれもこれも売り物にならない状態になってしまったからである。
どれだけ修行しようとも元来の不器用さは直らなかった。
いや、途中からずっとエルモに任せたおかげで俺の腕が上達しなかったともいえる。
あのまま続けていたら俺だってもう少し綺麗に素材回収できるようになっていたに違いない。
そう思いたい。
「これで全部。いくらになるかな?」
「ちょっと待ってくれ」
受付の男はそう答えながら台の横にある魔方陣に手のひらを乗せる。
すると一瞬その魔方陣が光を放ったかと思うと素材回収台の横に置かれた魔導ボードに数字が表示された。
「えっと、占めて三万五千六十七ゴルドだな」
「思ったより安いね」
「ああ、今は魔王が討伐されたから魔物どもが弱ってるらしくてな。冒険者や狩人どもがどんどん狩って素材を持ち込んできて相場が下がってんだ」
「なるほどね。それじゃしかたないか」
「これで良ければ買い取らせてもらうが、どうするね? 今の相場の流れだとこの先まだまだ下がると思うぜ」
「だね。じゃあそれでお願いするよ。お金は半分だけカードに入れてあとは現金でもらいたいんだけど」
「半分? いいのかい?」
「かまわないよ」
後でエルモから聞いたのだが、この時受付の男が「いいのか」と聞いたのは、現金を持ち歩くとそれを狙うやつに襲われることがあるからだとのこと。
特に見かけ冒険者にも強くも見えない俺たちは格好のカモになってしまいかねない。
「僕たちは強いからね」
「そうかい? まぁ確かにこれだけの魔物を狩れるくらいだから大丈夫かもしんねぇが」
「それにこれから町の出店を回るから現金が必要なんだよ。カードが使える所は少ないからね」
男はエルモのその話を聞いて「それでも気をつけるんだぞ」と言いながらエルモが手渡したギルドカードの処理をすると現金を取りに奥へ入って行った。
受け付けが奥に入っていくのを見計らったかのように数人の男が素材回収屋から出て行く。
先ほどまで俺に気持ち悪い視線を送っていた奴らだ。
暇だし追いかけていって一発殴って来ても良いだろうか。
そんなことをエルモに小さな声で尋ねたが「何馬鹿なこと言ってんのさ。騒ぎを起こしたらだめでしょ」と窘められた。
解せぬ。
だが、結局この後俺はその男たちをボコることになるのだが……。
何を怒って他のだかわからないが、未だに少し不機嫌そうではある。
「ルギー、町に入る前に打ち合わせをしておくよ」
「打ち合わせ? そんなの必要か?」
「当たり前だよ。僕はいいとしてルギーは男の子なんだから、その格好でいる間はちゃんと女の子っぽくしないとばれちゃうでしょ」
エルモが俺の胸を指さす。
適当に縄で揺れないように縛っただけのそれを見てあからさまに顔が歪む。
「というかルギー。なんなのさそれ」
「何だと言われても。揺れてうっとうしいから縛ったんだけど、何か問題でもあんのか?」
「あるよ。というか、その格好で町なんかに入ったら噂の的になっちゃうよ」
「美人過ぎるからか?」
「じゃなくて、変態だって思われちゃうって言ってんの」
「?」
エルモが一体何を言っているのかさっぱりわからない。
むしろ馬鹿でかい胸をゆっさゆっさ揺らして歩く方が変態だろうに。
「そういえばルギーって村からほとんど出たことが無いんだっけ?」
「いや。普通に森とか山とかには毎日行ってたぞ。そこの町にだって何度か行ったことがあるし」
まだ両親が元気だった頃は町にある学校にも時々通っていた。
さすがに一人になってからは学校に行く暇は無くなったが。
「なんだか色々と納得できた気がするよ僕」
「どうした?」
「ううん。ちょっと今まで僕は勘違いしてたってことに気がついただけさ」
エルモはそうため息をつくと、俺の胸に向けて手を伸ばし小さく呪文を唱えた。
すると今まで柔らかかった胸の部分の布地がゆっくりとその硬度を上げながら双丘を締め上げ始める。
「苦しくない?」
「ああ大丈夫だ」
「これくらいでいいかな。ルギー、その縄を解いて」
縛る時に結構大変だった縄も、外す時は簡単だ。
俺は縄の端を持つと一気に引っ張る。
「おおっ、揺れない!」
「これなら縄なんてなくてもいいでしょ」
その場で飛び跳ね軽く走って具合を確かめる。
たしかに縄で適当に縛った状態より固定されて動きやすくなった。
「さいしょからこうしておいてくれれば良いのに」
俺がそうエルモに言うと、彼女は少し恥ずかしそうにしながら答える。
「……僕も知らなかったんだよ……。だって今まで必要なかったし……こういう物だって思ってたんだから」
自分の胸を見下ろしながら小さな声でそう答えるエルモ。
なるほど、たしかにエルモは今までもそしてこれからもこんな細工は必要ないほどぺったんこだったなと俺はダンジョンでの日々を思い出す。
「まぁいいや。とにかくこれで動きやすくなったことだしさっさと町に行こうぜ」
「うん! ……って、だからその言葉遣いとか仕草をなんとかしないとだめなんだって」
町に向けて歩き始めた俺をエルモが引き留める。
そしてそこから小一時間。
俺は……いやアタイはエルモによる演技指導を受ける羽目になったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「意外にあっさり町に入れたな。それにしてもお前、いつの間に身分証まで作ってたんだ?」
通常防護壁に囲まれた町などに入るためには身分証が必要だ。
盗賊や犯罪者を中に簡単に入り込ませないためだが、見た目を完全に変えている俺たちは元々持っていた身分証は使えない。
どうするのかと思っていたらいつの間にかエルモが偽造した身分証を作っていたらしく、それを門番に見せただけであっさりと中に入ることが出来たのだ。
「こんなこともあろうかと賢者の部屋で作っておいた身分証が役に立ったよ」
「どんなことがあると思ってたんだお前は」
大通りを歩きながら俺は素材回収屋を探しつつ呟く。
町の中は魔王が討伐されたというニュースと、少し前勇者一行がパレードで滞在していたこともあって未だお祭りムードである。
大通りにはそこら中に出店が並んでいて、浮かれた町民や旅人が笑談している姿が見える。
素材の換金が終わったら俺たちも出店で何か喰おうぜと語り合いながら進むと、少し先に『素材買い取り』の看板を大きく掲げた店が見えてきた。
この町は王都からかなり離れた地にあるものの、他国や他の町への交通が便利な位置にあるおかげで、必要な店やギルドは一通りそろっている。
特に辺境に近い場所では魔獣や魔物が多くいるため、それを狩りに来る冒険者も多くやって来て、必然狩った獲物の素材を買い取る店もかなりの規模になる。
素材回収屋は冒険者ギルドや狩猟ギルドと提携して必要な素材の依頼を出して買い取りし、加工もしくはそのままの状態で王都など大きな都市にある商会などに売って利益を得ていた。
「交渉は僕がやるからルギーは後ろで待っててね」
「ああ、俺はこういうことはさっぱりわからんからな」
「ルギー。『俺』じゃないでしょ!」
そう睨まれて俺は口をつぐむ。
町の外で散々教え込まれたが、付け焼き刃の女の振りなんて何処まで通用するのかわからない。
「わかったよ。お……アタイは黙って見てるからすきにやればいい」
「それじゃ入るよ」
素材回収屋は人が二人並んで入れるような大きさのスイングドアが着いた建物と、脇に大きめの倉庫が併設されていて、俺たち二人はスイングドアから中に入る。
広めの店内には数人の厳めしい顔をした男たちがいて、入ってきた俺たちを興味深そうな目で見ている。
通常魔獣や魔物の素材を売りに来るのは目の前の男たちのような連中ばかりなのだから、そんな所に俺たちのような美女がやってくるなんてことはめったに無いのだろうことはわかる。
といっても冒険者や狩人の中には女性もいるのだが、俺の知る限り筋骨隆々なアマゾネスばかりしかいなかった。
男たちが放つ微妙な空気の中、エルモは正面の横長のカウンターに向かっていく。
勇者たちとの戦いで自信を付けたのか、少し前までだったら強面の男たちを見た瞬間に逃げ出していただろう彼女も、今はまったく物怖じしていない。
逆に俺は今まで感じたことの無いぬめっとした視線に戸惑っていた。
背筋をナメクジが這うようなそんな初めて感じる感覚に一瞬足を止めかけたが、何事もないように歩いて行くエルモを見て一人にされてはたまらないと慌てて追う。
もしかして俺、体だけで無く心も徐々に乙女になってきているのでは無いだろうか。
そんな心配をしていると思ってもいないのだろうエルモはカウンターに肩肘を乗せると受付係のこちらもゴツいひげ面の男に声を掛けた。
「魔物の素材を買い取ってほしいんだけど」
「魔物? 動物じゃなくて魔物かい?」
「うん、魔物。ここに出しても良いかな?」
「買い取りってことならあっちの鑑定台の上に出してくれるかい?」
男が親指で指さしたカウンターの先に目を向ける。
そこには大人が十人くらい乗れそうな台が置かれていて、どうやらその上に売りたい物を乗せればいいらしい。
「わかった。それじゃあ置くね」
エルモはそう答えながら背中に背負った大きめのバッグからダンジョン上層部で狩った魔物から剥ぎ取った素材を置いていく。
このバッグは町に入る前に擬装用に彼女が簡単に作った物で、中にはウエストポーチからあらかじめ取り出しておいた素材を詰めておいたのだ。
「ほほう、これはウォールバットの羽か。こっちはディープモールの皮だな。どれもこれも綺麗なもんだ」
「慎重に剥ぎ取ったからね」
素材の剥ぎ取りは主にエルモの仕事だった。
というのも俺がやるとどれもこれも売り物にならない状態になってしまったからである。
どれだけ修行しようとも元来の不器用さは直らなかった。
いや、途中からずっとエルモに任せたおかげで俺の腕が上達しなかったともいえる。
あのまま続けていたら俺だってもう少し綺麗に素材回収できるようになっていたに違いない。
そう思いたい。
「これで全部。いくらになるかな?」
「ちょっと待ってくれ」
受付の男はそう答えながら台の横にある魔方陣に手のひらを乗せる。
すると一瞬その魔方陣が光を放ったかと思うと素材回収台の横に置かれた魔導ボードに数字が表示された。
「えっと、占めて三万五千六十七ゴルドだな」
「思ったより安いね」
「ああ、今は魔王が討伐されたから魔物どもが弱ってるらしくてな。冒険者や狩人どもがどんどん狩って素材を持ち込んできて相場が下がってんだ」
「なるほどね。それじゃしかたないか」
「これで良ければ買い取らせてもらうが、どうするね? 今の相場の流れだとこの先まだまだ下がると思うぜ」
「だね。じゃあそれでお願いするよ。お金は半分だけカードに入れてあとは現金でもらいたいんだけど」
「半分? いいのかい?」
「かまわないよ」
後でエルモから聞いたのだが、この時受付の男が「いいのか」と聞いたのは、現金を持ち歩くとそれを狙うやつに襲われることがあるからだとのこと。
特に見かけ冒険者にも強くも見えない俺たちは格好のカモになってしまいかねない。
「僕たちは強いからね」
「そうかい? まぁ確かにこれだけの魔物を狩れるくらいだから大丈夫かもしんねぇが」
「それにこれから町の出店を回るから現金が必要なんだよ。カードが使える所は少ないからね」
男はエルモのその話を聞いて「それでも気をつけるんだぞ」と言いながらエルモが手渡したギルドカードの処理をすると現金を取りに奥へ入って行った。
受け付けが奥に入っていくのを見計らったかのように数人の男が素材回収屋から出て行く。
先ほどまで俺に気持ち悪い視線を送っていた奴らだ。
暇だし追いかけていって一発殴って来ても良いだろうか。
そんなことをエルモに小さな声で尋ねたが「何馬鹿なこと言ってんのさ。騒ぎを起こしたらだめでしょ」と窘められた。
解せぬ。
だが、結局この後俺はその男たちをボコることになるのだが……。
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