俺はこの世界に必要ではなかったので世界を移動することになった。

ryuki

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ゆうしゃにしかぬけない?

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 「これは勇者にしか抜けない剣なんだ」
 親友にいきなり言われた。こいつもしかすると中二病ってやつかもしれない。
 初めてできた親友に中二病という属性が付いていたとは知りたくなかった。いや、今思い返すとそうだったのかもしれない。

 いつも頭に包帯巻いてるし、なんちゃらと書いてなんちゃらとか言ってるし。こいついつも俺はブラックリバーとか言ってるし。お前黒川やろ?まあいいや。

 「でもこの剣……明らかに手作りじゃねえか?」

  思ったことを言って夢を壊してしまったかと思ったが、黒川(ブラックリバー)は言葉のまんま目を見開いていった。
 
 「それ俺も思った」

 認めるとはびっくりしたが、確かに誰もがこれを見たら思うだろう。形はぐちゃぐちゃ。そして、図工とか美術で使う作品カード見たいのもついてるし。

 「これ本当に抜けないのか?簡単に抜けそうだけど」
 「そうなんだ。でも、俺の力では抜けなかった。お前が抜いてみてくれ」

 わかったと答えると同時に俺は剣の持つとこを握り、剣を上に思いっきり引っ張った。
 
すると



抜けた

 あっけなく抜けてしまった。

 「おい、黒川、もっと抜けにくく作れよ」
 「違うんだ。俺は作ってないし、本当に抜けなかったんだって」
 「本当に?」
 「ああ、お前は選ばれし勇者なのかもな」

  主人公補正を持つ俺にそれは笑えない。このまま何も起きず、平和に暮らせればいいんだが。


 
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