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なおとご飯!
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犬は雑食であるが、人間と同じものを食べてしまうと塩分過多や肥満になりやすい原因となる。
それにお菓子ではチョコレートやアーモンド、野菜では玉ねぎやニンニクなどのネギ類は犬にとって有害なものであり、食べることができない。
だが、家の飼い犬はなんの前触れもなく唐突に犬耳ショタ、人間になった。
そんな今、どうしているかと言うと、
「ご主人!こっちのお肉も……んふふ!おいしい!ご主人も食べて!」
練習用の箸で焼肉のタレをドバドバとかけたお肉を掴み口に運ぶ。
なおは人間になってから犬の時よりも多く食べるようになった。しかも濃い味付けが好きなようで、焼肉のタレやマヨネーズが好物になっていた。
隣に座るなおから勧められたので、鶏肉の照り焼きが盛り付けられた木製の食器に箸を伸ばすと、
「待って!なおがご主人にあ~んしたい!」
そう言って練習用の箸で鶏肉を掴み、僕の口の前へ持ってきてくれた。
練習用の箸はプルプルと震えている。未だに力加減が苦手らしい。
「ほらご主人!あ~ん!」
僕となおの向かいに座る両親が和むような笑顔でこちらを眺めている。
「……ぁ~」
なんだか小っ恥ずかしが、素直に従う。
「どう?ご主人!おいしい?おいしい?」
練習用の箸に摘まれた鶏肉をはむっと口で受け取る。
おいしい。
この甘辛い味付け、外はパリッとしていて、中は程よい柔らかさで噛む度に鶏肉の美味しさが口いっぱいに広がった。
「うん。おいしいね!ありがとう。なお!」
慣れない箸で頑張ってあ~んしてくれたなおの頭を撫でる。
気持ちいいのか耳がぺたっと伏せている。
犬を飼う時に見たネットの記事で撫でている時に耳を伏せるのは『撫でていいよと安心している』『リラックスしている』『甘えたい気持ちを表している』とか載っていた気がする。
「ご主人…関節キスだね…えへへ…」
不意に耳元でなおに囁かれた。
ドキッともしたが、なんとも悪気のない幸せそうな表情をするものだから許してしまった。
それに家族だし、関節キスくらいすると思うし。
「ねえご主人~!次はご主人が食べさせて!」
なおは甘えるように体を寄せて、あ~んと口をあけた。
両親…特に母がすごい笑顔でこちらを見ていた。なんだろう。微笑ましいってよりかはまた別のものを感じる気がした。
箸で鶏肉の照り焼きを1切れ持ち上げて、なおの口に運ぶ。
「はい、あ~ん」
「ん…んへへ……ご主人に食べさせられると美味しさ上がるね!」
なおはまたしても少し恥ずかしそうに頬を染めながら、幸せそうな笑顔を見せてくれた。
可愛い。
素直にそう思った。弟がいたらこんな感じなのかな?……いやいや、あ~んとか兄弟間でしないか。
そういえば、人間の食べ物が食べれる様になったのなら、一緒にお祭りに行って食べ歩きとかしてみたいかもなぁ…!
そんな妄想をしながら、今日もなおとの1日を楽しんだ。
それにお菓子ではチョコレートやアーモンド、野菜では玉ねぎやニンニクなどのネギ類は犬にとって有害なものであり、食べることができない。
だが、家の飼い犬はなんの前触れもなく唐突に犬耳ショタ、人間になった。
そんな今、どうしているかと言うと、
「ご主人!こっちのお肉も……んふふ!おいしい!ご主人も食べて!」
練習用の箸で焼肉のタレをドバドバとかけたお肉を掴み口に運ぶ。
なおは人間になってから犬の時よりも多く食べるようになった。しかも濃い味付けが好きなようで、焼肉のタレやマヨネーズが好物になっていた。
隣に座るなおから勧められたので、鶏肉の照り焼きが盛り付けられた木製の食器に箸を伸ばすと、
「待って!なおがご主人にあ~んしたい!」
そう言って練習用の箸で鶏肉を掴み、僕の口の前へ持ってきてくれた。
練習用の箸はプルプルと震えている。未だに力加減が苦手らしい。
「ほらご主人!あ~ん!」
僕となおの向かいに座る両親が和むような笑顔でこちらを眺めている。
「……ぁ~」
なんだか小っ恥ずかしが、素直に従う。
「どう?ご主人!おいしい?おいしい?」
練習用の箸に摘まれた鶏肉をはむっと口で受け取る。
おいしい。
この甘辛い味付け、外はパリッとしていて、中は程よい柔らかさで噛む度に鶏肉の美味しさが口いっぱいに広がった。
「うん。おいしいね!ありがとう。なお!」
慣れない箸で頑張ってあ~んしてくれたなおの頭を撫でる。
気持ちいいのか耳がぺたっと伏せている。
犬を飼う時に見たネットの記事で撫でている時に耳を伏せるのは『撫でていいよと安心している』『リラックスしている』『甘えたい気持ちを表している』とか載っていた気がする。
「ご主人…関節キスだね…えへへ…」
不意に耳元でなおに囁かれた。
ドキッともしたが、なんとも悪気のない幸せそうな表情をするものだから許してしまった。
それに家族だし、関節キスくらいすると思うし。
「ねえご主人~!次はご主人が食べさせて!」
なおは甘えるように体を寄せて、あ~んと口をあけた。
両親…特に母がすごい笑顔でこちらを見ていた。なんだろう。微笑ましいってよりかはまた別のものを感じる気がした。
箸で鶏肉の照り焼きを1切れ持ち上げて、なおの口に運ぶ。
「はい、あ~ん」
「ん…んへへ……ご主人に食べさせられると美味しさ上がるね!」
なおはまたしても少し恥ずかしそうに頬を染めながら、幸せそうな笑顔を見せてくれた。
可愛い。
素直にそう思った。弟がいたらこんな感じなのかな?……いやいや、あ~んとか兄弟間でしないか。
そういえば、人間の食べ物が食べれる様になったのなら、一緒にお祭りに行って食べ歩きとかしてみたいかもなぁ…!
そんな妄想をしながら、今日もなおとの1日を楽しんだ。
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