32 / 191
アスターの罪
最優の姫
アタシが王の器じゃないことは、わかってたことよ。いくら王権があったって…優先順位は第一王子のベルガアッシュお兄様。優秀で魔法に関しても文句なしの才能。最愛とされたお兄様には、敵いっこない。
モルトバリヤーはとにかく真面目で学園でも成績優秀な上に、彼は兎に角人柄に優れた子。アタシなんかよりも頼りになるような弟でその目の力からも最要と讃えられた。
…そして。
産まれた頃から絶対に無理、と思い知らされたのがハルジオン。
あれは、正に王になる人間としか思えなかった。産みの親は死ぬ寸前までハルジオンに付きっきりで…物心ついたハルジオンは圧倒的な審眼の力で他を寄せ付けなかった。誰もが恐怖に慄いたけど、そんな恐怖を平気で背負って我が道を歩く十一番目は、アタシにとことん敗北感を与えた。
冗談じゃないわよ。
それじゃあ、何。
アタシの価値って、なんなのよ。
『…っ、本当に…嫌になるわ…』
コペリア・常世・バーリカリーナ。アタシは魔導師学園を卒業しても数少ない公務のみをこなして、城から出ないよう王から命じられていた。ベルガアッシュお兄様は将来のためにも海外の視察や、王の仕事を手伝ったりしていた。卒業間近のアタシには…ただ、城を出るなと言うだけなのに。
だからここ最近は、ずっと守護者たちに八つ当たりをしていた。気に入らなければすぐ解雇。顔も見たくないと、適当に理由だって作った。
良いじゃない。
だって貴方たちには、他所へ行っても役割があるんでしょう?
『…馬鹿みたい。何が過去の因縁よ、先祖の罪よ。アタシには関係ない…悪くないじゃない』
ねぇ? そう思わない…?
『もっと両手に力を入れなさいよ。喋れるわよ、アタシ。手間取らないで魔法で一息に殺してしまえば楽なのに』
『…っご自分が何をしたか、わかっていらっしゃるのですか?!』
王に命じられるがまま逃げて、敵の目眩しになるのもアタシたちの役目だった。何のために子供が十三人もいるのか。
アタシは違う。アタシは目眩しの道具なんかじゃないの。
そう思って部屋に戻ってから荷物を持てるだけ持ち、国境に向かった。王族だけが知る隠れ家を何個も経由して走り回って…魔楼道に差し掛かった時、連れていた守護者が襲われる。
そう、そんなアタシの考えすら甘かった。
『何をしたか? 黙って震えたまま突っ立ってたから、アタシの壁にしただけよ。それがなんだって言うのかしら。それをするのが、お前たち守護者の役目ではなくって?』
魔楼道は既に敵の手に堕ちていたのよ。
成す術なく一人、また一人と守護者が魔獣に倒される中…恐怖に震える新人の守護者がいた。採用したばかりだけど学園を優秀な成績で卒業したから、昔からいたオルタンジーを外してこの子を側に置くようになった。長くいることなんて、どうだって良い。アタシの身になるような実績を作ってくれるなら、もう誰でも良い。
だけど所詮は学園でしか認められない魔導師。迫り来る魔獣に挑まず身を竦ませた彼女を引っ張り、壁にした。
『そもそも、貴方が悪いのよシロン・ココミドレー。アタシと同じく最優だなんて持て囃された貴方が頑張らないから犠牲が増えたの。
使えないわ。役立たずね、貴方』
お気に入りのスカートの裾が、血で汚れてしまったわ。
そう言って物陰から出ると敵も味方も重なって倒れている酷い現場。思わず袖で口を覆った瞬間、唯一生き残ったシロンに首を掴まれ無礼にもアタシに説教なんてしてきた。
『…いっそ、お父様の言い付けなんて守らずに外に出れば良かったのかしら』
魔獣は強かった。
魔王直属のせいか、たまに水鏡の映像で見る野生の魔獣よりもハッキリとした殺意と攻撃力の高さが違ったから。だからアタシは…アタシに敵意を向ける愚かなシロンの背後で、爪を振り上げる魔獣を虚な目で見つめていた。
誰かの為に戦う、なんてアタシには理解できない。アタシはアタシの為だけに魔法を使う。その点ではアタシにとって魔王も守護者も等しく理解出来なかったんだと思うわ。
『…光魔法』
最後に見たシロンは、普段なら決して背後を取られないであろう魔獣に後ろから切り裂かれて後悔に顔を歪めていた。憎たらしそうにアタシを見つめながら倒れる彼を横に倒して、退かす。
『閃光の花』
光魔法による目潰しによって目が見えなくなった大型の魔獣から、走って逃げる。守護者がかなり魔獣の数を減らしたけどあんなもの、いくらでも湧いてくるに違いないわ。
何度足を回復しても、速度は変わらない。あっという間に周りを魔獣で固められてアタシはもう逃げ場を失ってしまった。
『…お父様。何故、アタシに最優の名を与えたの。どうしてハルジオンにアタシの名を与えなかったのよ』
優れた目を持ち、
優れた器を持ち、
優れた守護者を持った弟。
ずっと、ずっと。羨ましかった。最悪の名に逃げられる弟。裏切られたのに、最後まで手を伸ばして救ってくれた守護者がいた弟。
アタシも、タタラが欲しかった。
『ざまぁみなさい。
…アンタも、最後には裏切られて世界ごと終わってしまうのよ』
辺りが赤かったのは魔の差しが近かったせいでもあった。沈む日輪はまるでアタシたち王族を思わせ、視界を塞ぐ暗闇は魔族のよう。バーリカリーナはもう終わる。
良かった。
良かった。
アタシが死ぬのは、ただの必然よ。
降り掛かる魔獣の群れにほくそ笑んだのは、少しお行儀が悪かった。だけどそれがアタシ。多分兄弟たちの中で一番性格が悪くて、性根が捻じ曲がっていたのがアタシ。
全てが終わる時に自分らしく在れただけで…良しとしましょうか。
腹を括って死ぬ覚悟をしたのに、目の前によく見た光魔法の障壁が現れる。強固で頑丈…昔から彼女は、光魔法なら王族レベルと噂されていた。そして壁の向こうで巨大な双子盾が舞い、あっという間に魔獣を全て蹴散らしてしまった。
『コペリア様っ!! すみませっ…私…やだ、どうしましょう、コペリア様がお怪我を!!』
『オルタンジー君、落ち着いて。光魔法を宿す王族が並の怪我でどうにかなるはずがない。
コペリア王女殿下。救援が遅くなり、申し訳ありません。月の宴騎士団団長トワイシー・ペンタ・ロロクロウム、王都へ帰還致しました。一度城へ戻りましょう、かなり厄介なことになっていますので』
現れたのはクビにしたはずのオルタンジーと、月の宴の団長。
何故…? オルタンジーもクビにしたはずだし、月の宴は国境へ出発したはずよ。
『疑問はわかります。私が帰還した理由も含めて、とにかく城へ。…彼らも二日は大々的には攻めないはず。時間が惜しい、早く』
そう言い放って城へと走り出す月の宴の団長。涙ぐみながら近付いたオルタンジーは、周りの惨状にショックを受けたように目を見開き涙を溢す。だけどすぐに正気に戻った…いえ。戻すように、グッと涙を堪えてアタシの手を取り彼の後に続く。
…何故、アタシを連れて行くのかしら。
『月の宴。それは…アタシも必要なのかしら』
『わかりません。ですがコペリア様、一つだけ申し上げます』
きっと説教だと思った。
ウンザリしてオルタンジーの手を振り払おうとしたのに、先導していた彼が振り返ると真顔のままこう言ったの。
『コペリア様のような主観を持った方も必要です。…どうか、私の息子のために貴女は貴女らしく在り、この世界の者として向き合っていただきたい。
何卒、宜しくお願い致します』
『…アタシ、らしく…』
暫く考慮し、アタシは少しだけ…興味を抱いた。どうせアタシは死んでいたのだから二日くらい延長して、果てを見守るのも悪くないかと。
こんなアタシに、何か…出来るものなら。
『…良いわね。最優を冠したコペリア・常世・バーリカリーナの名の下に、それを受け入れます』
.
モルトバリヤーはとにかく真面目で学園でも成績優秀な上に、彼は兎に角人柄に優れた子。アタシなんかよりも頼りになるような弟でその目の力からも最要と讃えられた。
…そして。
産まれた頃から絶対に無理、と思い知らされたのがハルジオン。
あれは、正に王になる人間としか思えなかった。産みの親は死ぬ寸前までハルジオンに付きっきりで…物心ついたハルジオンは圧倒的な審眼の力で他を寄せ付けなかった。誰もが恐怖に慄いたけど、そんな恐怖を平気で背負って我が道を歩く十一番目は、アタシにとことん敗北感を与えた。
冗談じゃないわよ。
それじゃあ、何。
アタシの価値って、なんなのよ。
『…っ、本当に…嫌になるわ…』
コペリア・常世・バーリカリーナ。アタシは魔導師学園を卒業しても数少ない公務のみをこなして、城から出ないよう王から命じられていた。ベルガアッシュお兄様は将来のためにも海外の視察や、王の仕事を手伝ったりしていた。卒業間近のアタシには…ただ、城を出るなと言うだけなのに。
だからここ最近は、ずっと守護者たちに八つ当たりをしていた。気に入らなければすぐ解雇。顔も見たくないと、適当に理由だって作った。
良いじゃない。
だって貴方たちには、他所へ行っても役割があるんでしょう?
『…馬鹿みたい。何が過去の因縁よ、先祖の罪よ。アタシには関係ない…悪くないじゃない』
ねぇ? そう思わない…?
『もっと両手に力を入れなさいよ。喋れるわよ、アタシ。手間取らないで魔法で一息に殺してしまえば楽なのに』
『…っご自分が何をしたか、わかっていらっしゃるのですか?!』
王に命じられるがまま逃げて、敵の目眩しになるのもアタシたちの役目だった。何のために子供が十三人もいるのか。
アタシは違う。アタシは目眩しの道具なんかじゃないの。
そう思って部屋に戻ってから荷物を持てるだけ持ち、国境に向かった。王族だけが知る隠れ家を何個も経由して走り回って…魔楼道に差し掛かった時、連れていた守護者が襲われる。
そう、そんなアタシの考えすら甘かった。
『何をしたか? 黙って震えたまま突っ立ってたから、アタシの壁にしただけよ。それがなんだって言うのかしら。それをするのが、お前たち守護者の役目ではなくって?』
魔楼道は既に敵の手に堕ちていたのよ。
成す術なく一人、また一人と守護者が魔獣に倒される中…恐怖に震える新人の守護者がいた。採用したばかりだけど学園を優秀な成績で卒業したから、昔からいたオルタンジーを外してこの子を側に置くようになった。長くいることなんて、どうだって良い。アタシの身になるような実績を作ってくれるなら、もう誰でも良い。
だけど所詮は学園でしか認められない魔導師。迫り来る魔獣に挑まず身を竦ませた彼女を引っ張り、壁にした。
『そもそも、貴方が悪いのよシロン・ココミドレー。アタシと同じく最優だなんて持て囃された貴方が頑張らないから犠牲が増えたの。
使えないわ。役立たずね、貴方』
お気に入りのスカートの裾が、血で汚れてしまったわ。
そう言って物陰から出ると敵も味方も重なって倒れている酷い現場。思わず袖で口を覆った瞬間、唯一生き残ったシロンに首を掴まれ無礼にもアタシに説教なんてしてきた。
『…いっそ、お父様の言い付けなんて守らずに外に出れば良かったのかしら』
魔獣は強かった。
魔王直属のせいか、たまに水鏡の映像で見る野生の魔獣よりもハッキリとした殺意と攻撃力の高さが違ったから。だからアタシは…アタシに敵意を向ける愚かなシロンの背後で、爪を振り上げる魔獣を虚な目で見つめていた。
誰かの為に戦う、なんてアタシには理解できない。アタシはアタシの為だけに魔法を使う。その点ではアタシにとって魔王も守護者も等しく理解出来なかったんだと思うわ。
『…光魔法』
最後に見たシロンは、普段なら決して背後を取られないであろう魔獣に後ろから切り裂かれて後悔に顔を歪めていた。憎たらしそうにアタシを見つめながら倒れる彼を横に倒して、退かす。
『閃光の花』
光魔法による目潰しによって目が見えなくなった大型の魔獣から、走って逃げる。守護者がかなり魔獣の数を減らしたけどあんなもの、いくらでも湧いてくるに違いないわ。
何度足を回復しても、速度は変わらない。あっという間に周りを魔獣で固められてアタシはもう逃げ場を失ってしまった。
『…お父様。何故、アタシに最優の名を与えたの。どうしてハルジオンにアタシの名を与えなかったのよ』
優れた目を持ち、
優れた器を持ち、
優れた守護者を持った弟。
ずっと、ずっと。羨ましかった。最悪の名に逃げられる弟。裏切られたのに、最後まで手を伸ばして救ってくれた守護者がいた弟。
アタシも、タタラが欲しかった。
『ざまぁみなさい。
…アンタも、最後には裏切られて世界ごと終わってしまうのよ』
辺りが赤かったのは魔の差しが近かったせいでもあった。沈む日輪はまるでアタシたち王族を思わせ、視界を塞ぐ暗闇は魔族のよう。バーリカリーナはもう終わる。
良かった。
良かった。
アタシが死ぬのは、ただの必然よ。
降り掛かる魔獣の群れにほくそ笑んだのは、少しお行儀が悪かった。だけどそれがアタシ。多分兄弟たちの中で一番性格が悪くて、性根が捻じ曲がっていたのがアタシ。
全てが終わる時に自分らしく在れただけで…良しとしましょうか。
腹を括って死ぬ覚悟をしたのに、目の前によく見た光魔法の障壁が現れる。強固で頑丈…昔から彼女は、光魔法なら王族レベルと噂されていた。そして壁の向こうで巨大な双子盾が舞い、あっという間に魔獣を全て蹴散らしてしまった。
『コペリア様っ!! すみませっ…私…やだ、どうしましょう、コペリア様がお怪我を!!』
『オルタンジー君、落ち着いて。光魔法を宿す王族が並の怪我でどうにかなるはずがない。
コペリア王女殿下。救援が遅くなり、申し訳ありません。月の宴騎士団団長トワイシー・ペンタ・ロロクロウム、王都へ帰還致しました。一度城へ戻りましょう、かなり厄介なことになっていますので』
現れたのはクビにしたはずのオルタンジーと、月の宴の団長。
何故…? オルタンジーもクビにしたはずだし、月の宴は国境へ出発したはずよ。
『疑問はわかります。私が帰還した理由も含めて、とにかく城へ。…彼らも二日は大々的には攻めないはず。時間が惜しい、早く』
そう言い放って城へと走り出す月の宴の団長。涙ぐみながら近付いたオルタンジーは、周りの惨状にショックを受けたように目を見開き涙を溢す。だけどすぐに正気に戻った…いえ。戻すように、グッと涙を堪えてアタシの手を取り彼の後に続く。
…何故、アタシを連れて行くのかしら。
『月の宴。それは…アタシも必要なのかしら』
『わかりません。ですがコペリア様、一つだけ申し上げます』
きっと説教だと思った。
ウンザリしてオルタンジーの手を振り払おうとしたのに、先導していた彼が振り返ると真顔のままこう言ったの。
『コペリア様のような主観を持った方も必要です。…どうか、私の息子のために貴女は貴女らしく在り、この世界の者として向き合っていただきたい。
何卒、宜しくお願い致します』
『…アタシ、らしく…』
暫く考慮し、アタシは少しだけ…興味を抱いた。どうせアタシは死んでいたのだから二日くらい延長して、果てを見守るのも悪くないかと。
こんなアタシに、何か…出来るものなら。
『…良いわね。最優を冠したコペリア・常世・バーリカリーナの名の下に、それを受け入れます』
.
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
Ωだから仕方ない。
佳乃
BL
「Ωだから仕方ない」
幼い頃から自分に言い聞かせてきた言葉。
あの人と番うことを願い、あの人と番う日を待ち侘びていた僕は今日もその言葉を呟く。
「Ωだから仕方ない」
そう、Ωだから仕方ないのだから。
【完結】この手なんの手、気になる手!
鏑木 うりこ
BL
ごく普通に暮らしていた史郎はある夜トラックに引かれて死んでしまう。目を覚ました先には自分は女神だという美少女が立っていた。
「君の残された家族たちをちょっとだけ幸せにするから、私の世界を救う手伝いをしてほしいの!」
頷いたはいいが、この女神はどうも仕事熱心ではなさそうで……。
動物に異様に好かれる人間っているじゃん?それ、俺な?
え?仲が悪い国を何とかしてくれ?俺が何とか出来るもんなのー?
怒涛の不幸からの溺愛ルート。途中から分岐が入る予定です。
溺愛が正規ルートで、IFルートに救いはないです。
聖女の兄で、すみません!
たっぷりチョコ
BL
聖女として呼ばれた妹の代わりに異世界に召喚されてしまった、古河大矢(こがだいや)。
三ヶ月経たないと元の場所に還れないと言われ、素直に待つことに。
そんな暇してる大矢に興味を持った次期国王となる第一王子が話しかけてきて・・・。
BL。ラブコメ異世界ファンタジー。
転生先は猫でした。
秋山龍央
BL
吾輩は猫である。
名前はまだないので、かっこよくてキュートで、痺れるような名前を絶賛募集中である。
……いや、本当になんでこんなことになったんだか!
転生した異世界で猫になった男が、冒険者に拾われて飼い猫になるほのぼのファンタジーコメディ。
人間化あり、主人公攻め。
【完結】半端なあやかしの探しもの
雫川サラ
BL
人の子として生まれながら人ならざる「力」に目覚めてしまった少年・蘇芳。生きる場所を失い、絶望の淵に一度は立った蘇芳だが、ひとりのあやかしとの鮮烈な出会いによって次第に内側から変わり始める。
出会いも最悪なら態度も最悪なそのあやかしにどうしようもなく惹かれる理由は、果たして本当に血の本能によるものだけなのか?
後ろ向きな考え方しかできなかった少年が突然自分に降りかかった宿命にぶつかり、愛することを知り、生きようとする理由をその手で掴むまでのお話。
本作で第11回BL小説大賞に参加しております。投票やご感想大変嬉しいです。
※オメガバースの世界観を下敷きとした、前近代(近世)日本に似た異世界のお話です。独自設定はほんの味付け程度ですが1話目に作中に登場する用語の説明があります
※R描写あり回には*をつけます
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。