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アスターの罪
俺様コンビ
下がっていろ、そう言ってオレを自分の後ろにやった彼はいつだってそうやって守ってくれる。今だって昨日オレは彼に酷いことをしたのに…当然のように駆け付けて味方になってくれるんだ。
そっと手を伸ばして長い長い右足に掴まり、怒り狂う彼の顔を窺う。
『どうした? 大丈夫だ、お前に怖い思いをさせたアイツをブチ殺すだけだ』
…おかしいな、まさかオレの迫真の演技力高すぎたか?
『アーエード…、オレ…えと、昨日は』
『謝るな。お前の気持ちも考えないで情報を与え過ぎたこっちに非がある。
…すまねぇ。だが、これが片付いたらお前は飯だ。ちゃんと食べてよく寝て育て』
オレまだ伸びる?! マジかよ、やったぁ!!
目をキラッキラさせながらアーエードの言葉に素直に頷き、未だ興奮が冷めないオレはギュッと筋肉質な足に抱き着いた。黒のボロボロになったズボンだけを穿いたアーエードだが、それがまた野生みが溢れててカッコイイんだ。
いっぱい育つ!! 目指せ、三メートル!!
ご機嫌なまましがみ付いていれば、何やら目頭を押さえて天を仰ぐアーエードが。何かの儀式か…または魔法を発動するためのポーズ?!
『俺様の民がっ、こんなにも素直で…、愛おしい…!!』
【はっはっは。俺様たちが育てた息子だぜぇ。当ったり前だろぉ】
俺様俺様と喧しい奴等め…。俺様コンビって呼んでやろう。
しかし、和やかな雰囲気はそこまでで終わった。そのきっかけは一つ。静かな空間に鳴り響いたオレのお腹の音。
考えてみれば昨日の朝ごはんを食べてからまともに食事なんかしていなかったし、空腹を感じるような精神状況でもなかった。
『…待ってろ。すぐに終わらせて腹いっぱい食わせてやる』
『やれやれ…。お腹を空かせた我が子のために狩りに行く母親にしか見えないじゃないか』
ビキリ。とアーエードの額に筋が浮き、あからさまな殺意をバロックに向ける。
それを受けてバロックもオレの糸を千切ろうとするが七色の罠シリーズの青はオレからの限定的な言葉により変化する性質を持つ。
歪めたり、細めたり簡単な命令だけ。細まれ、と小さな声で命じてみたが…お見通しとばかりに糸に蔦が絡まり存在がバレてしまう。
こりゃお手上げだわ…。
『バロック…、テメェ人間を勝手に玩具にするのは勝手だがな。それを痛め付けるならタタラに見えない場所でやれ。
そんな光景を見せてまた苦しませるくらいなら、俺様は来るべき明日より前にテメェを沈めなきゃなんねぇな』
二人が対峙するのを横目で確認しつつ、アーエードからそっと離れたオレは地面に膝を付き腕を押さえながら苦痛を露わにする人の元へと駆け付けた。
な、なにこれ…腕、完全に取られてっ…!
『これ止血してどーにかなるレベルなのか?!』
しかも自分は薄っぺらな服を一枚しか着ていない。仕方なしに服に手を掛けようとしたところ、息も絶え絶えな青年が話しかけてきた。
『…おひめ、ちゃま?』
桃色の綺麗な髪をした人は、所々に血が飛び散っていて目の下の隈も凄い。血を失って顔色も悪く急いで青い糸を解き治療しようと近付く。
『そっか…。格好悪くて、ゴメンね。
俺、イイルカ・ハートメア。バトロノーツ所属の君の先輩…かな。可愛い後輩ちゃんの危機に飛んできたけど、俺たちじゃ魔王は手に余るみたいでさ』
『…オレは、タタラです。タタラ・ロロクロウム。ハートメア先輩って、呼んでも良いですか?』
桃色と赤が混じった瞳を見開き、激痛の中を彼は勢いよく頷いて笑うのだ。
『うれしーなぁ。後輩に先輩先輩って慕われると頑張っちゃうタイプなんだよね。全く…もっと早く会ってたらやる気も出てたのになぁ』
ポタポタと、ハートメア先輩の腕から流れる血は止まらない。軽口を叩くハートメア先輩は、徐々に目が虚になり焦点が合わなくなってくる。今にも倒れそうな彼を支えながらオレは後ろで飛んでいるぬいぐるみへと助けを求めた。
『リィブルー!』
お願い、と視線だけで助けを乞えばパタパタ飛んでいたドラゴンは面倒臭そうに降りて来てオレのすぐ隣へと来てくれた。
【俺様だって回復魔法は使えねぇんだぞ? 止血が良ぃとこよ】
『それで良いから。お願い、リィブルー。彼と仲間の人をお城まで連れて行ってあげてほしい』
無理なら神殿でも構わないけど、怪我なら光魔法の方がより早く治せるはずだし全等級のハートメア先輩たちなら彼らも助けてくれるはず。
『頼む…リィブルーしか、頼る人いないんだ』
【…仕っ方ねぇなぁ。後で魔王共になんか言われたら過保護な魔王にちゃぁんとくっ付いてろよ?】
相変わらずマヌケな音を立てながらも、魔人リィブルーはお願いの通りハートメア先輩の腕を炎の魔法による特殊な治癒的効果が発動し血は止まる。しかし怪我自体が治るわけではないらしい。血を止めたハートメア先輩の背中に回り、ズボンのベルトを引っ掴んで空を飛ぶ。オレの糸で植物の拘束から放たれた気絶中のお仲間さんたちも、纏めて糸で繋げてリィブルーが運び出す。
計七人の人間を吊るしながらも、リィブルーは余裕な表情でダンジョンを降りて行くので彼が出られる大きさの穴を糸の防御魔法をこじ開けて進ませた。
『…どうかもう、誰も来ませんように…』
もう助けは来なくて良いんだ。誰にも来てほしくない。
もうこれ以上、オレの心を乱さないで。
『逃して何の役に立つんだい? 彼らは明日、死ぬ定めにある。今日死ぬか明日死ぬかに、一体何の差があるというのかな?』
『黙ってろバロック!!』
リィブルーを見送り、争う二人に近付くとアーエードが即座に大振りな技を放ってバロックに距離を開けさせる。
華麗にそれを躱したバロックが顔を上げ、オレを見た。そして…驚愕に染まる顔。パカリと開いた口の、なんて似合わない姿だと面白くて笑ってしまう。
『これはこれは…。驚いたな、いや…いやいや! 本当に驚いた…参ったな』
今までの殺気が嘘のように消え、付き物が取れたような軽やかな足取りでバロックが歩み寄る。あまりの変化に動揺したアーエードの一瞬の隙を突いて、バロックがすぐ目の前に移動してきた。
そして…。
『わわっ!?』
『ふふっ。泣いているばかりの小さな子どもだと思っていたのに、やはり君は成長期のようだ』
ガシガシとバロックに頭を撫でられ、それが終わったかと思えば徐に額に押し付けられる…いつかに似た感触。
『お、まえっ…!!』
アーエードの怒号にけらけら笑いながら、いつもの調子を取り戻したバロックは心底楽しそうだった。裸足のまま上機嫌に鼻歌まで歌いながらダンジョンの中へ戻ろうとする彼にアーエードはずっと困惑していた。
『なんなんだ…突然喜び出しやがって、気持ち悪ぃ野郎…』
『失礼だね。
でも仕方ないだろう? 愛しい子の成長は嬉しいものさ』
『は? 成長?』
キスをされた額を両手で押さえながら、顔が熱くなるオレを見たバロックがまた笑う。
『視えないんだよ』
パタパタと、またあの可愛い羽音が遠くから聞こえてくる。
『イチにはもう、タタラの真実は視えなくなってしまったらしいんだ』
きゅるきゅると切なげに鳴く腹をさすりながら、オレは言い訳じみた言葉を自身に刻む。
腹が減っては戦は出来ない、だ。
.
そっと手を伸ばして長い長い右足に掴まり、怒り狂う彼の顔を窺う。
『どうした? 大丈夫だ、お前に怖い思いをさせたアイツをブチ殺すだけだ』
…おかしいな、まさかオレの迫真の演技力高すぎたか?
『アーエード…、オレ…えと、昨日は』
『謝るな。お前の気持ちも考えないで情報を与え過ぎたこっちに非がある。
…すまねぇ。だが、これが片付いたらお前は飯だ。ちゃんと食べてよく寝て育て』
オレまだ伸びる?! マジかよ、やったぁ!!
目をキラッキラさせながらアーエードの言葉に素直に頷き、未だ興奮が冷めないオレはギュッと筋肉質な足に抱き着いた。黒のボロボロになったズボンだけを穿いたアーエードだが、それがまた野生みが溢れててカッコイイんだ。
いっぱい育つ!! 目指せ、三メートル!!
ご機嫌なまましがみ付いていれば、何やら目頭を押さえて天を仰ぐアーエードが。何かの儀式か…または魔法を発動するためのポーズ?!
『俺様の民がっ、こんなにも素直で…、愛おしい…!!』
【はっはっは。俺様たちが育てた息子だぜぇ。当ったり前だろぉ】
俺様俺様と喧しい奴等め…。俺様コンビって呼んでやろう。
しかし、和やかな雰囲気はそこまでで終わった。そのきっかけは一つ。静かな空間に鳴り響いたオレのお腹の音。
考えてみれば昨日の朝ごはんを食べてからまともに食事なんかしていなかったし、空腹を感じるような精神状況でもなかった。
『…待ってろ。すぐに終わらせて腹いっぱい食わせてやる』
『やれやれ…。お腹を空かせた我が子のために狩りに行く母親にしか見えないじゃないか』
ビキリ。とアーエードの額に筋が浮き、あからさまな殺意をバロックに向ける。
それを受けてバロックもオレの糸を千切ろうとするが七色の罠シリーズの青はオレからの限定的な言葉により変化する性質を持つ。
歪めたり、細めたり簡単な命令だけ。細まれ、と小さな声で命じてみたが…お見通しとばかりに糸に蔦が絡まり存在がバレてしまう。
こりゃお手上げだわ…。
『バロック…、テメェ人間を勝手に玩具にするのは勝手だがな。それを痛め付けるならタタラに見えない場所でやれ。
そんな光景を見せてまた苦しませるくらいなら、俺様は来るべき明日より前にテメェを沈めなきゃなんねぇな』
二人が対峙するのを横目で確認しつつ、アーエードからそっと離れたオレは地面に膝を付き腕を押さえながら苦痛を露わにする人の元へと駆け付けた。
な、なにこれ…腕、完全に取られてっ…!
『これ止血してどーにかなるレベルなのか?!』
しかも自分は薄っぺらな服を一枚しか着ていない。仕方なしに服に手を掛けようとしたところ、息も絶え絶えな青年が話しかけてきた。
『…おひめ、ちゃま?』
桃色の綺麗な髪をした人は、所々に血が飛び散っていて目の下の隈も凄い。血を失って顔色も悪く急いで青い糸を解き治療しようと近付く。
『そっか…。格好悪くて、ゴメンね。
俺、イイルカ・ハートメア。バトロノーツ所属の君の先輩…かな。可愛い後輩ちゃんの危機に飛んできたけど、俺たちじゃ魔王は手に余るみたいでさ』
『…オレは、タタラです。タタラ・ロロクロウム。ハートメア先輩って、呼んでも良いですか?』
桃色と赤が混じった瞳を見開き、激痛の中を彼は勢いよく頷いて笑うのだ。
『うれしーなぁ。後輩に先輩先輩って慕われると頑張っちゃうタイプなんだよね。全く…もっと早く会ってたらやる気も出てたのになぁ』
ポタポタと、ハートメア先輩の腕から流れる血は止まらない。軽口を叩くハートメア先輩は、徐々に目が虚になり焦点が合わなくなってくる。今にも倒れそうな彼を支えながらオレは後ろで飛んでいるぬいぐるみへと助けを求めた。
『リィブルー!』
お願い、と視線だけで助けを乞えばパタパタ飛んでいたドラゴンは面倒臭そうに降りて来てオレのすぐ隣へと来てくれた。
【俺様だって回復魔法は使えねぇんだぞ? 止血が良ぃとこよ】
『それで良いから。お願い、リィブルー。彼と仲間の人をお城まで連れて行ってあげてほしい』
無理なら神殿でも構わないけど、怪我なら光魔法の方がより早く治せるはずだし全等級のハートメア先輩たちなら彼らも助けてくれるはず。
『頼む…リィブルーしか、頼る人いないんだ』
【…仕っ方ねぇなぁ。後で魔王共になんか言われたら過保護な魔王にちゃぁんとくっ付いてろよ?】
相変わらずマヌケな音を立てながらも、魔人リィブルーはお願いの通りハートメア先輩の腕を炎の魔法による特殊な治癒的効果が発動し血は止まる。しかし怪我自体が治るわけではないらしい。血を止めたハートメア先輩の背中に回り、ズボンのベルトを引っ掴んで空を飛ぶ。オレの糸で植物の拘束から放たれた気絶中のお仲間さんたちも、纏めて糸で繋げてリィブルーが運び出す。
計七人の人間を吊るしながらも、リィブルーは余裕な表情でダンジョンを降りて行くので彼が出られる大きさの穴を糸の防御魔法をこじ開けて進ませた。
『…どうかもう、誰も来ませんように…』
もう助けは来なくて良いんだ。誰にも来てほしくない。
もうこれ以上、オレの心を乱さないで。
『逃して何の役に立つんだい? 彼らは明日、死ぬ定めにある。今日死ぬか明日死ぬかに、一体何の差があるというのかな?』
『黙ってろバロック!!』
リィブルーを見送り、争う二人に近付くとアーエードが即座に大振りな技を放ってバロックに距離を開けさせる。
華麗にそれを躱したバロックが顔を上げ、オレを見た。そして…驚愕に染まる顔。パカリと開いた口の、なんて似合わない姿だと面白くて笑ってしまう。
『これはこれは…。驚いたな、いや…いやいや! 本当に驚いた…参ったな』
今までの殺気が嘘のように消え、付き物が取れたような軽やかな足取りでバロックが歩み寄る。あまりの変化に動揺したアーエードの一瞬の隙を突いて、バロックがすぐ目の前に移動してきた。
そして…。
『わわっ!?』
『ふふっ。泣いているばかりの小さな子どもだと思っていたのに、やはり君は成長期のようだ』
ガシガシとバロックに頭を撫でられ、それが終わったかと思えば徐に額に押し付けられる…いつかに似た感触。
『お、まえっ…!!』
アーエードの怒号にけらけら笑いながら、いつもの調子を取り戻したバロックは心底楽しそうだった。裸足のまま上機嫌に鼻歌まで歌いながらダンジョンの中へ戻ろうとする彼にアーエードはずっと困惑していた。
『なんなんだ…突然喜び出しやがって、気持ち悪ぃ野郎…』
『失礼だね。
でも仕方ないだろう? 愛しい子の成長は嬉しいものさ』
『は? 成長?』
キスをされた額を両手で押さえながら、顔が熱くなるオレを見たバロックがまた笑う。
『視えないんだよ』
パタパタと、またあの可愛い羽音が遠くから聞こえてくる。
『イチにはもう、タタラの真実は視えなくなってしまったらしいんだ』
きゅるきゅると切なげに鳴く腹をさすりながら、オレは言い訳じみた言葉を自身に刻む。
腹が減っては戦は出来ない、だ。
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