吾輩の前世は猫である。名前は転生して判明しました。

ヤマゴロウ

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第1話 レオン=クロムウェル 5歳

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私は5歳になった。

人の言葉を覚え1人で歩くこともできるようになり

自分の現状もある程度理解する事がでしたのだが

この5年間はビックリする事の連続だったと言えるだろう。

まず私は人に生まれ変わったという事

両親、いわゆる今世での親に最初は戸惑っていたのだが

私が何かをするたびに『さすがは私たちの息子だ!』と喜んでいた

毎回しつこいぐらいにそう言われてしまうと親だと認識するほかない

前世での死を現実として受け止めているいじょう

生まれ変わったというしかないと現状を受け入れた

次に私の名前

前世では絵里にクロ豆と名付けられたが、今世ではレオンという名を貰った

まあクロ豆という名も人に生まれるまで理解してなかった名前なので

レオンという名を貰ったことに違和感はまったくないので問題はなかった。

そして一番驚いたのが狩りに関しての事だ

私が歩くことができるようになった頃に

前世でもよく見かけた黒くて素早い生き物を見つけ

意気揚々と追いかけ捕まえようと奮闘していたのだが

ヤツは素早くてなかなか捕まえる事ができなかった

その時、人の身体とはこんなにも不便なのかと恨みさえ感じるほどだったのだが

追いかけている姿を目撃した女が母親に報告したようで

私は母親にすごく怒られた。

狩りをしていただけだと言ったのだが『今後一切の狩りは禁止します!』とさらに怒らせる結果になった。

最近では勉強しろと言われ色々な人に知識を教えられた

そのおかげで狩りがダメだと言われた原因も判明した

黒くて素早いやつを人は食べない、食べる獲物だけ狩るのだと理解した

ただ遊ぶためだけに殺してはダメという命の尊さも教えられた。

そして狩りについて非常に興味深かったのが武器や罠を使っての狩りだ

人の身体は素早い生き物を捕らえたりするのに適していない

だから罠を使って敵の動きを抑え、武器でトドメをさす

爪がとがっていなくて不便だと思ったが、そのような物があったとは人とは賢いのだなと感心した。

また、極限られた少数の選ばれた者だけが使える魔法というので狩りをする者もいると教えられたが

この家には魔法を使える者がいなかったので見る事はできなかった。

いずれどこかで見る機会があるだろうと教師は言っていたので楽しみにしておこうと思う

そして私が今なにをしているかというと……。

「ふっ!ふっ!はっ!」

筋力トレーニングというやつを行っていた。

教師曰く、身体を鍛えた者は素早い獲物を簡単に捕らえる事ができたりするらしい

その話を聞いた私は教師に詰め寄り筋力トレーニングのやり方を教えてもらう事に成功した。

そうして私は筋力トレーニングに励んでいたのだが……。

「レオンちゃんなにしてるのっ!?」

「おはようございます母上。見ての通り筋力トレーニングというやつです」

「そんな事は見ればわかります!なぜそのような事をしているのかと聞いているんですっ!!」

母上はすごく怒っている。何故だっ!?

「身体を鍛えれば素早い獲物を簡単に……「狩りは禁止したはずですよ?」……は、はい。」

だがここで諦めることはできない!

「り、理解はしています。食べられる獲物だけを狩ればいいのですよね?」

「レオンちゃん……。あなたはまだ5歳です!狩りは大人になってからやりなさい!!」

「ですが………」

「ですがじゃありませんっ! い・い・で・す・ね?」

「は、はい……。」

恐らくこの家で一番強いのは母上だと私が本能的に理解した瞬間であった。


――――――――――――――――――――


風呂は嫌いだ。

だが毎日入らないといけないと母上にも言われた

その時にも怒られたのだがその話は今は語らないでおこう。

というわけで今日もリリアナと一緒に入っている

リリアナというのはいつも私と一緒にいる専属メイドというものらしい

『はじめまして、レオン様の専属メイドを務めさせていただきますリリアナと申します。』と

最初に会った時の事を思い出す。

あの頃はどこか距離があった関係だったが今では……。

「レオン様!ちゃんと頭を洗わないとだめですよ!もう一回やり直しです!!」

母上の次ぐらいに強いと言っても過言ではない圧を感じる

これではボス猫もといボス人になる日は遠いだろう。

その為にももっと身体を鍛え……「レオン様聞いてるんですかっ!!」「は、はい……。」無念。


――――――――――――――――――――


筋力トレーニングも禁止された私は意気消沈していた

そんな元気のなさを見た父上が『なにかやりたい事はないか?』と声をかけてきたので

『剣を使ってみたい!』とお願いしてみたら快く承諾してくれた

庭に出た私に父上は剣を渡してくれた

『本物の剣は危ないから木の剣だ。』といって渡された剣をまじまじと観察した

本物の剣は鉄という固い物で出来ているので子供の私では筋力がなくて持つこともできないそうだ

やはり筋力トレーニングは必要だ!などと考えながら木の剣を振りまわしてみたのだが

『あはは!それじゃあダメだな。いいか?剣の持ち方はこうで上に持ち上げて振り下ろすっ!!』

ブンッ!!という音と共に剣が勢いよく振り下ろされたのを見て私は興奮していた。

真似をしてやってみるが音はでないし剣が手からすっぽ抜けて飛んでいってしまった

父上はまた大きな声で笑ったあと、私に剣の振り方を色々と教えてくれた。



それから毎日のように庭で剣を振り続けた

父上のような音はまだでないが教えてもらった剣の振り方を何回も練習した

「レオンちゃん楽しそうね。」

「は、母上っ!?」

また禁止にされるのではないかと背に剣を隠すが

「取ったりしないから安心しなさい。それにあんなに楽しそうに剣を振ってるのを見てやめなさいなんて言えないわ、頑張りなさい。」

母上は笑顔で私の頭を撫でてくれた

「は、はいっ!」

たぶん私は一生ボス人である母上に勝つことはできないだろう。

色々と禁止されることも多かったがなにより母上は優しかった

そんな母上や父上が私は大好きで、ずっと一緒にいたい大切な人にいつの間にかなっていたのだ。
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