待ってください

仲 奈華 (nakanaka)

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第3×

聞いてください

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実家に帰りルチアは、両親と何度も話し合った。

離婚する事は仕方がないと思う。毎日義家族の厳しい習慣に沿って早朝から家事をして、生活費も渡されず、自由に外出できない生活に限界を感じていた。

だけど、彼らから、5000円しか渡されていない。1年という短い期間だったが離婚するなら、それなりの財産分与が欲しい。そう思い父と相談した。

父からは、ルチアが倉庫から勝手に売りさばいた事は犯罪だと、家族であってもそんな事をするべきではないと諭された。相手は警察沙汰も検討しているから大人しくしてくれと言われ、ルチアは納得するしかなかった。

 

 

 

 






 

離婚届にサインをした翌週、姉が実家を尋ねて来た。

 
「ルチア?結婚したでしょ?どうして帰ってきているの?」

 
「姉さん。それが離婚したの。旦那が生活費をくれなくて、いくら家事をしても義娘は懐いてくれないし、早朝から料理を作らされて、もう農家はこりごりだわ」

「そうなの?母さんから、ルチアの希望通りの家に嫁いだって聞いていたから、てっきり上手くやっていると思っていたのだけど」

 

「うん。私も初めは幸せになれると思っていたけど」

 

「それで、ずっと実家にいるの?仕事は?」

 

「働く気が起きなくて。母さんから、アルバイトでもいいから働きに行けって言われているわ。でも、ずっと仕事をしていなかったし、、、」

 

「ふーん。そうなの。また結婚したいと思っている?」

 

「ええ、結婚して家族の為に家事をして生活するの。料理だって毎日作れるし、できるだけの事をするわ。まあ生活費が貰えないのは困るけど」

 

「私の会社の県外支所の人で、最近離婚して困っている人がいるの。専業主婦になってくれる人を探しているらしいわ。毎月15万渡すから主婦をしてくれないかって、この前の親睦会で嘆いていたの。どう?ルチア。一度会ってみない」

 

「本当?いいわ。でも、同居じゃないわよね。あまり大きい屋敷だと掃除が大変だし、普通のご家庭の方よね」

 

「ええ、同居じゃなかったはずよ。詳しくは彼に会って聞けばいいわ」

 

「ありがとう。姉さん。離婚して実家での肩身が狭かったの。父さんなんて最近、私を叱ってばかり。今日だって両親だけで外食に行ったのよ。私には家で反省しろと言って」

 

「そうなの?ルチアに甘い二人が珍しいわね。早速、彼に連絡してみるわね」

 

「ええ。助かるわ」

 

ルチアは、姉に微笑みかけた。

 
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