[完結]奪ってもいいでしょうか?[R18]

仲 奈華 (nakanaka)

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8.渡してもいいでしょうか?

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ガタガタガタガタ




ローガンに抱きしめられたまま、馬車で移動する。なぜか酷い眠気が襲ってくる。


「ミーナ。君が行方不明って聞いて凄く驚いた。本当に見つかって良かったよ。タリムの奴が神宝を奪われたとか言って大騒ぎするから、城に呼び出されるし。クソ使えない奴らめ」


「うーん。神宝?SMプレイの?」


「ミーナ?大丈夫?君を失ったかもしれないと思って俺は…君の事が好きだ。愛している。誰にも渡したくない。結婚しよう。すぐにでも」


「う、うーん」


ローガンがなんだか、側で盛り上がっているような気がするけど、眠たすぎて対応できそうにない。私は、ローガンの腕の中で眠りについた。



















ピチャピチャピチャ


温かい。


温かくて弾力性のある大きなものに包まれながら、ふわふわした綿で体をゆっくり撫でられる。優しくて、ちょうどいい刺激だ。しっとりとした空気に包み込まれ、居心地がいい。髪を撫でられ、梳かされる。

最高級のスパのサービスはこんな感じだろうか。気持ちいい。最高だ。

私は寝たまま、あくびをした。

ふぁあ。

唇に弾力がある何かが当たり、撫でられる。

私は、それを確かめるように、舌で舐めまわした。

「ミーナ?いい?」

なにか声が聞こえる。まだ眠たくて仕方がない。

胸を、さわさわと何度ももまれ、突起をつまみ吸い上げられる。ぞくぞくして、体の中心が熱くなってくる。

「んんー。なに?」

私は、重たい瞼を開けた。

広い浴室に私はいた。数十人が入れそうな風呂のお湯は透き通り、ライオンの蛇口から滝のようにお湯が流れ落ちている。

私の髪は、いつのまにか銀髪に戻され、湯の中に放射線状に広がっている。
私を抱えながら、裸のローガンが胸に口づけをして、吸い上げている。

私は、ローガンの黒髪を両手で持って、止めようとした。

「あっ、ちょっと、ローガン」

「はあ、ミーナ。起きたの。いいよね」

ローガンは、私を見て、妖艶に笑い、片手で頭を支え、口づけをしてきた。

「んんん」

ローガンの温かい舌が私の中に入ってくる。歯列をなぞり、舌を誘い、吸い上げてくる。押し返そうとするけど、逆により奥へ入ってくる。

反対の手で、ローガンが私の体を持ち上げて引き寄せた。私は、愕き両手でローガンの筋肉質な体にしがみつく。彼が、腰を細かく擦り寄り私の中に硬くて長い物を一気に差し込んできた。

「あ、ああ。まって。んーーー」

「ミーナ。ああ、気持ちいいよ。ずっと起きないから。」

パンパンパンパン

お湯の中で何度も打ち付けてくる。

止めたいのに、止める事ができない。

「違うの。」

ローガンは、繋げたまま私の体を回して、浴槽のへりに私の手を置いた。

「後ろがいい?この前気持ちいいって言っていたよね」

パンパンパンパン

「あああ、んん、違うからあ」

片足を持ち上げられ、ローガンが私に密着して、口づけをしてきた。

クチュクチュクチュ。パンパンパン

「ンンン、アア、深い、奥までくるの。ううう。気持ちいい。ああ」

「ミーナ。かわいい。愛している」

「アアアア」














何度も突き上げられ、舐められ、キスされ、いかされ、ぐったりした私は、裸のローガンの膝の上に座らされ体を拭かれている。

「火事に巻き込まれたから、体を綺麗にしようと思ってね。青髪の女が指名手配されているから、元の銀髪に戻したよ。ミーナはやっぱり銀髪が似合うね」

「ローガン。ねえ、お願いだから急に盛るのは止めて。体が持たないから」

「どうして、ミーナだって物欲しそうにしていただろ。俺の指を何度も舐めて離さないし、アソコだって濡れているし」

「お風呂でしょ!私は寝ていたの!それに避妊はどうするの?いつも貴方がしっかりしていたのに」

「さっき馬車で俺のプロポーズに頷いたよね。ミーナ。」

「え?プロポーズ」

「まさか、俺の初めてを奪っておいて、捨てるつもりないよな」

「そ、そんな事ないわ。待って。プロポーズって。貴方の婚約者はルーナでしょ。私は代わりをしていただけよ」

「あの下品な女は嫌いだ。今頃マクスフェア侯爵家で執事に捕縛されているはずだ。俺の婚約者を詐称するなんて」

「まって、違うから。義姉様が、本当の…」

「ミーナ。今日はよく話すね。前は何度聞いても自分はルーナだって言っていたのに。君が俺の婚約者だろ。もっと分からせた方がいいみたいだな」

ローガンは、私を強く抱きしめ、食いつくようにキスをしてきた。

「んんー」

(違うのに!)









連れて行かれた豪華な寝室で、何度も責められ続けた。おかしい。離れようと思ったのに、全然離れてない。むしろどんどん激しくなってきているような気がする。




チュンチュンチュン。

小鳥のさえずりで目を覚ました。外が明るくなっている。どうやら明け方のようだ。
私は、抱きしめてくるローガンの太い腕をゆっくりと離してベッドから抜け出した。

毛足が長い最高級の絨毯。彫刻が施されたテーブルとクローゼット、複雑な刺繍のカーテン、広い室内、骨董品だと分かるティーセットやグラスが並べられた飾り棚。

ここは、どこだろう。マクスフェア侯爵家ではなさそうだ。

私は、ゆっくり窓へ近づいた。

窓から外のバルコニーへ出る。

バルコニーの目の前にはマキシアム城が聳え立っていた。

(あれ?ここは王城内なの?敷地内にいくつか離宮があるって聞いた事があるけど、どうしてここに?)

私は、ゆっくりバルコニーのドアを閉めた。

ローガンを起こさないように右側の扉へ向かう。
どうやらウォークインクローゼットらしい。マクスフェア侯爵家に用意されていた私の為のドレス、衣装、宝石が、広いクローゼットの奥まで並べられていた。

なんだか逃げられそうにない圧を感じる。ローガンの婚約者を続けるつもりなんて全くない。母の仇を探したいだけなのに…

クローゼットの入り口の棚に、拉致された日に着ていた服を見つけた。所々燃え破れている。私は、上着を取り、裏地を無理やり剥がした。

中から黒表紙の書面が出てきた。父に奪って来いと言われていたあれだ。

私は、服を着替え、青色の鬘を被り、黒表紙の密約書を胸に挟んで、音を立てないように、部屋から出て行った。




(まさか城内にいるとは思っていなかったけど、好都合だわ。父はいつも早朝に城に行き仕事を始めている。もうそろそろ宰相補佐室についているはずだわ)

離宮を出て、城の裏口へ向かう。裏口から宰相補佐室までは、使用人通路を通っていけば数分で辿り着く事ができる。

私は、黒表紙の感触を時折確かめながら小走りで向かった。







宰相補佐室へたどり着いた。滲んだ汗を拭い、ドアをゆっくりと開いて中へ入る。

「だれだ!」

中には父のギブソン子爵がいた。なんだか酷く疲れているようすだ。

「お父様!」

「ミーナか?無事だったのか?お前、指名手配されたのでは?」

「全部ルーナ義姉様が、私に罪をきせようとしたのです。ルーナ姉様は白豚に誑かされて私を殺そうしました。お父様。何とかしてください」

「は?白豚?何のことだ。ルーナは、お前が行方不明になった後マクスフェア侯爵家に行ったはずだ。」

「あ、そうだ。お父様。これを奪ってきました。例の密約書です。」

ミーナは、父に黒表紙の密約書を手渡した。

父のギブソン子爵はそれを取り、すぐに開いた。

「くそ!なんだ。これは!」

中を見た瞬間、私めがけて投げ捨ててきた。

地面に落ちた、それの中身は、インクが滲み判別できなくなっていた。

「嘘。確かにこれに書かれていたのに。火事に巻き込まれたから、その時に濡れてしまったのかも。お父様。ごめんなさい」

「もうよい!ルーナの代わりにマクスフェア侯爵家へ行って何をしたのだ。あの不愛想なローガンがお前の事を、目の色を変えて問い詰めてきた。あの若造が俺を脅してきたのだ。宰相補佐の地位なんて直ぐに奪えると言って。奴は宰相閣下にも、私がお前を身代わりに送り込んだ事を伝えたらしい。ルーナが帰ってきてマクスフェア侯爵家へ行ったから良かったが、そうでないと俺は職を、全てを失う所だった。」

「そんな。私はお父様の言われた通りにしただけです。失礼な事なんてしていないと思います」

(舐めたり、握ったり、弄ったりは普通の事よね。ローガンも喜んでいたはず)

「もう、お前は我が家に帰って来なくていい。ギブソン子爵家にはミーナという娘はいない。指名手配されるなど、私を道連れにするつもりか。そもそもお前は初めからギブソン子爵家の戸籍には入れていないのだ。今まで育ててやっただけ感謝しろ。出て行け。仕事の邪魔になる。もう2度と我が家に関わるな!」

「お父様。え?ちょっと!」

眉間に皺を寄せたギブソン子爵は、私めがけてペンや書類、筆箱、紙、菓子箱、大人のおもちゃ、怪しい小瓶、ピンクのグッツ、いろいろ投げてきた。

慌てて私は、宰相補佐室から逃げ出した。

「くず、ドケチ、ミミズ、フニャ男、一生立たなくなれ」

私は、ドケチ父に呪いの言葉を吐き出しながら、青色の鬘をドアに向かって思いっきり投げ込み、その場を急いで離れた。
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