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12.開けてもいいでしょうか?
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ジンは私の上に跨ったまま、私が叫ばない事を確かめながら、ゆっくりと私の口から手を離した。
私は、ジンを落ち着かせようと声をかける。
「覗くって何の事?貴方の気のせいよ」
「王城の庭園って言えば分るか?ロザリーは気が付いていないが、」
(あれ?見えていたの?プレイに夢中で気づいていないと思っていたけど)
ジンは、私の腰の上に馬乗りになったまま、私の顎を長い指で持ち上げ顔を確認してきた。
「髪色が違うし、上手く変装していたつもりだろうが、俺の目は誤魔化せない。何度も覗いて、何が目的だ」
「はっきりと言うわ。実は…」
「実は?」
「趣味なのよ。小さい頃から売春婦の母のプレイをよく覗いていたから、癖になっちゃって。ふふふ」
「お前、何歳だ。冗談を言うな。話すつもりがないのなら、話したくなるまで…」
(冗談じゃないのに!)
ジンは、私のブラウスを思いっきり引っ張った。
ブチブチ。
ボタンが外れ、私の服がはだけ、ブラジャーと下着があらわになる。
こんなのは、望んでいない。やっぱり推しは、遠くから眺めるぐらいがちょうどいい。ちょっと欲を出して、じっくりと友人達と鑑賞しようとしただけなのに!
ゴクリ。
ジンの喉仏が大きく上下に動き、ジンが目を見開いて私の胸元を凝視してきた。
恥ずかしくて、私は、開けたブラウスを両手で持ち胸を隠そうとする。
ジンは、私の両手を掴み上げ、頭上に固定し、私の胸へ顔を近づけてきた。
「ちょっと、貴方には、金髪美女のM嬢がいるでしょ!私のMっ気は彼女の足元にも及ばないから!離れてよ。このドSプロ男」
「黙れ!お前、これは…」
ジンが右手で私の両手を固定したまま、左手で持ち上げたのは私の星形のペンダントだった。
暗い中、顔をペンダントに近づけて何かを必死に確認している。
「ちょっと!離しなさいよ。あんたの相手は、隣の部屋のM嬢だってば」
「どうして、神宝をお前が持っているのだ。マキシアム王家が、40年前の大災害の時、わが国から奪ったはずだ。王家にあるはずなのに!」
「はあ?神宝?何のこと。本当に私は、SMプレイには興味がないの!もう覗かないから!神宝プレイに私を巻き込まないで。ノーマルなの!」
「違う!俺が言っているのは…」
ドンドンドン。ドカーン!!
ドアが、叩かれ無理やり蹴破られた音がした。
私は、ブラウスを無理やり引きちぎられ、胸が顕わになり、両手を頭上で固定され、ジンに馬乗りされていた。人の気配で、ジンから逃れようと藻掻くが上手くいかない。恥ずかしくて悔しくて涙目になり、扉を見た。
扉の向こうには、色気駄々洩れの絶世のイケメンが、姉さん達を引き連れて立っていた。
私は思わず、彼を見て叫び声をあげた。
「ローガン!助けて!!」
「お前!俺のミーナに何をしている」
「違う!誤解だ。確かめたい事が…」
ローガンは、長い脚でズカズカと近寄って来て、ジンを思いっきり殴り飛ばした。
バキ!ドーン。
筋肉質な体をしならせながら、ジンが宙を舞い飛んでいく。
やっぱりドSプロ男は、蹴り飛ばされても芸術的だ。
私は、そう思った。
「ミーナ!どうしてこんな事に。いなくなってからずっと探していた。マクスフェア侯爵夫妻に聞いて、マキベリー商会長を問い詰めて、やっとここ見つけた。俺の婚約者なのに、どうしてこんな男と…」
「違う。違う。誤解だわ。ジンとは何もないのよ。彼にはパートナーがいるから。ほら、前に伝えたでしょ。凄いSMカップルがいるって。ちょっとプレイを覗いていたら問い詰められちゃって。もう2度と覗いたりしないから」
「ミーナは、俺の婚約者だから、俺以外の男を見るな、触るな、話すなって言っただろ。一緒に帰ろう。愛している。結婚式の準備もあるから」
「う、うーん」
相変わらず、ローガンは執着が重たいし要求が厳しい。見た目と体は最高なのに、もったいない。
私は、ローガンの後ろに佇むお姉様方に助けを求めようと見た。
アンナ姉さんは、珍しく困った表情をして首を横に振る。他の姉さん方は、私を同情した表情で見てきていた。
「あのね。ローガン。ルーナ義姉様が、貴方の婚約者でしょ。」
「ルーナ・ギブソンとの婚約は白紙撤回した。今はミーナが俺の婚約者だ」
「ええー?あのね。ローガン。強引にされるのって凄く怖いの。優しく私の意見も尊重してもらわないと、特に避妊については絶対にしないとダメよ。最低限のマナーを守れない男とは一緒にいられないわ」
「分かった。ミーナの言うとおりにするよ。だから、もういいだろう」
ローガンは、私を担ぎ上げて、倒れこんだジンを踏みつけ出口へ向かって歩いて行った。
「ちょっと。旦那。ミーナをどこに連れて行くのさ?」
「マキシアム城だ。結婚式の準備を終わらせないと。今回の迷惑料として、1カ月分の売り上げ金額を払う。第一王子宛で城に請求してくれ」
「ローガン!待って、だから私の意見を尊重…」
「絶対に避妊はする。でも、俺だって譲れない事がある。ミーナ。すぐに結婚式を挙げよう。でも、その前に全身くまなく確かめないと。」
「ちょっと、分かってない。アンナ姉さん!助けて!」
「ミーナ。いい男じゃないか。リリアンナも、あんたの結婚をあの世から喜んでいるよ。駆け引きもほどほどにしなよ。いつでも特別室を使っていいからね。」
「使わないから!私は見せる趣味はないの!ローガン!下ろして!自分で歩けるから」
「ミーナは、すぐに逃げるだろ。探す身にもなってくれ!それに汚れた所が無いか、まだ確認していない」
「離せ!この潔癖症!」
私は、ローガンに連れて行かれた。
私は、ジンを落ち着かせようと声をかける。
「覗くって何の事?貴方の気のせいよ」
「王城の庭園って言えば分るか?ロザリーは気が付いていないが、」
(あれ?見えていたの?プレイに夢中で気づいていないと思っていたけど)
ジンは、私の腰の上に馬乗りになったまま、私の顎を長い指で持ち上げ顔を確認してきた。
「髪色が違うし、上手く変装していたつもりだろうが、俺の目は誤魔化せない。何度も覗いて、何が目的だ」
「はっきりと言うわ。実は…」
「実は?」
「趣味なのよ。小さい頃から売春婦の母のプレイをよく覗いていたから、癖になっちゃって。ふふふ」
「お前、何歳だ。冗談を言うな。話すつもりがないのなら、話したくなるまで…」
(冗談じゃないのに!)
ジンは、私のブラウスを思いっきり引っ張った。
ブチブチ。
ボタンが外れ、私の服がはだけ、ブラジャーと下着があらわになる。
こんなのは、望んでいない。やっぱり推しは、遠くから眺めるぐらいがちょうどいい。ちょっと欲を出して、じっくりと友人達と鑑賞しようとしただけなのに!
ゴクリ。
ジンの喉仏が大きく上下に動き、ジンが目を見開いて私の胸元を凝視してきた。
恥ずかしくて、私は、開けたブラウスを両手で持ち胸を隠そうとする。
ジンは、私の両手を掴み上げ、頭上に固定し、私の胸へ顔を近づけてきた。
「ちょっと、貴方には、金髪美女のM嬢がいるでしょ!私のMっ気は彼女の足元にも及ばないから!離れてよ。このドSプロ男」
「黙れ!お前、これは…」
ジンが右手で私の両手を固定したまま、左手で持ち上げたのは私の星形のペンダントだった。
暗い中、顔をペンダントに近づけて何かを必死に確認している。
「ちょっと!離しなさいよ。あんたの相手は、隣の部屋のM嬢だってば」
「どうして、神宝をお前が持っているのだ。マキシアム王家が、40年前の大災害の時、わが国から奪ったはずだ。王家にあるはずなのに!」
「はあ?神宝?何のこと。本当に私は、SMプレイには興味がないの!もう覗かないから!神宝プレイに私を巻き込まないで。ノーマルなの!」
「違う!俺が言っているのは…」
ドンドンドン。ドカーン!!
ドアが、叩かれ無理やり蹴破られた音がした。
私は、ブラウスを無理やり引きちぎられ、胸が顕わになり、両手を頭上で固定され、ジンに馬乗りされていた。人の気配で、ジンから逃れようと藻掻くが上手くいかない。恥ずかしくて悔しくて涙目になり、扉を見た。
扉の向こうには、色気駄々洩れの絶世のイケメンが、姉さん達を引き連れて立っていた。
私は思わず、彼を見て叫び声をあげた。
「ローガン!助けて!!」
「お前!俺のミーナに何をしている」
「違う!誤解だ。確かめたい事が…」
ローガンは、長い脚でズカズカと近寄って来て、ジンを思いっきり殴り飛ばした。
バキ!ドーン。
筋肉質な体をしならせながら、ジンが宙を舞い飛んでいく。
やっぱりドSプロ男は、蹴り飛ばされても芸術的だ。
私は、そう思った。
「ミーナ!どうしてこんな事に。いなくなってからずっと探していた。マクスフェア侯爵夫妻に聞いて、マキベリー商会長を問い詰めて、やっとここ見つけた。俺の婚約者なのに、どうしてこんな男と…」
「違う。違う。誤解だわ。ジンとは何もないのよ。彼にはパートナーがいるから。ほら、前に伝えたでしょ。凄いSMカップルがいるって。ちょっとプレイを覗いていたら問い詰められちゃって。もう2度と覗いたりしないから」
「ミーナは、俺の婚約者だから、俺以外の男を見るな、触るな、話すなって言っただろ。一緒に帰ろう。愛している。結婚式の準備もあるから」
「う、うーん」
相変わらず、ローガンは執着が重たいし要求が厳しい。見た目と体は最高なのに、もったいない。
私は、ローガンの後ろに佇むお姉様方に助けを求めようと見た。
アンナ姉さんは、珍しく困った表情をして首を横に振る。他の姉さん方は、私を同情した表情で見てきていた。
「あのね。ローガン。ルーナ義姉様が、貴方の婚約者でしょ。」
「ルーナ・ギブソンとの婚約は白紙撤回した。今はミーナが俺の婚約者だ」
「ええー?あのね。ローガン。強引にされるのって凄く怖いの。優しく私の意見も尊重してもらわないと、特に避妊については絶対にしないとダメよ。最低限のマナーを守れない男とは一緒にいられないわ」
「分かった。ミーナの言うとおりにするよ。だから、もういいだろう」
ローガンは、私を担ぎ上げて、倒れこんだジンを踏みつけ出口へ向かって歩いて行った。
「ちょっと。旦那。ミーナをどこに連れて行くのさ?」
「マキシアム城だ。結婚式の準備を終わらせないと。今回の迷惑料として、1カ月分の売り上げ金額を払う。第一王子宛で城に請求してくれ」
「ローガン!待って、だから私の意見を尊重…」
「絶対に避妊はする。でも、俺だって譲れない事がある。ミーナ。すぐに結婚式を挙げよう。でも、その前に全身くまなく確かめないと。」
「ちょっと、分かってない。アンナ姉さん!助けて!」
「ミーナ。いい男じゃないか。リリアンナも、あんたの結婚をあの世から喜んでいるよ。駆け引きもほどほどにしなよ。いつでも特別室を使っていいからね。」
「使わないから!私は見せる趣味はないの!ローガン!下ろして!自分で歩けるから」
「ミーナは、すぐに逃げるだろ。探す身にもなってくれ!それに汚れた所が無いか、まだ確認していない」
「離せ!この潔癖症!」
私は、ローガンに連れて行かれた。
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