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学術院普通科
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生徒会室でルーガスにキスされてから、生徒会へ行く時はローズとできるだけ行動を共にするようにした。
私はローズが苦手だが、ルーガスと二人きりになり、またキスされるよりマシだった。
リアムとローズは学術院貴族科2学年に所属している。
マリーは学術院一般科の3学年だった。
その日、私は真相を探る為、マリーのクラスへ行った。
「ごめん。ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな。」
話しかけたのは一般科3年生のクラス委員長だった。平民のマリーとして学術院に通っていた時は、リアムの身代わりで休む事が多かったから、親しいクラスメイトが少なく、名前もうろ覚えだった。
そんな私もクラス委員長については覚えていた。彼女は長い茶髪を一つにキッチリとまとめた小柄な女性だった。
「はい。もしかしてガーランド侯爵家のリアム様ですか?」
委員長はリアムを見て嬉しそうに返事をした。
(まさか、リアムが一般科まで手を出していたとか無いよね。)
「うん。そうだよ。」
「リアム様の事は友人から何度も聞いてます。お会いできるなんて光栄です。」
うっとりと私を見ながら委員長が言った。普段は真面目で大人しい委員長の豹変ぶりに驚きながら私は尋ねた。
「あの、マリーについて聞きたいんだけどいいかな?」
「えっ?マリーですか?この前亡くなった。」
委員長は驚き、訝しげにリアムを見る。
「ああ、彼女はガーランド侯爵家の使用人の親戚の子供なんだ。その使用人が酷く落ち込んでいてね。だって死に方がアレだろ。できれば、詳細が分かればと思って調べる事にしたんだ。」
「そんな、リアム様にそこまで気にかけて貰えるなんて!使用人にまでお優しいんですね。
ただ、マリーについては私も詳しく無くて、」
「ああ、もちろん。知っている事でいいから教えてくれないか?」
委員長は考えながら、答えた。
「マリーは試験期間によく休んでいました。だからてっきり留年すると思っていたんですけど、追試でいつも挽回していたみたいです。
よく休むので、友達もあまりできないみたいで、とても物静かな方でした。
マリーが亡くなった日は、昼食後から姿が見えなくなったんです。だから家に帰ったのとばかり思っていたんですが、、、
14時頃にドンって音がしたので外を見るとマリーが倒れていたんです。」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう。マリーに誰かが話しかけていたとか無かった?」
「いえ、気づかなかったです。
でも他のクラスメイトが何か知っているかもしれません。よければ私が聞いておきましょうか?」
「本当に?助かるよ。」
「ええ、リアム様に伝えに行く時は友達と一緒に行きますね。」
「うん。ありがとう。」
私は委員長と話をして、貴族科へ帰って行った。
貴族科に帰ると、ローズが待っていた。
ローズはリアム以外にも何人か親しい人間がいるみたいだ。
相変わらず、香水がキツいし、ベタベタ触ってくるので、私は辟易していた。
「ねえ、どこに行っていたの?一般科に行くなんて今まで無かったでしょ!」
ローズはかなり不機嫌だった。
「ちょっと聞きたい事があってね。一般科の3学年のクラスに行ってきたんだ。」
「何ですって!貴方は私の方がいいって言っていたじゃ無い!今更どういう事!」
ローズはヒステリックに詰め寄ってくる。私は驚いた。
「ねえ、最近は遊んでいないんでしょ?私以外に会っている子もいないじゃない。ねぇ、今からいつもの所に行きましょうよ。久しぶりに貴方としたいわ。」
ローズは、私の腕をとり、擦り寄り、自分の胸を当てようとする。
思わず、私はその腕を振り払ってしまった。
振り払われたローズは僅かな時間呆然としていたが、
「リアム、貴方可笑しいわ。前はあんなに仲良くしてたじゃ無い。最近はいくら誘っても乗ってこないし、もういいわ!
でも忘れないでね。あの女と今更戻ろうとしたら、私にも考えがあるからね!」
そう言うとローズは踵を返し去っていった。
(あの女ってなんの事よ?)
最近はリアムと付き合っていたと思う女達が声をかけてくる事がなくなった。ローズが最後の女だった。もうベタベタされなくなると思うとホッとした。でも皇太子を思い出し、憂鬱になる。
(生徒会室に行きたくない。)
私はローズが苦手だが、ルーガスと二人きりになり、またキスされるよりマシだった。
リアムとローズは学術院貴族科2学年に所属している。
マリーは学術院一般科の3学年だった。
その日、私は真相を探る為、マリーのクラスへ行った。
「ごめん。ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな。」
話しかけたのは一般科3年生のクラス委員長だった。平民のマリーとして学術院に通っていた時は、リアムの身代わりで休む事が多かったから、親しいクラスメイトが少なく、名前もうろ覚えだった。
そんな私もクラス委員長については覚えていた。彼女は長い茶髪を一つにキッチリとまとめた小柄な女性だった。
「はい。もしかしてガーランド侯爵家のリアム様ですか?」
委員長はリアムを見て嬉しそうに返事をした。
(まさか、リアムが一般科まで手を出していたとか無いよね。)
「うん。そうだよ。」
「リアム様の事は友人から何度も聞いてます。お会いできるなんて光栄です。」
うっとりと私を見ながら委員長が言った。普段は真面目で大人しい委員長の豹変ぶりに驚きながら私は尋ねた。
「あの、マリーについて聞きたいんだけどいいかな?」
「えっ?マリーですか?この前亡くなった。」
委員長は驚き、訝しげにリアムを見る。
「ああ、彼女はガーランド侯爵家の使用人の親戚の子供なんだ。その使用人が酷く落ち込んでいてね。だって死に方がアレだろ。できれば、詳細が分かればと思って調べる事にしたんだ。」
「そんな、リアム様にそこまで気にかけて貰えるなんて!使用人にまでお優しいんですね。
ただ、マリーについては私も詳しく無くて、」
「ああ、もちろん。知っている事でいいから教えてくれないか?」
委員長は考えながら、答えた。
「マリーは試験期間によく休んでいました。だからてっきり留年すると思っていたんですけど、追試でいつも挽回していたみたいです。
よく休むので、友達もあまりできないみたいで、とても物静かな方でした。
マリーが亡くなった日は、昼食後から姿が見えなくなったんです。だから家に帰ったのとばかり思っていたんですが、、、
14時頃にドンって音がしたので外を見るとマリーが倒れていたんです。」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう。マリーに誰かが話しかけていたとか無かった?」
「いえ、気づかなかったです。
でも他のクラスメイトが何か知っているかもしれません。よければ私が聞いておきましょうか?」
「本当に?助かるよ。」
「ええ、リアム様に伝えに行く時は友達と一緒に行きますね。」
「うん。ありがとう。」
私は委員長と話をして、貴族科へ帰って行った。
貴族科に帰ると、ローズが待っていた。
ローズはリアム以外にも何人か親しい人間がいるみたいだ。
相変わらず、香水がキツいし、ベタベタ触ってくるので、私は辟易していた。
「ねえ、どこに行っていたの?一般科に行くなんて今まで無かったでしょ!」
ローズはかなり不機嫌だった。
「ちょっと聞きたい事があってね。一般科の3学年のクラスに行ってきたんだ。」
「何ですって!貴方は私の方がいいって言っていたじゃ無い!今更どういう事!」
ローズはヒステリックに詰め寄ってくる。私は驚いた。
「ねえ、最近は遊んでいないんでしょ?私以外に会っている子もいないじゃない。ねぇ、今からいつもの所に行きましょうよ。久しぶりに貴方としたいわ。」
ローズは、私の腕をとり、擦り寄り、自分の胸を当てようとする。
思わず、私はその腕を振り払ってしまった。
振り払われたローズは僅かな時間呆然としていたが、
「リアム、貴方可笑しいわ。前はあんなに仲良くしてたじゃ無い。最近はいくら誘っても乗ってこないし、もういいわ!
でも忘れないでね。あの女と今更戻ろうとしたら、私にも考えがあるからね!」
そう言うとローズは踵を返し去っていった。
(あの女ってなんの事よ?)
最近はリアムと付き合っていたと思う女達が声をかけてくる事がなくなった。ローズが最後の女だった。もうベタベタされなくなると思うとホッとした。でも皇太子を思い出し、憂鬱になる。
(生徒会室に行きたくない。)
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