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夢と過去
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暖かいものに包まれ、私は夢をみていた。
ふわふわ気持ちいい。ずっとこうしていたい。
物心がついた頃、すでに私は使用人部屋にいた。
「捨てられた娘マリー」「厄介者マリー」と言われていた。使用人やその子供からも邪険にされ、お荷物のように扱われる。
育てろという主人の命令だから、育てているが扱いは酷いものだった。
風呂に満足に入れず、顔は薄汚れ、髪はボサボサだった。
私は必死で手伝いをして、なんとか食事にありつく。そんな生活をしていた。
ある日、本邸から執事がやってきた。私を見つけると、寄ってきて急に涙ぐむ。
まりーさま。
おいたわしい。
まさかこんなことが。
こんなあつかいをうけるはずがないのに。
上手く聞き取れないが酷く悲しそうだと思った。
それから執事はここの別邸の執事になったらしい。
執事は、時々私に会いに来てくれるようになった。執事がきてから食事を抜かれることが減った。何より嬉しかったのは、いろんな事を教えてくれる事だ。
字の読み書き、算数、歴史など時間を見つけて少しづつ教えてくれた。
次に執事に会うまでに覚えよう私は必死に貰った本で勉強をした。覚えていたら、新しい事を教えてくれるからだ。私はどんどん知識を増やしていった。
執事は、時々両親についても教えてくれた。
3階の物置のような使用人部屋からは、庭がよく見える。
そこを仲良く歩いている男性と女性が私
の両親で、男性に大事そうに抱かれているのが私の弟だという。
私はやっと見つけた宝物だと思った。
この屋敷に主人がいる事は知っていたが、今まで一度も会う事が無かった。
私には行ってはダメな所が屋敷内に沢山あった。怒られるので、私は近づかないようにしていた。
あの幸せそうな所に行きたい。
ある日私は、庭の奥で私の母らしき人が座ってお茶を飲んでいるのを見つけた。
今なら会える。
私は急いで駆け寄った。
「お母さま。」
その人は私をみて愕然として、金切り声を上げた。
「きゃーーーーーーーーーー」
「ああ、捨てられるわ。あの子と一緒に殺される」
奇声を発し暴れ出した侯爵夫人を使用人数人で宥める。
「どうしたんだ。どうして、お前がここにいる。」
父らしき人が、慌てたようにやってきて、母を抱きしめ、私を睨んでくる。
驚き私は、ゆっくりと後退った。
「この娘は、ここにはきてはダメなはずだ。連れていけ。二度とこちらにこれないようにしろ。」
「はい。マリー行くわよ。」
「まって、わたし、おかあさまに。」
「何わけの分からない事を言ってるの。お前には両親なんていないだろう。」
連れられていく私は、父親が母に必死に話しかけているのが聞こえた。
「大丈夫。マリーはいない。ちゃんと隠している。誰にも見つからない所にいるよ。君があの子と一緒に殺されるなんて事はない。
さあ落ち着いて。大丈夫。」
大丈夫。
大丈夫。
でも寂しいよ。お父様。お母様。
執事はそれから両親の事を私に教えるのをやめた。責任を感じていたのだと思う。お母様は一週間程寝込んだらしい。
私は今日も3階の使用人部屋から庭を見ている。
手を繋ぎ歩く母と弟の姿が見える。その向こうでは父が手を振って二人を待っている。
マリーはここにいる。
でも誰も私をみてくれない。
使用人部屋での生活は、決して楽ではない。でも執事がきてからご飯が無い事は無くなったし、勉強もできるようになった。
でも、使用人の手伝いはやらないといけない。ここにしか居場所が無いのに、手伝いをしていなければ、一人だけサボっていると虐められるからだ。
今日は、別邸の屋敷から出て、お使いに来ていた。
帝都の外れの店で買い物をする。
言われた通りの物を買い、リュックに入れ、背負って帰途に着く。
その日は運が良かった。買い物をした時に店の主人が「小さいのに偉いね」と安くしてくれた。
手に残ったお金を握りしめると、私は花屋へ行った。
花屋の店先で一本のガーベラが安く売られていた。手の中のお金と同じ金額だ。
(こんな綺麗な花だもん。お母様にあげよう。喜んでくれるかな。)
ガーベラを買い、屋敷へ戻ろうと歩き出す。
ふと目の前の細い路地が目に入る。
ここを通り抜けたら早く帰れそう。
子供が一人通れるくらいのその道は、薄暗いけど、私には通れそうだ。
(行ってみよう。)
路地を抜け、向こう側に出ようとした時、
カーン、キン、キン、キン、
「お逃げください!」
(えっ?何?)
路地からそっと顔を出してみると、目の前にはフードを被った私より少し年上の男の子がいた。
その向こうでは男性が逃げてくださいと叫んでいる。
(逃げたらいいんだよね。)
どっちみち、この先は通れそうに無いから引き返さないといけない。
私はガーベラを持つ反対の手でその子の手を掴んだ。
「ねぇ。こっち。通れるよ。きて。」
「えっ?」
腕を引いて今きた道を一緒に戻る。後ろからは叫び声が聞こえる。
「待て、逃すな!クソ。狭くて通れない。鎧を脱げ!」
どうやら路地に入れずに困っているみたい。
ふふ、本当に今日は運がいい。
狭い路地から抜けようとした時、私のキャップが取れた。
私の金髪がフサリと背中に垂れる。
(ああ、被り直さないと。)
金髪は珍しいらしく、いつもキャップで隠していた。屋敷でも髪を隠すように言われている。
「ありがとう、助かったよ。」
男の子は床に落ちたキャップを取り、私に渡しながらお礼を言ってきた。
フードから覗き見た顔はとても整っている気がした。
(あっ大変だ。急がないと、馬車に乗り遅れちゃう。)
「どういたしまして。私、急ぐから、貴方も気をつけてね。」
そういうと、私は急いで走って行った。
乗り合い馬車に乗り屋敷に帰る。
持っていたガーベラはクタッと萎びていた。
屋敷の裏口へ歩いて行っていると、目の前を豪華な馬車が通る。中には両親と弟が着飾って笑っている光景が見えた。
手に持つガーベラも私も酷く惨めに思えてきた。
(こんな物!)
だけど、母を思って初めて買ったガーベラを捨てる事ができない。
(もうやめよう。あの人達に期待をするのは。でもこの花が枯れるまでは、あそこに、いつか入れる夢を見てもいいよね。)
私は3階の使用人部屋の出窓に、コップを置きガーベラを飾った。
誰かに抱きしめられている気がする。とても暖かい。
ずっとこうしていられるなら。
目を閉じてウトウトしていると、声が聞こえた。
クロエ様の声がする。
「まあ、気を失うまで責めたのですか?ちょっとかわいそうではなくて?」
「まだ、慣らし中だよ。」
「あら?まだしてないんですの?ルーガスにしては、大事にしていますのね。」
「そうだね。とても大切な人だよ。」
ああ、嬉しい。私の事を大切って言ってくれている人がいる。
ここにいたい。この暖かい場所に。
抱きしめられたまま、私は、頭をルーガスの胸に擦り寄せた。
ふわふわ気持ちいい。ずっとこうしていたい。
物心がついた頃、すでに私は使用人部屋にいた。
「捨てられた娘マリー」「厄介者マリー」と言われていた。使用人やその子供からも邪険にされ、お荷物のように扱われる。
育てろという主人の命令だから、育てているが扱いは酷いものだった。
風呂に満足に入れず、顔は薄汚れ、髪はボサボサだった。
私は必死で手伝いをして、なんとか食事にありつく。そんな生活をしていた。
ある日、本邸から執事がやってきた。私を見つけると、寄ってきて急に涙ぐむ。
まりーさま。
おいたわしい。
まさかこんなことが。
こんなあつかいをうけるはずがないのに。
上手く聞き取れないが酷く悲しそうだと思った。
それから執事はここの別邸の執事になったらしい。
執事は、時々私に会いに来てくれるようになった。執事がきてから食事を抜かれることが減った。何より嬉しかったのは、いろんな事を教えてくれる事だ。
字の読み書き、算数、歴史など時間を見つけて少しづつ教えてくれた。
次に執事に会うまでに覚えよう私は必死に貰った本で勉強をした。覚えていたら、新しい事を教えてくれるからだ。私はどんどん知識を増やしていった。
執事は、時々両親についても教えてくれた。
3階の物置のような使用人部屋からは、庭がよく見える。
そこを仲良く歩いている男性と女性が私
の両親で、男性に大事そうに抱かれているのが私の弟だという。
私はやっと見つけた宝物だと思った。
この屋敷に主人がいる事は知っていたが、今まで一度も会う事が無かった。
私には行ってはダメな所が屋敷内に沢山あった。怒られるので、私は近づかないようにしていた。
あの幸せそうな所に行きたい。
ある日私は、庭の奥で私の母らしき人が座ってお茶を飲んでいるのを見つけた。
今なら会える。
私は急いで駆け寄った。
「お母さま。」
その人は私をみて愕然として、金切り声を上げた。
「きゃーーーーーーーーーー」
「ああ、捨てられるわ。あの子と一緒に殺される」
奇声を発し暴れ出した侯爵夫人を使用人数人で宥める。
「どうしたんだ。どうして、お前がここにいる。」
父らしき人が、慌てたようにやってきて、母を抱きしめ、私を睨んでくる。
驚き私は、ゆっくりと後退った。
「この娘は、ここにはきてはダメなはずだ。連れていけ。二度とこちらにこれないようにしろ。」
「はい。マリー行くわよ。」
「まって、わたし、おかあさまに。」
「何わけの分からない事を言ってるの。お前には両親なんていないだろう。」
連れられていく私は、父親が母に必死に話しかけているのが聞こえた。
「大丈夫。マリーはいない。ちゃんと隠している。誰にも見つからない所にいるよ。君があの子と一緒に殺されるなんて事はない。
さあ落ち着いて。大丈夫。」
大丈夫。
大丈夫。
でも寂しいよ。お父様。お母様。
執事はそれから両親の事を私に教えるのをやめた。責任を感じていたのだと思う。お母様は一週間程寝込んだらしい。
私は今日も3階の使用人部屋から庭を見ている。
手を繋ぎ歩く母と弟の姿が見える。その向こうでは父が手を振って二人を待っている。
マリーはここにいる。
でも誰も私をみてくれない。
使用人部屋での生活は、決して楽ではない。でも執事がきてからご飯が無い事は無くなったし、勉強もできるようになった。
でも、使用人の手伝いはやらないといけない。ここにしか居場所が無いのに、手伝いをしていなければ、一人だけサボっていると虐められるからだ。
今日は、別邸の屋敷から出て、お使いに来ていた。
帝都の外れの店で買い物をする。
言われた通りの物を買い、リュックに入れ、背負って帰途に着く。
その日は運が良かった。買い物をした時に店の主人が「小さいのに偉いね」と安くしてくれた。
手に残ったお金を握りしめると、私は花屋へ行った。
花屋の店先で一本のガーベラが安く売られていた。手の中のお金と同じ金額だ。
(こんな綺麗な花だもん。お母様にあげよう。喜んでくれるかな。)
ガーベラを買い、屋敷へ戻ろうと歩き出す。
ふと目の前の細い路地が目に入る。
ここを通り抜けたら早く帰れそう。
子供が一人通れるくらいのその道は、薄暗いけど、私には通れそうだ。
(行ってみよう。)
路地を抜け、向こう側に出ようとした時、
カーン、キン、キン、キン、
「お逃げください!」
(えっ?何?)
路地からそっと顔を出してみると、目の前にはフードを被った私より少し年上の男の子がいた。
その向こうでは男性が逃げてくださいと叫んでいる。
(逃げたらいいんだよね。)
どっちみち、この先は通れそうに無いから引き返さないといけない。
私はガーベラを持つ反対の手でその子の手を掴んだ。
「ねぇ。こっち。通れるよ。きて。」
「えっ?」
腕を引いて今きた道を一緒に戻る。後ろからは叫び声が聞こえる。
「待て、逃すな!クソ。狭くて通れない。鎧を脱げ!」
どうやら路地に入れずに困っているみたい。
ふふ、本当に今日は運がいい。
狭い路地から抜けようとした時、私のキャップが取れた。
私の金髪がフサリと背中に垂れる。
(ああ、被り直さないと。)
金髪は珍しいらしく、いつもキャップで隠していた。屋敷でも髪を隠すように言われている。
「ありがとう、助かったよ。」
男の子は床に落ちたキャップを取り、私に渡しながらお礼を言ってきた。
フードから覗き見た顔はとても整っている気がした。
(あっ大変だ。急がないと、馬車に乗り遅れちゃう。)
「どういたしまして。私、急ぐから、貴方も気をつけてね。」
そういうと、私は急いで走って行った。
乗り合い馬車に乗り屋敷に帰る。
持っていたガーベラはクタッと萎びていた。
屋敷の裏口へ歩いて行っていると、目の前を豪華な馬車が通る。中には両親と弟が着飾って笑っている光景が見えた。
手に持つガーベラも私も酷く惨めに思えてきた。
(こんな物!)
だけど、母を思って初めて買ったガーベラを捨てる事ができない。
(もうやめよう。あの人達に期待をするのは。でもこの花が枯れるまでは、あそこに、いつか入れる夢を見てもいいよね。)
私は3階の使用人部屋の出窓に、コップを置きガーベラを飾った。
誰かに抱きしめられている気がする。とても暖かい。
ずっとこうしていられるなら。
目を閉じてウトウトしていると、声が聞こえた。
クロエ様の声がする。
「まあ、気を失うまで責めたのですか?ちょっとかわいそうではなくて?」
「まだ、慣らし中だよ。」
「あら?まだしてないんですの?ルーガスにしては、大事にしていますのね。」
「そうだね。とても大切な人だよ。」
ああ、嬉しい。私の事を大切って言ってくれている人がいる。
ここにいたい。この暖かい場所に。
抱きしめられたまま、私は、頭をルーガスの胸に擦り寄せた。
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