2 / 3
天才鬼才の集う世界で
3歳です
しおりを挟む
「レイ・グレンゼル、3さいです」
鏡に写る自分の姿を見て何故か自己紹介をする。
そう、言葉でも言ったとおり俺は3歳になっていた。言語を習得するのは至難の技だったが、そこはいつも通りそこそこ頭がいいからなんとかなった。
そして何と俺は子爵ではあるが貴族の跡取りとして転生したようだ。アルフォード・グレンゼルとミーシャ・グレンゼルとの間に生まれた唯一の赤子。
将来グレンゼル領を担っていく存在として期待されているらしいから物凄く気負いしている。
「しかしな……」
鏡に写る姿を見て何となく呟く。
まぁそれも仕方ないことだ。光る球体の灯りを反射し、神々しいばかりの金髪、見るものを優しく包んでくれるような蒼い瞳。顔立ちは美形と言っても過言ではなく、将来は様々な女を泣かせることになりそうだ。
まぁ他人事みたいに言っているが、それは俺のことなんだがな。最初は信じられなかった。平凡な顔立ちが特徴な俺がまさかの美形に生まれ変わるとはな。
だけどこの世界は基本的に美形しか見たことがないからこれが平均的な顔立ちかもしれない。
3歳となるまで何をしていたかというと、それは情報収集だ。
やはりこれから自分が生きていく未知の世界ということもあり情報が大切になっていく。しかも魔物なんて存在しているらしいので聞いていてよかったと本当に思った。
当然ながら魔法も存在しており、火・水・風・土・光・闇の6属性に別れている。それらの属性を複合させる者もいるらしいが希だそうだ。
しかし、魔法が存在するにも関わらず、ステータスは存在しないらしい。まぁステータスが存在しないとしても見た目が各々の力に直結するということはないみたいだ。
この前だって細マッチョな父上が明らかに華奢である猫耳メイドのミニャさんにねじ伏せられていたからな。
あの人は怒らせてはならないっぽい。
何故、見た目が力に直結しないかというと魔法の力ということもあるが、それとは別に【異能】というものがあるそうだ。これは10歳になると神殿に行き、神から祝福を貰うことによって発現する。
これは特別なことではなく、生きている人なら神殿に行けば誰でも貰えるものらしい。
さっき言ったミニャさんも【獣の力】という【異能】を持っているそうだ。全体的に身体能力が向上するらしい。
領主である父上ももちろん【異能】を持っていて【束ねる者】っていう【異能】らしい。
父上の指揮下にある者の全能力を微上昇させ、緊張などの緩和の作用もあるらしい。なかなか強い【異能】だと思う。
まだ俺は3歳だから、【異能】は発現していない。どうなるかわからないが、10歳になるのが楽しみで仕方ない。凡人だった俺が才能を持てるんだ。心が踊るのも仕方ないだろう。
「レイ様~ご飯ですよ~」
思い耽っていた時、ミニャから声が掛かる。今日は家族三人揃っての食事だ。いつも父上は忙しくて家に帰れない時が多い。母上とミニャの三人での食事が多い。
久しぶりの家族勢揃いということもあって今日は食事が豪勢のようだ。早く向かおう。
急いで食事場へと向かいテーブルへと着く。目の前には予想通りいつもより豪勢な料理が並んでいた。
「レイ、久しぶりだな。元気だったか?」
父上がこちらへ笑みを向けてくる。余程家族に会えないのが寂しかったらしい。
「はい父上! 父上もお元気そうで!」
「ははっ、レイはしっかりしているな。これでグレンゼル領も安泰だ」
そんなことを言いながら笑っている父上に母上が微笑みながら声を掛ける。
「ほら、貴方。お料理が冷めてしまいますよ。早く食べましょ?」
「そうだな……では食材と作り手に感謝を込めて」
「「感謝を込めて」」
これは日本でいういただきますみたいなものだ。食材とそれを作ってくれた農家の方に感謝を込めてという意味だ。まぁそのまんまだけどね。
一心不乱に料理を胃袋に詰め込んでいく。たまに母上に注意されるが、顔には笑みが浮かんでいるため、本気では怒っていないことがわかる。
「ところでミニャはどうした?」
料理を食べている最中、父上がそんなことを言い出した。
「ミニャは私たち家族が三人揃うのが久しぶりだからそれを邪魔したくないって言って聞かなかったのよ。今頃は外で食事してると思うわ」
母上がそう寂しそうに言う。
「そうか、本当に余計な配慮をしおって……あいつも家族だというのに」
「ふふふ、そうね」
そんな会話をしながら食事を終えた。
その後は、家族団欒を楽しみ寝室へ入り就寝するだけだ。
本当にこの家族に生まれてよかった。優しい家族に不器用なメイド。暖かい思いを胸に眠りに就いた。
鏡に写る自分の姿を見て何故か自己紹介をする。
そう、言葉でも言ったとおり俺は3歳になっていた。言語を習得するのは至難の技だったが、そこはいつも通りそこそこ頭がいいからなんとかなった。
そして何と俺は子爵ではあるが貴族の跡取りとして転生したようだ。アルフォード・グレンゼルとミーシャ・グレンゼルとの間に生まれた唯一の赤子。
将来グレンゼル領を担っていく存在として期待されているらしいから物凄く気負いしている。
「しかしな……」
鏡に写る姿を見て何となく呟く。
まぁそれも仕方ないことだ。光る球体の灯りを反射し、神々しいばかりの金髪、見るものを優しく包んでくれるような蒼い瞳。顔立ちは美形と言っても過言ではなく、将来は様々な女を泣かせることになりそうだ。
まぁ他人事みたいに言っているが、それは俺のことなんだがな。最初は信じられなかった。平凡な顔立ちが特徴な俺がまさかの美形に生まれ変わるとはな。
だけどこの世界は基本的に美形しか見たことがないからこれが平均的な顔立ちかもしれない。
3歳となるまで何をしていたかというと、それは情報収集だ。
やはりこれから自分が生きていく未知の世界ということもあり情報が大切になっていく。しかも魔物なんて存在しているらしいので聞いていてよかったと本当に思った。
当然ながら魔法も存在しており、火・水・風・土・光・闇の6属性に別れている。それらの属性を複合させる者もいるらしいが希だそうだ。
しかし、魔法が存在するにも関わらず、ステータスは存在しないらしい。まぁステータスが存在しないとしても見た目が各々の力に直結するということはないみたいだ。
この前だって細マッチョな父上が明らかに華奢である猫耳メイドのミニャさんにねじ伏せられていたからな。
あの人は怒らせてはならないっぽい。
何故、見た目が力に直結しないかというと魔法の力ということもあるが、それとは別に【異能】というものがあるそうだ。これは10歳になると神殿に行き、神から祝福を貰うことによって発現する。
これは特別なことではなく、生きている人なら神殿に行けば誰でも貰えるものらしい。
さっき言ったミニャさんも【獣の力】という【異能】を持っているそうだ。全体的に身体能力が向上するらしい。
領主である父上ももちろん【異能】を持っていて【束ねる者】っていう【異能】らしい。
父上の指揮下にある者の全能力を微上昇させ、緊張などの緩和の作用もあるらしい。なかなか強い【異能】だと思う。
まだ俺は3歳だから、【異能】は発現していない。どうなるかわからないが、10歳になるのが楽しみで仕方ない。凡人だった俺が才能を持てるんだ。心が踊るのも仕方ないだろう。
「レイ様~ご飯ですよ~」
思い耽っていた時、ミニャから声が掛かる。今日は家族三人揃っての食事だ。いつも父上は忙しくて家に帰れない時が多い。母上とミニャの三人での食事が多い。
久しぶりの家族勢揃いということもあって今日は食事が豪勢のようだ。早く向かおう。
急いで食事場へと向かいテーブルへと着く。目の前には予想通りいつもより豪勢な料理が並んでいた。
「レイ、久しぶりだな。元気だったか?」
父上がこちらへ笑みを向けてくる。余程家族に会えないのが寂しかったらしい。
「はい父上! 父上もお元気そうで!」
「ははっ、レイはしっかりしているな。これでグレンゼル領も安泰だ」
そんなことを言いながら笑っている父上に母上が微笑みながら声を掛ける。
「ほら、貴方。お料理が冷めてしまいますよ。早く食べましょ?」
「そうだな……では食材と作り手に感謝を込めて」
「「感謝を込めて」」
これは日本でいういただきますみたいなものだ。食材とそれを作ってくれた農家の方に感謝を込めてという意味だ。まぁそのまんまだけどね。
一心不乱に料理を胃袋に詰め込んでいく。たまに母上に注意されるが、顔には笑みが浮かんでいるため、本気では怒っていないことがわかる。
「ところでミニャはどうした?」
料理を食べている最中、父上がそんなことを言い出した。
「ミニャは私たち家族が三人揃うのが久しぶりだからそれを邪魔したくないって言って聞かなかったのよ。今頃は外で食事してると思うわ」
母上がそう寂しそうに言う。
「そうか、本当に余計な配慮をしおって……あいつも家族だというのに」
「ふふふ、そうね」
そんな会話をしながら食事を終えた。
その後は、家族団欒を楽しみ寝室へ入り就寝するだけだ。
本当にこの家族に生まれてよかった。優しい家族に不器用なメイド。暖かい思いを胸に眠りに就いた。
0
あなたにおすすめの小説
過労死して転生したので絶対に働かないと決めたのに、何をしても才能がバレる件
やんやんつけバー
ファンタジー
過労死して異世界転生。今度こそ絶対に働かないと決めたのに、何をやっても才能がバレてしまう——。農村で静かに暮らすはずが、魔力、農業、医療……気づけば誰も放っておかない。チートで穏やか系の異世界スローライフ。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる