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新しい世界の始まり

始まり

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頭がいいわけでも運動神経がいいわけでもない。

これと言ってたいした特技も才能もない何処にでもいる冴えない僕、

白神 十夜(しろかみ とおや)は毎日高校に通うのと自宅を繰り返すだけの日々をただただ過ごしていた。

ある日親友の川城 津(かわしろ りつ)に進められてゲームを始めた。


“ニューファンタジーゲートオンライン”

とりあえずキャラだけでも作ってみようとパソコンを起動して早速始めてみた。

新規アカウントを作成しますか?

yesにカーソルを合わせ指示に従っていく。

性別を選択してください。

男性、女性、無性


(無性ってなんだ・・・?・・・まあ、男で。)


種族を選んでください。

人間、鬼人、天族、魔族、エルフ、妖精、獣人、ドワーフ、精霊


(んん・・・どれがいいんだろう?)


各種族にカーソルを合わせると、人間は力も知力も体力も俊敏も全て平均。

鬼人は力と体力が平均より高め、天使は知力が高い、魔族は体力と俊敏が高くて、エルフは知力が高め、妖精は

まぁ、人間と同じようなステータスで、獣人は力と俊敏、ドワーフは力、精霊は知力。

まぁ見た目とか後は好みなのだろう。


(まぁ格好良さそうだし、鬼人にしよう・・・)


ポチッと選択。

画面の下に種族により職業にも影響が出るほか、特定の条件によって発生するレアスキルやレア職業も存在します。

と表示が出ていた。


(え・・?あまり考えずに選択したかも・・・?)

少し焦りつつも指示に従う。

名前を入力してください。


「名前かあ・・・リアルネームは使わない方がいいって津がいってたなあ」


(んー・・・どうしようかな・・・何の取り柄もない僕が新しく始めるってことで・・・0・・ゼロ・・・直球すぎかな、よし・・・それから少し捻りを加えて・・・ゼノンとしよう)

外見などの選択画面になった。

髪の色、髪型、目の色、輪郭、体型などを大まかに作成していく。


「出来た・・・」


僕のパソコンの画面には今作った自分のキャラがいた。

白銀の肩くらいの髪、額からは2本の角、赤い瞳の細身の15歳くらいの少年。

自分のリアルでは何一つ持ってないようなイケメンになった。


「ゲームだし、これくらいの願望こめてもいいよね・・・」


さっそく始めよう。

スタート画面をクリック。


突然画面が真っ暗になる。


(え?!何、パソコン死んだ?!)


あまりの突然の自体に焦る。

暫くすると画面に文字が。


-強さを求めますか?-
Yesもnoの文字もないが、十夜は頷く。


-困っている人が居れば手を差し出しますか?-
一応これも少し考えてから頷く。


-何かを犠牲にしても守りたいものがありますか?-


(・・・・・これは・・・・んー・・・ないかもしれない・・・)


暫く固まっていると質問が終わったのか文字は消え、代わりに初期の村らしい場所にさっき自分が作ったキャラがいた。


(何だったんだろう?)


取り敢えず、ゲームと言ったらレベル上げだろう?

村を出て直ぐの草原で倒せそうな敵を探す。


(おっと、その前にステータスとか武器を確認しておかないとだよね)


「ステータスは、っと」


そう言いながら画面をクリックすると、目の前にウインドウが表示された。

名前:ゼノン
種族:鬼人族
レベル:1
職業:なし

体力:350
魔力:170

力:30
知力:8
俊敏:10

(・・・・どうなんだろう?レベル1だとこんなものなのかな?)


装備欄
右手:初心者用ナイフ
左手:なし
体:初心者用シャツとズボンセット
足:初心者用ブーツ
アクセサリー:なし

 とりあえず、目の前の草原の小さなスライム?らしきモンスターを手当たり次第に叩いた。

何匹倒したかは数えてないから分からないけど、2時間ほど延々とスライム狩りをしていた。

おかげでレベルは12になった。

途中でシステムコール、女性の声で職業を選択出来るようになりました。ってアナウンスが流れたな・・・。

 
 そういえばこのゲームはパソコンだけでなく、スマホとも連動していて家にないときでもレベル上げという名の自

動探索機能があるらしい。

ある程度自動で素材やレベル上げを行ってくれるのはありがたい。


先ほどのシステムメッセージを開く。

レベル10になりましたので職業に就くことが出来ます。

なお、初期職業は1度決めたら他の職業には転職できません。

職業は1次職業に、剣士、盗賊、弓士、商人、魔法使い、聖者があります。

その後の転職は1次職の上位職にのみ転職可能です。

1次職の転職のみ対応都市への転送を支援します。


(んー・・・・鬼人族で力もあるなら、前衛だろうけど・・・・後ろから魔法使うのも面白そうだよね・・・・)


「取り敢えず、剣士でいいかな」


ポチッと剣士の項目をクリックした。
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