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新しい世界の始まり

装備品

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武器屋へ取り敢えず入ってみる。


「いらっしゃい、どんな武器を探してるんだ?」


ゴツい強面の男性がカウンター越しに話しかけてきた。

空欄ウインドウが表示されたので、“魔法剣士用の武器“と入力する。

暫くすると店主はいくつかの武器をカウンターに並べた。

ざっと見る限り、至高級品が1番の高ランクの品らしい。

残りは高級品と普通のランク。

素材があれば自作や鍛冶屋に頼む方がオリジナルの高品質の装備が手に入るらしいが、素材を集めに行くにしても先

立つ武器がなければ集められない。

順番に手に取ってみた。

宝石が嵌め込まれた高級ランクの片手剣を購入することにした。

3ゴールドを支払い、剣を早速装備した。

次に防具屋へ。

黒革のコート、革のブーツ、ベルト、中級者がよく好んで装備するセットだ。締めて2ゴールドの支払い。

後々に素材を集めて自分だけの武器や防具を作りたいな・・・。

と思いながら今日はその場でログアウトしてベットに横になった。


(そういえば・・・ジンさんが倒した大量のモンスターの中にも武器や防具になる素材紛れてるかもしれない・・・


明日起きたらちょっとログインして鍛冶屋にいってみよう・・・・)

翌朝十夜は早めに起きて学校へ行く前にニューファンタジーゲートオンラインへログインした。

街中でログアウトしたから鍛冶屋はすぐだった。


「いらっしゃい、どんなものをお求めですか?」
・魔剣
・聖剣
・オリジナル
・手持ちの素材から作成可能な武器を選択


(いろいろ気になるけど、手持ちの素材で何か作れるのかな)

クリックする。

現在作成可能な武器の一覧が別ウインドウで表示された。

・虹色の剣
・星夜の刀
・光聖の刀
・絶炎の剣
・光龍牙の刀

制作費10ゴールド~品質、難易度により上昇。


(どれも強そうな・・・・別に剣に拘らなくても刀でもいいかもしれない、どれにしよう?)


「・・・・・・・よし・・・星夜の刀・・・」

クリックする。

「5分ほど時間を貰うぞ」

トンカンタンと鋼鉄を叩く音が暫く続いてから、店主はカウンターに星夜の刀を置いた。

「あんた、運がいいな。凄い品に出来上がったぞ!」

20ゴールドもした星夜の刀

名前:星夜の刀・幻
特性:星の力が宿った刀。
持ち主のレベルに呼応する。
ランク:伝説級
力+2000
俊敏+1000
装備効果:
武器自動修復。
魔力・力を2倍。
魔法使用時の効果威力上昇。
全魔法スキル発動時の消費魔力軽減(中)。
パッシブスキル・全てを見透かす星の目。

装備効果のオプションは作られた瞬間から基本的にランダムで、ランクにより数が決まっている。

幻想級ならオプションはランダムで9個
神話級ならオプションはランダムで7個
伝説級ならオプションはランダムで5個
至高級ならオプションはランダムで3個
高級  ならオプションはランダムで2個
普通  ならオプションはランダムで1個


(凄いな・・・・いい武器が手に入った・・)


早速装備してから十夜はゲームからログアウトして、次は防具作成を依頼しないと・・・と思いながら学校へと向かった。

帰宅後次に防具の作成を依頼した。セット装備をまとめて作ってくれるらしい。

完成した品のランクは至高級品。コートとシャツとズボンとベルトとブーツのセット

名前:光影(こうえい)のコート(シリーズセット装備)
ランク:至高級
体力+5000
魔力+3000
セット装備効果:
自動温度調整。
自動汚れ防止、破損修復。
光と闇属性からの攻撃ダメージ半減。

結構素晴らしい装備が手に入った。

支払いはこれまた20ゴールド・・・。

今現在の所持金は141ゴールド140シルバーになった。

見た目は首元と両手首の当たりに黒いふわふわの毛、コート自体は白。ズボンやシャツ、ブーツは黒だ。

星夜の刀を鞘から抜いてみると刀身は青みがかっており、キラキラと光を纏っている姿から星空を覗き込んでいるよ

うな錯覚を覚えた。

装備をセットした今のステータスを確認してみる。


名前:ゼノン
種族:鬼人族
レベル:100
職業:魔法剣士

体力:10300(5300(+5000)
魔力:5150(2150(+3000)

力:3020(1020(+2000)
知力:206
俊敏:1505(505(+1000)

※()内は100時ステータス+装備オプション効果


装備欄
右手:星夜の刀・幻
左手:なし
体:光影のコート(セット装備)
足:光影のブーツ(セット装備)
アクセサリー首:なし(星色のネックレス所持、未装備)
アクセサリー腕:魔法剣士の証(腕輪)
アクセサリー指輪:なし
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